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風速17mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?

風速17mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?

おおよそ風速17mになると熱帯低気圧は台風と呼ばれる程の強風で、風に向かって歩けなくなったり自転車がこげなくなったりして、通勤や通学にかなり影響がでます。風速17mでは、中止する屋外スポーツも増えアウトドアも中止が賢明です。乗り物は、横風に煽られると危険でバイクは運転中止し自動車は十分に注意して運転しましょう。

2024.04.02

風速17mとは?

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風速17mとは、1秒間に空気が17m移動することで、気象用語では風速を10分間観測した平均値が17mのことです。気象庁では強い風に分類され熱帯低気圧が台風と呼ばれるおおよその基準で、風に向かって歩けなくなり転倒する人も出てくるほどの強風です。

瞬間風速は、3秒間に12回計測した平均値で最大値が最大瞬間風速になり、風速17mの場合は最大瞬間風速が50mになる突風が吹く可能性もあり警戒する必要があります。

風速17mの定義

風速17mは、風が吹く速さを表し1秒間に空気が17m移動することで、気象用語では地上10mから10分間観測した1秒間に空気が移動した距離の平均値が17mのことです。風速は、地形の影響を受けやすく観測場所は地上10mが標準ですが、高層ビルが並ぶ場所では地上50m以上の場合もあります。

風速17mの単位は、17メートルと距離の長さで秒速m/sで通常表しますが、時速k/sやノットでも表します。

風速17mの強さ

平均風速(m/s) 予報用語 陸上の様子
10以上15未満 やや強い風 樹木全体が揺れ始める
風に向かって歩きにくい
15以上20未満 強い風 電線が鳴り始める
風に向かって歩けなくなる
20以上25未満 非常に強い風 細い木の幹が折れる
何かにつかまらないと立っていられない
風速17mはどれくらいの強さかと言えば、気象庁が発表している風の強さの目安では、強い風に分類され風に向かって歩けなくなり転倒する人も出る危険な風の強さです。秒速17mは、時速にすると61.2kmで自動車が約60kmで向かってくることを考えれば、かなり強く危険な風です。

気象庁では、地域次第で違いますが風速10m以上で強風注意報を発表し、風速17m以上になると熱帯低気圧は台風と呼ばれます。

風速と最大瞬間風速の違い

用語 意味
風速 一般 1秒間に風が移動する距離
気象用語 10分間の風速の平均値
最大風速 風速の最大値
瞬間風速 3秒間の風速の平均値
最大瞬間風速 瞬間風速の最大値
風速は、気象情報では10分間の風速の平均値、瞬間風速は3秒間の風速の平均値、瞬間風速の最大値が最大瞬間風速です。風速は、気象情報では空気の1秒間に移動する距離を10分間観測した平均値のことで、12時の風速とは11時50分から12時までの風速の平均を示しています。

瞬間風速は、0.25秒間に1回、3秒間で12回観測した風速の平均値で、最大瞬間風速は瞬間風速の最大値で風速の3倍になることもあります。

風速17mと日常生活への影響

風の強さの基準(気象庁)
平均風速(m/s) 人への影響
10~15未満 風に向かって歩きにくくなる
傘がさせない
15~20未満 風に向かって歩けなくなり転倒する人が出る
高所での作業はきわめて危険
20~25未満 何かにつかまっていないと立っていられない
飛来物によって負傷するおそれがある
風速17mがどれくらいの影響があるかと言えば、気象庁の基準では風に向かって歩けなくなり転倒する人が出るほど歩行者に影響があり、傘を無理矢理使用しても壊れてしまい、交通手段の変更や歩行時の遅れ他通勤・通学に影響を与えます。街路樹は、小枝が折れる他、被害が出て被害本数が増え始める風速です。

看板が外れ始めたり、倒れたりする可能性が高くなり、飛来物も増え始めていくのでなるべくなら外出を避け、外出する場合は十分に注意しましょう。

傘の使用

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動画名 JAFユーザーテスト
内容 傘を使用した歩行者向い風テスト
開始時間 5分39秒(自動再生)
傘の使用は、気象庁での基準では風速10m以上になると傘がさせなくなるとされ、風速17mでは壊れたり飛ばされたりして危険になり傘の使用は諦めましょう。JAFユーザーテストでは、風速10m時点で傘がまともにさせる状態ではなく、風速15mを超えるといつ壊れてもおかしくない状態になります。

一般的には、風速8mくらいから傘の使用をやめることを検討し、風速10m以上で使用しない人がかなり多くなります。

歩行

風速17mでの歩行の影響がどのくらいかと言えば、気象庁の基準では風に向かって歩けなくなり転倒する人も出る​とされ、体重の軽い子供ほどリスクが高くなりなるべく外出は控えたほうがよいレベルです。歩行する場合は、強風の影響で木の枝や小石、砂利他軽量の物から、どこから何が飛んでくるかもわからず十分注意しましょう。

強風では、スムーズに歩行できず目的地にたどり着くまでに通常より時間がかかり、時間の余裕をもって行動しましょう。

街路樹の状態

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風の強さと吹き方(気象庁)
平均風速(m/s) 樹木の様子
10~15未満 樹木全体が揺れる
15~25未満 小枝が折れる
25~ 樹木が根こそぎ倒れはじめる
風速17mでの街路樹の状態がどのくらいかと言えば、気象庁の基準では小枝が折れる程度とされ、被害を受ける樹木が出始め被害本数が増加​する風速です。樹木は、通常の風雨では折れたり倒れたりしないために強化されていますが、国土技術政策研究所調べでは最大風速15m以上から、被害本数が増え始めます。

最大風速22m以上になると、樹木が風圧に耐えられなくなり急激に被害本数が増え、降水量が増えれば土壌がゆるみ倒れやすくなります。

ビルや看板の状態

風の強さと吹き方(気象庁)
平均風速(m/s) 屋外の様子
10~15未満 電線が揺れ始める
15~20未満 電線が鳴り始める
看板やトタン板が外れ始める
20~35未満 道路標識が傾く
看板が落下・飛散する
風速17mでのビルや看板の状態がどれくらいかと言えば、ビルには影響がほとんどありませんが、気象庁の基準では看板が外れ始める風の強さで注意が必要です。中高層のビルでは、風速57mや風速62m程度に耐えられる窓が取り付けられていることが多く、風圧で窓が割れるケースがほとんどなく飛来物に対しての注意が必要です。

取り付けの悪い看板や古びた看板から、外れてしまう可能性もあり落下には注意しましょう。のぼりや懸垂幕、スタンド看板は風速10m以内で片付けたほうが安全です。

風速17mとスポーツへの影響

風速17mでは、ほとんどの屋外スポーツに影響を及ぼし中止する競技も増えます。球技は、強風による明確な中止基準はありませんが、ボールが風に大きく流され競技が成立しないと判断されサッカー以外では中止の可能性が高くなります。

陸上競技は、おおよそ風速20mを中止基準にすることが多いですが、種目や主催者判断次第では基準以下でも中止です。マリンスポーツは、海で風速10mを超えると荒れて危険になり中止が賢明です。

球技

千葉マリンスタジアム強風での試合中止例
日付 対戦相手 平均風速(m/s)
1995年4月23日 オリックス 18
1997年5月8日 オリックス 18
2002年4月17日 西武 16
2014年3月18日 楽天(オープン戦) 14
2015年4月3日 楽天 14
2018年9月4日 ソフトバンク 20
2021年8月9日 ヤクルト(エキシビジョン) 21
プロ野球・Jリーグでは、強風による中止の明確な基準がありませんが、過去の事例から風速17mでのプロ野球は中止、Jリーグは決行です。プロ野球では、海から150mしか離れていない千葉マリンスタジアムで強風になることが多く、7試合が中止になり風速14mを目安に中止しています。

Jリーグは、台風以外の強風で中止した試合は砂嵐の影響で2002年3月21日水戸vs大宮の1試合のみで、風だけの理由で中止することはありません。

陸上

陸上競技は、各連盟では平均風速がおおむね20m以上になる暴風警報を中止基準にしていますが、主催者の判断次第では20m未満でも中止することもあり風速17mでは要確認です。強風の場合は、やり投げ他の投てき物が流されてしまう、ハードルが倒れる、走り高跳びのバーが落ちる他、危険性が高まる場合は中断・中止が無難です。

ファミリーや児童で参加できるマラソン大会では、風速7~8mでも中止になる場合があり確認しましょう。

マリンスポーツ

マリンスポーツは、波高も関係しますが風速8m~10mを基準に中止するケースが多く風速17mでは大変危険ですので中止です。海では、風速6m以上を超えると白波が多くやや高いうねりが発生し、初心者や子供には厳しい状況になり、風速8mを超えるとやや高いうねりが長く波も高くなり上級者でも厳しくなります。

海で風速10mを超えると、波がかなり高くうねりも高くなり時化る状態で荒れた海になり、リスクが高く中止が賢明です。

風速17mと乗り物への影響

風速17mでは、乗り物に対して影響が大きく向かい風では自転車の運転ができずに押して歩くことになり、バイクは横風に煽られると真っ直ぐ走ることが困難になり高速道路は通行止めになる可能性が高くなります。自動車も、スピードを出している状態で横風に煽られると車線を超えるまで流される危険性が高いです。

飛行機は、向かい風には強く制限がありませんが追い風8m・横風12~13mを超えると離着陸に制限がかかります。

自転車

動画名 JAFユーザーテスト
内容 自転車の向い風走行実験
開始時間 4分43秒(自動再生)
風速17mがどのくらい自転車の運転に影響を与えるかと言えば、向かい風では足でこぐことが困難で押して歩くのが精一杯になり運転不可能です。JAFユーザーテストでは、自転車運転に対して向かい風を一定に当てた結果風速10mで運転しづらく、風速15mで運転困難になりました。

自転車の運転は、向かい風や追い風よりも横風が非常に危険で、風に煽られて転倒したり車道の中央側に流され自動車と接触したり事故のリスクが高まり、風速6m程度から取りやめを検討しましょう。

バイク

高速道路交通規制(北海道警2020年4月~)
瞬間風速 交通規制(二輪)
10m未満 状況次第で速度規制
10m~15m未満 状況次第で通行止め
15m~20m未満 通行止め
20m~25m未満 二輪・四輪通行止め
風速17mでのバイクの運転に対する影響はどれくらいかと言えば、横風に煽られると真っ直ぐ走行することさえ困難になり、転倒したりバランスを崩して横に流され自動車と接触したり事故リスクが大変高く運転中止が無難です。バイクは高速道路で状況次第では風速10m以上から通行止めになる可能性もあり、10mを目安に中止を検討しましょう。

警察庁交通局2018年度調べでは、自動車よりもバイクのほうが約7.5倍事故死者数の割合が高く、早めの段階で運転中止しましょう。

自動車

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風速17mでの自動車の運転に対してどのくらい影響があるかと言えば、気象庁の基準では自動車が強風に流される感覚が大きくなるとされ十分に注意しながら運転することが必要です。横風強風時の車両安定性に関連する分析では、高速道路で100km/hのスピードで走行中に風速17mの突風が横から吹くと約1m横にずれ車線をはみ出し大変危険です。

高速道路では、風速15m以上で最大速度規制をする場所も多く十分に速度を落として運転し、幼児が乗車する場合は乗降時のドアの開閉も注意しましょう。

飛行機

風速17mでは飛行機の運航にどれくらい影響があるかと言えば、風向き次第では欠航になる可能性があります。飛行機は、離着陸時に横風に煽られると翼が地面に付着するおそれがあり大変危険で、風速12m~13mの横風を目安に欠航が検討されます。

向かい風に対しては制限がなく、一般的に追い風は風速8m超えると制限がかかりますが逆方向の滑走路を使用して向かい風に変更し、風速が25mを継続的に超える場合は地上業務に影響が出るため欠航です。

風速17mとアウトドアへの影響

風速17mでのアウトドアは、歩くことが困難な状態で事故を起こすリスクが高く中止が賢明です。登山では、転倒や滑落のリスクが高く降雨がある場合は確実に中止しましょう。キャンプは、テント設営が非常に困難で破損する可能性もあり、安全を考慮して中止しましょう。

釣りは、風が強くなると波も高くなり落水する危険度も高く、荷物や道具は飛ばされ仕掛けも狙った場所に飛ばせず、釣りをすること自体が困難で中止が無難な考えとなります。

登山

ビューフォート風力階級表
風力階級 風速(m/s) 基準説明(陸上)
5 8.0~10.7 葉のある灌木が揺れ始める
6 10.8~13.8 大枝が動く
7 13.9~17.1 樹木全体が揺れる
風に向かっては歩きにくい
8 17.2~20.7 小枝が折れる
風に向かっては歩けない
登山では、天気を知るときに風力を使用し、風力6以上になると歩くことが困難で転倒や滑落のリスクも高くなり、風速17mでの風力7~8では中止が無難で、さらに雨が降っていれば確実に中止しましょう。

登山では、気温も重要で高度100m上がるごとに約0.6度下がると言われ、さらに体質や状況で変化しますが風速1mごとに約1度体感温度が下がり、0度以下では約2度下がると一般的に言われています。高度0mの低地で25度でも、高度1000mで19度、風速17mならば体感温度が2度になり注意が必要です。

キャンプ

キャンプでは、風はテント設営に対して影響があり、風速17mでのテント設営は困難かつ設営できても破損する可能性や風によって飛んでいってしまうことを考慮する必要があります。さらに木の枝や小石が飛んできてケガする可能性もあり中止にしたほうが安全と言えます。風速10m以上からテント設営も厳しく、初心者や幼児を伴うファミリーではもっと低い風速から中止を検討しましょう。

キャンプでは焚き火も楽しみですが、風速5m以上になると風に流れて落ち葉他に燃え移り火事や火傷の原因になるため、中止を検討しましょう。

釣り

釣りは、強風になると波も高くなり転倒や落水のリスクも高く、おおよそ風速10m以上で発表される強風注意報では釣り場に近づくこと自体の中止​を海上保安庁も呼びかけています。釣りでの事故は、海中転落が最も多く防波堤・岸壁・磯場から転落することがほとんどで、強い風には警戒が必要です。


釣りは、風が強くなるとえさや荷物が飛ばされたり、仕掛けが飛ばずに流されたり、釣りを楽しめなくなり初心者は風速5m以上、上級者でも風速8m以上は中止が賢明です。

風速17mから台風十分に注意しよう

風速17m超えていけば熱帯低気圧は台風と呼ばれるほどの強風です。風に向かって歩いたり自転車を運転したりすることは困難で、飛来物も出るためなるべく外出しないほうが安全です。通勤や通学で外出する場合は、公共交通機関や自動車を利用し、歩行する場合には十分に注意しましょう。

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