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嵐と台風の違いを知りたい!気象用語を知らない人へわかりやすく解説

嵐と台風の違いを知りたい!気象用語を知らない人へわかりやすく解説

嵐と台風の違いとは、嵐は暴風の総称で定義がなく正式な気象用語ではありませんが、台風は熱帯・亜熱帯地域で発生した低気圧が発達し風速17.2m/s以上になると台風になる定義があり正式な気象用語で、台風は嵐の中に含まれる種類の1つです。台風とタイフーンの違いとは、存在する場所は同じですが最大風速が違います。

2024.04.02

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嵐とは?

 (261586)

嵐とは、荒く激しく風が吹く暴風のことで、雨が伴う暴風雨や雪、雷が伴う場合も言われます。正式な気象用語ではなく、暴風の総称で使用され、日本では台風や温帯低気圧による暴風雨の場合に使用されることが多く、3月から5月に急激に天気が悪くなり台風並みの風や雨をもたらすことを春の嵐と呼びます。

春の嵐は、中心から離れた広範囲で強風が吹き荒れ、気象庁から大雨警報や暴風警報が発表され注意が必要です。

台風とは?

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台風とは、正式な気象用語で定義があり北西太平洋や南シナ海に存在する、最大風速が17.2m/s以上の熱帯低気圧のことを言います。ほとんどの台風が、夏から秋に発生し強い風と雨をもたらすことで災害を起こす可能性があり、警戒が必要です。

気象庁には、台風の大きさと強さを表す目安があり、強風域の半径が500km以上から大きさ、最大風速33m/s以上から強さを表し、大型で強い台風と組み合わせて発表します。

階級 風速
強い 最大風速33m/s以上~44m/s未満
非常に強い 最大風速44m/s以上~54m/s未満
猛烈な 最大風速54m/s以上~
大型(大きい) 風速15m/s以上半径500km~800km未満
超大型(非常に大きい) 風速15m/s以上半径800km以上

嵐と台風の違い

台風
嵐と台風の関係 台風を含む暴風の総称 嵐の1種
気象用語 正式ではない 正式
定義 なし あり
嵐と台風の違いは、嵐は暴風全般の総称で台風は嵐の中の一種です。嵐は、暴風を伴ったすべての気象状況のことで、春の嵐と言われるメイストーム・台風・猛吹雪・爆弾低気圧は嵐の中の種類の1つで、台風は嵐ですが嵐は台風とは限りません。

嵐は、正式な気象用語ではなく定義もありませんが、台風は正式な気象用語で定義があります。嵐と台風のどちらかのほうが風や雨が強いわけでもなく比べる対象ではありません。

台風とタイフーン・ハリケーン・サイクロンの違い

 (261572)

存在する場所 最大風速
台風 北西太平洋・南シナ海 17.2m/s以上
タイフーン 32.7m/s以上
ハリケーン 北太平洋東部・北大西洋
メキシコ湾・カリブ海
サイクロン インド洋・太平洋南部
ベンガル湾
台風は、日本基準ですがタイフーン・ハリケーン・サイクロンは国際基準です。台風とタイフーンは、存在する場所は同じで最大風速が違い、タイフーンとハリケーン・サイクロンの違いは最大風速は同じですが存在する場所の違いで、移動して場所が変われば呼び名も変わります。

台風は、タイフーン・ハリケーン・サイクロンの最大風速基準になると強い台風と言われ、英語のタイフーンが由来で日本名が付けられたため似ています。

台風と熱帯低気圧の違い

最大風速
熱帯低気圧 17.2m/s未満
台風 17.2m/s以上
台風と熱帯低気圧は、最大風速の違いで呼び名が変わるだけで台風も熱帯低気圧の1種です。熱帯低気圧は、熱帯や亜熱帯の海上で発生した低気圧のことで、発達して最大風速17.2m/s以上になると台風と呼ばれ、世界基準では風速32.7m/s以上になると地域次第で、タイフーン・ハリケーン・サイクロンと呼ばれます。

世界基準では、最大風速17.2m/s以上から32.7m/s未満の中で2段階の熱帯低気圧の分類があります。

台風と温帯低気圧の違い

熱帯低気圧 温帯低気圧
最大風速17.2m/s以上 台風と呼ぶ 台風と呼ばない
発生場所 熱帯や亜熱帯地域の海上 海上や陸上
発生の仕方 大量の水蒸気が上昇する 暖かい空気と冷たい空気が混ざろうとする
空気の構成 暖かい空気のみ 暖かい空気と冷たい空気
前線 伴わない 伴う
強風の領域 中心付近 広範囲
台風は、熱帯低気圧が最大風速17.2m/s以上になる呼び名で、温帯低気圧は最大風速17.2m/s以上でも台風とは呼びません。熱帯低気圧は、熱帯地域で海水温が26.5度以上と高い海面の水蒸気から発生しますが、温帯低気圧は温かい空気と冷たい空気がぶつかりあって発生し、陸上でも海上でも発生・発達します。

天気予報で言われる低気圧は、一般的に温帯低気圧のことで中心から離れても広範囲で影響があります。

嵐も台風も強い雨風で警戒が必要

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嵐は、暴風の総称で台風も嵐に含まれ、嵐でも台風でも災害を引き起こす可能性があり警戒が必要です。気象庁では、大雨注意報や強風注意報、大雨警報や暴風警報を発表し注意を呼びかけますが、自主的に天気予報を確認して早めに安全な場所に移動することが大切です。

台風は、世界の各地域で呼び名が違い、熱帯低気圧は日本と世界では分類の仕方が違うことを覚えておけば惑わされずにすみます。

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