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愛媛県の野球の強豪高校とは?強さ順に10校をランキングで紹介

愛媛県の野球の強豪高校とは?強さ順に10校をランキングで紹介

愛媛県は高校野球界の中でも強豪高校が揃っていて、レベルが高いことでも知られています。そんな野球県の愛媛県の中でも今治西高校、済美高校が強豪高校として全国的にも有名です。愛媛県の特徴は、他県に比べて公立の強豪校が多い点にあります。

2022.12.31 野球

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愛媛の野球の強豪高校ランキング 第10位

川之江高校

川之江高校野球部、シートノック ~第99回全国高等学校野球選手権愛媛大会、準決勝第1試合~

国公私立 公立
所在地 愛媛県四国中央市川之江町2257番地
選手権 出場5回
選抜 出場1回
主なOB選手 鎌倉健太/篠原慎平
川之江高校野球部は選手権に5回出場し、選抜には1度出場している強い高校です。選抜は1979年に初出場してベスト8、選手権は2002年に元日本ハムの鎌倉健投手を擁して4強まで勝ち進んでいます

この大会、2回戦で埼玉県の強豪高校で知られる浦和学院と対戦し、8回まで4点差をつけられていたのを逆転サヨナラで下し、愛媛県勢夏の100勝目をあげました。

そんな川之江高校野球部は私立とは違い、満足な練習環境にはありませんが、バックネットに向かってトスバッティングを行うなど工夫を重ねながら効率の良い練習を行い、現在でも県内でベスト8に食い込む活躍をみせています。

愛媛の野球の強豪高校ランキング 第9位

小松高校

【2019秋季四国地区大会出場校(愛媛県2位)/シートノック】愛媛県立小松高校

国公私立 公立
所在地 愛媛県西条市小松町新屋敷乙42-1
選手権 出場1回
選抜 出場0回
主なOB選手 なし
小松高校野球部は、2014年の選手権で甲子園初出場を果たした強い高校です。これまで弱小高校だった野球部を甲子園出場へ導いたのが宇佐美秀文監督です。宇佐美監督は早稲田大学時代に当時の石山健一監督から学んだ打撃理論をベースに作り上げた独自の指導法で、強力な打線を作り上げてきました。

高校野球にありがちな規律を重んじる厳しい練習とは程遠く、それぞれが野球少年のような顔で楽しそうに伸び伸びとバッティング練習を行います。

トレーニングルームでは練習メニューをトレーナーに全面的に任せ、しっかりとした回数をこなすことでメンタルの部分も育てていくことで安定して打球を飛ばすことができるとしています。

愛媛の野球の強豪高校ランキング 第8位

松山商業高校

松山商 シートノック 180726

国公私立 公立
所在地 愛媛県松山市旭町71番地
選手権 出場26回(優勝5回・準優勝3回)
選抜 出場16回(優勝2回・準優勝1回)
主なOB選手 藤本定義/森茂雄/景浦將/坪内道典/千葉茂
松山商業野球部は、これまで選手権に26回出場で優勝5回、準優勝3回、選抜では出場16回、優勝2回、準優勝1回という輝かしい成績を誇る全国屈指の強い高校です。特に夏の選手権では5度の全国制覇で通算60勝を誇ることから、夏将軍と呼ばれました。

その名門高校の強さの裏には、冬の厳しい練習にありました。冬の寒い季節の間に基礎練習の反復を行い、夏の季節にケガに強い体で勝負に挑んでいます。

年末3日間の冬合宿では心を強くし、土壇場で力を発揮できる能力を身につけています。涙を流す部員もいるそうですが、やり遂げたことでチームの結束力も高まるそうです。

愛媛の野球の強豪高校ランキング 第7位

新田高校

【2019秋季四国大会1回戦/試合前シートノック】2019/10/26新田高校(愛媛県3位)

国公私立 私立
所在地 愛媛県松山市山西町663番地
選手権 出場0回
選抜 出場2回(準優勝1回)
主なOB選手 越智大祐/宮下典明/大川浩/山本良材
新田高校は選手権の出場経験はありませんが、選抜には1990年と2005年の2回出場した経験を持つ強い高校です。初出場した1990年は、大阪の強豪校である北陽を延長17回の激闘を繰り広げて破るという名勝負を繰り広げて全国の注目を集めました。そんな新田高校を強豪校に育て上げたのが一色俊作監督です。

一色監督は1985年から新田高校で指揮を執り、金属バットの導入などにより時代の変化と選手気質の違いに直面し、これまでの守り重視の指導方から180度転換し、攻撃力の強化に乗り出し、新田高校を強豪校へと導きました。

一色俊作監督
1937年7月22日生まれ(75歳没)
愛媛県松山市出身

一色俊作監督は、高校時代、松山商業で第35回全国高校野球選手権大会で全国制覇に貢献しています。

愛媛県立上浮穴高校で指導者としての道をスタートさせ、母校松山商業では守りこそ最大の攻撃として守備を徹底的に鍛えて選抜1回、選手権では2度の出場で1969年には全国制覇を成し遂げ、守りの一色野球と呼ばれました。
新田高校に移ってからは金属バットの導入で守備だけではなく攻撃にも力を入れました。

愛媛の野球の強豪高校ランキング 第6位

宇和島東高校

【宇和島東】伝統の牛鬼打線 打撃練習【2019夏 甲子園練習】

国公私立 公立
所在地 愛媛県宇和島市文京町1-1
選手権 出場9回
選抜 出場4回(優勝1回)
主なOB選手 宮出隆自/平井正史/橋本将/近平省悟/岩村明憲
宇和島東高校野球部は、選手権に9回出場し、選抜には4回出場し、全国制覇も経験している名門高校です。1982年から指揮を執る上甲正典監督の下、厳しい練習を積み、87年の夏に悲願の甲子園出場を果たします。そして翌年の1988年の選抜では決勝で東邦高校を破り初出場初優勝という偉業を成し遂げ、全国に宇和島東高校の名を轟かせました。

これまでオリックスで活躍した平井正史、楽天にドラフト1位で入団した安楽智大、福井優也など数多くのプロ野球選手を輩出してきました。上甲監督はその後済美高校へ移りますが、上甲監督の教え子である長滝剛監督が引き継ぎ、上甲イズムをしっかりと受け継いでいます。

愛媛の野球の強豪高校ランキング 第5位

松山聖陵高校

【2019年センバツ】松山聖陵高校 試合前シートノック

国公私立 私立
所在地 愛媛県松山市久万ノ台1112番地
選手権 出場1回
選抜 出場2回
主なOB選手 アドゥワ誠/土居豪人
松山聖陵高校野球部は2016年に強豪ひしめく選手権愛媛県予選大会を制して初の甲子園出場を果たし、2018年、2019年の選抜大会に連続出場するなど、今愛媛県で最も勢いのある強豪高校です。2016年の選手権ではナイジェリア人の父を持つ超大型投手のアドゥワ誠を擁して話題になりました。

そんな松山聖陵高校野球部の強さの秘密は荷川取秀明監督の存在にあります。荷川取監督は規律を重んじる厳しい指導が有名で、技術と共に精神面の成長に重きを置いています。1年生から3年生までの学年の壁を取り除き、チーム一丸で全国制覇を目指しています。

荷川取秀明監督
1981年生まれ
沖縄県宮古島市出身

沖縄尚学高校で1999年に選抜に1番サードで出場し、全国制覇に貢献し、筑波大学卒業後、2004年から松山聖陵高校野球部監督に就任します。文武両道を指導方針に掲げ、投手を中心に守備力を重視した指導を行っています。

愛媛県の野球の強豪高校ランキング 第4位

帝京第五高校

帝京第五 試合前シートノック!【2019/10/12@坊ちゃんスタジアム】

国公私立 私立
所在地 愛媛県大洲市新谷甲233番地
選手権 出場0回
選抜 出場2回
主なOB選手 太田暁/矢野論/平井諒/塩見貴洋/大本将吾
帝京第五高校野球部は、これまで選手権の出場経験はありませんが、選手権には2回出場している強豪校です。古豪として知られる同校ですが、20017年に前回の出場から歴代でも最も長い間隔をあけて、およそ48年ぶりに2回目の選抜出場を果たしていることから復活を予感させています。

そんな帝京第五野球部を蘇らせたのが小林昭則監督です。小林監督は2016年に就任し、翌年に選抜出場を果たすという偉業を成し遂げました。小林監督は就任後、選手たちに規律を作り、そして守ることを指導し、野球の技術だけではなく、整理整頓など自分のことは自分でしっかりと行うという、意識改革をすることでチームを改革してきました。

小林昭則監督
1967年8月5日生まれ
東京都江戸川区出身

小林昭則監督は、帝京高校、筑波大学を経て1989年にドラフト2位でロッテに入団、1996年に現役引退します。その後ロッテのスコアラーをつとめ、2000年から母校の帝京高校野球美で助監督をつとめ、2016年から同系列の帝京第五高校野球部の監督に就任します。技術と同じくらい、人として成長することを促し、社会人として通用する人間育成に力を注いでいます。

愛媛の野球の強豪高校ランキング 第3位

西条高校

西条高校野球部 2016年 練習納め

国公私立 公立
所在地 愛媛県西条市明屋敷234番地
選手権 出場6回(優勝1回)
選抜 出場6回
主なOB選手 渡辺省三/藤田元司/伊藤菊雄/青野修三/村上公康/沖原佳典
西条高校野球部は、これまで選抜に6回出場、選手権に6回出場し、1959年第41回大会で全国制覇を成し遂げている強豪高校です。その後も第44回大会ではベスト4、春の選抜の第57回大会ではベスト8に進出した実績を持ちます。西条高校出身のプロ野球選手で代表的なのが藤田元司です。

元読売ジャイアンツでエースとして活躍し、5度のリーグ優勝と2度の日本一に輝き、監督としてもチームを4度のリーグ優勝と2度の日本一に導き、野球殿堂入りを果たしています。

近年は甲子園への道は閉ざされていますが、2017年の秋季大会では決勝で敗れ、2018年の春季大会ではベスト8に進出するなど、古豪復活を予感させる活躍を見せる名門高校です。

愛媛の野球の強豪高校ランキング 第2位

済美高校

【2019秋季四国大会準々決勝/試合前シートノック】2019/10/27済美高校(愛媛県1位)

国公私立 私立
所在地 愛媛県松山市湊町7-9-1
選手権 出場6回(準優勝1回)
選抜 出場2回(優勝1回・準優勝1回)
主なOB選手 鵜久森淳志/高橋勇丞/福井優也
済美高校野球部は、選手権に6回出場して準優勝1回、選抜は2回出場してそのうち1度は全国制覇、もおう1度は準優勝という輝かしい成績を残している名門高校とされる強豪高校です。

選抜の優勝は初出場で成し遂げたもので、正に済美の名を全国に知らしめた大会でした。そんな済美高校の強さの秘密は、史上最速となる創部2年で選抜制覇に導いた上甲正典監督の存在にあります。

上甲監督はユニークな練習法を採用し、打撃練習では1.5kgのバットを使ったり、ボールを濡らして重くする練習を行ってきました。また、投手には食器用の洗剤でボールを濡らして滑る状態で投げさせたり、守備練習では利き手に軍手をはめて送球させることもしてきました。このユニークな練習は現在でも続けられています。

上甲正典監督
1947年6月24日生まれ(67歳没)
愛媛県宇和島市出身

上甲監督は宇和島東高校の指揮を執り、選手権に7回出場して1度の全国制覇、選抜には4回出場に導きます。その後、済美高校野球部の指揮を執ることになります。厳しい練習を課すことで知られており、バットを割りばしぐらいの感覚で持つことができたら160キロの球でも打てる。つまようじの感覚なら変化球もさばけるという持論で、ウエイトトレーニングを強化する練習法が特徴です。

愛媛県の野球の強豪高校ランキング 第1位

今治西高校

今治西 シートノック【2019春季四国大会】

国公私立 公立
所在地 愛媛県今治市中日吉町3-5-47
選手権 出場13回
選抜 出場14回
主なOB選手 藤井秀悟/渡辺弘/高井保弘/重松省三/熊代聖人/藤本修二
今治西高校はこれまで愛媛代表として選手権に13回出場、選抜に14回出場した名門高校で、2007年には全国で30校目となる甲子園春夏通算30勝をあげる強豪校です。過去最高成績はベスト4で、全国制覇は未だ成し遂げていませんが、かつてヤクルトスワローズでエースとして活躍した藤井修悟など数々のプロ野球選手を輩出しています。

そんな今治西高校の強さの秘密はスタミナにあります。今治西高校はとにかくよく走り、試合と試合の合間に10キロ走、冬には基礎体力作りで25キロ走と徹底的に走りこむことでスタミナ強化をはかっています。また、今治地域には数多くの少年野球チームが存在しており、野球好きな地域性も影響しています。

・徹底した走り込みでスタミナ強化
・野球人気が浸透している今治地域

愛媛県の野球の強豪高校 まとめ

月海 on Instagram: “#今治西#第101回全国高等学校野球選手権大会 #baseball#メガホン” (94408)

高校野球において全国的にもレベルが高い愛媛県ですが、そんな中でも今治西高校と済美高校は全国的にも有名な強豪校です。10校のうち、6校が公立高校という点も特徴的です。

公立高校と私立高校の間に実力の差がない理由は、公立の宇和島東と私立の済美で指揮をとった上甲監督や、公立の松山商業と私立の新田高校で指揮を執った一色監督のように、名将が私立と公立の分け隔てなく監督に就任していることにあります。

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