ブルペンデーとは?プロ野球や大リーグの戦術の意味を解説!
ブルペンデーとは、先発投手を温存させ中継ぎのリリーフ陣のみで1試合投げ切る作戦です。メジャーリーグ(MLB)で定着しつつある作戦で、プロ野球でも2019年シーズンにブルペンデーを採用する球団が出てきました。ブルペンデーを活用することで、相手打線を翻弄させる意味・効果があります。
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公式ライター Activel_director
ブルペンデーとは?
先発投手の負担を減らす効果や選手層の薄いチームの対抗策として作られた作戦です。
ブルペンデーの意味
このブルペンで調整をしているリリーフ陣だけで試合を投げ切ることから「ブルペンデー」と名前がつけられました。
ブルペンデーの誕生
2018年のレイズは投手陣の層が薄く、有力な先発投手が確保できていませんでした。少ない戦力で他球団に挑むべく考えたのが、中継ぎで起用していた投手を先発させ、少ないイニングで交代をさせながら戦い抜くことでした。
当初は酷評された作戦でしたが、徐々にレイズが結果を残したことで他球団も取り入れるようになりました。
ブルペンデーのメリット・デメリット
プルペンデーのメリット
・先発投手を温存できる。
・相手打線を翻弄できる。
・初回の失点を防ぐことができる。
プロ野球は年間143試合を戦い抜かなければいけません。長丁場のシーズンで1試合でも多く先発投手を休ませることは、シーズンを有利に進めることができます。
また、中継ぎの投手を少ないイニングで継投させていくため、相手バッターを翻弄させる効果もあります。先発した投手も全力で投球することができるため、相手チームに先制点を与える確率を下げることも可能です。
プルペンデーのデメリット
・投手を評価する基準が定まっていない。
・投手の調整方法が定まっていない。
・向き不向きのチームがある。
デメリットは、ブルペンデーに登板した投手の評価基準が定まっていないことです。基準が定まっていないと、選手の成績に優劣をつけることができません。
さらに、投手の調整方法もあいまいです。調整方法を確立しないと先発投手の負担を減らせても、リリーフ陣への負担が増加してしまいます。
全てのチームに有効な作戦ではないため、ブルペンデーを取り入れるかは慎重に考える必要があります。
ブルペンデーの必要性
投手は野手に比べて体への負担が多く、過去には肘や肩の故障から選手生命が途絶えてしまう選手もいました。力のある選手が長く活躍することは、チームだけでなく選手本人にとってもプラスになります。
メジャーリーグのブルペンデー
ブルペンデーの意図
そこからブルペンデーの知名度が広がり、短期決戦のポストシーズンに有効な作戦であるとされ、選手層が厚いチームも取り入れるようになりました。
ブルペンデーの浸透率
メジャーリーグにとってブルペンデーとは、試合に勝つための作戦として定着しつつあります。メジャーリーグの野球は、膨大な量のデータを駆使して作戦を立てます。ブルペンデーがもたらす効果もデータによって明らかになるため、これからの動向に注目です。
プロ野球のブルペンデー
ブルペンデーの意図
また、プロ野球とMLBを比べた場合、チーム数が大きく違います。プロ野球の12球団に対し、MLBは30球団あります。チーム数が多いMLBでは、成績のいいチームと悪いチームに差が生まれるため、下位のチームは大胆な作戦として採用しています。
ブルペンデーの浸透率
成功しなかった理由は、プロ野球にとってブルペンデーとは、勝つための作戦ではなく、主力投手を温存させる作戦になってしまったからです。経験の浅い若手投手をブルペンデーで起用したことで勝利を掴むという目的からは逸れてしまいました。
選手の起用方法や目的を定める必要があるため、定着には少し時間がかかるでしょう。
ブルペンデーがもたらす効果
ただ、ブルペンデーが作戦として定着してくると状況は変わってきます。今は物珍しい作戦だからこそ結果が出ているだけかもしれません。これからの動向に注目です。
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