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山の神の意味とは?箱根駅伝の伝説の選手を絶対知っておこう!

山の神の意味とは?箱根駅伝の伝説の選手を絶対知っておこう!

山の神とは、箱根駅伝の山登り区間の5区を好記録で勢いよく駆け上がり、見ている人に勇気と感動を与えた選手のことです。高低差のあるコースを懸命に走る山の神の大活躍は、箱根駅伝をより魅力ある大会に引き上げています。伝説の選手を知ることは、箱根駅伝の観戦を一層面白くしてくれます。

2023.01.03 陸上競技

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山の神とは?

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山の神とは、箱根駅伝の山登り区間の5区を好記録で勢いよく駆け上がり、見ている人に勇気と感動を与えた選手のことです。

箱根駅伝全10区間の内で往路の最終区間の5区は、小田原中継所からゴールの芦ノ湖までの標高差は864mあり、最大の難所の区間と言われています。5区の山登り区間は、優勝を左右する区間で、今までに山の神の逆転劇や名勝負が繰り広げられています。

山の神の意味

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5区での山の神のずば抜けた走りは、90回を超える箱根駅伝の数々の名勝負を表すシンボル的な意味合いを持っています。毎年お正月に開催される箱根駅伝は、スタートからゴールまでの全区間を生中継される日本の風物詩です。

普段、陸上競技を見ない人でも箱根駅伝を見る人は多く、往路優勝を決める最終区間の5区は特に注目が集まり、山の神の活躍は大会を大いに盛り上げてくれる起爆剤です。

山の神誕生の背景

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山の神が走る5区は、小田原中継所からゴールの箱根・芦ノ湖まで20.8km、最高標高地点874mの山登り区間です。たすきを引き継いだ序盤は比較的平坦な道が続き、箱根湯本駅前から本格的な上り坂に入り、ペース配分をうまくすることが求められます。

他の区間と比べて非常に特異な5区は、強靭な脚力とスタミナを持った山登りのスペシャリストの山の神が必要です。

山の神の走法

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歴代の山の神の走法を見比べてみても、全く同じようなフォームで走ってはいませんが、共通する走り方のポイントはあります。山登りを力任せに走れば、筋肉に乳酸がたまってすぐに疲れてしまうので、歩幅を若干狭くして走り、肩甲骨を動かしながら腕を後ろに引き、上半身の力を骨盤の動きと連動させています。

山の神の走法は、自分の磨き上げてきたフォームに、山登りの走りの要素を加えた走りです。

山の神のメンタル

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大学駅伝で最も有名な箱根駅伝の5区を走る山の神に必要なメンタルは、レース当日に、箱根の坂で是が非でも自分が活躍し、優勝する強い気持ちです。総合成績に及ぼす影響が大きく、マスコミに注目度が高い5区を任せられた選手は、大きなプレッシャーを抱えての走りになります。

トラック練習でも、きつくなったらすぐ離れていくようなレースをしている選手ではなく、離れても粘り強く走る選手のメンタルが求められます。

初代の元祖山の神

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早稲田大学:金哲彦選手

名前
哲彦
大学 早稲田大学卒業
出身高校 九州国際大学付属高等学校
生年月日 1964年2月1日
箱根駅伝記録 1983年59回大会:5区2位
1984年60回大会:5区2位
1985年61回大会:5区区間賞(区間新記録)
1986年62回大会:5区区間賞
マラソン記録 2時間11分48秒:1992年東亜(春川)マラソン
元祖山の神とは、ランニングコーチ・マラソン解説者の金哲彦氏です。瀬古利彦氏を開花させた名伯楽の中村清監督の指導の下、無名だった金氏は、早稲田大学1年次に5区に抜擢され、区間2位の好成績を収めています。卒業するまで4年連続で箱根駅伝の5区を任され、区間賞を2度獲得し優勝に貢献した金氏は、山登りのスペシャリストです。

山登りが得意な金氏は、当時は山登りの木下と呼ばれ、金哲彦氏は大学までは、木下哲彦と名乗っています。

金哲彦氏は大学までは「木下哲彦」と名乗っています。

歴代の山の神と称された選手

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2005年からマスコミに山の神と称された歴代の選手は、初代・今井正人選手(順天堂大学)2代目・柏原竜二選手(東洋大学)3代目・神野大地選手(青山学院大学)3人です。

山の神の称号は、単に優勝を左右する重要な5区を制した選手が、与えられるわけではありません。小田原中継所から往路ゴールとなる芦ノ湖までの山登りで、好記録だけでなく観衆を感動させ、記憶に残る選手だけが山の神の称号を与えられます。

順天堂大学:今井正人

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名前 今井正人
大学 順天堂大学スポーツ健康科学部卒業
出身高校 福島県立原町高等学校
生年月日 1984年4月2日
身長 169cm
体重 55kg
箱根駅伝記録 2004年80回大会:2区10位
2005年81回大会:5区区間賞(区間新記録)
2006年82回大会:5区区間賞(区間新記録)
2007年83回大会:5区区間賞(区間新記録)
マラソン記録 2時間11分48秒:1992年東亜(春川)マラソン
初代山の神は、2005年から箱根駅伝5区で、3年連続区間新記録の金字塔を打ち立てた順天堂大学の今井正人選手です。今井選手が5区で3年間に抜いたランナーは20人で、往路のゴールテープを切る瞬間のテレビ中継では、山の神・此処に降臨!とアナウンスされたことは有名です。

箱根駅伝で活躍した今井選手は、最優秀選手に与えられる金栗四三杯を3年連続で受賞しています。

東洋大学:柏原竜二

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名前 柏原竜二
大学 東洋大学経済学部卒業
出身高校 福島県立いわき総合高等学校
生年月日 1989年7月13日
身長 174cm
体重 55kg
箱根駅伝記録 2009年85回大会:5区区間賞(区間新記録)
2010年86回大会:5区区間賞(区間新記録)
2011年87回大会:5区区間賞
2012年88回大会:5区区間賞(区間新記録)
マラソン記録 2時間20分45秒:2015年シドニーマラソン
2代目山の神は、2009年から箱根駅伝5区で、4年連続区間賞の記録を達成した東洋大学の柏原竜二選手です。初代山の神の今井正人選手と同じ福島県出身の柏原選手は、在学4年間の記録で5区区間記録の14位を独占しています。

4年次には、東洋大学の大会新記録での箱根駅伝総合優勝に大いに貢献し、3回目の金栗四三杯を受賞しています。

青山学院大学:神野大地

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名前 神野大地
大学 青山学院大学総合文化政策学部卒業
出身高校 中京大中京高等学校
生年月日 1993年9月13日
身長 165cm
体重 46kg
箱根駅伝記録 2014年90回大会:2区6位
2015年91回大会:5区区間賞(区間新記録)
2016年92回大会:5区2位
マラソン記録 2時間10分18秒/2018年東京マラソン
3代目山の神は、2015年の箱根駅伝で急遽5区に抜擢され、標高差864mの登り坂を平地のような走りで駆け登った青山学院大学の神野大地選手です。神野選手は、2位で襷を受け取ると序盤からハイペースで入り、2位に4分59秒の大差をつけ、大学史上初の往路優勝に貢献しています。

チームの主将となった4年次は、2度の疲労骨折に関わらず、5区で区間2位となり、ケガからの復活を成し遂げています。

今後期待させる山の神と称される選手とは?

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今後期待させる山の神と称される選手とは、東洋大学3年生の宮下隼人選手、東海大学4年生の西田壮志選手、留年して再びチャレンジする青山学院大学の竹石尚人選手、駒沢大学4年生の伊東颯汰選手です。

令和最初の新しい伝説をつくる山の神はどの選手か、注目が集まります。

東洋大学:宮下隼人

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名前 宮下隼人
大学 東洋大学理工学部
出身高校 山梨県立富士河口湖高等学校
生年月日 1999年10月15日
身長 174cm
体重 58kg
箱根駅伝記録             2020年96回大会:5区区間賞(区間新記録)
5000m記録 14分04秒20
10000m記録 28分37秒36
東洋大学3年生の宮下隼人選手は、2019年の関東学生インカレハーフマラソン大会で、日本人1位となり一躍脚光を浴びています。2020年の箱根駅伝では2年生ながら勝負どころの5区を任され、見事に区間新記録で監督の期待に応えています。

令和の新しい山の神となるには、山登りに強い宮下選手が、2021年の97回大会で自らが打ち立てた5区の区間記録を更新することです。

東海大学:西田壮志

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名前 西田壮志
大学 東海大学体育学部競技スポーツ学科
出身高校 九州学院高等学校
生年月日 1988年4月10日
身長 162cm
体重 45kg
箱根駅伝記録 2019年95回大会:5区2位
2020年96回大会:5区7位
10000m記録 28分58秒15
ハーフマラソン記録 1時間03分27秒
東海大学4年生の西田壮志選手は、2019年の95回大会から2年連続で箱根駅伝の5区を走り、新しい山の神候補と注目されています。95回大会で区間2位の好成績でチームに貢献した西田選手は、5区の歴代6位の記録を持つ山登りのスペシャリストです。

7月の豪雨で実家が大きな被害を受けた熊本県八代市出身の西田選手は、故郷の応援を力に変え、箱根駅伝優勝に向けて5区の山登りに闘志を燃やしています。

青山学院大学:竹石尚人

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名前 竹石尚人
大学 青山学院大学
出身高校 大分県立鶴崎工業高等学校
生年月日 1997年7月1日
身長 174cm
体重 55kg
箱根駅伝記録 2018年94回大会:5区5位
2019年95回大会:5区13位
5000m記録 14分05秒40
10000m記録 29分22秒79
留年して箱根駅伝に挑戦する青山学院大学の5年生竹石尚人選手は、3度目の箱根駅伝に臨みます。2018年の94回大会で5区を走った竹石選手は、暫定2位でたすきを受け往路優勝を狙って逆転を試みましたが、足のけいれんで立ち止まり、区間5位の記録でチームも往路2位の成績でした。

2021年箱根駅伝で再び5区を走り、新・山の神を目指して、山登り区間でのリベンジがなるか注目が集まっています。

駒沢大学:伊東颯汰

 (206323)

名前 伊東颯汰
大学 駒沢大学経営学部
出身高校 大分東明高等学校
生年月日 1998年6月21日
身長 175cm
体重 60kg
箱根駅伝記録 2019年95回大会:5区5位
2020年96回大会:5区13位
5000m記録 13分57秒20
10000m記録 28分34秒91
駒沢大学4年の伊東颯汰選手は、201995回大会から2年連続で、箱根駅伝の5区を走った山登りのスペシャリストです。95回大会では区間5位の走りでチームの総合4位に貢献しています。

4年生のラストイヤーとなった伊東選手は、今回も5区を走ることが予想され、経験を活かした走りで区間新記録を達成できれば、令和最初の山の神出現に繋がります。

箱根駅伝を盛り上げた山の神を語ろう!

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数々の名勝負が繰り広げられた箱根駅伝を盛り上げ、魅力的な大会にグレードアップできた要因は山の神の存在です。新春に10区間217.1kmで競う箱根駅伝は、学生長距離界最長の駅伝競走で、見ている人は懸命に走る選手の姿から元気をもらいます。

優勝をかけた1番の勝負どころの5区で、躍動する新しい山の神の出現を駅伝ファンだけでなく、誰もが待ち望んでいます。

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