鳥取県の野球の強豪高校とは?強さ順に7校をランキングで紹介
鳥取県の高校野球は、鳥取西高校高校、米子東高校高校、倉吉東高校の明治年代に創立された公立3校が野球の強豪で有名です。しかし、近年は甲子園出場を目指す関西圏のエリート選手を集めた鳥取城北高校高校や米子松蔭高校高校が強豪私立の地位を築きつつあり、代表争いは激しさを増しています。
2022.12.31
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野球
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公式ライター Activel_director
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鳥取の高校野球とは?
鳥取西高校高校と米子東高校高校は1915年の第1回選手権以来、101回の大会予選すべてに参加している伝統を兼ね備えた強豪校です。現在、夏の選手権予選すべてに参加した高校は全国に15校しかありません。早くから高校野球が盛んだった鳥取県では、公立の強豪が県代表となることが多かったのですが、平成年代に入り、鳥取城北高校や米子松蔭高校をはじめとした私立勢の躍進が目立つようになってきました。
鳥取の高校野球の情勢
春の選抜出場校 | 夏の甲子園出場校(2020年は県独自大会) | |
2020年 | ※倉吉東 | |
2019年 | 米子東 | 米子東 |
2018年 | 鳥取城北 | |
2017年 | 米子松蔭 | |
2016年 | 境 | |
2015年 | 米子北 | 鳥取城北 |
2014年 | 八頭 | |
2013年 | 鳥取城北 | |
2012年 | 鳥取城北 | 鳥取城北 |
2011年 | 鳥取商 | |
2010年 | 八頭 |
鳥取の高校野球の情勢は、現在、鳥取城北高校が頭ひとつ抜け出た存在ですが、同校を複数の強豪校が追随しています。鳥取城北高校には毎年、主に関西方面から有望な選手たちが野球留学していて、直近10年で夏の甲子園に4回、選抜大会に2回出場しています。
米子松蔭高校も関西圏のシニアリーグ経験者が多い私立校で、毎年安定したチーム力が自慢です。公立校では、米子東高校が2019年に春夏出場を果たし、名門復活の兆候が見られます。
鳥取の野球強の強豪校ランキング第7位
鳥取西高校
国公私立 | 公立 |
所在地 | 鳥取県鳥取市東町2-112 |
春の選抜成績 | 4回(最高位ベスト4):通算成績2勝4敗 |
夏の甲子園成績 | 23回(最高位ベスト4):通算成績23勝23敗 |
主なOB選手 | 福士敬章(元広島)田子讓治(元ロッテ) |
鳥取西高校は、全国の高校野球ファンが復活を待ち望む強豪校です。同校は、1915年第1回大会の開幕試合に山陰地方代表で登場し、広島商業高校を相手に大会初勝利を飾った球史に名を残す名門校です。1896年創部の野球部は、春4回、夏23回甲子園に出場し、通算25勝(27敗)をあげていて、出場回数、勝利数ともに県内1位を誇ります。2020年の県秋季大会ではベスト4に進出し、名門復活に大きな期待が寄せられています。
鳥取の野球の強豪校ランキング第6位
境高校
国公私立 | 公立 |
所在地 | 鳥取県境港市上道町3030 |
春の選抜成績 | 2回:通算成績2敗 |
夏の甲子園成績 | 8回:通算成績1勝8敗 |
主なOB選手 | 米田哲也(元阪急)拝藤宣雄(元広島) |
境高校は、春夏計10回の甲子園出場経験がある野球の名門高校です。特に夏8回の出場は、鳥取西高校、米子東高校に次いで第3位で、戦後に創部された県内チームではトップの戦績を誇ります。部員のほとんどが、地元境港市と米子市の中学出身で、チームワークのよさが同校の大きな特長です。プロ野球で歴代2位となる350勝をあげた名投手、阪急ブレーブスの米田哲也さんの母校でもあります。
鳥取の野球の強豪校ランキング第5位
倉吉北高校
国公私立 | 私立 |
所在地 | 鳥取県倉吉市福庭町1-180 |
春の選抜成績 | 4回(最高位ベスト4):通算成績5勝4敗 |
夏の甲子園成績 | 6回:通算成績1勝6敗 |
主なOB選手 | 加藤伸一(元南海)矢田万寿男(元阪急) |
倉吉北高校は、1978年に県内の私立校の中で初めて甲子園出場を果たした野球強豪校で、春夏計10回の甲子園出場経験があります。1981年選抜大会では、ベンチ入りメンバー15人のうち13人が京阪神出身選手で固めた布陣でベスト4に進出し、野球留学の先駆けとなった高校です。同校では、姿即心・走姿顕心を部員心得にしていて、常に全力疾走でフィールドを駆け回っています。
鳥取の野球の強豪校ランキング第4位
倉吉東高校
国公私立 | 公立 |
所在地 | 鳥取県倉吉市下田中町801 |
春の選抜成績 | 2回:通算成績2勝2敗 |
夏の甲子園成績 | 1回:通算成績1勝1敗 |
主なOB選手 | 和田見里美(自転車競技) |
倉吉東高校は、2020年の県独自大会で鳥取城北高校を破り頂点を極めた公立校です。1913年創部の野球部には部員約50人が在籍していますが、常に謙虚に常に挑戦者たれを活動理念に、粘り強い、負けない野球を目指しています。両翼96メートル、中堅115メートルとれるグラウンドに加えて、室内練習場、ウエートトレーニング場と私立校顔負けの練習環境も同校の自慢です。
鳥取の野球の強豪校ランキング第3位
米子東高校
国公私立 | 公立 |
所在地 | 鳥取県米子市勝田町1 |
春の選抜成績 | 9回(最高位準優勝):通算成績8勝9敗 |
夏の甲子園成績 | 14回(ベスト4):通算成績8勝14敗 |
主なOB選手 | 土井垣武(元東映)野口裕美(元西武) |
米子東高校は、山陰勢で唯一甲子園の決勝進出の実績がある野球の強い伝統校です。同校は、堅い守備に加えて、単打・犠打を重用する野球が伝統ですが、洗練されたマナーについて米東野球と称されます。2013年から指導する紙本庸由監督は、何をやるべきか科学的知見に基づいて決めるがモットーで、2019年にはわずか16人の部員で選抜大会の切符を手にしました。
鳥取の野球の強豪校ランキング第2位
米子松蔭高校
国公私立 | 私立 |
所在地 | 鳥取県米子市二本木316ー1 |
春の選抜成績 | 1回:通算成績1敗 |
夏の甲子園成績 | 3回:通算成績1勝3敗 |
主なOB選手 | 西尾峻(サッカー)井中将貴(陸上) |
米子松蔭高校は、2017年夏の県予選でノーシードから出場権を手にして注目されました。就任2年目で快挙達成の笠尾幸広監督は、同校の前身である米子商野球部が甲子園に出場したときの4番打者でした。チームの主力は大阪、兵庫からの野球留学生ですが、甲子園出場だけでなく、高校を卒業してからも通用する野球を目指すと語る笠尾監督の指導理念に共感して同校を選ぶ生徒も多いです。
鳥取の野球の強豪校ランキング第1位
鳥取城北高校
国公私立 | 私立 |
所在地 | 鳥取県鳥取市西品治848 |
春の選抜成績 | 2回:通算成績2敗 |
夏の甲子園成績 | 5回:通算成績1勝5敗 |
主なOB選手 | 川口和久(元広島)能見篤史(阪神) |
鳥取城北高校はここ10年で夏の甲子園に4度出場している鳥取県内では1番野球が強い高校です。チームの主力は、関西圏から野球留学してくるエリートシニアたちで、2018年夏大会ではベンチ入りメンバー18人中15人が関西出身の部員でした。毎年有望選手が入学してくる背景には、采配を振るう山木博元監督がオール牧方でコーチを務めていたこともありますが、ナイター設備付専用球場をはじめとした最高の練習環境が大きいです。
鳥取の高校野球を語ろう!
2019年夏の鳥取県予選に参加したチーム数はわずかに23で、うち13校が甲子園の出場経験のある高校でした。どうしても甲子園に出たいと考える全国の野球少年にとって、鳥取県は夢を実現するうえで実に恵まれた環境にあると考えられます。鳥取城北高校、米子松蔭高校の私学2強は、関西圏の球児たちが進学先を探すときに確実にリストアップする高校になっています。
甲子園に1番出やすい県
順位 | 予選地区 | 予選参加校数 | 甲子園経験のある高校数 |
① | 愛知県 | 189 | 29 |
② | 神奈川県 | 186 | 19 |
③ | 大阪府 | 180 | 41 |
④ | 兵庫県 | 162 | 42 |
㊼ | 鳥取県 | 23 | 13 |
鳥取県は、甲子園に1番出場しやすい県と称されます。地方予選に参加する高校の数が少ないためですが、2019年夏の甲子園予選参加校は23で、シード校なら4回勝利すれば代表の座を手に入れることができました。7回以上勝利しても出場が叶わない大阪や兵庫の球児たちが野球留学に鳥取県の私学を選ぶ背景にはこうした事情があります。県境を越えた野球留学の先駆けとなった高校が倉吉北でした。
鳥取市vs米子市、新旧ライバル対決
時代を超えた、鳥取市と米子市のライバル対決が続いています。鳥取西高校と米子東高校は1915年におこなわれた第1回選手権大会から参加している古豪ですが、両校のユニフォーム、ロゴマークが慶大、早大のものに似ていることから、対戦時には、山陰の早慶戦と呼ばれます。
21世紀になると、鳥取城北高校と米子松蔭高校の両市を代表する私学2校がスカウティング、練習環境の整備といった部分で激しい競争を演じるようになりました。
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