走り幅跳びのルールや計測方法や記録など【体力テスト】
体力テスト必須項目の走り幅跳びですが、ルールーや計測方法・各平均記録はと聞かれると、わからない方が多いのではないでしょうか?この記事では、走り幅跳びの疑問をスッキリと解消できるよう詳しく解説します。ルールや測り方、それぞれの平均記録を知り、自身の記録アップに活かしましょう。
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公式ライター WTTF vo
走り幅跳びの基本ルール
ここでは走り幅跳びの公式ルールと、体力測定でも使用される走り幅跳びのルールをご紹介します。難しいものはありませんが、中にはルールを守らないと、大けがをしてしまうものもあるので注意しましょう。
ルールを知っていることにより競技に集中でき、記録アップにつながります。
走り幅跳びの公式ルール
・競技開始の合図より1分以内に試技を開始(同一人物が連続して行う場合は2分以内)
・助走は助走路内であればどの距離から行ってもよい
・試技は1人3回。上位8位まではさらに3回行い、合計6回のうち一番よい記録で順位を決める
・助走路内であれば背走など、フォームや距離は自由。しかし跳躍時に空中で回転をするような危険行為は禁止
体力測定ではここまでのルールはありませんが、指導者によって適用される場合があるので、知っておくとよいでしょう。
体力測定でも使われる走り幅跳びのルール
・記録の測定方法は、踏み切り地点から一番近い競技者の身体の跡で行う。(手やお尻が手前につくとその位置で測定)
・次の場合は記録が無効になる
①踏み切り線より外に身体の一部が触れる
②踏切板の外で踏み切る
③着地の際、砂場の外に触れる
いずれにしても、走り幅跳びには特に難しいルールはありません。せっかくよい記録が出たのにルール違反をおこしてしまうと無効になってしまいます。そのような残念な結果にならないためにもルールの把握は必要です。
走り幅跳びの記録の正しい測定方法
競技は1cmを争う世界なので測定ミスは許されません。測り方ひとつで記録が変わってしまう場合もあるため、計測器具や測り方はとても重要です。測り方が繊細といっても過言ではありません。
計測器具はどのようなものを使用するのか、同じ記録だった場合の順位はどうなるのかなど、詳しくみていきましょう。
また、走り幅跳びの砂には普通の砂場にはない秘密が隠されているのは、意外と知られていないものです。競技者の記録向上をよく考えていることを解説します。
走り幅跳びの記録の正しい測定方法①踏切板の粘土板
しかし目視では正確な判断が難しい場合もあるため、国際大会などでは正確に判断をする方法として踏切板に粘土板を採用し、踏切板と区別がつきやすいよう、色分けをしています。
この粘土層に足の跡がついているかどうかでファールの有無がわかるので、より正確な判定をすることが可能になりました。
目視でファールと判定しても、粘土板に跡がなければファールにはなりません。
走り幅跳びの記録の正しい測定方法②測り方
測定器で測ることができる範囲外の場合のみ、測定員がメジャーを用いて測ります。そのとき、着地地点の砂が崩れないよう、素早く鉄の棒を刺すのを忘れてはいけません。
測り終わった後は、1試技ごとに綺麗に整地をされますが、大きな大会などでは機械を用いて整地が行われるため、走り幅跳びの砂場はいつも綺麗な状態を保つことができます。
走り幅跳びは、測り方で大きく記録が変わってしまう可能性があるため、測り方は慎重に行わなければいけません。
走り幅跳びの記録の正しい測定方法③順位の付け方
その場合は、2番目によい記録をみます。しかしそこも同じ場合、3番目4番目とそれ以降の記録で順位が決まります。仮に、全てが同じだった場合、1位を決める場合のみ新試技を行い、再度跳躍距離を測り、その結果で順位を決めます。
陸上競技の短距離走などでは、追い風が2.0mを超えてしまうと追い風参考記録となってしまい、公式な記録としては残りませんが、走り幅跳びも同様です。
6回の試技の中でよい記録があっても、追い風参考になるとその記録は考慮されないので注意しましょう。
走り幅跳びの記録の正しい測定方法④風力の測り方
そのルールとは風力で、追い風が2mを超えてしまうと参考記録になってしまいます。陸上競技では風力が記録を左右するといっても過言ではありません。
そのため、風力を計測する「風力計測員」が存在するのです。風力の計測方法は測定器を用いて行います。測り方はとても簡単で、測定器が示した数字を確認すし、正確な判断をすることができます。
走り幅跳びの記録の正しい測定方法⑤砂場の秘密
公園にあるようなさらさらとした砂では、着地地点がわからず測りにくくなってしまうからです。
走り幅跳びの砂は着地跡が崩れにくい大きさの粒でできており、さらに少し粘り気を加えることにより、より崩れにくくしています。
粒の大きさや粘り具合は規定で定められていため、競技場側の判断になってしまうのですが、記録が出やすく測りやすい砂質。競技者のことを第一に考えられた砂場に整えられています。
走り幅跳びの日本記録
走り幅跳びの男子の日本記録は、1992年5月5日に森永正樹選手によって出されました8m25です。20年以上も日本記録が更新されていないのは、偉大といっても過言ではありません。
女子の日本記録は、2006年5月6日に池田久美子選手が更新をした6m86です。
今はトレーニング方法も跳躍技術も格段にアップしています。日本人の体形も20年前と比べると変化しているので、男子・女子共に日本記録が更新される日も近いのではないでしょうか。
そして成長期の中学生から高校生では、男子と女子の差が大きく出てきます。これは体つきが男子は力強く、女子はしなやかな体に成長してくる為。各平均記録はこのようなことを考慮した数字になっています。
自分の記録を伸ばすためにも参考にしてみましょう。
高校生の走り幅跳びの日本記録と平均記録
高校生になるとクラブ活動が盛んになり、トレーニング方法も変化し、走り幅跳びも特殊な技術を身に付けていることでしょう。
そんな高校生の走り幅跳びの日本記録は、男子:7m96、女子:6m44となっています。男子は1989年、女子は2007年と2018年に出されたものです。
また、高校生による走り幅跳び平均記録は、男子:6~7m、女子:5~6mが平均的な記録です。
体力測定では少し厳しい数字ですが、走り幅跳びの方法を考えてこの平均記録を目指してみましょう。
中学生の走り幅跳びの日本記録と平均記録
また、中学生からはクラブ活動が専門的なものに変化し、トレーニング方法も専門的になり、技術も身に付く時期でもあります。
そんな中学生による走り幅跳びの日本記録は、男子:7m40、女子:6m20となっています。この記録は男子女子共に2016年に出されたものです。
また、中学生による走り幅跳びの平均記録は、男子:6~7m、女子:5~6mが平均的な記録です。
平均記録に至っては高校生の平均記録と全く同じです。しかし中学生でも1年生ではもう少し下の数字になります。1年生は小学生の平均記録と、中学生の平均記録の間と覚えておきましょう。
小学生の走り幅跳びの日本記録と平均記録
ここでの日本記録は、男子:5m74、女子:5m15となっています。
中学生以降は男子と女子の差が1m以上あるのですが、小学生ではあまり差がありません。これは男子と女子の成長の差が、小学生の間はあまりないからといえます。
また、小学生の走り幅跳び平均記録は、男女:3~5mと、男子と女子の差は全くありません。
小学生は1年生から6年生までそれぞれ大きく異なるため、平均値の幅も広くなります。
走り幅跳びは奥が深い
しかし、1cmを争う緻密な一面もあるため、自分の実力はもちろんなのですが、測り方ひとつでも変わってきてしまうのでとても繊細です。
日本記録と世界記録の違い、小学生・中学生・高校生の平均記録の差。その中でも男子と女子の記録の違い等、他の競技にももちろんあるものなのですが、メジャー等を用いて目に見えてわかるものは走り幅跳びの特徴ではないでしょうか。
一度経験すると、その奥深さにはまってしまいそうですね。
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