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タイブレークの意味とは?使い方なども解説【スポーツ用語】

タイブレークの意味とは?使い方なども解説【スポーツ用語】

テニスのテレビ放送などで、「Tie Break」という英語の字幕を見たことはありませんか?読み方は「タイ・ブレーク」で、テニスや野球など球技のルールで使われます。それではなぜタイブレークが生まれたか、タイブレークの意味と使い方について説明しましょう。

2023.01.03 球技

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タイブレークとは?

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タイブレークの意味とは?

「Tie Break」は2つの単語でできた英語の名詞で、読み方は「タイ・ブレーク」です。

まず、「Tie(読み方・タイ)」の意味は、「(ひも、なわ、ロープなどで)結ぶもの、結び目」であり、2本のひもを結ぶ際には2本が同じ位置にないと結ぶことができないことから、「(2つのものが)同点、互角、引き分け、均衡」という意味が派生しました。

もう一つの単語、「Break(読み方・ブレーク)」には「破る、壊す」の意味があり、2つの単語の意味を併せると、「均衡を破る、同点の状態からどちらか一方を勝者として選び出す」という意味合いで使われます。

タイブレークの使われ方とは?

「タイブレーク」の均衡を破るということは、同点では困る、引き分けにはしたくない、どちらか一方を選ばなくてはならない際に使われます。

また、運営側の都合、もしくは選手の健康上の理由で早く決着をつけるという意味合いもあります。

例えば、サッカーの場合は時間競技で、時間内の得点が多いチームが勝利しますが、勝負がつかない場合には引き分け、もしくは勝負をつける場合は延長戦、それでも勝負がつかない場合はPK(ペナルティーキック)戦で勝敗を決めることになります。タイブレークはサッカーにおけるPK戦にあたるものと言えます。

スポーツ用語でのタイブレークとは?

タイブレークは、テニス、野球、ソフトボール、バレーボール、アメリカンフットボール、セパタクロー、カーリングなどの用語で使われています。ここでは、テニスと野球・ソフトボールについて概要を説明します。

テニス用語でのタイブレークとは?

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テニスでは、セットは相手より2ゲーム以上の差をつけて先に6ゲーム取ったプレーヤー・チームがそのセットの勝者になります。
ただし、2ゲーム差がなければ差がつくまでそのセットを続ける「Advantage Set(読み方・アドバンテージ・セット)」形式と、6ゲームオールになった場合はタイブレーク・ゲームを行う「Tie Break Set(読み方・タイブレーク・セット)」形式があり、どちらの形式を採用するかはトーナメント主催者が事前に公表することになっています。

前者の場合は、ロングマッチになってしまい、運営上も選手の体力的にも問題が生じるおそれから時間短縮のために、1971年のウインブルドン大会からタイブレークが導入されました。

テニスでのタイブレークのやり方とは?

6ゲームオールになった際に、サービス側がデュースサイドから1ポイント行い、次に相手側がアドサイド・デュースサイドの順に2ポイント行い、繰り返します。合計得点で6ポイントの倍数の時にコートチェンジ、6-6になったら2ポイントの得点差がつくまで行います。

ダブルスの試合などで、3セットマッチ、セットオールの際に10ポイントのタイブレークが行われるルールもあります。

4大大会と言われる全豪・全仏・全英・全米の各オープン大会では5セットマッチ、各セットタイブレーク・セット、最終セットのみアドバンテージ・セットで行われていました。ただし、すでに全米では実施済み、全豪では2019年から、ファイナルセットにタイブレークを採用することになりました。

プロ野球用語でのタイブレークとは?

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国際試合でタイブレークが使われます。オリンピックでは2008年の北京オリンピックからタイブレークが採用されています。10回終了時に同点の場合、ノーアウト・1・2塁の状況からスタート、その際の先頭打者は任意に選ぶことができます。

ワールドベースボールクラシックでは、2009年の第2回大会からタイブレークが採用されています。ルールは11回終了時に同点の場合、ノーアウト・1・2塁の状況から打順を引き継ぎスタートします。

アマチュア野球用語でのタイブレークとは?

日本国内の社会人野球・都市対抗大会では、2003年からタイブレークが採用され、延長12回で4時間を超えた場合、ワンアウト・満塁からスタートしていました。ただし、2018年からは国際基準に合わせ、打順は引き継ぎ、ノーアウト・1・2塁の状況からスタートに変更されています。

高校野球では、2018年春の選抜大会からタイブレークが導入されました。ルールは12回終了時に同点の場合、ノーアウト・1・2塁の状況からスタート、その際の打順は、初回攻撃に限り任意選択が可能です。また、高校生の体力負担を考慮し、一人のピッチャーが投げられる投球回数は15回以内とされています。

ソフトボール用語でのタイブレークとは?

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ソフトボールのタイブレークは「Tie Breaker(読み方・タイブレーカー)」と呼ばれ、正式試合の回数である7回終了時点で同点の場合は、8回の表からは前回最後に打撃を完了したものを2塁ランナーとし、ノーアウト・2塁の状況を設定、前回から引き続く打者が入り、表裏勝負が決するまで続けます。

ソフトボールでは投手戦になることが多く、勝負を早く決定するために1987年から国際ソフトボール連盟(ISF)がルールに採用しました。

タイブレークの意味と使い方のまとめ

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テニス競技で始まったタイブレークですが、近年では野球やソフトボールなどの球技で、時間的な制約を設け勝負をつけることを理由に使われるようになりました。テニスではタイブレークに入ると通常のカウントの数え方とは異なる数え方になりますので注意が必要です。

また、野球・ソフトボールではあらかじめの状況を決めてどちらかが早くリードすることを競うこととなります。試合の流れを止めてしまうことにもなりかねないこれらの採用は、早く結果を求める時代の要請によるものなのでしょう。

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