球速アップのコツと筋力トレーニング法10選!【徹底解説】
野球において球速をアップさせるために筋トレは、ピッチャーにとって重要です。ここでは野球で球速アップを実現するためのコツや、効果的な筋力トレーニング10選をご紹介します。筋トレの方法やコツを分かりやすく、正しくトレーニングを行えるように解説しています。
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公式ライター Activel_director
- 球速アップするための3つのポイント
- 球速アップをするためのコツ①
- 球速アップをするためのコツ②
- 球速アップをするためのコツ③
- 球速アップをするためのコツ④
- 球速アップをするためのコツ⑤
- 球速アップするための筋力トレーニング方法①
- 球速アップするための筋力トレーニング方法②
- 球速アップするための筋力トレーニング方法③
- 球速アップするための筋力トレーニング方法④
- 球速アップするための筋力トレーニング方法⑤
- 球速アップするための筋力トレーニング方法⑥
- 球速アップするための筋力トレーニング方法⑦
- 球速アップするための筋力トレーニング方法⑧
- 球速アップするための筋力トレーニング方法⑨
- 球速アップするための筋力トレーニング方法⑩
- 球速アップには上半身と下半身のバランスが大切
球速アップするための3つのポイント
球速の速いピッチャーは、それだけ打者を抑えることができる確率が上がるうえ、投球の武器の1つになります。また、高校野球までであれば球速が速いという点を活かし、さらに上の大会へ勝ち進むことも可能となるのです。
ここではピッチャーの武器になる球速アップのために、どのようなコツが必要になるかという点を詳しくご紹介していきます。
正しい投球フォームで球速アップ
いくら筋力トレーニングをしたり、走りこみなどの下半身強化を行ったとしても、その力をボールに伝えることができなければ、球速アップを望むことができません。よって、安定的に狙った場所へ速いボールを投げるためには、肩の強さや筋肉の強さだけではなく、理にかなった投球フォームで投げるというのが非常に大切なポイントです。
筋トレで球速アップ
筋トレは、単純に筋肉の強化がされる事で球速アップを図る目的がありますが、それ以外にも怪我の予防になる事や、打撃能力が上がるなど、それぞれのポジションの選手にとってメリットがたくさんあります。
ですが、間違った方法で行うと筋肉の付き方がおかしくなってしまったり、筋肉を痛めてしまったりする可能性もありますので、正しい方法で筋トレを行い球速アップを実現する必要があります。
下半身の強化で安定したフォームを作る
下半身の投球動作のフォームが安定しなければ、上半身に上手く力が伝わらずに球速アップにもつながりません。また、上半身への力の伝わり方がバラバラになってしまうことによって、一球一球のコントロールの精度も上げることができないのです。
球速アップを考えた際に、多くの方が上半身のトレーニングや投げ込みを想像されるかもしれませんが、下半身の強化が野球の球速アップのために非常に効果的なポイントなのです。ピッチャー以外のポジションの選手にとっても下半身の強化は打撃能力の向上に役立つため、下半身強化をするようにしましょう。
球速アップをするためのコツ①
軸足にしっかりと体重を乗せる
野球において右投げのピッチャーであれば左足を、左投げのピッチャーであれば右足を上げてからその足を前方に踏み出してボールを投げますが、足を上げて一本足で立った際にグラグラしてバランスが悪いようでは力強く前方にステップすることができません。
投げる前にしっかりと一本足でバランス良く立つコツとしては、軸足(右ピッチャーであれば右足、左ピッチャーであれば左足)の親指から踵にかけての足のひら半分に体重を乗せる意識を持って足を上げると良いでしょう。
球速アップをするためのコツ②
下半身主導の投球フォームで球速アップ
投球における「ワレ」!球速を一気に上げる下半身の使い方は…「C」と「L」!
野球において球速をアップさせる方法として、下半身の割れを作る方法があります。下半身の割れとはピッチャーが前方にステップする際に、軸足と上半身をできる限り後方に残し、ステップする側の足が地面に着くと同時に体重を一気に前方に開放して投げるというのが「割れ」のある下半身の使い方とです。
反対にこの「割れ」がなく、上半身も前に突っ込んでしまうとタメがなく、力のないボールになってしまうため、下半身の「割れ」を作るために下半身主導の投球フォームを身につけ、ストレートのスピードを上げる必要があります。
球速アップをするためのコツ③
肘を90度の角度で肩と同じ高さまで上げる
投球の際にボールを持った手の腕を90度の角度で曲げた形で、肘を肩の高さまで上げ、耳の後ろで構えて投げる準備をします。この際に手の甲を耳の方に向くようにする事、力強くボールを投げることができるのです。
野球においてピッチャーのピッチングは、腕を上から下に腕を振り下ろして投げる形です。肘が肩の高さまで上げることができなければ、力強く腕を振り下ろして投げることができません。よって、肘の角度と肘を肩の高さまで上げるということは、スナップを利かせる点でも非常に重要です。
球速アップをするためのコツ④
ピッチングのリリース時に上半身の横回転を意識
一般的な投球フォームは、一本足で軸足に体重を乗せて足を上げ、下半身主導で前方へステップを行い、肘を肩の高さまで上げ、その後腕を振り下ろしてボールを投げるのですが、その際に上半身の横回転を意識することによって、より力強くリリース時に腕を振り抜く事が出来き、球速を上げることができます。
ピッチャーのピッチングでは筋トレをするだけではなく、上半身と下半身をバランス良く使うことがスピードのあるストレートを投げるためには大切です。
球速アップをするためのコツ⑤
リリース直前の最大限の腕の振り
野球のピッチャーは、球速アップをするためのコツ①~④の一連の動きの中で、少しでも余計な力が入ってしまうとバランスを崩してしまいます。
どれだけ力を抜いてリリースを迎えられるかという点が大切なコツになります。力を抜いてリラックスした状態でリリースの際に最大の力を加えるように意識する事で、フォームを崩すことなくリリース時に無駄なくスナップを活かして、ボールに力を加えることができ球速アップにつながります。
スピードのあるストレートを投げるためには、必要な時に最大限の力を入れるようにしましょう。他のポジションの選手がスナップスローをする際にも当てはまることです。
球速アップするための筋力トレーニング方法①
腕立て伏せ
ですが、ただやみくもにトレーニングを行っても効果的なトレーニングにはならず、野球でしっかりとしたパフォーマンスを発揮することはできない可能性が高いため、筋トレは腕立て伏せに限らず、正しいやり方で取り組む必要があります。また、ここでご紹介する筋トレは肩甲骨を意識したトレーニングになりますので、ピッチャーにとって重要なトレーニングです。
具体的なトレーニング方法
野球 肩甲骨腕立て伏せ (baseball)
②上半身から下半身まで身体がまっすぐな状態であることを確認します。
③肩甲骨を閉じることを意識しながらゆっくりと上半身を下げていきます。
④肩甲骨がしっかりと閉じたことを確認できたら、ゆっくりと上半身を持ち上げるようにします。
また、トレーニング中は息を止めず自然に呼吸をしながら行うことも効果的な筋トレのコツです。
野球のピッチャーにとって肩甲骨の可動範囲やその周辺の筋肉の強化は、スピードのあるストレートを投げるために非常に大切です。
球速アップするための筋力トレーニング方法②
スクワット
野球においてピッチャーは、下半身主導の投球が求められますが、スクワットは下半身強化のトレーニングには最適です。また、特別な器具を必要しないため簡単にトレーニングに取り組むことができます。
人間は下半身の方が太くて強い筋肉が集中しているため、しっかりと下半身の筋トレを行い下半身主導の投球ができるようにしていきましょう。投球フォームの安定や球速アップのために効果的な練習方法です。
具体的なトレーニング方法
【筋トレ】スクワットの正しいやり方とよくある間違いを詳しく解説!
②骨盤をまっすぐに立てます。
③椅子に座るようにして腰を下に下げていきます。
④腰を下げていく際に、膝がつま先よりも前に出ないように気を付けましょう。
以上の4点を意識してスクワットを行っていきましょう。目標回数としては20回を3セット程を目標に行うと良いでしょう。下半身の強化によってスピードのあるストレートを、ピッチングで投げることができるようになった選手は多くいます。ですが、膝などを痛めている場合、スクワットをすることによって痛みが悪化してしまう場合があるので、無理なトレーニングは避けるようにしましょう。
球速アップするための筋力トレーニング方法③
チューブトレーニング
チューブトレーニングの目的は、肩関節周辺のインナーマッスルを鍛えることです。インナーマッスルとは表面に見えるゴツゴツとした筋肉ではなく、内側にある見えない筋肉であり、野球での球速アップにはこのインナーマッスルの強化は必須になります。また、筋肉を鍛える以外に野球において怪我の防止にもつながるため、意識的に行いたい筋トレの一つになります。
具体的なトレーニング方法
【MUSTER】エクスターナルローテーション・ファーストポジション
②逆側の手を脇に挟みます。(挟むものはタオルなどでもOKです。)
③チューブを利き手の外側から内側に引っ張ります。
チューブを引く際には、肘を軸として肩関節を意識しながら行うと効果的です。目標回数は50回を2セット程度を目標にし、一回一回の動作を丁寧に行いましょう。
ピッチャーに限らず、外野のポジションの選手なども肩の筋力強化に最適なトレーニング方法です。
球速アップするための筋力トレーニング方法④
腹筋
腹筋は、特別な器具などは必要としないため、どのような方でも気軽に取り組むことができます。また、ピッチャーに限らずバッターにとっても、力強い送球や打球の飛距離をアップさせるために効果的なトレーニング方法です。
基本的なトレーニングなので、ぜひ日々の練習に取り入れていきましょう。ここでは、野球で高いパフォーマンスを発揮できるように、より集中的に腹筋を鍛えられるコツをご紹介していきます。
具体的なトレーニング方法
②その状態のまま両手を太ももの上に添え、首を床から持ち上げる状態にします。
③両手を太ももに添わせながら上半身を持ち上げていき、手の平が膝に当たるまで上半身を持ち上げます。(2~3秒で両手が太ももから膝まで上がるくらいの速さで上半身を持ち上げます。)
④両手が膝に当たるまで上半身を持ち上げたら、そこからまた2~3秒かけて元の状態に戻ります。 (その際に頭まで地面に付けてしまわないように注意しましょう。)
時間をかけてゆっくりと腹筋を行うことで効果的な筋トレにすることができます。目標としては30回を3セット程度を目標に取り組むと良いでしょう。
球速アップするための筋力トレーニング方法⑤
背筋
野球においてピッチャーが球速アップのために背筋の強化は非常に重要になります。背筋を鍛えることで球速のアップはもちろんですが、投球フォームの安定や打撃能力の向上など様々なメリットを得ることができるので、積極的に日々の練習に取り入れていきましょう。
しかし、やり方を間違えてしまうと腰などを痛めてしまう可能性もあるので、やり方には十分注意が必要です。慣れてきたら回数を増やしていきましょう。
具体的なトレーニング方法
野球 背筋トレーニング Ver3
②頭を持ち上げたところでストップし、ゆっくりと上半身を下げていきます。
③この動作を繰り返します。
非常にシンプルな筋トレ方法ですので、どんな方でも取り組んでいただく事が可能です。目標としては10回を3セット程行うのが良いでしょう。背筋は全ポジションの選手にも効果的な筋トレになります。また、球速の速いピッチャーなどはほとんど強い背筋力を持っているため、背筋強化のために日々の練習に取り入れていきましょう。
球速アップするための筋力トレーニング方法⑥
デッドリフト
野球においてピッチャーの球速アップには上半身と下半身のバランスが大切ですが、デッドリフトは、効率よくトレーニング効果を得られるのでおすすめです。プロ野球の世界で活躍する速球派の投手は、球速アップのために多くの方がこの筋トレを取り入れています。
器具を使用するトレーニングになりますが、コツを掴んで日々の練習に取り入れたいトレーニングになります。
具体的なトレーニング方法
【MUSTER】デッドリフト
②足幅は越し幅よりも少し広めにとると良いでしょう。
③股関節と膝関節を曲げ上半身を45度くらいまで前傾させて両手でバーベルを持ちます。
④バーベルを持った際に背中は丸めずにお尻は後ろに突き出した状態で構えます。
⑤この状態ができたら背中をまっすぐにしたまま、一気にバーベルを持ち上げます。
目標としては5回を5セット程度行うと良いでしょう。しかし、やり方を間違ってしまうと手首にも負担がかかるため、注意が必要です。
球速アップするための筋力トレーニング方法⑦
ランジ
こちらの筋トレも特別な器具などは必要なく、どなたでも気軽に筋トレになります。野球の下半身強化のために多くのピッチャーが取り組んでいるトレーニングで、単純な動作の繰り返しですが大殿筋やハムストリング筋、大腿四頭筋、内転筋など下半身の筋力を総合的に鍛えることができるトレーニングなので、ピッチャーの下半身強化には非常に効果的なトレーニングになります。
具体的なトレーニング方法
筋トレ-フロントランジ(1~2週目)/太ももの鍛え方/筋肉アップ
②片足を前方に踏み出し、踏み出した足を深く曲げて元に戻します。
③この動作を繰り返します。
目標としては10回を3セット程度行うようにしましょう。続けていると徐々に踏み込んだ足の深さが浅くなってしまうため、意識的に深く踏み込むようにするのがポイントです。
この筋トレを行うことで下半身の強化により、投球の動作時に力強く地面を蹴ることができるようになり球速アップにつながります。
球速アップするための筋力トレーニング方法⑧
フレンチプレス
フレンチプレスでは投球の際に重要な上腕三頭筋という筋肉の強化を行い、球速アップには効果的な練習方法にです。
器具が必要なトレーニングとなりますが、ダンベルがあれば取り組むことができる筋力トレーニングです。また、ピッチャーの腕の筋肉を鍛えることはなかなか難しいため、コツを掴んで日々の練習に取り入れていきたい筋トレです。
具体的なトレーニング方法
【MUSTER】フレンチプレス
②両腕を上げ、両肘を直角に曲げたまま両手でダンベルを頭の後ろで持ちます。
③その状態で肘の位置を動かさず、肘の位置を固定したままダンベルを持ち上げます。
④この動作を繰り返します。
目標回数は20回を3セット程度行うと良いでしょう。
こちらの筋トレを行うことで球速アップのための筋肉が付くのと同時に、怪我の防止にもなりますのでピッチャーのトレーニングとしては非常に効果的です。また、ダンベルを扱う際には重さで手首をひねって痛めてしまわないよう気をつけましょう。
球速アップするための筋力トレーニング方法⑨
バーベルスクワット
バーベルスクワットを行うことによって、下半身だけではなく体幹や背筋など、ピッチャーにとって重要な筋肉の強化にも役立ちます。下半身だけではなく体幹や背筋などを鍛える事で、ピッチャーの投球の際に前方に力強く踏み込むことが可能になり、球速のアップにもつながります。
しかし、トレーニング方法を間違えてしまうと腰を痛めてしまう可能性もあるので、トレーニングのコツを掴んで取り組んでいきましょう。
具体的なトレーニング方法
【MUSTER】ハーフスクワット
②首の付け根にバーベルを乗せ、パワーラックからバーベルを外します。
③両足を肩幅程度に開き、背筋を伸ばして構えます。
④太ももが地面と平行になるまで腰を落とします。
⑤腰を上げ最初の状態に戻します。
目標回数は10回を3セット程度を目安にしましょう。
このトレーニングでも野球に必要な筋肉を効果的に鍛えることができます。また、デッドリフトと同じようにバーベルを使うことで、手首にも負担がかかるため手首を痛めないように気をつけましょう。
球速アップするための筋力トレーニング方法⑩
ツイストクランチ
ツイストクランチでは腹筋を鍛えるのと同時に、上半身にひねりを加えることによって体幹の強化にも効果的です。特別な器具なども必要なく、どなたでも気軽に取り組める野球のトレーニングです。また、腹筋を鍛えるのと同時に体幹も鍛えることもできるため、 トレーニングのコツを掴んで日々の練習に取り入れていきましょう。
具体的なトレーニング方法
【MUSTER】ツイストクランチ
②上側に組んだ足の反対側の手を後頭部に当てます。
③後頭部に当てた側の手の肘を上側に組んだ足の膝に付けるように上半身を持ち上げます。
④この動作を繰り返します。
目標回数は片方20回3セットを左右行いましょう。腹筋の強化は投手に限らず野球全般に効果的なトレーニングになります。体幹を鍛えることでスナップを活かしたピッチングや野手のスナップスローにも役立つトレーニングです。
球速アップには上半身と下半身のバランスが大切
一つ一つ理解しながら取り組むことで,必ず球速アップにつながっていくでしょう。また、今回は投球フォームのコツや筋トレのコツを中心にご紹介しましたが、最も大切なことは「上半身と下半身のバランス」です。野球において、投球フォームだけ・上半身の筋トレだけ・下半身の強化だけといった練習ではバランスを崩し、力を十分に発揮することができません。
全身をバランス良く強化し、正しい投球フォームでボールを投げることが何よりも大切なので、その点を理解しながら日々野球のトレーニングに取り組んでいきましょう。
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