バドミントンのドロップのコツ!打ち方や練習方法とは?
バドミントンの試合の鍵を握るドロップショット。その打ち方や練習方法をご紹介します。よく似ていると言われるカットとの違いや、バドミントン試合中のドロップの注意や対策なども動画を交えて解説していきます。これであなたもバドミントンドロップマスターです!
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公式ライター Activel_director
ドロップショットとは?
打ち方(ドロップ)
ドロップとスマッシュの大きな違いとは、そのショットの落ちる場所です。
スマッシュの時は、素早い球が相手コートに沈むラインで落ちます。素早さはプロのバドミントンプレイヤーになると時速500㎞を超えることもあり、なんと新幹線レベルの速さということになります。
一方、ドロップショットとは、このスマッシュと同じフォームでありながらコートの手前にふわりと落ちます。
相手にしてみれば反応速度が試されるショットとなり、うまく打てばミスを誘うことができるのです。
ドロップショットとは、決めればバドミントンでの勝利への道が大きく近づくテクニカルなショットなのです。
ドロップの打ち方
ドロップショット (放物線型)の意義
力を抜くことによって、球は緩やかに放物線を描きながら相手コートの手前に垂直に落下します。バドミントンの中では相手が困るショットになることでしょう。初心者ならば、まずはドロップで相手との差をつけた打ち方をしたいところです。
ドロップショットの際に、スマッシュと全く同じフォームから脱力する意識をうまく作ることができれば、いつでもドロップに対応できるようになるでしょう。
コツ① ひじを上げる
待ち構えている相手の前衛に、プッシュされにくいドロップの打ち方
バドミントンにおいて、この回内運動を意識したショットは他にもたくさんありますが、特にドロップの場合は精度の決め手となるコツですので、初心者の方は十分動きをマスターしましょう。バドミントンの他ショットにも効果が出るでしょう。
コツ② 打点を下げない
世界最高バドミントン リンダン スマッシュスイング肘、肩、逆手の巧みな使い方 右利きイメージ・トレーニング用
このスマッシュのフォームとは、集中した力を全てインパクトの瞬間に伝えるためにできており、プロのバドミントンプレイヤーのスマッシュの瞬間を見ると、利き手の逆の手をうまいバランスにすることで、全力を伝える打ち方をしていることがわかります。
ドロップでも、初心者の方は打点を下げてしまわないよう注意してください。スマッシュが、ご紹介したように強く打つための打ち方なので、そのフォームから脱力しようとすると、どうしても打点が下がってしまいます。
しかし、打点が下がるということは、すなわちスマッシュではないことを宣言するようなものなので、そもそもドロップショットを打つ意味がバドミントンの試合の中ではなくなってしまいます。
難しいと思いますが、動画のスマッシュの打点を意識しながら、その打点をキープしたまま脱力した打ち方をできるよう、イメージ練習してみましょう。
コツ③ 脱力するのはインパクトの瞬間
脱力するポイントが、インパクトの瞬間に近づけば近づくほど相手はドロップだと気付きづらいです。バドミントンの本来の「騙す」という目的に近づけるためには、0.1秒でも長くスマッシュだと思わせることが必要なのです。
極論を言えば、スマッシュと全く同じフォームのまま、ラケットが球に当たるその瞬間のみ力が全て抜けていればベストです。ただし、それはプロのバドミントンプレイヤーでもなかなかできないことなので、あくまで目標として読んでおいてください。
ドロップの練習方法
ドロップノック練習
絶対うまくなるバドミントン
ドロップショットとは、相手が予想できないからこそ打つ意味が出るものです。スマッシュを打つ時と全く同じフォームでドロップを打てるようになることが、初心者の方の目標となるでしょう。
動画のように、同じ場所にシャトルをあげてもらい、繰り返しフォームを確認しながら練習するのが唯一のドロップ向上方法となります。バドミントンの練習方法はだいたいこういった地味なものになりますが、繰り返すことが上達のコツですよ。
ドロップネット練習
ドロップネット
バドミントンにおいて、スマッシュなどの決め打ちをするときのフォームはわかりやすいです。相手の動きを見れば一発で「次が決め手だ」と身構えられます。これを逆手にとり、ドロップでうまく相手を翻弄するためには、奥に下がった時のフォームが自然であることが大切です。
難しいことですが、コツはドロップショットとは思わせないフォームを瞬時につくることです。練習方法としては、違う動きの後にドロップを成功させる確率をあげるタイプのノックがおすすめです。
ドロップとカットの違い
【バドミントンマン】カットとドロップは、何が違うの?
バドミントンではこういったネット近くに落とすショットは、使い分けないと相手にチャンスを与えてしまうので、十分な区別が必要です。バドミントン初心者の方は、カットとドロップの違いをきちんと理解していない方も多いので、少し解説します。
ドロップは速度は緩いもののストレートです。つまり、スマッシュ同様、打った場所からの打球はまっすぐ飛びます。
一方、カットはラケットでシャトルをこするように打って回転をかけます。すると、シャトルにかかった回転が打球を曲げて、打った場所と違うところに落ちます。
カットとドロップの違いは、このラケットに当たった後の角度の違いとなります。バドミントンにおいては、このカットとドロップで惑わせる瞬間が多くあります。
プロのカットスマッシュ
Bao選手・リバースカットスマッシュ
そもそもスマッシュと同じ打ち方をして手前に落とす騙し手がドロップなので、ドロップスマッシュという概念は存在しませんが、カットの場合はカットスマッシュという打ち方が存在します。
まっすぐに飛ぶと見せかけて思っていた方向と全く違うところに落とす、スマッシュということですね。バドミントンでは、このカットスマッシュが上手い選手への対策もコツのひとつとなります。
初心者の方にはやや見えづらいかもしれませんが、スローで見ると、ラケットが当たった角度から予測できない方向に打球が落ちていることがわかると思います。これが、カットです。
ドロップとカットの打ち分け
バドミントンリバースカットをクロスに打つコツ、ドロップとスロー比較
ドロップとカットの打ち分けについては、わかりやすい動画がありましたのでご紹介します。ご覧の通り、全く同じフォームから違った方向に打ち分けています。コツは、ラケットの面を切り替えることにあります。
ラケットの面を切り替えるコツとして、スローで見ていただくとわかるように、肘の回内運動の方向をそもそも振り上げた瞬間に切り替えています。練習を重ねて感覚をつかんでいくようにしましょう。
カットとドロップを使い分けたトリックショット
TOP 10 BEST BADMINTON CROSS NET SHOTS
こちらの動画では、ドロップやカットを使った絶妙なトリックショットを見ることができます。
見る時のコツは、どのように相手がとりづらい打ち方に切り替えているかということです。
ネット前で左右に振る打ち方や、スマッシュと見せかけてドロップしている所などは、初心者の方にもぜひ感覚として学んでほしい部分です。
バドミントンの心理戦は、観ているだけで面白いですし、勉強になりますね。はじめはラリーを続けることがバドミントンの楽しさ・醍醐味になる練習方法ですが、いずれ試合や実戦でいかにラリーに終止符を打つかという部分に楽しさを見出してくると、バドミントン脱初心者といったところでしょう。
ドロップショットを打つタイミングのコツ
スマッシュを打つのと全く同じ気迫を持ち、ここぞという所でドロップを打ちましょう。打ち方に迷いが出ないことが、ドロップ成功の何よりものコツになります。
注意!!ドロップは使いすぎると効果がなくなる
バドミントンは相手の手の読みあいですから、上級者になればなるほど、相手がどのショットを打つ時にどういった打ち方の癖があるのかを細かく分析しています。わかりやすい癖があれば、ドロップは一発でばれてしまいます。
一つのバドミントンの試合で連続してドロップショットを打つと、残念ながらほとんどの場合見破られてしまいます。特に、初心者の方はバドミントンの一つの試合につき一回成功すればよい、くらいに思っておいたほうが良いかもしれません。
ここで効果を発揮するカット
藤本ホセマリ“目からウロコ”シニア・バドミントン講座 第6回カット
しかも、意図的に相手にとらせない攻撃手がスマッシュだけでは、通り一辺倒すぎて戦略も何もなくなってしまいます。
ここで利用したいのが、先ほどご紹介したカットショットです。カットを正確に相手を翻弄する目的で使いこなせれば、ドロップと同じ打ち方に出た時に、相手は「まっすぐ!?曲がる!?どっちだ!」と焦ります。ここで、完全にだますことができれば成功です。
カットを自由自在に使えてこそ、ドロップはより活きてくるかもしれませんね。ぜひ、カットとドロップはどちらもセットで練習してみましょう。
ジャンピングしても脱力
Drop shot – Tips & Tricks Badminton
こちらの動画では、ジャンプして体の軸をジャンピングスマッシュと同様にねじりながら、全身を脱力させることでドロップにするという高度なテクニックを紹介していますよ。
こんな本気のフォームでバドミントンの試合中にドロップを決められたら、しびれますね。
ドロップ対策
バドミントンの試合は、相手もやはり同じように様々な打ち方をマスターして挑んでくるということが前提になります。
ドロップという打ち方をマスターしたら、当然相手のドロップに対しての対策も練っておく必要があります。
ネット際へ返球
相手が打ったドロップをネット際へ返球する技術
この場合、一番相手にも互角な状態をそのまま返球する方法は、ドロップをそのままネット際へ返球する方法となります。できる限り緩やかに、優しく打ち返します。
ドロップを打つ相手は、おそらくスマッシュに見せかけてドロップを打ってきますから、コート奥にいるはずです。しかも、オーバーヘッドストロークの構えから次のアクションへ入るためのタイミングはそれなりにかかります。
ここで、ネット際に上手く落とすことができれば、相手のミスを誘う打ち方として有効でしょう。バドミントンにおいては、できる限り相手が打ちづらい球をいかに返していくかを考えて戦略を練ることが大切です。
プッシュに見える返球
プッシュと見せかけてネット際へ返球
これを予測した相手に対して、ネット際に落ちる球を返すことができると、非常に打ち返しづらくなるでしょう。バドミントンらしい騙し手ですね。
ドロップをマスターすることはバドミントン勝利への一歩
バドミントンにおけるドロップがうまく決まる最大のコツは、とにかく相手にわかりづらく打つという1点につきます。繰り返しフォームを確認しながらノック練習を行い、実戦で役立つ、バドミントンで勝てるドロップを打てるようになりましょう。
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