風速17mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?
おおよそ風速17mになると熱帯低気圧は台風と呼ばれる程の強風で、風に向かって歩けなくなったり自転車がこげなくなったりして、通勤や通学にかなり影響がでます。風速17mでは、中止する屋外スポーツも増えアウトドアも中止が賢明です。乗り物は、横風に煽られると危険でバイクは運転中止し自動車は十分に注意して運転しましょう。
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公式ライター Activel_director
風速17mとは?
瞬間風速は、3秒間に12回計測した平均値で最大値が最大瞬間風速になり、風速17mの場合は最大瞬間風速が50mになる突風が吹く可能性もあり警戒する必要があります。
風速17mの定義
風速17mの単位は、17メートルと距離の長さで秒速m/sで通常表しますが、時速k/sやノットでも表します。
風速17mの強さ
平均風速(m/s) | 予報用語 | 陸上の様子 |
10以上15未満 | やや強い風 | 樹木全体が揺れ始める |
風に向かって歩きにくい | ||
15以上20未満 | 強い風 | 電線が鳴り始める |
風に向かって歩けなくなる | ||
20以上25未満 | 非常に強い風 | 細い木の幹が折れる |
何かにつかまらないと立っていられない |
気象庁では、地域次第で違いますが風速10m以上で強風注意報を発表し、風速17m以上になると熱帯低気圧は台風と呼ばれます。
風速と最大瞬間風速の違い
用語 | 意味 | |
風速 | 一般 | 1秒間に風が移動する距離 |
気象用語 | 10分間の風速の平均値 | |
最大風速 | 風速の最大値 | |
瞬間風速 | 3秒間の風速の平均値 | |
最大瞬間風速 | 瞬間風速の最大値 |
瞬間風速は、0.25秒間に1回、3秒間で12回観測した風速の平均値で、最大瞬間風速は瞬間風速の最大値で風速の3倍になることもあります。
風速17mと日常生活への影響
風の強さの基準(気象庁) | |
平均風速(m/s) | 人への影響 |
10~15未満 | 風に向かって歩きにくくなる |
傘がさせない | |
15~20未満 | 風に向かって歩けなくなり転倒する人が出る |
高所での作業はきわめて危険 | |
20~25未満 | 何かにつかまっていないと立っていられない |
飛来物によって負傷するおそれがある |
看板が外れ始めたり、倒れたりする可能性が高くなり、飛来物も増え始めていくのでなるべくなら外出を避け、外出する場合は十分に注意しましょう。
傘の使用
動画名 | JAFユーザーテスト |
内容 | 傘を使用した歩行者向い風テスト |
開始時間 | 5分39秒(自動再生) |
一般的には、風速8mくらいから傘の使用をやめることを検討し、風速10m以上で使用しない人がかなり多くなります。
歩行
強風では、スムーズに歩行できず目的地にたどり着くまでに通常より時間がかかり、時間の余裕をもって行動しましょう。
街路樹の状態
風の強さと吹き方(気象庁) | |
平均風速(m/s) | 樹木の様子 |
10~15未満 | 樹木全体が揺れる |
15~25未満 | 小枝が折れる |
25~ | 樹木が根こそぎ倒れはじめる |
最大風速22m以上になると、樹木が風圧に耐えられなくなり急激に被害本数が増え、降水量が増えれば土壌がゆるみ倒れやすくなります。
ビルや看板の状態
風の強さと吹き方(気象庁) | |
平均風速(m/s) | 屋外の様子 |
10~15未満 | 電線が揺れ始める |
15~20未満 | 電線が鳴り始める |
看板やトタン板が外れ始める | |
---|---|
20~35未満 | 道路標識が傾く |
看板が落下・飛散する |
取り付けの悪い看板や古びた看板から、外れてしまう可能性もあり落下には注意しましょう。のぼりや懸垂幕、スタンド看板は風速10m以内で片付けたほうが安全です。
風速17mとスポーツへの影響
陸上競技は、おおよそ風速20mを中止基準にすることが多いですが、種目や主催者判断次第では基準以下でも中止です。マリンスポーツは、海で風速10mを超えると荒れて危険になり中止が賢明です。
球技
千葉マリンスタジアム強風での試合中止例 | ||
日付 | 対戦相手 | 平均風速(m/s) |
1995年4月23日 | オリックス | 18 |
1997年5月8日 | オリックス | 18 |
2002年4月17日 | 西武 | 16 |
2014年3月18日 | 楽天(オープン戦) | 14 |
2015年4月3日 | 楽天 | 14 |
2018年9月4日 | ソフトバンク | 20 |
2021年8月9日 | ヤクルト(エキシビジョン) | 21 |
Jリーグは、台風以外の強風で中止した試合は砂嵐の影響で2002年3月21日水戸vs大宮の1試合のみで、風だけの理由で中止することはありません。
陸上
ファミリーや児童で参加できるマラソン大会では、風速7~8mでも中止になる場合があり確認しましょう。
マリンスポーツ
海で風速10mを超えると、波がかなり高くうねりも高くなり時化る状態で荒れた海になり、リスクが高く中止が賢明です。
風速17mと乗り物への影響
飛行機は、向かい風には強く制限がありませんが追い風8m・横風12~13mを超えると離着陸に制限がかかります。
自転車
動画名 | JAFユーザーテスト |
内容 | 自転車の向い風走行実験 |
開始時間 | 4分43秒(自動再生) |
自転車の運転は、向かい風や追い風よりも横風が非常に危険で、風に煽られて転倒したり車道の中央側に流され自動車と接触したり事故のリスクが高まり、風速6m程度から取りやめを検討しましょう。
バイク
高速道路交通規制(北海道警2020年4月~) | |
瞬間風速 | 交通規制(二輪) |
10m未満 | 状況次第で速度規制 |
10m~15m未満 | 状況次第で通行止め |
15m~20m未満 | 通行止め |
20m~25m未満 | 二輪・四輪通行止め |
警察庁交通局2018年度調べでは、自動車よりもバイクのほうが約7.5倍事故死者数の割合が高く、早めの段階で運転中止しましょう。
自動車
高速道路では、風速15m以上で最大速度規制をする場所も多く十分に速度を落として運転し、幼児が乗車する場合は乗降時のドアの開閉も注意しましょう。
飛行機
向かい風に対しては制限がなく、一般的に追い風は風速8m超えると制限がかかりますが逆方向の滑走路を使用して向かい風に変更し、風速が25mを継続的に超える場合は地上業務に影響が出るため欠航です。
風速17mとアウトドアへの影響
釣りは、風が強くなると波も高くなり落水する危険度も高く、荷物や道具は飛ばされ仕掛けも狙った場所に飛ばせず、釣りをすること自体が困難で中止が無難な考えとなります。
登山
ビューフォート風力階級表 | ||
風力階級 | 風速(m/s) | 基準説明(陸上) |
5 | 8.0~10.7 | 葉のある灌木が揺れ始める |
6 | 10.8~13.8 | 大枝が動く |
7 | 13.9~17.1 | 樹木全体が揺れる |
風に向かっては歩きにくい | ||
8 | 17.2~20.7 | 小枝が折れる |
風に向かっては歩けない |
登山では、気温も重要で高度100m上がるごとに約0.6度下がると言われ、さらに体質や状況で変化しますが風速1mごとに約1度体感温度が下がり、0度以下では約2度下がると一般的に言われています。高度0mの低地で25度でも、高度1000mで19度、風速17mならば体感温度が2度になり注意が必要です。
キャンプ
キャンプでは焚き火も楽しみですが、風速5m以上になると風に流れて落ち葉他に燃え移り火事や火傷の原因になるため、中止を検討しましょう。
釣り
釣りは、風が強くなるとえさや荷物が飛ばされたり、仕掛けが飛ばずに流されたり、釣りを楽しめなくなり初心者は風速5m以上、上級者でも風速8m以上は中止が賢明です。
風速17mから台風十分に注意しよう
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