静岡県の野球の強豪高校とは？強さ順に7校をランキングで紹介！

静岡県の高校野球の人口は全国的に上位に位置していますが、少子化のため、1つの高校だけで野球の試合をする部員数を集めることができないケースも目立ちます。現状では、2020年の夏の代替大会に、3校で1つのチームをつくり出場している状態です。

波にのると勝ち進む反面1回戦敗退も多くみられる静岡県の高校は、ここ10数年は甲子園で上位に進出できていませんでしたが、常葉菊川が2007年の春に優勝、2008年の夏に準優勝したことで復活を果たしました。静岡県の高校の甲子園の最多出場数は、春夏通じ名門の静岡高校が1番です。

静岡県は県内を西部・中部・東部の3地域に分かれますが、甲子園出場を果たす野球が強い高校は中部に多く集まっています。静岡県は連続して同じ高校が甲子園に出場することはまれで、事前の予想をくつがえすこともしばしばです。

常葉菊川の野球の持ち味はフルスイングの打撃と攻めの姿勢で、持ち味を活かした野球が甲子園出場や優勝・準優勝の結果につながりました。チームのOBである石岡監督は、チームの持ち味である強打だけでなく守りに重点を置き、勝利に導くため指導にあたっています。

スポーツに力を入れ練習環境に恵まれている開誠館高校は、各部ごとに専用の練習場があります。監督には、元中日ドラゴンズでプレーをし自身も甲子園出場経験がある佐野心氏、コーチにには元プロ野球選手の中村紀洋氏を迎えるといった珍しい指導体制を取っています。

能力に頼る野球ではなく、頭とハートを使った野球をするの言葉をモットーに指揮をとる上村監督の指導のもと、選手たちは近年着実な力をつけています。

静岡商業は、戦前から現在まで、ライバル校である静岡高校と定期戦をすることが伝統です。甲子園で勝つの言葉をスローガンにする野球部は、芸術品とも称されるバントを駆使することや機動力野球を武器にして夏の甲子園を目指しています。

藤枝明誠は中高一貫教育のため、珍しく中学校から硬式野球部があり、6年間同じメンバーで野球をすることができます。守りから攻撃につなげる戦法をウリとする藤枝明誠の野球部は、人間力の向上と甲子園を目標に練習に取り組んでいます。

加藤学園の野球部は、2019年の秋の静岡県大会準優勝、東海大会でベスト4に入り初の選抜出場校に選出されました。自身を犠牲にして他へ尽くす心を大切にする加藤学園では、3年生は夏の大会後も特別な理由がない限り引退の年明けまで下級生の練習のフォローをする決まりです。

近年プロ野球選手を輩出している野球の名門で知られる静岡高校は、県下一ともいわれる進学校でもあり、文武両道を実現しています。野球部は決して特別な練習はしていませんが、基本に忠実に練習し続ける姿勢が功を奏し、長年強さを維持する秘訣となりました。

地方大会を見て甲子園の出場校を予想する場合には、強豪高校だけに絞らず、県内のすべての出場高校に注目することがおすすめです。