2019年のラグビーワールドカップ日本開催をきっかけに、ラグビーのにわかファンが急増しました。テレビのにわかファン擁護の報道をきっかけに、世間でにわかファンを歓迎する動きが高まっています。にわかファンが定着することによって、ラグビーの今後のスポーツ界への普及が期待されています。
ラグビーのにわかファンとは?
ラグビーのにわかファンとは、2019年におこなわれたラグビーのワールドカップのときにメディアの報道から生まれました。ラグビーブームをで新しくファンになった人を歓迎した古参のファンたちが、にわかでもゆくゆくは本当のファンになって欲しいと発言したことががきっかけです。
にわかの意味
にわかファンが急増したことで使われることが増えた
にわかの言葉には3つの意味があります。
・物事が急に起こるさま
・病気が急変するさま
・一時的であるさま
にわかは、基本的には①の物事が急に起こるさまの意味で使用されることが多いですが、ネット上では、ある分野で知識が乏しいさまや急に出てきた新規のファンといった意味でも使われる事があります。
にわかファンの意味
にわかファンとは、突発的にファンになった人や熱しやすく冷めやすい人のことを指します。ワールドカップやオリンピックなどの大きなイベントや流行にだけ乗り、終わるころにはすぐにファンを辞めてしまう人のことです。
ラグビーのファン層
ラグビーのファン層は年齢が上がるにつれて増えていき、現在は若者よりも40~50代の人のほうが多くなっています。1984年に放映されたラグビードラマのスクール☆ウォーズの大流行を知る年代の人たちは、若い頃から変わらずにラグビーを応援し続けていると公言しています。
ラグビーでにわかファンが増えた理由
ラグビーでにわかファンが増えた理由は、2015年のラグビーワールドカップで起きた対南アフリカ戦のジャイアントキリングの模様を各メディアが報道し、話題を呼んだことです。中心選手であった五郎丸選手やラグビー関係者のプロモーションでラグビーブームが盛り上がり、にわかファンの人数が増えました。
にわかファンが急増
2019年のラグビーワールドカップが日本国内の開催であることと相まって、連日の報道でラグビーに影響されたにわかファンが増え、ラグビーは大きな盛り上がりをみせました。ラグビーのにわかファンが増えた要因は、次の4つです。
・日本開催での親近感、かつ週末の試合設定
・時差がないため、年代問わず同じ瞬間に応援ができる
・痛み・団結力・勇姿が目で見てわかる
・ONE TEAMの精神
W杯とメディアの報道
W杯のときには、TBSが他局を圧倒するラグビー熱で大会を盛り上げました。TBSは、W杯のタイミングにあわせてラグビーを題材とした人気ドラマの
ノーサイド・ゲームを放送したり、放映権がなかったにもかかわらず全国高等学校ラグビーフットボール大会の中継を担当しました。
TBSは、かつてラグビーブームを生んだスクール☆ウォーズを放送していた放送局でもあり、常に日本のラグビーブームを牽引するきっかけを作ってくれています。
にわかファンが歓迎される理由
にわかファンの存在が大きい、大会を盛り上げてくれている
ワールドカップ準々決勝の日本対南アフリカ戦中に、NHKアナウンサーと解説をしていた五郎丸選手のにわかファン擁護の発言をきっかけに、ラグビー界でにわかファンが歓迎されるようになりました。
五郎丸選手のにわかファン歓迎の発言は、世間で大きな話題となり、Twitterのトレンド1位にランキングされました。
にわかファンに親切なラグビー関係者
ラグビーの選手・関係者は、試合後にラグビーの知識がない記者やライターからの素人目な質問にあっても、常に謙虚な姿勢で対応しているのが印象的でした。簡単な質問にも嫌な顔せず、好意的で紳士かつ丁寧な振る舞いを見せる関係者の方々の姿勢からも、にわかファン歓迎といったスタンスが見受けられます。
ラグビーにわかファンTシャツとは?
ラグビーにわかファンTシャツとは、自身も2015年のワールドカップをきっかけでにわかファンになったと公言するフリーライターの糸井重里さんが制作した観戦Tシャツのことです。ラグビーにわかファンTシャツの特徴は、NIWAKA DE GOMENと大きくプリントされた印象的なデザインです。
にわかを恥じない
にわかファンTシャツには、
にわかだけど仲間に入れてねと、
GO MEN(さあ、いけ!)の意味が込められているため、にわかファンTシャツを着ていれば、にわかを恥じることなく応援に参加することができます。
ラグビーにわかファンTシャツは、テレビや会場ででラグビーの魅力を味わってみたいけれど、古参のファンの輪の中へ入るのは不安があると、躊躇してしまうファンにおすすめです。
ラグビーのにわかファンあるある5選
ラグビーには、古参のファンやにわかファンに定番のあるあるがあります。知っていればとクスッとしてしまう、代表格なあるあるを検証します。
形から入る
ラグビーには、知識は薄いけれど見た目だけは完璧なファンになりきっているにわかファンがたくさんいます。こういったタイプのファンは、特にパブリックビューイングやスポーツバーなどでよく見られ、テレビ映えするためインタビューに登場する機会が多いです。
ラグビー用語を連発
知識が薄い人ほど、知っているラグビー用語を連発しがちです。試合中に何度も実況から発声されているジャッカル・リーチ・ノックオンといった専門用語を覚えては、日常生活の不自然な場面で使用する傾向があります。
有名選手以外よく知らない
にわかファンの人は、有名人気選手以外よく知らない場合が多いため、スターティングメンバーを聞かれると一部の選手しか答えられません。自分が知っている選手のときにしか話に食いつかないという傾向があります。
ルールをよく知らない
ラグビーのにわかファンたちは、ボールを前に投げてはいけないといった基本的なルールは理解していますが、細かいルールまではわかっていません。なぜそのような展開になるのかという疑問を解消できないまま試合観戦を終えることも少なくありません。
スポーツとしてあまり見ていない
にわかファンのなかには、試合内容ではなく、筋肉が素晴らしい・試合後の讃えあいが観ていて清々しいといった別の箇所に注目してラグビーを見ている人もいます。特に、試合前に選手達が戦意を高める目的でおこなうハカと呼ばれるパフォーマンスを目当てにしている人も多いです。
スポーツ界の普及に大事なにわかファン
ラグビー界はもちろんスポーツ界を発展させていくのに大事なのは、にわかファンを増やしていくことです。にわかファンに会場に足を運んでもらい、より興味を深めて新しい支持層として定着してもらうことが、今後のスポーツ界を普及させていく大きな原動力となるでしょう。