ジャイアントスラロームとは?スピード感が魅力のスキー競技を紹介
ジャイアントスラロームは大回転とも呼ばれるスキー競技のアルペン種目の一つです。ポールの間を滑降する技術系種目に位置する競技ですが、スピードも同時に要求される競技です。アルペン競技ではほかにもスーパージャイアントスラロームやスラロームといった競技も存在します。
Writer
公式ライター tanakatakayuki
ジャイアントスラロームとは?
複数のポールを規則正しく回るための技術とスピードが要求される競技となります。
スーパージャイアントスラローム・滑降を高速系種目と呼ばれるのに対して、このジャイアントスラロームは技術系種目と呼ばれています。
コース設定
・うねりや起伏に満ちている
・コース幅は40m前後
・標高差は男子が250~400m 女子は250m~400m(オリンピックの場合は男女とも300m以上)
・ポール幅は4~8m
・方向転換数は標高差から計算され、11~15%(標高差が300mの場合は33ターン)
ルール
ポールの外側を通過するとコースアウトで失格となります。しかし、転倒によりコースアウトした場合は通るべきコースまで登り、滑走を再開し競技を続行することが出来ます。
使用ポール
ジャイアントスラロームでは次のようなことが定められています。
・コースの内側のポールにはフレックスポールを使用
・それ以外はリジットポールを使用
・ポールには青と赤の旗を交互に設置
用具
スキー板は2019シーズンから次のように規定されています。
・長さは男子188cm以上、女子183cm以上
・回転半径(※)は男子R≧35m、女子R≧30m
※R(ラディウス)と呼ばれ、スキーのサイドカーブの角度を表す
また、ヘルメットも装着が義務付けられています。
ジャイアントスラロームの種類
・スーパージャイアントスラローム
・スラローム
・パラレルジャイアントスラローム
これらは全てアルペンスキー競技と呼ばれ、雪山に作られたコースを滑り、レース形式でタイムを競うものです。
このうちパラレルジャイアントスラロームは2人の選手が同時に滑走する競技です。
スーパージャイアントスラロームは高速系と呼ばれ、ジャイアントスラロームとスラロームは技術系と呼ばれています。
スーパージャイアントスラローム
基本的に1回の滑りで勝敗を競います。ジャイアントスラロームでは青と赤のポールの間が10m以上と決められていますが、この競技は15~28mとさらに長い距離となり、これがスピードが出る要因となっています。
スラローム
アルペンスキー競技の中ではポールの数が一番多く、細かいターンで滑り降りる競技のために技術系の競技となります。コースを2本滑走し、合計タイムを競います。
パラレルジャイアントスラローム
2つの並列のコースはそれぞれ青と赤のポールで色分けされています。2本勝負で、1本滑った後にコースを入れ替え、もう1本を滑りタイムを競います。
ジャイアントスラロームはスノーボード競技にもある
2002年のソルトレークシティオリンピックからはこれに代わりパラレルジャイアントスラロームが冬季オリンピックの公式競技となっています。
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