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バドミントンラケットの持ち方&握り方【初心者入門ガイド】

バドミントンラケットの持ち方&握り方【初心者入門ガイド】

初心者からプロまで、バドミントンの基本はラケットの持ち方&握り方にあります。また、レベルアップのコツは正しい持ち方・握り方をふまえたラケットの持ち替えスキルにあります。基本の考え方をマスターして、バドミントンをグッと楽しくプレイしましょう!

2022.12.30 バドミントン

バドミントンラケットの基本の持ち方

バドミントンのラケットの持ち方には、大きく分けて二種類の持ち方があります。名前をご紹介する前に、ラケットを持っているイメージでこぶしをグーの形に握ってみましょう。肘を回すと手の甲が見えている状態と、親指が見える状態ができると思います。これが、バドミントンラケットの基本の持ち方になります。

バドミントン初心者の方は、まず持ち方が定まらないことでシャトルを打ち返すことができず、上手になることをあきらめてしまいがちです。まずイースタングリップとウエスタングリップの持ち方を理解しましょう。

バドミントンラケットの持ち方

ウエスタングリップ

 (16821)

手の甲が見えている状態でラケットを握る持ち方が、ウエスタングリップです。この持ち方は手の甲と同じく、ラケットの面が見えていれば、ウエスタングリップでラケットを持てています。

料理に例えると、ウエスタングリップの持ち方はフライパンを持つ握り方と同じ、と覚えましょう。一般的にウエスタングリップの持ち方は、バドミントン初心者向けの持ち方と言われています。

イースタングリップ

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親指の先が見える持ち方の状態がイースタングリップです。バドミントンラケットも手と同様、側面から切ったような状態に見えます。料理に例えると、包丁を持つ握り方と同じ、と覚えましょう。

バドミントンのプロの持ち方のほとんどが、このイースタングリップの握り方を採用しています。

ウエスタングリップとイースタングリップ違い

ウエスタングリップとイースタングリップの持ち方には双方の良い点があります。そのメリット・デメリットを理解した上で、その時々によって持ち方を替える必要があります。バドミントンのプロはイースタングリップの持ち方を基本としていますが、公式の試合ではウエスタングリップとイースタングリップのどちらを使ってもかまいません。

ラケットを握る力の程度は?

バドミントン初心者の方は、ついラケットを握る手に力が入ってしまいがちです。しかし、今ご紹介したように、バドミントンにはウエスタングリップとイースタングリップという2つの持ち方があります。この2つを自在に使い分けるためには、ラケットはできる限りリラックスした状態で構えてください。「ただラケットを支えているだけ」という握り方で大丈夫です。

リラックスした軽くラケットを持つことで、スウィングする時の可動域が広がり、より様々なシャトルに対応できるようになります。また、ケガの防止にもつながります。

指の位置はどこが適切か

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持ち方について意識を向けると、イースタングリップの際の親指の位置が気になると思います。親指は、人差し指に対して「V」の字になる場所でラケットを支える握り方をしましょう。
親指を持ち手にベタ付けする握り方もありますが、最も汎用性の高い持ち方は「V」の字です。
バドミントンはラケットの持ち方によって力のかかり方が大きく変化し、シャトルに対する効果も表れます。
指の角度や場所も重要な役割を果たすため、慣れてきたら意識して調整しましょう。
Vの字になっている親指

Vの字になっている親指

親指と人差し指が「V」を描き、軽くラケットを支えています。

ウエスタン&イースタングリップ2つの持ち方の使い分け

ウエスタングリップとイースタングリップの持ち方を理解した上で、今度はそれぞれの持ち方がバドミントンにもたらす効果と、握り方を使い分けるタイミングを学びましょう。

ウエスタングリップの持ち方を使うとき

相手に対して平行に面を当てることができるため、ウエスタングリップは初心者でも比較的容易にシャトルを打ち返すことができます。

まずはウエスタングリップでシャトルを打ち返せる喜びを知ると、初心者でもバドミントンを楽しく感じられるはずです。容易にシャトルを打ち返せる反面、変化球には対応しづらいのがウエスタングリップのデメリットです。
バドミントンのプロがウエスタングリップではなくイースタングリップを採用するのは、多彩なシャトルの角度に対応するためです。
ウエスタングリップのメリットは、とにかく面を合わせやすいことです。手首のスナップや腕の可動域を必要としないタイプのショットであれば、ウエスタングリップの方が使いやすく、打ちやすいのです。

イースタングリップの持ち方を使うとき

バドミントンのプロが一般的に用いる持ち方は、イースタングリップです。イースタングリップはラケットの面が相手に対して垂直になる一方、腕の回転によって自在にラケットが可動するため、対応力抜群です。

ウエスタングリップでは打ち返せないシャトルがあることに気が付いた方やもっと上達したいと願う方は、イースタングリップにチャレンジしてください。

イースタングリップは頭部頂上まで振りかぶったときは、まだシャトルに対して垂直にラケットが向いており、前側に腕を振り下ろす際に腕の回内運動を利用してラケットの面をシャトルに合わせます。最初は慣れないかもしれませんが、この角度を自在に操ることで、様々なショットに対応することができます。

まとめ/グリップの使い分け

練習ポイントは、実際にバドミントンラケットを握り、ウエスタングリップとイースタングリップ双方の持ち方がバドミントンにもたらす効果を意識しながらシャトルを打ち返すことです。
無意識下だと中途半端な持ち方をしてしまい、シャトルにうまく反応できず打ち返せないかもしれません。二種の持ち方を意識することを忘れず、バドミントンの練習に臨んでみてください。

バドミントン 世界最長ラリースーパープレイ

プロのウエスタングリップとイースタングリップの使い分けがよく見えるラリーです。

バドミントンラケットの持ち替えの重要性

バドミントン初心者の方が練習をいざ始めてみると感じることがあります。それは、ラケットを持っている側と逆側に来るシャトルが打ちづらく感じることです。
自身の運動能力だけで体をそちらに移動しようと思っても、上手にこなせません。

こういった場合に必要なのがバドミントンラケットの持ち替えです。イースタングリップとウェスタングリップを分けて使う意識を持ちましょう。

打ち方・持ち替えテクニック①バックハンド

利き手の逆側に飛んできたシャトルに対して、ウエスタングリップの持ち方を意識してスイングしてみましょう。これをバックハンドと言います。始めは力が入りづらいので上手く打てないと思いますが、慣れてくるとコントロール力のある打ち返しができます。
バックハンドはイースタングリップの持ち方でも対応することができ、慣れれば可動域という意味でそちらで対応したほうがよい場合もあります。
必ずしも一つの持ち方と打ち方が連動しているわけではないので、最も適した握り方で打てるよう意識してください。

バックハンドからの打ち分け練習 Badminton backhand stroke

バックハンドのイメージがつかみやすい動画です。

打ち方・持ち替えテクニック②フォアハンド

無意識に初心者の方が打ちやすい、利き手側で振りかぶってスイングする打ち方はフォアハンドと言います。フォアハンドは、イースタングリップの持ち方を意識して打つと良いでしょう。
自然と力が入り強い球が打てるため、バドミントンの初心者だと、これが決まると嬉しいものです。しかし、実は大振りな体の動きは無駄な力を及ぼし、コントロールを乱していることもあります。
少し余裕が出てきたら、脇を締めて最小限の動きから打ち返せているか、そのうえで持ち方があっているかを振り返ってみましょう。

バドミントンアカデミーレッスンDVD~サイドハンド(フォアハンド)~

フォアハンドの動きをわかりやすく一つずつ分解して説明しています。

持ち替えテクニックで変わる可動域

このフォアハンドとバックハンドの持ち替えを習得すると、バドミントンラケットの可動域は一気に広がります。今まで打てなかったシャトルにも対応できて、喜びは倍増することでしょう。
持ち替えは正しい握り方を意識した上で実現できる技です。適当な持ち方をしてしまうと、持ち替えも中途半端になってしまい、シャトルをうまく打ち返せません。一つずつステップをクリアしていく気持ちでチャレンジしてみましょう。

【バドミントン】フォアとバックのドライブの練習

フォアとバックを使い分けて打つ様子がわかる練習風景です。
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打ち方・持ち替え練習方法

ちなみにバドミントンの持ち方や持ち替えの練習は、実戦以外でも可能です。初心者のうちは、特に家でできることからやると伸びが良いです。
自分の全身が映る鏡の前でラケットを握り、構えてみましょう。あらゆる場所にシャトルが飛んできたことをイメージし、持ち方を構えます。そのままストップして、自分のフォームを確認してみてください。シャトルが落ちてくると仮定した場所に、きちんとラケットの面は向けられていますか。
選んだ握り方はイースタングリップですか?それともウエスタングリップ?飛んできた場所に対して、適切な持ち替えはできましたか?持ち方は正しいですか?
この意識を忘れずに実戦に臨むと、飛んできたシャトルに対して自然と体がフォームを作り、適切な持ち方から打ち返しを図ることができます。

バドミントンの基本は持ち方にある

初心者向けの解説をしましたが、実はバドミントンのプロもラケットの持ち方と握り方からスタートしています。

バドミントンのプロが語る、持ち方の重要性

バドミントンコーチのLee Jae Bokは「グリップの握り方が違うことは洋服のボタンを掛け違えるのと似ている」と言います。はじめは気が付かないミスが、全てのボタンを掛けた時に初めて気が付くからです。バドミントンもラケットの持ち方と握り方が正しくなければ、どんな技法を習得しようと、どんなに体を鍛えようと、結局は最初に逆戻りしてしまいます。
そして、一度間違えて覚えてしまった持ち方を矯正するのは大変なことで、長年の蓄積は後戻りできないものもあります。初心者のうちから持ち方や握り方を意識することは、バドミントンにとって大切なことです。

バドミントンラケットの握り方【シドニーオリンピック日本代表 井川里美】

オリンピック代表の井川選手も、バドミントンラケットの持ち方について丁寧に解説しています。

バドミントンはシンプルなスポーツ

バドミントンは初心者からプロまで、たったひとつのことを追求します。それは、ラケットを無数のシャトルパターンに対して、適切に構えられること。適切に構えられれば、必要な力で思い通りに打ち返すことができます。もちろん、それに対する細かいテクニックはたくさんありますが、全てのテクニックはシャトルに対してラケットの面を向けられることに帰着します。
つまり、ラケットの持ち方で全てが決まるわけです。バドミントンの魅力に目覚めた方も、前々からバドミントンを愛してやまない方も、一度自分のラケットの持ち方を見返してみると良いのではないでしょうか。

正しい持ち方・握り方はバドミントンを楽しく続けられる秘訣

今回はバドミントンラケットの持ち方や握り方について説明しました。初心者の方もここからスタートすれば、大丈夫です。
正しい持ち方をすることで、バドミントンの楽しさは倍増します。やっぱりバドミントンの醍醐味はシャトルを打ち返せる瞬間の気持ちよさですからね。
そして、基本の握り方を意識し続けることで、継続してバドミントンを楽しむこともできます。皆さんも持ち方を大切にしつつ、バドミントンライフを楽しんでみてください。

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