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風速20mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?

風速20mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?

風速20mは、風に向かっては歩けないほどの強風です。交通機関の停止や道路の通行止めなど、日常生活にも大きな影響をもたらし、地域によっては風速20m以上で暴風警報が発令されます。スポーツやアウトドアも中止され、風速20mは安全確保が難しい危険な風速域の目安です。

2023.01.03

風速20mとは?

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風速20mとは、10分間に空気が移動する速さが毎秒20mであることを表しています。どのくらいの風の程度かというと、立っていられないほどの強風です。気象庁の示す風の強さと吹き方によれば、風速20mの風は非常に強い風に分類され、飛来物で負傷するおそれがある危険な風速域です。

風速20mの定義

気象情報の示す風速20mの定義は、10分間で観測される風速の平均値が毎秒20mであることです。観測には、全国の地方気象台や約230カ所のアメダス観測点に設置された風速計にて行われ、日本での単位は秒速を用いたm/sと表記されるのが一般的ですが、船や飛行機の場合にはknotを用いる場合もあります。また、気象情報では、アルファベットのmのみの表記やカタカナのメートル表記が使われることもあります。

風速と瞬間最大風速の定義

用語 意味
風速 一般 1秒間に風が移動する距離
気象用語 10分間の風速の平均値
瞬間風速 3秒間の風速の平均値
瞬間最大風速 瞬間風速の最大値
一般に、風速とは1秒間に風が移動する距離を表す言葉ですが、気象用語では10分間の風速の平均値を風速と表現します。また、3秒間の風速の平均を瞬間風速、0.25秒ごとに更新される3秒間の瞬間風速の最も大きな値を最大瞬間風速と表します。最大瞬間風速は、平均風速の1.5倍から3倍の値になることが多く、風速20mの場合には30m/sから60m/sに及ぶ可能性があります。

風速20mの強さ

風の強さ 平均風速
やや強い風 10m/s~15m/s未満
強い風 15m/s~20m/s未満
非常に強い風 20m/s~30m/s未満
猛烈な風 30m/s~
風速20mの強さは、日本の気象庁による予報用語では非常に強い風と表現されます。
風力 名称 風速 陸上の様子
6 雄風 10.8〜13.8m/s 木の大枝が揺れ、傘がさしにくくなる。
7 強風 13.9〜17.1m/s 大きな木の全体が揺れ、風に向かって歩きにくい。
8 疾強風 17.2〜20.7m/s 小枝が折れる。風に向かって歩けない。
どれくらいの風の強さかを分類するビューフォート風力階級では風力8の疾強風に分類され、災害が発生する危険性のある強風です。風速20mは注意報以上に危険度の高い暴風警報の発表基準にする地域も多く、学校や保育園では自宅待機や臨時休校の対応になる目安の風速です。

風速20mと日常生活への影響

風速20mの条件下では、屋外での活動が難しく、日常生活に大きく支障をきたします。電車やバスをはじめ公共交通機関では運休になる路線も多く、そもそも外で歩くことすら困難なため、外出自体が難しい状況になるといえます。テレビやラジオで強風の注意や警告の情報を受け取ったら、不用意な外出は控えましょう。

歩く人々

風速20mがどのくらい歩行者に影響を与えるかというと、歩くことも難しくなる強風です。真っ直ぐ立っていることすらも困難で、向かい風に対しては歩けません。転倒の恐れだけでなく、さまざまな飛来物で怪我をする危険があるため、外出は控えた方が賢明です。
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傘の使用

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風速20m下では、傘の使用は不可能であると考えてください。広げることが困難であることはもちろん、広げられたとしても保持できないか、傘の骨が折れて壊れてしまうからです。また、壊れた傘がさらにバラバラに吹き飛ぶことも十分に考えられるため、風速20mでの傘の使用は非常に危険です。

街路樹

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街路樹が風速20mに晒されると幹から大きく揺れ、枝葉が折れて飛んでいくだけでなく、倒木の恐れも出てきます。特にビルの多い地域は、風力がさらに強まったビル風に晒されるため、強風に耐えきれずに倒れる街路樹も多くなります。

ビル・看板

風速20mの強風が吹くと、ビルではドアの開閉が困難になり、ガレージシャッターが壊れる被害が出ます。看板は落下、飛散し、その他の設置物も外れて飛ばされる恐れがあるため、ビル周辺に発生する障害も多くなります。また、強風の影響で窓ガラスが割れる被害も注意しなければなりません。風速20mの風で直接窓ガラスが割れることはありませんが、飛来物で割られる危険性があるからです。

風速20mとスポーツへの影響

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風速20mの風が与えるスポーツへの影響は甚大です。競技をプレーすることや競技会場までの道のりに対しての安全確保が困難になるため、屋内屋外問わず競技中止になる可能性が非常に高くなります。

球技

風速20mの風では、ほとんどの球技が安全の確保を理由に競技中止となります。そもそも球技で使うボールが風の影響を受けやすいため、風速が20mを計測するなかでは、どの競技もまともにプレーすることもままなりません。プロ野球やJリーグには試合中止の明確な風力規定がなく、どのくらいの風で中止にするかは各団体の判断に委ねられますが、風速20mは警報が発表される基準に達するため、中止となることがほとんどです。

陸上

日本陸上競技連盟では暴風警報の発令が競技中止の判断基準になっていて、警報発令基準の風速20mでは陸上競技の大会は中止となります。種目にかかわらず安全な競技運営が不可能な状況に陥るためです。風速20m下では身体のコントロールも難しく、風の影響を受けやすい投擲系の種目はもちろん、走ったり跳んだりすることにも多大な影響を及ぼし、競技開始や続行が危険になります。

マリンスポーツ

風速20mが観測される場合のマリンスポーツも中止となります。海上は障害物がなく陸上以上に風の影響が顕著です。風速20mが海上に与える影響は、内海でも3mクラスの波が立ち、ほとんどの船舶も欠航になる危険な風力となり海上強風警報が発令されます。

まれに風速20mの中、波に乗るサーファーがいますが、プロ並みのテクニックがなければ命の危険を伴うため自重すべきです。

風速20mと乗り物への影響

風速20mでは、あらゆる乗り物の操作が困難になり、通常の速度で運転することですら危険です。どれくらい危険かというと、自動車の運転では風に煽られてハンドルを取られ、自転車やバイクは止まっていても風に煽られて倒れたり、飛ばされたりする可能性があります。

自転車

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風速20mの状況下での自転車の走行は、事故怪我の危険性が非常に高く、控えるべきです。運転は困難で、転倒​​のリスクが非常に高まるばかりか、飛来物で負傷する危険もあります。また、自転車を駐輪している状態でも、車体が転倒し飛ばされる危険性があるため、車輪止めを使用したり屋内へ退避させたりと強風対策が必要です。

バイク

風速20mでバイクに乗ることは、運転することばかりか、停車時の姿勢を保つことも困難になるため、非常に危険です。風速20mはバイクの大きさや重さに関わらず、ライダーの身体ごと煽る強力な風です。バイクに跨っていなくとも、停車しているだけで転倒する可能性も高く、風からバイクを守ることのできる場所に駐車する必要があります。

自動車

風速20mは自動車の通常走行が困難な風の強さです。車種に関わらず風に煽られてハンドルをとられ、事故のリスクが高まるほか、看板の落下や飛散の恐れもあり危険です。特に海岸付近や橋の上は風の影響を受けやすく、実際に東京湾アクアラインでは、風速20m以上になると通行止めになります。

飛行機

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飛行機は、風速20mの強風が吹く状況では欠航の可能性があります。離発着地点の横風が風速13m、向かい風が風速25m以上では、離発着の許可がおりないことがあるからです。飛行機は正面から風を受けて浮力を生み出し飛行しているため、向かい風に対しては強い構造になっていますが、横風には弱く、風向きにも大きく影響を受けます。

風速20mとアウトドアへの影響

風力20mは、山や海でも警報が発令されるほどの強風とみなされるため、とてもアウトドアを楽しむ余裕はありません。目的地で風速20m以上の風が吹いていたら、中止して日程を変更しましょう。また、出発地と目的地の風速が違うことや時間と共に強くなることもあります。アウトドアを予定しているときは、どれくらいの風が吹くのか風の予報も確認しましょう。

登山

富士山山頂 風速20m/s

風速20mの状況は登山のできる状態ではありません。転倒落石の可能性が非常に高く、低山の登山ですら非常に危険です。また、登山の強風下では体温も著しく奪われるため、低体温症を引き起こす恐れもあります。登山中は気づかぬうちに天候が変わる場合も多く、風速が10mを超えた時点ですみやかな撤退が推奨されます。どれくらいの風が出たら撤退を開始するかもあらかじめ計画しておきましょう。

キャンプ

風速20mでは、荷物が飛ばされたり、飛来物で怪我を負ったりする危険性が高いため、キャンプを中止せざるを得ません。特にテントは、安全にテントを貼る目安の風速が5mから8mのため、20mも風速が出ているなかではテントを張ることはかなり困難なうえ、ポールが折れたり、天幕が破れたりする可能性も高く、怪我の危険も出てきます。

釣り

風速20mのなか釣りに出かけることは怪我や事故のリスクが非常に高く、最悪命を落とす危険があります。風速20mは海上強風警報が発令されるレベルの強風で、海も非常に荒れているため、船は沖に出ることができず、海岸線も高波に晒されて海辺に近寄ることすら非常に危険です。海に限らず川や湖であっても同様に、強風に煽られての落水や道具が飛ばされる危険があるため、釣りを楽しむ状況ではありません。

風速20mは危険な風速域

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風速20mは警報や交通規制の目安となっている危険な風速域です。スポーツやアウトドアはもちろん日常生活にも支障をきたし、乗り物の運転は困難になります。気象予報で風速が20mを超える日は、瞬間では60mの風速になることも珍しくないため、屋外へ出ることを自重するのが賢明な行動です。風が特に強いと感じる日は予報でどれくらいの風速が出るのかをチェックして、風速20mを目安に身の回りの安全も確認しましょう。

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