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風速8mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?

風速8mはどのくらい?自転車やバイク・スポーツへの影響とは?

風速8mの風は、低木が揺れたり、水面に波頭が立ったりして体感的に強い風に感じます。マリンスポーツや陸上競技では、一部の種目が中止になる可能性があり、球技でもボールの動きにに大きく影響がでます。自転車やバイクの運転は横風に警戒する必要があり、アウトドアでは多大な影響があるため中止を含めた判断が必要です。

2023.01.03

風速8mとは?

天気予報で用いられる風速8mとは、空気の移動距離が観測時前10分間の平均で1秒間に8m移動したことを表しています。秒速で表すと分かりづらいですが、時速約30kmの車やバイクが向かってくるのと同じことですので注意が必要な風速です。

風に向かって歩いたり自転車を漕いだりするのが大変になる状態ですので、体感でけっこう強い風が吹いてると思うレベルです。

風速8mの定義

気象情報の風速8mの定義は、空気の移動距離を10分間計測した平均が1秒間に8m移動していることです。風速は、地上からの高さや地形の影響で変化していくので、広い平坦な土地の地上10mを標準にして計測されています。

日本では、全国の約840カ所に設置されたアメダスで風速が計測されていて、秒速表記のm/sを用いるのが一般的です。

風速と最大瞬間風速の違い

用語 意味
風速 一般 1秒間に風が移動する距離
気象用語 10分間の風速の平均値
瞬間風速 3秒間の風速の平均値
最大瞬間風速 瞬間風速の最大値
一般的に風速は空気が1秒間に移動する距離ですが、気象情報では観測時前10分間の空気が1秒間に移動する距離の平均値を表します。気象情報で17時に風速8mと発表されたら、16時50分から17時までの風速の平均が秒速8mです。

瞬間風速は、0.25秒間隔で3秒間に12回風速を計測した平均値のことで、瞬間風速の最大値が最大瞬間風速です。風速と比べ最大瞬間風速は、1.5倍から3倍になることがあります。

風速8mの強さ

風力 名称 風速(m/s) 陸上の様子
1 至軽風 0.3~1.5 煙がなびく
2 軽風 1.6~3.3 顔に風が感じる
木の葉がゆれる
3 軟風 3.4~5.4 木の葉や細い枝がたえず動く
旗がはためく
4 和風 5.5~7.9 砂ほこりが立ち紙片が舞う
小枝が動く
5 疾風 8.0~10.7 葉の茂った樹木がゆれる
池や沼に波頭が立つ
風の強さを表す気象庁風力階級では、風速8mは風力5の疾風に分類されていて気象庁が定義する強風の一歩手前の状態です。風速10mを超えると傘を使用することが困難になりますが、一歩手前の段階で風を強く感じますが外出を控えるほどでもなく多少警戒が必要なレベルです。

春一番と木枯らしは、気象庁の定義では風速8m以上の季節風のことですので風速8mは強風の入り口とも言えます。

風速8mと日常生活への影響

風速8mの風が吹く日常生活の影響は、多少警戒していれば問題なく外出はできますしそれほどの心配はありません。ただし、ベビーカーを押しての散歩やペットとの散歩、高齢者の散歩では中止した方がよいケースもあります。洗濯物も外に干せますが、洗濯竿に固定して干さなければ洗濯物が飛んでいく場合があり注意が必要です。

風速8mと言っても、瞬間風速は12m以上の風が吹く場合もあり油断禁物です。

歩く人々

風速8mでの歩く人々の影響は、風で多少体が押される程度で横風や突風に注意して歩けば問題ありません。砂ぼこりが目に入ったり、紙製品みたいな軽い物が飛んでくることはありますので多少警戒が必要です。

ベビーカーを押したり、ペットを連れたり、高齢者で足腰に不安があったりして歩く場合は、状況次第で中止を検討しましょう。
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傘の使用

風速8mでの傘の使用は、多少注意が必要ですが問題ありません。​風速10m以上になると、傘がひっくり返ったり、壊れたりして使用できなくなる可能性が高くなりますが、風速8mでは傘を握りしめて、巻き込んでくる風や内側に入ってくる風に注意していれば問題なく傘の使用ができます。

街路樹

風速8mでは、街路樹が揺れ始める程度で葉の状態次第では舞い落ちてしまいます。小枝や葉は大きく揺れる場合もありますが、大枝や幹に対しては折れたり倒れたりすることもなく、樹木自体に損傷を受けることはほとんどありません。

ビル・看板

風速8mでは、ビルが揺れることもなく看板が壊れることもありません。ビルに対して影響はほとんどありませんが、一般住宅は建築方法次第で揺れる場合があります。看板や道路標識は大きく揺れることはありますが、壊れるほどではありません。

ただし、置き看板はきっちり固定していないと倒れる危険性があり、のぼりや横断幕は損傷を受ける可能性が高くなり室内にしまうことを考慮しましょう。

風速8mとスポーツへの影響

風速8mの風が屋外スポーツに与える影響は、競技ごとに大なり小なり影響があります。マリンスポーツの一部では中止になる基準ですし、陸上競技でも種目次第では中止です。ほとんどの球技は普段通りに試合をおこないますが、ボールの行方をコントロールすることが難しくなります。

球技

風速8mの風で球技が中止になることはほとんどありませんが、風の影響でボールが煽られてプレーが難しくなります。野球ではフライの捕球、サッカーではロングパス、テニスではロブショット、ゴルフでは滞空時間の長いショットは多大な影響を受けてしまい注意が必要です。

グランドで砂ぼこりが起きたり、軽い物が飛んでくる可能性も増えて支障はありますが、対応しながらプレーすることが望まれます。

陸上

風速8mで陸上競技が中止になることは一部を除いてありませんが、種目次第ではかなり影響を受けてしまいます。短距離走や走り幅跳びは、風の影響が大きく風速2m以上になると公式記録にならずに参考記録になります。投てき競技は、風速10mから中止になる場合が多く風速8mでも十分に注意しながらプレーすることが必要です。

市民マラソンや子供向けの大会では、安全面を配慮して風速8mで中止することもあります。

マリンスポーツ

風速8mでのマリンスポーツは、即中止になる種目もあり違う種目でも状況次第で中止する判断が必要です。風の影響を多大に受ける、パラセーリングやウィンドサーフィンは風速8mで即中止になることが多く、マリンカヤックも状況次第では中止になります。

マリンスポーツは、風速10mを基準にして中止することが多く、初心者だったり上級者でも体調がすぐれなかったりする場合は風速8mでも中止にした方が安全です。

風速8mと乗り物への影響

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風速8mの風では、乗り物の一部に多大な影響を与えます。自転車は、運転するのが難しくなり転倒する可能性が高くなります。バイクは、横風に煽られて操作を誤り転倒するリスクが増えますが乗るのをやめた方がよいレベルではありません。自動車は、あまり影響は受けませんが天候状況次第では運転時に注意が必要です。

飛行機は、離発着地点の追い風が風速8mを超える場合のみ制限がかかることがあります。

自転車

風速8mの風で自転車に乗ることは可能ですが警戒が必要です。追い風の場合は、ペダルを漕ぐスピードをコントロールすると問題なく乗れますが、向かい風の場合はペダルを漕ぐのが大変になり体力をかなり消耗します。横風に煽られた時が一番危険で、転倒や車道の中央に流されて自動車と衝突する可能性があります。

風速8mでは、自分の体調や天候、路面状況や走行距離を考慮して危険と判断したら交通手段を変更しましょう。

バイク

風速8mの風でバイクに乗ることは可能ですが、横風に十分に注意して運転する必要があります。バイクは風速5mほどの横風に煽られても多少揺れる程度で問題ありませんが、風速8mでは時々危険を感じる時があります。風に煽られた時に運転操作をミスすると事故につながってしまい、初心者の方や高速道路の運転時には特に注意が必要です。

風は常に一定の速度ではなく、風速8mでも状況次第でバイクの運転は控えましょう。

自動車

風速8mの風での車の運転は、一部の状況以外では通常と変わりなく運転できます。自動車は、風速10m以上になると横風に流される感覚になりますが、風速8mでも高速道路運転時ではスピード次第でリスクが増し、十分に注意した運転が必要です。

道路に積雪している状態で気温が低い場合は、風速8m以上になると目の高さ以上の地吹雪になり視界が悪くなるため、警戒しながら運転するか中止する必要があります。

飛行機

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飛行機は追い風や横風に弱く、離発着地点での追い風が風速8m以上になると制限がかかるケースがあります。横風は濡れた路面で風速13m、向かい風は風速25mが欠航の基準で、飛び立ってしまえば上空で風速が30m以上でも大丈夫です。

風速8mとアウトドアへの影響

風速8mでのアウトドアは、自然に囲まれた空間で活動を楽しむため大きな影響があります。キャンプ場や釣り場では、風をさえぎる物があまりなく風速8mは強風の部類に入ってしまい、無理をして危険を冒すなら中止にしましょう。風速8mでの登山は可能ですが、山の天気は急変することもあり十分に注意して行動して下さい。

登山

風速8mでの登山は、悪天候ではない限り中止しなくても大丈夫ですが転倒や滑落には十分注意しましょう。高地では、風速1mにつき体感温度は1度から2度下がると言われていて、低体温症にならない対策をすることが重要です。

たとえ真夏の平地で気温が30度でも、高地では10度まで下がる可能性があり、風速8mなら状況次第では体感温度が零下まで下がってしまいます。

キャンプ

風速8mでのキャンプは、さえぎる物があまりないため風を受ける影響が強く、テントが損傷する可能性が高いため中止が妥当な判断です。風速8mはキャンプ場では強風レベルで、テントの設営も難しく穴が空いたり、飛んで行ってしまったりする可能性があります。

常に危険と隣り合わせになり、楽しみも半減してしまいますので中止を検討しましょう。

釣り

風速8mでも釣りをすることは可能ですが中止にした方が無難です。船釣りの場合は、ほとんど出船することはありません。磯釣りでも、仕掛けは飛ばずに竿は煽られアタリは取りにくく、心身ともに疲労が増していきます。風に煽られて転倒や落水の危険性も高くなります。

風速8mでは、困難な状況で楽しい釣りはできませんので早期撤収や中止を検討しましょう。

風速8mは多少警戒が必要

風速8mの風が吹く時の日常生活は、多少警戒が必要ですが通常と同様の生活ができます。スポーツは競技次第でさまざまな影響を受けますが、中止する競技は一部だけです。乗り物では、自転車の運転には大きな影響があり警戒が必要です。

アウトドアには、多大な影響があり無理をして危険を冒すなら中止を検討しましょう。

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