福島県の野球の強豪高校とは?強さ順に10校をランキングで紹介!
夏の県予選13連覇中、福島の高校野球の絶対王者・聖光学院の躍進が止まりません。甲子園でも5割以上の勝率を持つ超強豪校に対して、かつての王者、日大東北、学法石川も令和の覇権奪還を目指しています。磐城、福島商の公立の強豪、東日大学昌平、いわき光洋も台頭、どの高校が聖光の挑戦者になるか注目されます。
2022.12.31
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野球
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公式ライター Activel_director
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福島の高校野球とは?
福島の高校野球で一番大きな出来事は、1971年夏の甲子園、磐城高校の準優勝です。当時は弱小県筆頭株の福島でしたが、小柄なナインが見せた精いっぱいのプレーは、閉山が決まった炭鉱町の人々だけでなく、日本中に勇気と感動を与えました。磐城高校の偉業を見て野球を始めた現在の指導者たちが、甲子園でも十分に力を発揮できる、今日の福島の高校野球の発展の原点となっています。
福島の高校野球の情勢
選抜出場校 | 甲子園出場校 | |
---|---|---|
2020年 | 磐城(21世紀枠)中止 | 中止 |
2019年 | 聖光 | |
2018年 | 聖光 | 聖光 |
2017年 | 聖光 | |
2016年 | 聖光 | |
2015年 | 聖光 | |
2014年 | 聖光 | |
2013年 | 聖光、いわき海星(21世紀枠) | 聖光 |
2012年 | 聖光 | 聖光 |
2011年 | 聖光 | |
2010年 | 聖光 |
福島の高校野球の情勢は、聖光学院1強時代が長く続いています。夏の甲子園は2007年から13年連続出場で記録更新中です。
打倒聖光の有望株と目されるのが、同じく強豪私立校の日大東北、昭和の王者・学法石川の2校ですが、東日大昌平高校、尚志高校は元プロ野球選手の監督が就任し、指導力に注目が集まります。公立勢では、46年ぶりの選抜出場を決めていた磐城と春夏11回出場の名門高校、福島商が有力です。
福島の野球の強豪校ランキング第10位
ふたば未来学園高校
国公私立 | 公立 |
所在地 | 福島県双葉郡広野町大字下浅見川築地12 |
春の選抜成績 | 出場なし |
甲子園の成績 | 出場なし |
OB選手 |
ふたば未来学園高校は、創部わずか5年で県春季大会ベスト4に進出し、注目を集めた高校です。ふたば未来は復興福島の象徴となるべく、各界著名人が教育プログラム作りに参画、有名選手の授業が受けられるのも魅力となっています。トップアスリート課程に所属する野球部員は週10時間の野球活動を授業に振り替えることができます。今年から磐城高校前監督の遠藤太氏が着任し、今後さらに部の強化が見込まれます。
福島の野球の強豪校ランキング第9位
松韻学園福島高校
国公私立 | 私立 |
所在地 | 福島県福島市御山町9ー1 |
春の選抜成績 | 出場なし |
夏の甲子園成績 | 出場なし |
OB選手 | 若隆元(大相撲)、若元春(大相撲)、若隆景(大相撲) |
松韻学園福島高校は、全国からエリートシニアを積極的にスカウトすることで強豪となりました。特に、2019年県秋季大会では53年ぶりに優勝し、東北大会に駒を進めています。選手たちが実戦練習と同様に重視しているのが、体幹を強化する相撲トレーニングです。相撲部も全国レベルにありますが、将来が楽しみなプレーヤーが集まっているだけに、基礎体力の向上と相まって成長の大きな支えになっています。
福島の野球の強豪校ランキング第8位
いわき光洋高校
国公私立 | 公立 |
所在地 | 福島県いわき市中央台高久4ー1 |
春の選抜成績 | 出場なし |
甲子園の成績 | 出場なし |
OB選手 | 渡邉啓太(ロッテ) |
いわき光洋高校は、堅守と走力に優れたチームです。2017年夏の県予選で光南、福島商を連破し決勝に進出、聖光戦ではサヨナラ負けを喫しましたが、甲子園に手が届きそうな状況でした。翌年もベスト4の座を占めていますが、特に勝負強い打撃が光りました。公立校の中では、グラウンド設備はピカイチといわれていますが、2020年4月に磐城OBの紺野勇樹監督が着任し、どのような進化をもたらすのか注目されます。
福島の野球の強豪校ランキング第7位
東日本国際大学昌平高校
国公私立 | 私立 |
所在地 | 福島県いわき市平上片寄上ノ内152 |
春の選抜成績 | 出場なし |
甲子園の成績 | 出場なし |
OB選手 | 酒井美紀(プロゴルファー) |
東日本国際大学昌平高校は、孔子の教えを建学の精神に掲げる儒教系の中高一貫校ですが、2009年の夏の県予選で決勝進出し注目されました。2015年には元巨人の伊藤博康氏が監督に就任、2019年夏の予選でもベスト4に進出し、新興勢力のリーダー格です。すでに野球の名門大学となった系列の東日本国際大学とグラウンドや施設を共用しているので、身近にいるお手本が高校生たちの成長を後押ししています。
福島の野球の強豪校ランキング第6位
光南高校
国公私立 | 公立 |
所在地 | 福島県西白河郡矢吹町田町532 |
春の選抜成績 | 出場なし |
甲子園の成績 | 1回出場:通算0勝1敗 |
OB選手 | 松本京志郞(楽天)、佐藤勇(元西武) |
光南高校は、1996年の開校ながら、夏の県予選決勝に4回進出、2006年には見事甲子園切符を手にした野球が強い公立高校です。福島で初めてとなる総合学科が設置されていて、個人の可能性を最大限引き出す教育を野球部の練習でも実践しています。全校の男子生徒数が200人と小規模ながら、地元出身生徒だけのチーム編成で、ここ一番で力を発揮する選手が多いのも特長です。
福島の野球の強豪校ランキング第5位
磐城高校
国公私立 | 公立 |
所在地 | 福島県いわき市平字高月7 |
春の選抜成績 | 2回出場:通算0勝2敗 |
甲子園の成績 | 7回出場(最高位準優勝):通算7勝7敗 |
OB選手 | 福田昌久(元南海)、小野正一(元毎日) |
磐城高校は、1896年に創設された伝統校で、学業も野球もプレイ・ハードがモットーです。野球部は1971年に甲子園で準優勝、これ記録は現在でも福島県勢の最高成績になっています。今年は46年ぶりの選抜出場を決め、県内にとどまらず、全国のオールドファンか登場を心待ちにしていました。夏の甲子園は1995年を最後に出場していませんが、県予選では常にV候補に名前があがる強豪です。
福島の野球の強豪校ランキング第4位
福島商業高校
国公私立 | 公立 |
所在地 | 福島県福島市丸子辰ノ尾1 |
春の選抜成績 | 3回出場(最高位ベスト8):通算4勝3敗 |
甲子園の成績 | 8回出場:通算2勝8敗 |
OB選手 | 三浦広之(元阪急)、古溝克之(元阪急) |
福島商業は、野球部の創部が1922年と古く、私立勢が台頭するまでは、磐城高校とともに福島の高校野球の牽引役でした。1971、2000年の選抜ではベスト8に入っています。つなぐ打線、粘り強い守備は時代を超えて福商野球の伝統です。公立校には珍しく、野球の専用グラウンドを持っていますが、効率のよい練習が身上です。夏の甲子園のテーマ曲『栄冠は君に輝く』を作曲した古関裕而さんの母校でもあります。
福島の野球の強豪校ランキング第3位
学法石川高校
国公私立 | 私立 |
所在地 | 福島県石川郡石川町大室502 |
春の選抜成績 | 3回出場:通算1勝3敗 |
甲子園の成績 | 9回出場:通算2勝9敗 |
OB選手 | 尾形崇斗(ソフトバンク)、遠藤一彦(元大洋) |
学法石川は1980年代の福島の高校野球を代表する強豪校です。ナイター照明付き専用球場、室内練習場に加え、野球部専用の寮もあり、練習環境が整っています。1999年夏を最後に甲子園出場はありませんが、かつて宮城県の仙台育英を率いて19回甲子園出場した佐々木順一郎氏が監督に就任、古豪復活に着々と歩を進めています。全国から集まる部員のほとんどが町内にある2つの寮で共同生活を送っています。
福島の野球の強豪校ランキング第2位
日大東北高校
国公私立 | 私立 |
所在地 | 福島県郡山市田村町徳定字中河原1 |
春の選抜成績 | 出場なし |
甲子園の成績 | 7回出場:通算1勝7敗 |
OB選手 | 吉田康夫(元阪神)、柳沼美広(元ロッテ) |
日大東北は県内中学の有望選手が集まる強豪です。毎年大所帯の野球部は、球道即人道をモットーに勝負事に向き合い、心・体・技・知の向上を目指しています。ライバル聖光学院の壁に阻まれて、2003年大会を最後に甲子園には出場していませんが、打倒聖光の一番手と目されます。系列大学のキャンパスと隣接しているため、球場、練習施設が充実していて確実にレベルアップできることも人気の一因です。
福島の野球の強豪校ランキング第1位
聖光学院高校
国公私立 | 私立 |
所在地 | 福島県伊達市六角3番地 |
春の選抜成績 | 5回出場(最高位ベスト8):通算4勝5敗 |
甲子園の成績 | 16回出場(最高位ベスト8):通算19勝16敗 |
OB選手 | 歳内宏明(元阪神)、横山貴明(元楽天) |
聖光学院は全国のシニアリーグの有力選手が集まる超強豪校です。夏の県予選では、13連勝を継続中で、戦前に和歌山中学が成し遂げた甲子園連続出場記録14に迫っています。どんな状況でもぶれない不動心を鍛える斉藤智也監督の指導の下、選手が才能を開花させていきます。公式戦もできる専用球場に加え人工芝の室内練習場、トレーニングルームと練習環境も抜群で、プロ入りしたOB選手も県内最多です。
福島の高校野球を語ろう!
2001年以降に行われた夏の県予選19回で16回の優勝を飾っている聖光学院が絶対王者の名をほしいままにしています。どの高校が聖光の連勝記録を止めるかが最大の関心事です。一方で、これまでベスト8が4回、2010年からの10年間で19勝、全国ランキングでも7位の甲子園勝ち数を誇る聖光の、東北勢初となる全国制覇達成に大きな期待が寄せられています。
ストップ・ザ・聖光に燃える日大東北、学法石川
ストップ・ザ・聖光が福島の球児たちの目標です。ともに一時代を築いた日大東北、学法石川は県予選Vよりも、甲子園で勝てるチームづくりに本腰を入れています。私立の新興勢力も力をつけてきました。系列大学がプロ野球選手を多く輩出している東日大昌平や尚志高校はプロ経験のある指導者を迎え、チーム改造中です。2019年県秋季大会を制した松韻学園福島も全国からシニアリーグの有力選手が集まっています。
東北勢初の全国制覇を目指す聖光
東北勢初となる甲子園優勝が聖光ナインの悲願です。夏の甲子園には16回出場して通算19勝、4度のベスト8があります。2007年から始まった連続出場記録は、戦後最長を更新中ですが、目標はあくまで優勝旗を白河の関を越えて持ち帰ることです。野球の強い高校、甲子園、プロを目指せる野球部の定評を得たことで、毎年、全国から野球のエリートたちが集まって来るのが福島が誇る強豪の最大の強みとなっています。
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