バドミントンガットのテンション解説!気になる強さやポンドは?
バドミントンラケットのガットのテンションはどのくらいのポンドで張りますか?初心者から上級者まで適正テンションがありますので、今回はバドミントンラケットのガットのテンションについて解説します。強さや素材にも触れて徹底解説!
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公式ライター Activel_director
バドミントンラケットのガットの適正テンション
バドミントンプレイヤーにとってバドミントンラケットは戦うための武器で、技術力と切っても切れない大切な存在です。バドミントンラケットへのこだわりはプレイを制します。その重要なパーツの一つがバドミントンガットなのです。
バドミントンガットはテニスガットなどと比較して適正テンションが低いのですが、軽いシャトルを打ち返すため、そのテンションの違いがシャトルの打ち筋やスピードに大きな影響をもたらします。また、ラケットの破損やガットの切れなどもバドミントンガットのテンションが適正な強さかどうかにかかっています。
今回は一つずつバドミントンラケットのガットに関わるトピックをご紹介します。
テンション=ポンド(LBS)で表す
ポンド数の数値が小さくなればなるほど、ガットのテンションの強さは弱まる、つまりガットの張りは緩くなります。これを「柔らかい」と表現する人もいます。一方、ポンド数の数値が大きくなればなるほど、ガットのテンションの強さは強まる、つまりガットの張りは強くなります。「硬い」と表す人もいます。
このように、バドミントンガットのテンションには大きな幅があり、張りによってもたらされる影響も大きいのです。
ポンドの数値の選び方の基準は幾つかあります。一つは初心者〜上級者という経験値の違いです。もう一つはバドミントンラケットの適正テンションです。また、張りを与える前にガットの太さからもポンド数は変化します。最後に、バドミントンプレイする当本人の好みや課題などです。
バドミントン初心者にお勧めする適正テンション
バドミントン初心者に緩いポンドをお勧めする理由は2点あります。
1点目はコントロール力の違いです。バドミントンをする際に、そもそもシャトルをガットできちんと受け止めることがプレイの基本となります。また、その次に相手のコートに思った方向にシャトルを飛ばすコントロール力が必要になります。これらは初心者の問題で、その問題に対して比較的「打ちやすい」「コントロール力のある」シャトルを飛ばせるのが緩いガットのテンションなのです。
2点目がシャトルの飛距離です。テンションを緩くすると、張りが緩いためシャトルがガットにめり込みます。そして反発して飛んでいくという仕組みを考えていただくと、より緩く沈んだ方がバネのようにシャトルが遠くへ飛んでいくことが想像できると思います。バドミントン初心者が悩む飛距離の伸びが、テンションを緩く張り直すことで解決します。
バドミントン中級者にお勧めする適正テンション
バドミントン初心者の方がテンションを緩く設定したラケットを、そのまま中級者になっても使い続けると、今度はスピード力に欠けると感じ始めると思います。理由は、ガットのテンションが緩いことでシャトルをかかえ込む時間がわずかに伸びるため、打ち返すスピードが上がらないのです。
バドミントン中級者と自分を自覚したら、ガットのテンションを改めて強さの調整をして張り直した方が良いと思います。バドミントンガットのテンションの調整を怠っていると、いつまでも登れない壁が出てきます。
バドミントンは対人戦ですので、相手がバドミントンのガットが適正テンションで張られていて、自分が適正テンションでなかった場合、間違いなくバドミントンガットの適正テンションを掴んでいない自分が負けます。結果にこだわる方は、ぜひバドミントンガットのテンションにこだわりましょう。
バドミントン上級者にお勧めする適正テンション
バドミントンガットのテンションを高くすると、たくさんの弊害があります。まず、ガットそのものに強さが生じるためコントロール力を失うこと、バドミントンのシャトルを適正に捉えられるスイートスポットがわかりづらくなることが挙げられます。また、強いテンションをかけ続けることでラケットが破損しやすく、おまけに強いエネルギーを要するため腕や身体に負担をかけます。
これだけ書くと、どうしてバドミントンプロがガットのテンションを挙げているのか不思議ですね。全てはスピードのためなのです。プロレベルのバドミントンの試合となると、ほんのわずかな瞬間でも速く打ち返すこと、相手を圧倒するスピードを持つことが重要になります。人体の筋肉を鍛え抜いてなお差別化を図るためには、どんなにリスキーでもガットのテンションを高めるのです。
バドミントンガットと太さの関係
ガットの太さが太い場合
また、ガットの太さが太いと打ちごたえがより良くなります。ガットの太さが太ければ太いほど、シャトルと当たる面積が大きくなるので、きちんと自分が捉えたという感覚が持ちやすいのです。一概には言えませんが、ガットの太さが太い人はパワープレイヤーが多いです。スピード力は落ちるものの力強いプレイができる人には相性が良いでしょう。
ガットの太さが細い場合
一方で、ガットの太さが細いことによってスピードの速いシャトルを打ち返すことができるのです。先ほどバドミントンレベルごとのお勧めテンションをご紹介させていただきましたが、プロに近づけば近づくほど力は増し、己の意志で自由に球筋を決められるため、あとはスピードということになります。もうお分かりかと思いますが、バドミントンの上級者〜プロは細いガットを選択することが多いです。
張りの強さと太さの関係
この2点を掛け合わせることで、自分好みのガットのカスタマイズをすることがバドミントンにおいては重要になります。例えば、同じテンションの張りでもガットの太さが違うだけで打った時の印象が大きく変わります。また、どんなに耐久度が低くとも、スピードを求めてやまない上級者はガットのテンションを最大限まであげた上で細いガットを張ります。
必ずしもテンションが一定というわけでもなく、常にガットの素材や太さに応じて柔軟に調整してく必要のあるものだということが伝わればと思います。
バドミントンガットの素材について
バドミントンガットを別売りで買う際には、ガットの素材にも十分気を配りましょう。
一般的な素材はナイロンガット
一部、ポリエステル素材のガットもありますが一般的ではありません。強いて言うのであればナイロンよりも強く、トリッキーなショットを決めやすいようです。もともとポリエステル素材のガットはバドミントンよりもテニスに特化しているため、まだまだ発展途上と言えるでしょう。
プロが愛用する素材は天然素材
天然素材のガットを求める必要は、初心者・中級者にはないと思います。上級者・プロのレベルになったらいよいよ天然素材へ移行するというイメージで構いません。ナチュラルガットは素材が与えてくれる恩恵を感じられる、大変贅沢なガットです。
バドミントンラケットとガットのテンションの関係
ここまでの解説はあくまでガットとラケットが別々であった場合という想定で説明をしてきましたが、すでにガットが張り終わったバドミントンラケットを購入する方もいらっしゃるでしょうし、バドミントンラケットごとの適正テンションについて理解していないと誤ったガットのテンションを選択してしまうこともあります。
バドミントンラケットごとの適正テンション
バドミントンラケットの適正テンションは、シャフトやグリップに「17-22LBS」のような表記方法で示されています。その幅の多くは、前段で説明した一般的なガットのテンションの域を超えないものになっているはずで、よほどのことがない限りこのテンションの中で張れば問題はないでしょう。
バドミントンラケットの強さとガットの張りの強さの関係
バドミントンラケットの規定する数値より高いガットを張りますと、バドミントンラケットにかかる強さが規定以上になり、ラケットそのものが折れやすくなります。バドミントンラケットが折れることはそこまでレアなケースではありませんが、フェイスの部分が折れてしまっている場合はテンションが高すぎる可能性があります。
一方、緩く張る分には特に問題は起きませんが、バドミントンラケットの規定外の張りだとラケット本来の威力が発揮できない可能性が高いです。
まとめ
その目標に応じてガットのテンションを的確に変更することで、バドミントンのプレイはぐっと成長することでしょう。必ずしもプロと同じ状態にしたからといって成長が高まるわけではありません。自分に一番あったガットのテンションを認識することで、適切なバドミントンプレイを楽しみましょう。
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