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サッカーシュート徹底解析!種類や蹴り方のコツなど

サッカーシュート徹底解析!種類や蹴り方のコツなど

サッカーのシュートとは得点するために行うプレーです。いくつも戦術が存在するサッカーですが、全てはこのゴールのために逆算して考えられており、シュートはそれを最後に完成させるための重要なピースとなります。サッカーのシュートについて一緒に考えていきましょう。

2021.12.16 サッカー

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公式ライター
CAS


サッカーのシュート:はじめに

.wikipedia (5088)

サッカーにおいて勝利するために得点しなければなりませんが、そのためにはシュートを打たなければ始まりません。攻撃の要となるFWの選手がやるものだと考えがちですが、シュートはピッチに立つ選手全てが意識しなければならないプレーです。

誰がいつどのような種類のシュートをするにしても、それがゴールに繋がれば1点なのは変わりません。特に初心者の方は、シュートが決定的なプレーであるだけに敬遠しがちであったり、逆に無闇やたらに打ってしまったりしてはいないでしょうか。

サッカーの勝負を分ける決定的なプレーであるからこそ、シュートに関する理解を深めておくことはサッカーを上達していく上で非常に重要になってきます。

サッカーのシュートのコツや種類、正しいフォームや行う上での考え方など、大切な要素を順を追ってご紹介していきますので、初心者の方はもちろん、すでに何年もプレーしてきた方も是非参考にして頂きたいと思います。

サッカーのシュート:目的はゴール、手段がシュート

theworldmagazine (5089)

サッカーのシュートを指導する方がよく言われる言葉で「ゴールが見えたら打て」というものがあります。

これはそれだけだと少々言葉足らずなので補足すると、サッカーでは「ゴールが見えるほどの位置ならば、プレーの選択肢の最優先はシュート」だということです。

ですので、シュートレンジに入ったからといって、必ずしもシュートしなくてはならないわけではないですし、また慌てて打つものでもありません。サッカーにおいてゴールという目的のための手段がシュートであって、シュートすることが目的にならないように注意しましょう。

サッカーのシュート:手段であるシュートについて熟知しておく

アグエロ:「バルサ戦に向けて準備はできている」  |  フットボールチャンネル | ワンランク上のサッカーサイト (5090)

ではサッカーにおいて、ゴールという目的を達成するために、シュートとはどのように行うべきなのでしょうか。やはり何種類ものシュートを使い分けられる方が、その瞬間に置かれた状況によって様々なアプローチを選択でき、より的確にゴールへのアプローチを行うことが出来るでしょう。

また、実際のサッカーの試合中に、ベストなポジションからベストなフォームでベストなタイミングのシュートを打てることはまずありません。サッカーのゴール前は一番失点する場所ですから、当然相手は必死に身体を寄せたりプレッシャーをかけたりしてきます。その中で思い通りのフォームを維持したままシュートを行うのは非常に困難です。

そのような状況で、相手の守備やブロックに応じてフォームを崩したり変化させながらシュートをするために、サッカーのシュートの基本的なフォームやコツをしっかり身に付けておかなければなりません。また、種類によるボールの速度や軌道の違い、クセや特徴を深く理解しておけば、咄嗟の判断でより最適なシュート方法を選択できるようになります。

サッカーのシュート:インステップキックによるシュート

それでは蹴り方で区分したサッカーのシュートをご紹介していきます。

まずはインステップキックによるサッカーのシュート4種類をそれぞれフォームやコツなどを交えて紹介します。

これらのシュートはインステップキックで行いますから、速度とシュート力に秀でており、ベストフォームで打つことができれば高い得点能力があると言えます。サッカーでは最もフィニッシュに用いられる蹴り方です。

1. ミドルシュート

【大砲のようなミドルシュート】 スティーブン・ジェラードの超絶ゴール集 海外サッカー

主にPA外の20m~30mほどの距離から打たれる種類のシュートをミドルシュートと呼びます。

サッカーの試合では、なかなかエリア内に侵入したりエリア内で受けることが難しいので、ほとんどのシュートがこのミドルレンジのシュートになります。

エリア外なのでマークを外しやすく、十分な時間を得られるため、しっかりとしたフォームから強力で高速度なシュートを打ちやすいでしょう。

反面、エリア内でのシュート以上にコントロールが難しくなりますが、そのためにシュート力を落とすと速度が遅くなりセーブされやすくなってしまいます。このため、サッカーにおいて最もプレイヤーのシュート技術が露呈しやすいシュートだと言えます。
初心者ですとなかなか狙ったコースに飛ばせないと思いますが、動画のようにまずは思いっきり振り抜いて距離感を掴むのがコツでしょう。ですが、あまり距離を意識しすぎて、速度を出そうとするとフォームが固くなりがちですから注意して行いましょう。

2. ロングシュート

超絶ロングシュートで決めたスーパーゴール集TOP15

ミドルレンジの更に外から打つ、長距離の種類のシュートがロングシュートです。サッカーのトップクラスの選手になると、40mを越えるようなロングシュートを決めたりします。

まず狙って決められるレベルまで技術を身につけるのが困難ですが、中盤の選手が強力なロングシュートを打てると、相手の守備に影響を与えることが出来ます。これは、自由に打たせることを相手のDFに危険と思わせることで、ゴール前を固める相手を引きずり出す効果としてサッカーでは有名で、決めることそのものより、このような心理的な目的で使用されることもあるシュートです。

この距離でゴールまでシュートを届かせるための速度や威力を出すためには相当な高い技術が求められ、加えて枠内に飛ばすためのコントロールも必要ですから、無駄のないシュートフォームやキック力を高める踏み込み、上半身の筋力、正確なインパクトが大切で、サッカーにおいて体格で劣る日本人にはなかなか難しいシュートだと言えます。

コツというコツはないですが、ミドルシュート同様思い切りが大事でしょう。相手に脅威を与えるほどの速度とシュート力を引き出すためには、あまり細かいところに気を配るよりは、気持ちよく伸び伸びとしたフォームで打つ方が結果的にいいシュートになりやすいと思います。

サッカーでは攻撃を完結するためにシュートで終わるのをよしとしますので、初心者の方も思い切り打っていきましょう。

サッカーでは攻撃を完結するためにシュートで終わるのをよしとしますので、初心者の方も思い切り打っていきましょう。

3. グラウンダーシュート

サッカーでは主に地面スレスレやゴロによる種類のシュートをグラウンダーシュートと呼びます。

キーパーの脇下や股下を狙うときによく使用されますが、バウンドを上手くコントロールするとそのほかのコースであっても決めやすくなります。

バウンドのコントロールとは、わざとキーパーの手前当たりでボールがバウンドするように狙うとことで、グラウンダーシュートのコツとも言えるテクニックです。芝のピッチではワンバウンド目にボールが滑るので、キーパーからするとバウンド時に速度が増しているように見えてセーブしにくいものになります。雨の日であれば効果は抜群です。

このようなコントロールをするためには弾道を低くして高速度のボールを蹴らなくてはなりませんが、コツとしては軸足を深く踏み込み、上体を被せるようなフォームが大切です。初心者の方は踏み込みが浅く、若干後傾気味のフォームになりやすく、速度とともの威力も上に逃げてしまいがちなので注意しましょう。

4. 無回転シュート

ブレ球無回転シュートをストライカーDXで解説します!

昨今のサッカーの試合では色々な場面で活用されるようになった種類のシュートですが、最も効果を発揮するのはロングレンジで打つ場合だと言えます。

詳しい蹴り方やコツ、フォームなどは動画を参考にして下さい。動画を見ていただくとわかりますが、非常に技術がいるため、初心者の方にはおすすめしにくいシュートです。

しかし、狙って打てるようになるとロングシュートの脅威が格段に上がりますから、相当な練習量に見合うだけの価値があるシュートです。

動画ではインステップによる無回転シュートですが、インサイド気味の蹴り方による無回転シュートの種類もあり、そちらは若干難易度が低いので、初心者の方はそちらから練習する手もあります。

サッカーのシュート:インサイドおよびインフロントによるシュート

超絶ロングシュートで決めたスーパーゴール集TOP15

サッカーにおいてインステップキックの他に、インサイドやインフロントを用いた種類のシュートもあります。

しかし主にパスやクロスに使用する蹴り方ですので、インステップほどの速度やシュート力は出ませんが、コントロールに優れていて、しっかりとした練習を行っていけば、ミドルレンジくらいでも狙い通りのシュートが可能となります。

またインステップとは違い、足の内側の横の部分を活用するため、ボールに回転をかけやすい種類の蹴り方になりますから、それを活用するシュートが多いです。

パスやクロスと同じようなフォームで行えるのもメリットで、位置によってはシュートだとキーパーに予測させないことも出来るので、初心者の方も積極的に身につけていって欲しいです。

1.カーブシュート

試合中に使えるカーブシュート In Game Curve Tutorial

ボールに強い回転をかける種類のシュートで、野球のカーブそのものな軌道を描きます。

詳しいフォームやコツは動画を参考にして下さい。

動画内であるように、回転力が十分にあればかなりの角度で曲がり、サイドネットに入るくらいになります。この曲がり方をしっかりと把握すると、ゴールマウスを外れた軌道から枠内を狙うようなシュートを打つことが可能になります。
サッカーのトップクラスの選手であれば、CKからゴールを直接狙えるほどのカーブシュートを打てますが、コツさえ掴めば初心者の方でも同じように蹴ることは比較的簡単です。フォームをしっかり身につけて速度と回転力のあるキックを練習しましょう。

2.ドライブシュート

ドライブシュートの蹴り方解説 How to Kick Topspin Shoot

サッカーのシュートの中でも知名度が高く、回転力で変化させる種類のシュートですが、カーブシュートとは違いこちらはトップスピンによる縦の変化です。

初心者の方には少し難易度が高いですが、フォームやコツに関しては動画を参考に練習を行って下さい。

動画を見てもらうと分かりますが、飛び始めの軌道はカーブシュートと似たような感じですが、速度が落ちるともに急激に落下します。実際にサッカーの試合で使用する場合はもう少し弾道を高く打ち出し、ゴールを越えるような軌道から突然枠内に入るようにコントロールすることで、キーパーのセービングの奥に落とします。

このシュートの特徴を生かすため、基本的にはミドルレンジ以上で使用しますが、十分な速度を出せるのであればロングレンジで撃つのが、最も効果的なシュートと言えます。

サッカーのシュート:アウトサイドによるシュート

試合中向け!アウトカーブの蹴り方 In Game Outside Curve Tutorial

サッカーではインフロントやインサイド、インステップなど足の内側をよく使いますが、外側であるアウトサイドを使った蹴り方もあります。

回転をかけて変化をさせる種類のシュートになりますが、直前までのフォームがインサイド側のキックと同じように見えますから、キーパーの予測の裏をかくことができます。

動画を見てフォームやコツの確認をして下さい。動画内でもよく分かりますが、変化の仕方がインサイド系とは違い、野球のスライダーのように滑る感じなのが特徴で、速度もあまり落ちないのでシュートに使いやすいです。

フォームやコツを理解しても、初心者の方には少し扱いにくいキックですが、インサイド系の種類と使い分けることでフィニッシュのバリエーション一気に広がるので、是非とも上達してみましょう。

また、アウトサイドというよりもアウトステップとでも呼ぶようなフェイスでこのシュートを行うと、スライスしながらホップする独特の変化を起こせ、インステップに近い強烈な速度と威力のシュートになり、キーパーから逃げるような軌道でゴールすることが可能です。

サッカーのシュート:トゥーキックによるシュート

つま先によって蹴る種類のシュートです。サッカーを知らない人にボールを蹴らせると十中八九、この蹴り方になるので初心者の方は懐かしいかもしれませんね。

現在経験者としてサッカーをしてきた人はほとんどこの蹴り方について指導されていないのではないでしょうか。それくらいにサッカーの指導の場ではタブーとされている蹴り方なのですが、シュートとして活用すると面白い特徴があります。

普通の蹴り方よりテイクバックが少なく、初速度が非常に速いです。そしてボールの中央あたりをつま先で押し出すように蹴るので、軌道が無回転シュートのようにブレます。

これらの特徴を生かすためにショートレンジでのシュートに使うと面白いでしょう。テイクバックが少ないのでコンパクトなフォームから速度の速いボールが蹴れるので、間近で受けるキーパーはタイミングがとり辛くなり、その上ブレますから狙い通りにセーブするのは困難でしょう。

またコンパクトなフォームはCKなどのセットプレイ時に起きる混戦の際も使いやすく、咄嗟にシュートしやすいメリットがあります。あまり強く蹴ろうとすると怪我しやすいので注意が必要ですが、初心者の方にも覚えておいて欲しいシュートです。

ロナウジーニョ Ronaldinho 【ベスト30 ゴール】

7:26あたりからのシュート、動画内ではわかりにくいですが、これトゥーキックによるシュートです。

筆者はこの試合をリアルタイムで観戦していましたが、動画内のDFやキーパーと同様に茫然としたのを覚えています。未だにこのくらい効果的にトゥーキックを使ったシュートを観たことがありません。

サッカーのシュート:ダイレクトプレーによるシュート

?【海外サッカー 2016/2017】まさに神業!豪快すぎるボレーシュート集

サッカーにおけるダイレクトプレーとは、別名ワンタッチプレーとも言い、パスやクロスを受ける際にトラップを挟まず直接次のプレーを行うことで、サッカーのゴール前のようなトラップするスキがない場面で選択されるプレーです。

トラップをせずに直接、ある程度の速度で来るボールをシュートするわけですから、高い技術と判断力が必要です。

シュートに限らず、ダイレクトプレーは実際のサッカーの試合で必ず必要となる技術ですので、初心者のうちから回数をこなし慣れておくことが大切でしょう。

1.ボレーシュート

サッカーのおいてボレーというプレーにはインステップやインサイドなどいくつか種類がありますが、シュートの場合はインステップで行うことが多いです。インサイドのボレーは浮きやすいためですが、インステップでもコツを掴まないと浮かせてしまいゴールを超えることがよくあります。サッカーのプロの試合でも頻繁に見られるはずです。

弾道を低く抑えるコツとしては、地面に向けて蹴り足を切るように振り下ろしてミートすると良い思います。この動かし方に連動するように上体を寝かせる必要もあります。

インパクトが上手くいくと飛んできた速度に蹴り足の力が乗りますから、更に高速度になりキーパーが反応するのはとても難しいでしょう。当然DFがブロックに来ますから、当てないためのコントロールも重要です。

初心者の人は動画よく見てフォームを身に付けましょう。

ボレーシュートのコツ  現役Fリーガー高橋健介 ~サルテク~

2・ヘディングシュート

サッカーにおいて頭により行うシュートですが、上達すると上下やコースへの打ち分けが可能で、実際のサッカーの試合ではボレーシュートより確実性が高く強力なシュートになります。

競り合いに勝たなければまともに当てることが難しいとはいえ、しっかりとフォームを身につけて活用すれば相手に脅威を与えられるでしょう。

サッカーmp初心者の方はまず、額にしっかりと当てる感覚を掴むところから練習を始めましょう。どうしても目を閉じてしまいますから、インパクトの瞬間はかなり感覚で行う部分が大きいのがヘディングシュートです。回数をこなすことで、正確なフォームとコツを掴みましょう。

相馬直樹・ヘディングがすぐにうまくなるコツ&練習法

3・バイシクルシュート

サッカーにおいて知名度が高い種類のダイレクトプレーで、別名オーバーヘッドキックとも呼ばれますが、プレーの内容による明確な違いはなく、どちらの呼び方でも同じシュートのことです。

ゴールに背を向けながらでもゴールを狙えるシュートですが、実際にゴールを見ながらコントロールできませんし、自身が倒れ込むようにインパクトするため、狙い通りのコースに飛ばすのはかなり難しいです。

動画を参考にフォームを確認して練習を行ってください。コツとしては蹴り足を振り上げてボールをインパクトする前に、逆の足を振り上げて反動を得ることです。これは普通のキックで言えば軸足を踏み込む動作と同じで、この予備動作によって蹴り足を強く早く振ることが出来るようになります。

ただ練習を行う際は最新の注意を払って行うようにしてください。バイシクルシュートは特に着地のときに後頭部を地面にぶつけやすいので、初心者の方は着地の倒れ方も含めて一連のフォームをよく確認して練習するようにしましょう。

4・ヒールキック

サッカーにおいてパスに活用される場面が多いヒールキックですが、クロスやパスに合わせてゴール前のニアポジションに入った際にシュートとして使用されることがあります。

ニアに走り込むことでDFよりも前に出ながら先にボールに触ることが可能となりますが、この場合ゴールマウスへの角度がなくなったり、体勢的に通常のキックではシュートが困難になります。

浮き球であればバックヘッドなどでシュートできますが、グラウンダーの速いボールの場合、自身の股間を通すように行うヒールキックが非常に有効だと言えます。

これはキーパーとDFともに予測が難しく、ニアポジションからニアポストを狙うと最短距離のシュートになるので反応するのも困難なシュートです。

コツとしては、蹴る意識より触って方向を変えるぐらいの柔らかい動きで行うことでしょう。必要なのはボールの速度に合わせて優しく触ることだけなので、初心者の方も挑戦してみましょう。

Top Ten backheel goals

サッカーのシュート:反応したとしても止められないシュート

サッカーのシュートを行う上での決定力向上を狙い、更に詳しくシュートの蹴り方の種類ではなく、コースや狙いによる種類についての考察を紹介していきます。

初心者の方でも、このような種類のシュートがあるのだということを知っておくと、ゴールするイメージを持つのに役に立つと思います。

まずは「GKが反応していても止められないシュート」です。

1. キーパーの届かない位置を狙う

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これは単純にゴールポストのギリギリを狙うシュートになりますが、このギリギリとはどこなのか具体的には図を見てください。

図で示した位置の下方向へ行けば行くほどGKには届かないコースとなります。

レベルの高いキーパーになればなるほど、こちらのシュートの際のフォームや軸足の向き、直前の視線の動きから、実際に打つシュートのコースを予測してセーブしてくるものですが、このコースに完璧にシュート出来ればまずセーブは不可能となります。

2. 斜めに角度をつける

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前述したコースを狙うために、角度をつけてファーに流し込むのが決定力を上げるコツになります。また狙うコツとしてはサイドネットに入れるくらいの気持ちでいくと良いでしょう。

この際のキックは必ずしもインステップである必要はなく、ギリギリを狙う性質上インサイドキックを使いシュートするのもありです。大きなフォームにすることで、インサイドキックであってもインステップに近い速度を出すことは可能です。

しかし、ミドルレンジ以上であればインステップを使った高速度のシュートでないと、ゴールまでの到達に時間がかかるため、届かないコースと言えどもセーブしやすくなります。ミドルレンジ以上ではインステップキックを使いましょう。

3. インフロントで巻いて狙う

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最近のサッカーの試合では非常に頻繁に見かけるようになったのが、エリアの角から巻いて狙うシュートです。これは現在、3トップなどの高い位置にサイドアタッカーを配置するフォーメーションが主流なために、サイドからカットインすることで崩す戦術がトレンドだからでしょう。

厳密に言うとインフロントではなく、インサイドとインフロントの中間ぐらいの位置、足の親指の付け根辺りを使い、ドライブさせながら落とすのがコツです。単純なインフロントキックではないので、速度も十分にあります。

このシュートの狙いは、キーパーから見てゴールを超えるような軌道から、鋭く落ちて曲がり枠内に入るコースです。

インステップキックではないため、蹴り始めのフォームでは、シュートなのかクロスなのか判断しにくく、キーパーに2択を迫れることがメリットのひとつで、それはまた直前にクロスやグラウンダーのパスに変更できる柔軟性でもあります。

サッカーのシュート:予測しにくいシュート

次に紹介するシュートは、キーパーの予測そのものを妨げたり困難にさせるシュートです。

1. 相手DFの股を抜いて狙うシュート

 (5321)

ゴール前でシュートのフォームに入ると、前についてきている相手DFはブロックしようとシュートコースに被るように足を伸ばしてきます。このブロックに足を伸ばすことを見越してDFの足元を狙うようにシュートを打つと、丁度股間を通るコースになります。

これはブラインドと言って、キーパーからすると味方の股間からいきなりシュートが飛んで来ることなり、反応が遅れますから非常にセーブしにくいシュートとなります。

シュートが来ることそのものを予測し辛くしていますから、シュートに力や速度が必要ないので初心者でも十分ゴールを狙えるシュートです。

シュートのフォームや軸足は普通に蹴るようにしながら、蹴り足のフェイスの当て方でコントロールするのがコツです。

2. エリア内でのダイレクトプレーによるシュート

クロスからのダイレクトプレーでシュートすると、飛んでくる段階から目で追っているキーパーには瞬時に反応することが難しいですし、飛ぶコースを予測するのはほとんど不可能です。

セットプレイやサイド攻撃が重要とされるのはこのようなゴール前でのダイレクトプレーが狙えるからで、たとえエリア内にFWが一人であってもキーパーの目の前でシュートできればゴールする確率はとても高いと言えます。

サッカーのシュート:予測できるし物理的に止められるが、それでも決まるシュート

このカテゴリーのシュートは、サッカーにおいてなかなか明文化されて指導することが難しいものですが、俗に決定力が高いと言われるプレイヤーはこのシュートが上手い傾向にあります。

サッカーの経験豊富な上手いプレイヤーが活用しているシュートとは言え、初心者の方にもおすすめしたいシュートだと思います。と言うのも、これらのシュートはキーパーの意表さえつければコースとして難しいものではないからなのです。大事なのはキーパーのタイミングを外すことだけで、ゴールマウスのギリギリを狙うシュートの方が、余程経験を積まないと難しいのではないかと思うのです。

特にサッカーの初心者の方はイメージが固定されやすく、従ってプレイの幅が狭くなりがちです。逆に言えば、シュートのイメージの種類が豊富になれば、選択肢に余裕が出て初心者であっても高度なプレイを行うことがサッカーでは可能です。

1. GKの肩口、顔のすぐ横を狙うシュート

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実際にサッカーのキーパーをやってみるとよく分かりますが、キーパーは基本的に両腕を使ってセービングを行いますから、その腕の付け根あたりは咄嗟に動かせない範囲なのです。

しかも顔の近くに来るわけですから、目を閉じないわけがないんです。結果的に決まりやすいシュートコースになります。

2. キーパーの股間を通すシュート

サッカーでは特にDFラインを抜け出した後のキーパーとの1対1でよく狙うコースです。

キーパーはセービングのために左右に反応して飛ばないといけないわけですから、当然準備体勢では肩幅ぐらい足を開かなければいけません。そのスタンスの穴となる股間を狙うシュートです。

割とよく知られたコースで初心者の方も見たことが多いと思いますが、それだけに警戒して足を開かないように構えるキーパーも中にはいるでしょう。しかしこのスタンスですと左右へのステップが伸びないので、そうであればドリブルでかわすなり、左右へ打つなど対応可能となります。

3. 倒れ込んだキーパーの脇の下を通すシュート

 (5325)

これはキーパーがシュートセーブのために横に倒れる瞬間、脇の下あたりに穴が出来るのを見越してそこにシュートするものです。

前述した「相手DFの股を抜いて狙うシュート」と同様に、軸足やフォームは左右のコースを狙っているように見せかけてキーパーの横っ飛びを誘い、インパクトの瞬間にフェイスの角度を変え脇の下のコースを通します。

文章にすると初心者の方には難しく見えますが、要するに意図的な当たりそこねでシュートコースを変えるわけです。

4. サイドに追い込まれてからニアの天井を狙うシュート

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エリア内にドリブルなどで持ち込んだ際、相手DFやキーパーの圧力でサイドに追い込まれることがよくありますが、この位置だとキーパーが目の前にいますからシュートコースは無いように思えます。

しかし間近でシュートされると、キーパーは両腕とともに足も伸ばして、シュートをブロックできる面積を増やす動きを行うので、実際はニアの上部にシュートコースが出来るのです。それを見越して思いっ切りシュートするのですが、これは意外によく決まるシュートなのです。

サッカーでは俗に「ニア天井」と呼ばれるように、ゴールネットの天井に当てるぐらいの気持ちで打つのがコツとなります。追い込まれて余裕がなくとも、イメージの力でこのようなシュートコースが生まれるのです。

サッカーのシュート:終わりに

海外のサッカーの指導者たちが指摘していますが、日本のサッカー指導者はゴール前のチャンスによく「打て!」と叫びます。筆者が指導を受けていたときも何回となくこう言われました。

ここに日本人サッカー選手が世界の舞台で戦ったときの決定力不足の原因があるように思えます。

「決めろ!」と言われた方がより具体的なイメージを考えるきっかけになるのではないでしょうか。どこにどうやってどんなシュートを打てば決まるのか。打て言われて打っているだけでは、なかなか考えるようにはなりません。

サッカー初心者の方はもちろん、昔からサッカーを続けてきている方も、具体的なイメージを描いてプレイを選択しましょう。色々な種類のシュートをご紹介しましたが、そのイメージを描く助けになれば幸いに思います。

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