タイブレークの意味とは?使い方なども解説【スポーツ用語】
テニスのテレビ放送などで、「Tie Break」という英語の字幕を見たことはありませんか?読み方は「タイ・ブレーク」で、テニスや野球など球技のルールで使われます。それではなぜタイブレークが生まれたか、タイブレークの意味と使い方について説明しましょう。
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公式ライター Activel_director
タイブレークとは?
タイブレークの意味とは?
まず、「Tie(読み方・タイ)」の意味は、「(ひも、なわ、ロープなどで)結ぶもの、結び目」であり、2本のひもを結ぶ際には2本が同じ位置にないと結ぶことができないことから、「(2つのものが)同点、互角、引き分け、均衡」という意味が派生しました。
もう一つの単語、「Break(読み方・ブレーク)」には「破る、壊す」の意味があり、2つの単語の意味を併せると、「均衡を破る、同点の状態からどちらか一方を勝者として選び出す」という意味合いで使われます。
タイブレークの使われ方とは?
また、運営側の都合、もしくは選手の健康上の理由で早く決着をつけるという意味合いもあります。
例えば、サッカーの場合は時間競技で、時間内の得点が多いチームが勝利しますが、勝負がつかない場合には引き分け、もしくは勝負をつける場合は延長戦、それでも勝負がつかない場合はPK(ペナルティーキック)戦で勝敗を決めることになります。タイブレークはサッカーにおけるPK戦にあたるものと言えます。
スポーツ用語でのタイブレークとは?
テニス用語でのタイブレークとは?
ただし、2ゲーム差がなければ差がつくまでそのセットを続ける「Advantage Set(読み方・アドバンテージ・セット)」形式と、6ゲームオールになった場合はタイブレーク・ゲームを行う「Tie Break Set(読み方・タイブレーク・セット)」形式があり、どちらの形式を採用するかはトーナメント主催者が事前に公表することになっています。
前者の場合は、ロングマッチになってしまい、運営上も選手の体力的にも問題が生じるおそれから時間短縮のために、1971年のウインブルドン大会からタイブレークが導入されました。
テニスでのタイブレークのやり方とは?
ダブルスの試合などで、3セットマッチ、セットオールの際に10ポイントのタイブレークが行われるルールもあります。
4大大会と言われる全豪・全仏・全英・全米の各オープン大会では5セットマッチ、各セットタイブレーク・セット、最終セットのみアドバンテージ・セットで行われていました。ただし、すでに全米では実施済み、全豪では2019年から、ファイナルセットにタイブレークを採用することになりました。
プロ野球用語でのタイブレークとは?
ワールドベースボールクラシックでは、2009年の第2回大会からタイブレークが採用されています。ルールは11回終了時に同点の場合、ノーアウト・1・2塁の状況から打順を引き継ぎスタートします。
アマチュア野球用語でのタイブレークとは?
高校野球では、2018年春の選抜大会からタイブレークが導入されました。ルールは12回終了時に同点の場合、ノーアウト・1・2塁の状況からスタート、その際の打順は、初回攻撃に限り任意選択が可能です。また、高校生の体力負担を考慮し、一人のピッチャーが投げられる投球回数は15回以内とされています。
ソフトボール用語でのタイブレークとは?
ソフトボールでは投手戦になることが多く、勝負を早く決定するために1987年から国際ソフトボール連盟(ISF)がルールに採用しました。
タイブレークの意味と使い方のまとめ
また、野球・ソフトボールではあらかじめの状況を決めてどちらかが早くリードすることを競うこととなります。試合の流れを止めてしまうことにもなりかねないこれらの採用は、早く結果を求める時代の要請によるものなのでしょう。
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