始球式でホームランを打たれた人はだれ?ちなみにヒットを打たれた人は・・・
プロ野球の始球式でホームランを打たれた人は、1996年広島対巨人戦で投手をつとめた元プロ野球選手である金城基泰です。始球式で打者がホームランを狙うことはありませんが、観客を盛り上げる目的でタレントがヒットを打たれる場面を目にすることができます。
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公式ライター mblue1974
始球式でホームランが打たれたことがある?
始球式では投手の投げたボールを打つこと自体が珍しく、ホームランが打たれたことは公式戦では2022年現在で過去に1度だけです。 始球式は約100年前から始まった試合前のセレモニーであり、ファンサービスの1つでおこなわれています。
有名人や識者が投手をつとめる始球式では、球がベースに届かないボール球を投げても、打者は空振りをすることが通例になっています。
始球式の歴史と慣例
日本で始球式が最初に行われた試合は、1908年11月22日のアメリカ・メジャーリーグ選抜対早稲田大学野球部との一戦でした。始球式で投手を務めた早稲田大学創設者で政治家でもあった大隈重信が投げたボールは大きく外れましたが、打者が起点を利かせて空振りしてストライクにしました。それ以降、始球式ではバッターはボール球を投げられても空振りすることが慣例になりました。
始球式でホームランが打たれる可能性
投手の投げたボールを打者は空振りをする慣例がある始球式ではホームランが打たれる可能性はほとんどありません。始球式は試合前のセレモニーの要素が強く、数分後に真剣勝負が待っている打者は本気でホームランを狙う必要がないからです。
過去に始球式でホームランが生まれた試合では、バッターボックスに入った打者も試合に出場しない元プロ野球選手がつとめていました。
始球式でホームランが打たれたケース
始球式でホームランが打たれたケースは過去にはほとんどなく、プロ野球の公式戦で記録に残っている始球式はわずかに1試合のみです。
ホームランが打たれた試合は、元広島OB同士の対決となった始球式であり、互いに遠慮なく勝負できた結果でした。
球団のファン感謝デーや記念試合は、ファンサービスの要素も強く始球式でホームランを打つことで会場が盛り上がるケースもあります。
始球式で広島OBが打たれたホームラン
プロ野球の公式戦の始球式でホームランが生まれた試合は、1996年6月27日の広島市民球場での広島対巨人戦です。
始球式では、元広島の投手である金城基泰が投手を務め、ミスター赤ヘル・山本浩二がバッターボックスに立っています。
始球式では通常投げるボールは1球のみと決まっていますが、1球目は山本が見送り、2球目を投げた金城から山本がレフトスタンドへホームランを放つ異例の始球式となりました。
ファン感謝祭の始球式で生まれたホームラン
氏名 | 山田哲人 |
生年月日 | 1992年7月16日 |
所属球団 | ヤクルトスワローズ |
成績 | 打点王1回・盗塁王3回 |
2017年11月23日に神宮球場で開催されたヤクルトスワローズのファン感謝祭でヤクルト・山田選手がイベントの始球式で女子野球選手からホームランを放ちました。ホームランを放った山田選手はインタビューで、僕自身も楽しかったと笑みを浮かべながら答えています。
ホームランを打たれた女子小学生も憧れの山田選手と勝負できたことは忘れられない思い出の場面となりました。
始球式でヒットが打たれたケース
始球式でヒットが打たれたケースはお笑い芸人や俳優、元プロ野球選手が投手をつとめた試合のときです。ヒットを打たれることが恒例行事となっている場合もあり、珍しい場面ではありますがホームランと比べて観ることができる可能性が高いといえます。
打者となるプロのバッターの中でも1球のみでおこなわれる始球式を盛り上げるために、積極的にバットを振ってヒットを打つことを狙っている選手もいます。
始球式でヒットを打たれた有名人
年月日 | 対戦カード | 投手 | 打者 |
2003年9月4日 | 日本ハム-福岡ダイエーホークス | 水島真司(漫画家・ドカベンの作者) | 柴原洋(ホークス) |
2009年5月8日 | 西武-日本ハム | 佐藤隆太(俳優) | 稲葉篤紀(日本ハム) |
2015年4月4日 | 横浜-ヤクルト | 上島竜兵(お笑い芸人) | 関根大気(横浜) |
2016年4月5日 | 西武-日本ハム | 稲村亜美(タレント) | 陽岱鋼(日本ハム) |
2021年6月20日 | 楽天-オリックス | 伊達みきお(お笑い芸人) | 福田周平(オリックス) |
始球式をつとめた中で、ヒットを打たれたことがある有名人はお笑い芸人や野球経験のあるタレントです。始球式をつとめるタレントは、試合を盛り上げる役割があり、バッターにヒットを打たれる貴重な場面をファンは期待しています。
サンドウィッチマン・伊達みきおが登場する始球式は、毎回必ず打たれることで知られている恒例行事であり、観戦に訪れたファンを喜ばせています。
始球式でもヒットを狙っていたプロ野球選手
空振りをすることが通例の始球式で常にヒットを狙っていたプロ野球選手は阪神・日本ハム、メジャーリーグでも活躍した新庄剛志です。かつて始球式で小学生の野球少年からヒットを放った新庄は打つことで打たれた少年の思い出に残ると話しています。
2019年には巨人の坂本勇人選手がヤクルト対巨人戦の始球式をつとめた元ヤクルト投手の内藤尚行氏からレフト前ヒットを放つ一幕がありました。
始球式でのホームランは貴重な場面
始球式でホームランが打たれたことは、公式戦では1例しかありません。始球式は試合前におこなわれるセレモニーの1つであり、投手役は野球経験がない場合もあり、打者がフルスイングしてホームランを狙うことはありません。
ホームランは出なくても、プロの打者が始球式でバットを振ってヒットを打つ場面を目にした観客にとって、貴重な観戦の記憶に残ることでしょう。
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