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降水量50mmはどのくらい?大雨警報レベルの雨量による生活の影響とは?

降水量50mmはどのくらい?大雨警報レベルの雨量による生活の影響とは?

降水量50mmは気象庁では非常に激しい雨に分類され、自動車の運転だけでなく歩行も危険です。大雨・洪水警報が発令され、土砂くずれ・河川の氾らん・浸水が起きる可能性があります。降水量50mmがどれくらいの雨量かを把握し、避難勧告や避難指示が出た場合に備えましょう。

2024.04.02

降水量50mmとは?

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降水量50mmは、地表に降った水分がどこへも流れずそのまま溜まった水の深さが50mmであることを表し、単位はミリメートルで、天気予報では省略したミリが使われることが多いです。気象庁用語では非常に激しい雨となり、大雨・洪水警報が発令される目安の1つになります。

降水量は、雨・雪・あられ・ひょう・霜と地表に降るすべての水分の量で、降雨量は雨、降雪量は雪だけの量を計測します。

降水量50mmの定義

1時間雨量
(mm)
予報用語 人の受けるイメージ
3未満 弱い雨
10以上~
20未満
やや強い雨 ザーザーと降る
20以上~
30未満
強い雨 どしゃ降り
30以上~
50未満
激しい雨 バケツをひっくり返したように降る
50以上~
80未満
非常に激しい雨 滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)
80以上 猛烈な雨 息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる
気象庁による降水量50mmの定義は、地表に降った水分が流れずそのまま溜まった水の深さが50mmとなります。降水量は10分、1時間、1日と一定時間に降った水分量を観測し、1時間の降水量50mmの目安は、滝のように雨が降り、地表では水しぶきがあがって視界が白っぽくなるほどの非常に激しい雨です。

降水量と降雨量の違い

降水量 雨・雪・みぞれ
あられ・ひょう・霜
降雨量
降雪量
降水量は、雨・雪をはじめ大気から地表に降下するすべての水分を含んだ量に対し、降雨量は雨だけ、降雪量は雪だけの量を表します。降水量と降雨量の単位はmmで、降雪量はcmです。雨以外の固体があった場合はヒーターで溶かして水にした状態で水深を観測します。

天気予報で使われることが多い積雪量とは、積もった雪の量のことで、単位はcmです。

降水量と降水確率

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降水確率は、予報区内で一定時間内に降水量1mm以上の雨・雪が降る確率の平均値です。降水確率50%と発表された場合、過去の同じ気象条件100回のうち50回は雨・雪が降ったことになります。降水確率は過去のデータの統計であり、降水確率が高いことと降水量の多さは関係がありません。

降水確率は0%から100%まで10%刻みの値で発表されます。5%未満は降水確率0%になるため、絶対に雨が降らないわけではありません。

降水量50mmによる注意報・警報

1時間降水量50mmは、多くの自治体で大雨・洪水警報の発令基準の1つとなります。総雨量や土壌雨量指数が基準値を超えていると、降水量50mmを下回っていても警報が発令される場合があります。ハザードマップや気象庁のホームページにあるキキクルを確認し、自分が住んでいるエリアの警報発令基準を把握しましょう。

警報の基準値をはるかに超える大雨が降ったときは、最大級の警戒を呼びかける特別警戒が発令されることもあります。

降水量50mmと日常生活への影響

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1時間降水量が50mmの場合、どれくらい日常生活に影響が出るかといえば、道路は川のようになり傘はまったく役に立ちません。総雨量や地域の状況では土砂くずれや河川の氾らん、家屋の浸水、道路の冠水が起こる可能性が出てきます。できる限り外出は控え、気象情報や防災情報を収集しつつ警戒しながら、避難の判断をしてください。

外出中に非常に激しい雨が降ってきたときは、安全な建物に移動して雨が弱まるのを待ちましょう。

歩く人

降水量50mmでは可能な限り外出は控えましょう。視界が悪くなり、大きな雨音で周囲の音も聞こえづらくなります。一部地域を除き排水処理の限界は1時間50mmのため、道路が冠水しマンホールや用水路の鉄ぶたが吹き飛ぶことがあり非常に危険です。

地下や高架下のように周囲に比べて標高が低い場所にいるときは、地表に溜まった雨が大量に流れ込むことがあるため、安全を確保しつつ迅速に地上へ移動してください。

傘の使用の可否

傘が必要になる目安は降水量1mmほどで、降水量50mmでは無風の状態で傘をさしても全身が濡れてしまい、まったく役に立ちません。やむを得ず外出するときは傘ではなくレインコートを使いましょう。

道路は冠水して川のように水が流れている場合があるため、レインシューズを履かないと、足元が濡れるだけでなく流れてきた道路のゴミや漂流物でケガをする可能性があります。

災害のリスク

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降水量50mmの雨が降ると、土砂くずれ、河川の氾らん、道路の冠水、家屋浸水が発生する可能性が高くなります。自治体が作成しているハザードマップや気象庁の防災情報を事前に確認し、自分の住んでいるエリアではどのくらいリスクがあるか把握しておきましょう。

避難指示や勧告が出たときすぐに行動に移せるよう、避難場所や安全な避難経路を調べておくことも大切です。

降水量50mmと乗り物への影響

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降水量50mmは、歩行だけでなく乗り物も影響が出ます。非常に激しい雨では、地表に叩きつけられた雨水がしぶきとなり視野が悪くなるため、車の運転は非常に危険です。

鉄道では駅や区間の地形や状況では、運転見合わせや遅れが発生します。飛行機は降水量が多いだけでは欠航することはほぼありませんが、風速が強い場合や積雪の場合は欠航する可能性が出てきます。

自動車

降水量50mmではワイパーを速く動かしても前方が見づらく、周囲もすべて白っぽくなり、非常に視野が悪くなるため自動車の運転は非常に危険です。​運転中に大雨になった場合は、歩行者や周囲の車に十分注意しながら、安全に停車できる場所まで移動して、雨が弱まるのを待ちましょう。

大雨で避難をするときに自動車を使うと、道路の冠水でエンジンが止まって立ち往生する可能性があります。避難は徒歩が原則です。

鉄道

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降水量50mmは鉄道の運行が見合わせになる場合がありますが、必ず見合わせになるとは限りません。運行見合わせの基準が鉄道会社で異なり、地形、総雨量、土壌雨量指数といった降水量以外の要素も含まれるためです。山間や河川を走る区間では、降水量50mmを下回っても運行見合わせや運休になることがあります。

地下鉄は、ホームや線路に排水処理しきれなかった雨水が流れ込む可能性があり、注意が必要です。

飛行機

飛行機は降水量50mmになっただけで欠航することはほぼありませんが、降雨の影響で視界が悪くなった場合は欠航することがあります。飛行機が欠航する気象の1つが風速で、横風約19メートル/分、追い風約8メートル/分が目安です。滑走路が濡れている場合は風速約13メートル/分ほどでも欠航することがあります。

飛行機は積雪に対しても弱く、機体に雪が付着したり、滑走路に雪が積もったりした場合は欠航や遅延が発生します。

降水量50mmで準備しておくこととは?

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降水量50mmは大雨・洪水警報が発令される目安の1つです。状況次第では土砂くずれ、河川の氾らん、家屋浸水、道路の冠水が起こる可能性があります。安全に避難するためには、事前に準備をしておくことが重要です。

【準備しておくもの・こと】
・レインコート
・レインブーツ
・防災グッズ
・避難場所と避難経路
・ハザードマップや防災情報

大雨が降りはじめたときは、天気予報や気象庁の防災情報を早めに確認しましょう。

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