バッティングで強いインパクトを瞬間的に出す方法とは?【野球上達】
野球のバッターは手にしているバットでボールを打ちますが、ヒットを打つために求められることに、より速い打球を飛ばすことが挙げられます。そのためには、バッティングスイングを鍛錬するとともに、より強いインパクトが必要です。ここでインパクトを強くする方法を紹介します。
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公式ライター Activel_director
バッティングのインパクトとは?
インパクトは、バッターの当該打席の結果に直結するわけですが、当然ながらバットとボールはくっつきませんので、インパクトは瞬間的なものとなります。いかにして、より良い打球を飛ばすインパクトにするのかは研究と鍛錬が必要ですし、自身の打撃を作り上げることも重要です。
インパクトが影響するもの
・打球の速さ
・打球の方向(天地方向)
・打球の方向(左右方向)
・打球の回転
打球の速さはインパクトの強さによるもので、打球の方向はインパクトの瞬間のバットとボールの角度によります。また、打球の回転はボールに対するバットの入射角などによるわけですが、まず最優先されるのは、打球の速さであり、インパクトの強さということになります。その理由は、打球が速ければ速いほど、遠くに飛ぶ可能性は高まりますし、ヒットになる可能性も高まるからです。
バッティングでインパクトを強くするコツ①
スイングスピードが上がる!体重移動のコツ
バッターはバットでボールを打つわけですが、バントのようにただボールに当てるだけではインパクトは強くならず、打球は速くもないし遠くにも飛びません。より速く強い打球を飛ばすためにはバットを振ってボールを捉えることになるわけですが、そのバッティングスイングが力強いのであれば、インパクトは必然的に強くなります。
スイング時の体重移動
バッティングスイングにおける体重移動は次のような流れで行います。
①軸足に体重を乗せタメを作る
②軸足ではない足をピッチャー方向に踏み込む
③足→腰→腕の順で旋回運動を行っていく
④バットをボールめがけてスイングしていく
⑤インパクト
⑥フォロースルー
体重移動をする上では、頭や肩の高さが変わらないことが、上手な体重移動の前提となります。
パワーを生む体重移動のやり方
1つ目は、しっかり軸足に体重を乗せることです。軸足にタメを作るとは、力をためることを指しており、体の旋回運動とともにバットをスイングするにあたって、軸足の母指球辺りを中心に回転させつつ、ピッチャー方向に力が出るように地面を蹴っていくことで旋回運動に力強さが出るわけです。これにより、ピッチャーが投げたボールにも負けないバットスイングが生まれます。
体全体をボールにぶつけていくイメージになるのですが、注意点としては、上半身が突っ込まないことと、頭が上下しないようにすることです。
バッティングでインパクトを強くするコツ②
NPB強打者のバットの握り方!試したら異様に打てた・・
構えてから、バットを振りフォロースルーに至るまでで、最も力を込めるのはインパクトの瞬間です。
裏を返せば、インパクトの瞬間以外は、腕や手にあまり力を入れなくてよいし、入れないほうがよいということが言えます。それは、最初から最後まで力を込めて、力任せにスイングしても、決して良い軌道でスイングできないからです。
力を入れるタイミング
したがって、バッティングにおいてはインパクトの瞬間までバットを強く握ることもなく、腕に力を入れて振り回すこともなく、効果的な体重移動を行いながらインパクトの瞬間にだけ力を入れるようにしましょう。
バッティング時の力の入れ方
宮川理論 「手首の使い方」
バットを持つ手の引手の小指(一番下の指)から上に向かって順番に握る力を強めていく
あくまで、バットとボールが当たるのは瞬間的なものになりますので、時間としては極わずかですが、バットでボールを弾き飛ばすためには、タイミングよく力を入れることで、ボールの勢いに負けることなく、インパクトからフォロースルーへと繋げていくことができます。
バッティングでインパクトを強くするコツ③
しかし、上手く使うことができなくては、逆効果にもなってしまいます。少なくとも、インパクトの瞬間にピッチャーが投じたボールの球威に押し込まれることなくバットではじき返さなくてはなりませんが、更にリストを効果的に使って、より強い打球にしていきましょう。
リスト(手首)を使う
注意点としては、決して片手だけの動きではなく両手首の動きを意識することと、手首を返すタイミングを誤らないこと。ピッチャー側の腕を引き手としてバッティングスイングはリードされ、インパクトの瞬間にキャッチャー側の腕の手首を返していくことでヘッドが走りパンチ力が生まれるわけです。
上手なリスト(手首)の使い方
スイングスピードUP!強いインパクトを生む手首の使い方
ただ、この手首の自然な動作は、よいスイングであるからこそ生まれるもの。構えてから、スイングを開始しインパクトを迎えフォロースルーに至るまでには、体の下の部位から旋回運動を連動させていき、バットはグリップエンドから出て行って、インパクトの瞬間に手首を使うことでバットのヘッドが加速し走ります。その際リストは自然に返りますので、手首にだけ意識を払うのは、よいスイングの妨げになりかねません。
バッティングのインパクト時に避けたい2つのこと
■スイングが悪い
■タイミングを外される
まず、スイングが悪いとは体重移動であったり、バットの軌道であったり、より強くボールを叩くうえでは効果的ではない動きが入ってしまっていることです。また、タイミングを外されるのは、簡単に言えば対戦相手のバッテリーにしてやられてしまっているということ。当然相手がいることですので、タイミングを外されてしまうこともあるでしょうが、インパクトを強くするうえでは、そのリカバリーが上手にできるようにならねばなりません。
リスト(手首)がこねる
自然なバッティングスイングを通じてリストは自然に返りますので、決して力んで手首の返しが早くなってしまわないよう、ピッチャー側の腕もしっかりとバッティングスイングをリードしなくてはなりません。
体が泳ぐ
詰まらされることは悪くないと表現する打者はいても、泳がされることが悪くないという打者はいません。打ち急ぐことなく、しっかりとボールを呼び込んで体が泳がされることなく、強くインパクトできるようにしなくてはなりません。
強いインパクトでヒットを打つ確率を上げよう
野球では、10打席に3回ヒットを放てば好打者と評されます。対戦するピッチャーとの駆け引きもありますが、決して相手の投球術に惑わされることなく、自分が培ったバッティングスイングを心掛けて、強いインパクトによって速い打球を飛ばして打撃能力の向上を図ってください。
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