バスケの24秒ルールとは?ショットクロックを簡単に理解できるように解説します!
バスケットボールはスポーツの中でも比較的ルールが複雑で、さらにルール改正も頻繁に行われるスポーツとされています。そんな中でも24秒ルールは複雑で難しいというプレーヤーも多く存在しています。そこで今回はバスケの24秒ルールにスポットをあて、誰でも簡単に理解できるように解説します。
2021.12.16
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バスケットボール
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24秒ルール・ショットクロックとは?
バスケットボールのルールにおける24秒ルールとは、ショットクロックと呼ばれるように、ボールを保持するオフェンスチームは24秒以内にシュートを打たなくてはいけないというルールです。24秒以内に攻撃を終わらせる必要があることを意味しますが、ただシュートを打てばよいということではなく、シュートが入るか、またはリングに当たる必要があります。
つまりシュートだかパスだか判別がつかない、リングに当たらないシュートはここでいうシュートには該当せず、攻撃の終了とは見なされません。
つまりシュートだかパスだか判別がつかない、リングに当たらないシュートはここでいうシュートには該当せず、攻撃の終了とは見なされません。
24秒ルールの意義
ジョージ・マイカン(George Mikan)ミスターバスケットボール2
via www.youtube.com
24秒ルールの意義は、ゲーム集の攻守の移り変わりを素早くし、スピーディーなゲーム展開を促す点にあります。制定のきっかけはNBAの1950-51シーズン中のレイカーズ対ピストンズの試合でレイカーズのスター選手だったジョージ・マイカンにボールを支配されないように、ピストンズがボールをキープし続けたことに対して観客から多くの抗議が殺到したことにあります。
これをきっかけに1954年からNBAで24秒ルールが導入され、国際ルールにおいては1956年から30秒ルールが導入されました。そして2001年より国際ルールでも30秒から24秒ルールに変更され、更に2010年より14秒ルールも加わりました。
これをきっかけに1954年からNBAで24秒ルールが導入され、国際ルールにおいては1956年から30秒ルールが導入されました。そして2001年より国際ルールでも30秒から24秒ルールに変更され、更に2010年より14秒ルールも加わりました。
24秒ルールに関連する14秒ルールを確認
ここで、先ほども出てきた2010年より導入された14秒ルールについて確認しておきましょう。14秒ルールもショットクロックルールの一つで、場合によっては14秒にリセットされ、さらに試合のスピード感が増し、ゲーム展開を早くすることで観戦者に見応えのあるバスケのゲームを楽しんでもらおうとの試みからはじまりました。
これまでは24秒リセットのみでしたが、オフェンス側がフロントコートでファールを受けた時にショットクロックが14秒を下回っていた時、オフェンスリバウンドをとった時には24秒ではなく14秒にリセットされます。
これまでは24秒リセットのみでしたが、オフェンス側がフロントコートでファールを受けた時にショットクロックが14秒を下回っていた時、オフェンスリバウンドをとった時には24秒ではなく14秒にリセットされます。
24秒ショットクロックのスタート・ストップ・継続・リセット
バスケットボールの試合において攻守の交代を早くすることで、試合がスピーディーになることを目的に改正され続けているショットクロックルールですが、ゲーム中のどのような場面から24秒ショットクロックはスタートし、どのような場面でストップし、どのような場面では継続し、どのような場面でリセットするのかの判断は、初心者にはなかなか判断が難しいとされています。
そこで、ゲーム中の24秒ショットクロックのスタートからリセットまでをわかりやすく解説していきます。
そこで、ゲーム中の24秒ショットクロックのスタートからリセットまでをわかりやすく解説していきます。
24秒ショットクロックルールのスタート
24秒ショットクロックのスタートは、基本的にどちらかのチームがボールを完全に保持した瞬間からスタートします。つまり、ルーズボールの場合にはスタートしません。例えば、試合開始のジャンプボールの場合、どちらかの選手がボールをチップし、どちらかの選手が完全にボールを保持して攻撃を開始した瞬間からスタートします。
そしてディフェンス側のチームがボールに触れただけではリセットされず、完全にボールをインターセプトした瞬間からスタートします。また、ファールやバイオレーションで攻守が入れ替わった際のスローインの場合は、スローインをして自チームのプレーヤーがボールに初めて触れた時にスタートします。
そしてディフェンス側のチームがボールに触れただけではリセットされず、完全にボールをインターセプトした瞬間からスタートします。また、ファールやバイオレーションで攻守が入れ替わった際のスローインの場合は、スローインをして自チームのプレーヤーがボールに初めて触れた時にスタートします。
24秒ショットクロックルールのストップ
それでは24秒ショットクロックはどのような場合にストップするのでしょうか。ショットクロックのストップはオフェンス側の攻撃権が継続中にボールがデッドする場合です。例えば、ボールを保持している選手がドリブルしている際に相手ディフェンスがドリブルカットを試み、最後にボールに触れてデッドした場合です。
または、パスのインターセプトを試み、ディフェンスが最後にボールに触れてデッドした場合、再度オフェンスのスローインから攻撃が開始されるので、一度ショットクロックはストップすることになります。
または、パスのインターセプトを試み、ディフェンスが最後にボールに触れてデッドした場合、再度オフェンスのスローインから攻撃が開始されるので、一度ショットクロックはストップすることになります。
24秒ショットクロックルールの継続
24秒ショットクロックがリセットされず、そのまま継続される場面はどのような場面なのでしょうか。基本的に、ボールがデッドしても攻守の交代がない場合、例えば、最後にディフェンスがボールに触れてデッドした場合にはショットクロックはリセットせずに継続します。
リセットか継続か微妙なケースとしては、オフェンスのシュートをディフェンスがシュートブロックしてデッドしたケースや、シュートしたボールがバックボードに当たって再びオフェンスが保持した場合ですが、これらのケースはいずれも継続になります。
リセットか継続か微妙なケースとしては、オフェンスのシュートをディフェンスがシュートブロックしてデッドしたケースや、シュートしたボールがバックボードに当たって再びオフェンスが保持した場合ですが、これらのケースはいずれも継続になります。
24秒ショットクロックルールのリセット
ショットクロックが24秒にリセットされるケースは、基本的に攻守の切り替えが行われたケースです。つまり、オフェンスのボールをディフェンスが奪って攻撃を開始した瞬間です。バイオレーションにより攻守が交代したケース、オフェンス側のファウルにより攻守が交代したケースも当然に24秒にリセットされます。
また、シュートがリングに当たってディフェンス側がリバウンドを奪った場合、シュートが成功して相手チームから攻撃が開始されるケースも24秒にリセットされます。そして、バックコート内でファウルを受け、スローインで再開する際にも24秒にリセットされます。
また、シュートがリングに当たってディフェンス側がリバウンドを奪った場合、シュートが成功して相手チームから攻撃が開始されるケースも24秒にリセットされます。そして、バックコート内でファウルを受け、スローインで再開する際にも24秒にリセットされます。
ショットクロックのリセットまとめ
BASKETBALL : Change of shot clock rule 2014-【24秒新ルール】
via www.youtube.com
以上まで説明してきたバスケットボール上の24秒、14秒へのショットクロックのリセットのケースをまとめると以下のとおりです。
オフェンス側のファウル | 24秒にリセット |
オフェンス側のバイオレーション | 24秒にリセット |
ディフェンスリバウンドをとった | 24秒にリセット |
パスカット、スティールで攻守が変わった | 24秒にリセット |
オフェンスリバウンドをとった | 14秒にリセット |
ディフェンスファール(バックコート) | 24秒にリセット |
ディフェンスファール(フロントコート) | 14秒を切っていれば14秒にリセット |
ディフェンスファール(フロントコート) | 14秒を切っていなければ継続 |
センターラインのアウトからのスローインの場合
バスケットボールのゲーム中の様々なバイオレーションやファウル、シュートにおける24秒ショットクロックのリセットや継続について解説してきましたが、レアなケースとして、センターラインのアウトからのスローインで開始されるケースがあります。
このような場合にも24秒ショットクロックはリセットされます。このセンターラインのアウトからのスローインで開始されるケースとはどのような場合かというと、アンスポーツマンライクファウル、テクニカルファウル、ディスクオリファイングファウルによりフリースローが与えられ、その後にオフェンス側のスローインで再開されるケースです。
このような場合にも24秒ショットクロックはリセットされます。このセンターラインのアウトからのスローインで開始されるケースとはどのような場合かというと、アンスポーツマンライクファウル、テクニカルファウル、ディスクオリファイングファウルによりフリースローが与えられ、その後にオフェンス側のスローインで再開されるケースです。
ブザーと同時のシュートの判断
24秒ショットクロックと同時にシュートが放たれたケースでは、まずシュートとブザーのどちらが先だったのかが重要になります。シュートのほうが後の場合には24秒バイオレーションで相手ボールからのスローインで再開されます。
ブザーよりもシュートのほうが先のケースで、シュートが入れば得点は認められ、シュートがリングに当たらなければ24秒バイオレーション、リングに当たってオフェンスが保持すれが14秒リセット、ディフェンスが保持すれば24秒リセットになります。
ブザーよりもシュートのほうが先のケースで、シュートが入れば得点は認められ、シュートがリングに当たらなければ24秒バイオレーション、リングに当たってオフェンスが保持すれが14秒リセット、ディフェンスが保持すれば24秒リセットになります。
ミニバスケットボールの対応
ミニバスと一般のバスケットボールのルールの違いにバックパスがあります。一般のバスケットボールルールでは一度ボールをフロントコートまで運ぶとバックコートに戻れないと定められています。しかしミニバスにはこのようなバックパスルールがありません。
また、通常ではバックコートからフロントコートまで8秒以内にボールを運ばなければならないというルールがありますが、このルールもミニバスにはありません。つまりミニバスにはバックコートという概念がないので、14秒リセットもありません。そしてミニバスのショットクロックは30秒と定められています。
また、通常ではバックコートからフロントコートまで8秒以内にボールを運ばなければならないというルールがありますが、このルールもミニバスにはありません。つまりミニバスにはバックコートという概念がないので、14秒リセットもありません。そしてミニバスのショットクロックは30秒と定められています。
バスケで実際に起こった複雑なケース①
Aチームの選手が勢いよくスリーポイントからシュートを打ち、リングに当たってバックコートまで飛んでいき、同じくAチームの選手が最初にボールをコントロールしました。ルール上、14秒にリセットされた後、Bチームからバックコート上でファウルを受けました。
このケースでスローインで再開する際に14秒リセットなのか、24秒リセットなのか悩むケースかもしれませんが、このケースでは24秒リセットになります。
このケースでスローインで再開する際に14秒リセットなのか、24秒リセットなのか悩むケースかもしれませんが、このケースでは24秒リセットになります。
バスケで実際に起こった複雑なケース②
Aチームがシュートを打ち、勢いよくリングに当たってボールがバックコートへ転がりました。まだどちらのチームもボールをコントロールしていないルーズボールの状態において、BチームのプレイヤーがAチームのプレイヤーに対してファールを犯しました。
試合はAチームによるバックコートからのスローインで再開されますが、このケースでのショットクロックは24秒ではなく、14秒にリセットされてゲームが再開されることになります。
試合はAチームによるバックコートからのスローインで再開されますが、このケースでのショットクロックは24秒ではなく、14秒にリセットされてゲームが再開されることになります。
24秒ルールまとめ
バスケットボールにおける24秒ルールは、不当な時間稼ぎを防止し、攻守の交代を促してスピーディーな試合展開を目的に定められました。攻撃側は24秒以内に攻撃を終わらせなければなりません。
オフェンスの攻撃が継続している間は基本的にショットクロックは継続されますが、バックコートでファウルを受けた場合は24秒リセット、フロントコート内でファウルを受けて14秒を切っている場合は14秒にリセットされます。
また、オフェンスリバウンドをとった場合にも14秒リセットになります。できるだけ早く攻撃を貫徹するという意義を頭に入れておけば、それほど難しいルールではありません。
オフェンスの攻撃が継続している間は基本的にショットクロックは継続されますが、バックコートでファウルを受けた場合は24秒リセット、フロントコート内でファウルを受けて14秒を切っている場合は14秒にリセットされます。
また、オフェンスリバウンドをとった場合にも14秒リセットになります。できるだけ早く攻撃を貫徹するという意義を頭に入れておけば、それほど難しいルールではありません。
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