広背筋の鍛え方自宅編!簡単にできる筋トレ方法8選【初心者ガイド】
自宅で行える広背筋の筋トレ方法を初心者の方でもわかりやすく紹介します。広背筋の筋トレのメリットや筋肉の場所、鍛え方の詳しい動画といった広背筋に関する情報が満載です。自宅でも使うことができる器具を使ったおすすめの筋トレ方法・鍛え方をぜひご覧ください。
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公式ライター Activel_director
広背筋の筋トレのメリット
まず、広背筋の筋トレをすることで逆三角形の身体に近づきます。逆三角形のシルエットはウエストの細さを強調します。結果として、引き締まった印象を持たれるようになります。
次に広背筋は姿勢を良くするための筋肉です。広背筋を筋トレすることで、首や肩の位置を整えることにつながります。初心者の方の自宅での筋トレは首や肩の位置のバランスが崩れがちですので、身体のバランスを整える意味でもおすすめの筋肉です。
広背筋の起始・停止
簡単にいうと、広背筋は背骨から骨盤にかけての部分から始まり(起始)、二の腕の方に近い側のところで終わる(停止)筋肉です。
難しくいうと、広背筋の起始は腸骨稜後面、仙骨後面、および第6胸椎から第5胸椎にかけての棘突起と第10・11・12肋骨で、停止は上腕骨の小結節稜です。
広背筋は腕を上に挙げたり、前方に伸ばしたりすることで伸びる筋肉です。広背筋のストレッチをするときはこの2つのことをすると、効果的なストレッチができます。
反対にいうと、広背筋は腕を下ろしたり、後方に引くことで縮む筋肉です。このときに負荷がかかるような仕組みを作ることが、広背筋の効果的な筋トレ・鍛え方につながります。
広背筋を鍛えるときにダンベルを使うメリットとは?
バーベルでも同じような筋トレはできるのですが、広背筋の収縮の度合いを考慮すると、自宅で置くことができる重さではダンベルのほうが効果的な鍛え方ができます。
ダンベルはバーベルとは違い、胴体部にバーが当たって動作が途中で止まることがないので、筋トレが行いやすい器具といえます。
また、ダンベルのほうが家に置いていてもかさばらないといったメリットもあります。器具で場所を取らないこともおすすめのポイントのひとつです。他の器具だと場所を取るケースが出てきます。
初心者の方が背中の筋肉の筋トレをするにあたって、基本的にゴムバンドのみの筋トレは個人的には反対です。なぜなら、ゴムバンドでは負荷の進捗がわかりにくく、初心者の方にとってそれが苦痛になるからです。
ワンハンドローイング
ワンハンドローイングはダンベルとベンチの2つの器具を使って、片方ずつ鍛えていく方法です。背中の筋トレで姿勢をあまり気にしなくてもいい、珍しい鍛え方です。鍛え方は以下の通りです。
2.背中をできる限りフラットにします
3.ダンベルを身体側に引き付けます
4.肩の真下にダンベルが来るように戻します
How to Do a Dumbbell Row | Back Workout
ベンチに置いた腕と太ももを平行にして、背中をまっすぐにするだけなので、他の背中の筋トレ、特に広背筋の筋トレよりもはるかにやりやすい鍛え方です。
最初は、ワンハンドローイングで広背筋という背中の筋肉を使うことを覚えてみてください。そこから広背筋の正しい筋トレ方法・鍛え方が身に付きます。
ダンベルデッドリフト
少しでもデッドリフトという筋トレ・鍛え方についてご存知の方にとっては疑問に思われるかもしれませんが、私はダンベルデッドリフトという鍛え方をこのタイミングで推します。
なぜなら、ベントオーバーという広背筋を鍛えやすくする体勢の習得に最適な鍛え方がデッドリフトだからです。
確かに、デッドリフトは身体の裏側の筋肉である脊柱起立筋やハムストリングス、殿筋群を鍛える筋トレとして有名ですが、腕の使い方によっては広背筋にも効果のある鍛え方にもなります。基本的なダンベルデッドリフトは以下の通りです。
2.頭を前に、股関節を後ろにスライドさせます
3.上体が45度になるまで倒していきます
4.股関節を前に戻しつつ、まっすぐ立った姿勢を作ります
How to Perform a Deadlift
肘をロックするまで伸ばすと腕の裏側の筋肉が収縮します。その状態のままデッドリフトを行うと広背筋を使うことができるはずです。
また、広背筋の筋トレという目的であれば、上体の前傾は45度程度で良いでしょう。それ以上傾くと、腰や腿裏の負荷が大きくなり、広背筋の刺激を感じることがおろそかになりがちです。気をつけて行ってみましょう。
ダンベルベントオーバーローイング
なぜ、ダンベルベントオーバーローイングという鍛え方をダンベルの種目の中で最後に紹介した理由は2つあります。
ベントオーバーの姿勢をとるのが難しいということと、鍛え方のバリエーションが多岐にわたるということの2つが理由です。
ここではもっともオーソドックスな形を紹介します。鍛え方は以下の通りです。
2.頭を前に、股関節を後ろに来るように上体を倒します
3.上体を45度まで傾けたら体勢をキープします
4.持っているダンベルを身体側に引き付けます
5.肩の真下のダンベルが来るまで下ろします
Bent Over Two Dumbbell Row – Back Exercise – Bodybuilding.com
広背筋を鍛えるときのプルアップシリーズの導入
そこで、垂直方向の引く動作であるプルアップも筋トレにプラスすることで、様々な角度から広背筋を鍛えることができ、広背筋の発達にとってはいい影響を及ぼします。
ただ、プルアップシリーズは強度がとても強いので、ダンベルでの広背筋の筋トレをやり込んでから導入することを強くおすすめします。
チンアップ
チンアップは順手で行うプルアップよりも比較的行いやすい鍛え方です。定期的に練習をすれば、どなたでもできる筋トレです。鍛え方は以下の通りです。
2.お腹を伸ばして、息を吸います
3.息を吹きながら、肘を曲げていきます
4.肘が曲がり切るまで動作を続けます
5.身体をコントロールしながらゆっくりと下ろします
How to Do a Chin-Up | Back Workout
プルアップ
2.肩をななめ下に引きつつ、息を吸います
3.息を吹きつつ、肘を曲げていきます
4.肘が曲がり切るまで動作を続けます
5.コントロールしながらゆっくりと身体を下ろします
The Perfect Pull Up – Do it right!
プルアップはチンアップに比べて肩が動きやすい鍛え方です。肩の位置によって、広背筋に効くかどうかが決まってきます。なるべく、肩が前側にずれていかないように気をつける必要があります。そのためにも、肩をななめ下に引く感覚を身につけましょう。
チンアップが1回もできない場合
前にも書いた通り、チンアップ自体が強度の強い筋トレです。特に、女性の方で運動経験がない方はチンアップを1回もできないのが普通です。
男性の方でも、過体重の方はチンアップができないことがあります。なので、チンアップができないことは珍しいことではありません。
自体重でのチンアップができるようになるためには、2種類のアプローチがあります。考え方としては、自体重を軽くするか、自体重の負荷に慣れるかの2つになります。
自体重を軽くする方法 アシストチンアップ
一瞬で実際の自体重を軽くすることはできませんが、器具(ゴムバンド)を使って自体重の負担を減らすことはできます。
ゴムバンドの張力を利用して引く力を大きく(アシスト)することで、自体重では1回もできなかったチンアップできるようになるということです。
ゴムバンドの張力が強ければ強いほど、アシストチンアップの負荷は軽くなります。
アシストチンアップは、チンアップのフォームの改善や自体重のチンアップができない方向けの鍛え方といえます。
Assisted Chin-Ups With Loop Resistance Bands
自体重の負荷に慣れる方法 ネガティブレップ・チンアップ
そこで、ネガティブレップという鍛え方で自体重に慣れていく練習をします。ネガティブレップとは、チンアップでいうと動作を戻すときのことをいいます。
そのネガティブレップをゆっくり行うことで筋肉への刺激をより大きくすることができます。
また、ネガティブレップのほうが持ち上げる動作(ポジティブレップ)よりも強い力が扱えます。重いダンベルを持ち上げることは無理でも、下ろすだけならできるのと同じ要領です。
よって、ポジティブレップのときはジャンプをしてバーにしがみついて、ネガティブレップのときはゆっくり行うようにすれば、自体重でチンアップができない方でも広背筋を鍛えることができます。
この方法は、広背筋の使い方がわからない人やもう少しでチンアップができる方向けの鍛え方といえます。
アシストチンアップとネガティブレップ・チンアップを併用することで、自体重のチンアップができるようになります。
ショルダープレス
ショルダープレスと聞いて、広背筋を鍛えるイメージを持つことができる人はあまりいないと思います。
筋トレの教科書にもショルダープレスの使用する筋肉の部位は、三角筋や上腕三頭筋、大胸筋と記されているものが大半を占めます。
ただ、ショルダープレスで広背筋を鍛えることは可能です。その鍛え方をこれから紹介します。
連続で15回以上挙げることができるような軽いウエイトのショルダープレスではあまり体感することはできないのですが、連続で5回しか上がらないような重いウエイトのショルダープレスを行うときは広背筋に刺激が入っていることが体感することができます。
この感覚は最初から両手同時のショルダープレスではわかりにくいかもしれないので、片方ずつショルダープレスを行って感覚を掴んでから、両手同時に移行することをおすすめします。
2.息を吸い込んで、息を吹きつつ、ダンベルを頭頂部の延長線上に来るまで押し込みます
3.息を吸い込みながら、ダンベルをラックポジションに戻します
Standing Dumbbell Shoulder Press | Prozis TV
初心者が広背筋を鍛えるためには?
①広背筋の仕組み・位置を把握することから始まります。
②広背筋の仕組み・位置を理解する。
③背中の動きが理解しやすい水平に引く鍛え方をやりこむ。
④背中の動きが複雑な、垂直に引く鍛え方も合わせておこなう。
③では ワンハンドローイングやダンベルデッドリフト、ダンベルベントオーバーローイングといったダンベルを使う鍛え方からマスターしていきます。
④では、プルアップシリーズやショルダープレスといったバランス能力が求められる難易度の高い鍛え方もマスターして広背筋の筋トレのバリエーションを増やします。初心者の方にこそ覚えてほしい鍛え方です。
広背筋を様々な角度から筋トレをすることで、背中の筋トレが難しいといわれる初心者の方でも大きな成長が期待できます。広背筋を鍛えるうえで、器具の少ない筋トレ方法・鍛え方を解説していますのですぐに始めることができますので、トライしてみましょう。
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