クライマックスシリーズとは?
クライマックスシリーズとは、プロ野球の日本一を決める日本シリーズに進出するチームを決定するポストシーズンの戦いです。
日本シリーズはセ・リーグとパ・リーグの優勝チームが4戦先勝で対戦して日本一を決めるものですが、クライマックスシリーズはその進出チームを決めるリーグ内のプレーオフです。
現在、プロ野球のレギュラーシーズンは143試合。そのレギュラーシーズンの各リーグ上位3チームがクライマックスシリーズを戦います。
日本シリーズはセ・リーグとパ・リーグの優勝チームが4戦先勝で対戦して日本一を決めるものですが、クライマックスシリーズはその進出チームを決めるリーグ内のプレーオフです。
現在、プロ野球のレギュラーシーズンは143試合。そのレギュラーシーズンの各リーグ上位3チームがクライマックスシリーズを戦います。
クライマックスシリーズ誕生のきっかけ
クライマックスシリーズの前身となるプレーオフ制度はパ・リーグからスタートしました。2004年から2006年までは、パ・リーグのみでレギュラーシーズン後にプレーオフが行われていました。
パ・リーグでプレーオフ制度が導入された目的は、優勝チーム決定後の消化試合を少なくすること。結果、思惑通りに興行面で効果があったため、2007年からセ・リーグでも取り入れられることになりました。
両リーグ統一で行われることになったプレーオフ制度は、ネーミング案を一般公募して「クライマックスシリーズ」となりました。
パ・リーグでプレーオフ制度が導入された目的は、優勝チーム決定後の消化試合を少なくすること。結果、思惑通りに興行面で効果があったため、2007年からセ・リーグでも取り入れられることになりました。
両リーグ統一で行われることになったプレーオフ制度は、ネーミング案を一般公募して「クライマックスシリーズ」となりました。
クライマックスシリーズの問題点
クライマックスシリーズは興行面では成功を収めた一方で、問題点もあります。最も大きな問題点は、143試合もやって決まったレギュラーシーズンの順位が、わずかな試合数のCSの結果で覆ってしまうことがある点です。
実際、2017年のセ・リーグではレギュラーシーズンを大差で制した広島東洋カープが、CSでは3位の横浜DeNAベイスターズに敗れて日本シリーズ進出を逃しました。
レギュラーシーズンの優勝チーム同士で日本シリーズをしていた時代と比べて、「日本一」の価値が曖昧になった面があります。
実際、2017年のセ・リーグではレギュラーシーズンを大差で制した広島東洋カープが、CSでは3位の横浜DeNAベイスターズに敗れて日本シリーズ進出を逃しました。
レギュラーシーズンの優勝チーム同士で日本シリーズをしていた時代と比べて、「日本一」の価値が曖昧になった面があります。
クライマックスシリーズの仕組み
プロ野球のクライマックスシリーズの仕組みは、具体的にどのような形になっているのでしょうか。日本シリーズ進出チームが決まるまでの仕組みを解説します。
日本シリーズまでの道のり
クライマックスシリーズの仕組みは、CSファーストステージとCSファイナルステージに分かれています。CSファイナルステージではレギュラーシーズンの2位と3位のチームが対戦し、その勝者がCSファイナルステージで1位のチームと対戦します。
CSファーストステージは2勝先取の3試合制、CSファイナルステージは4勝先取の6試合制で争われます。セ・リーグとパ・リーグ、それぞれのCSファイナルステージを勝ち抜いたチーム同士が4勝先取の7試合制で日本シリーズを戦います。
CSファーストステージは2勝先取の3試合制、CSファイナルステージは4勝先取の6試合制で争われます。セ・リーグとパ・リーグ、それぞれのCSファイナルステージを勝ち抜いたチーム同士が4勝先取の7試合制で日本シリーズを戦います。
CSファーストステージ
クライマックスシリーズのCSファーストステージは、レギュラーシーズン2位のチームと3位のチームが2位のチームの本拠地で3試合制で戦います。
2位のチームに勝ち星のアドバンテージは与えられず、0勝0敗からスタートして先に2勝したチームが次のステージに進出。「1勝1敗1分」や「0勝0敗3分」で勝敗数が並んだ場合は、レギュラーシーズン2位のチームが勝者となります。
したがって、2試合を終えた段階でどちらかが2勝した場合、もしくは2位チームが1勝1分となった場合は、3試合目は行いません。
2位のチームに勝ち星のアドバンテージは与えられず、0勝0敗からスタートして先に2勝したチームが次のステージに進出。「1勝1敗1分」や「0勝0敗3分」で勝敗数が並んだ場合は、レギュラーシーズン2位のチームが勝者となります。
したがって、2試合を終えた段階でどちらかが2勝した場合、もしくは2位チームが1勝1分となった場合は、3試合目は行いません。
CSファイナルステージ
クライマックスシリーズのCSファイナルステージは、CSファーストステージの勝者とレギュラーシーズンの優勝チームがレギュラーシーズン優勝チームの本拠地で6試合制で戦います。
CSファイナルステージでは、レギュラーシーズン優勝チームに1勝のアドバンテージが与えられ、アドバンテージを含めて先に4勝したチームが日本シリーズに進みます。
CSファーストステージと同じく、「3勝3敗1分」などのタイとなった場合はレギュラーシーズン優勝チームが突破となり、勝ち抜けチームが決まった段階で次の試合は行われません。
CSファイナルステージでは、レギュラーシーズン優勝チームに1勝のアドバンテージが与えられ、アドバンテージを含めて先に4勝したチームが日本シリーズに進みます。
CSファーストステージと同じく、「3勝3敗1分」などのタイとなった場合はレギュラーシーズン優勝チームが突破となり、勝ち抜けチームが決まった段階で次の試合は行われません。
アドバンテージ導入のきっかけ
via pixabay.com
クライマックスシリーズがスタートした2007年のCSファイナルステージは、レギュラーシーズン優勝チームにアドバンテージを与えない条件で3勝先取の5試合制で行われました。
パ・リーグ側は当初からアドバンテージのルール導入を提案していましたが、セ・リーグ側が消極的で導入が見送られました。
しかし、アドバンテージのルールが適用されなかった2007年のセ・リーグCSファイナルステージで、レギュラーシーズン2位の中日が優勝チームの巨人に3連勝。この結果をきっかけに現在の仕組みに変更されました。
パ・リーグ側は当初からアドバンテージのルール導入を提案していましたが、セ・リーグ側が消極的で導入が見送られました。
しかし、アドバンテージのルールが適用されなかった2007年のセ・リーグCSファイナルステージで、レギュラーシーズン2位の中日が優勝チームの巨人に3連勝。この結果をきっかけに現在の仕組みに変更されました。
クライマックスシリーズのルール
プロ野球のクライマックスシリーズの仕組みやルールは、レギュラーシーズンとは異なる特別なものもあります。その仕組みやルールを一つずつ見ていきましょう。