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ソフトボールと野球の違いとは?投げ方以外にルールや用具に違いがあった!

ソフトボールと野球の違いとは?投げ方以外にルールや用具に違いがあった!

ソフトボールと野球の違いはピッチャーの投げ方だけではありません。ソフトボールと野球は似ているスポーツと言われますがルールやフィールドの大きさ、使う用品が全く異なります。ソフトボールと野球の違いを深く理解することでプレーや試合観戦を楽しめます。

2023.01.01 野球

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公式ライター
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ソフトボールと野球の違いとは?

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ソフトボールと野球の違いはピッチャーの投球フォームと一般的に認識されていますが、投球フォーム以外に大きく3つの違いがあります。

・ルール
・フィールド
・使用する用品

ソフトボールと野球の違いが大きく3つあることで、ソフトボールと野球のプレースタイルを全く別物にしています。

ソフトボールとは?

ソフトボールとは1887年にアメリカ合衆国が発祥したスポーツで、冬の寒いシーズンでも室内で運動するために生み出された競技でした。

1921年ごろにソフトボールが日本へと伝来し、日本ではソフトボールを塁球(るいきゅう)とも呼んでいます。ソフトボールは大人から子供まで幅広い年代で楽しめ、性別や年齢別で球場の大きさや投手距離、ボールの種類が異なります。

野球とは?

野球とはイギリスが発祥のスポーツでクリケットから派生したラウンダーズが起源とされています。日本へは1873年ごろに伝わりソフトボールの歴史に比べると野球の歴史は長いです。野球の人気は高く、夏の甲子園や大学野球、プロ野球と多くの人に親しまれる国民的スポーツです。

ソフトボールと野球のルールの違い

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ソフトボールは野球の基本ルールと同じですが、イニング数や走塁の細かいルールがソフトボールと野球の違いです。ルールの中でも大きく5つの違いがソフトボールと野球にはあります。

・1試合のイニング数
・走塁やリードの仕方
・ピッチャーの投球フォーム
・先発メンバーの登録や選手の交代

・投手の投球時間

基本ルール
野球は1チーム9人、守備と攻撃の2チームに分かれ交互にプレーをするルールがあります。野球の基本ルールはソフトボールでも変わりません。

①イニング数

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ソフトボールは1試合7回まで、野球は1試合9回までとイニング数の違いがソフトボールと野球の違いです。勝敗が決まらず延長する場合、ソフトボールは無死二塁から勝負をつけるタイブレークが適用されます。

一方の野球は年齢で延長のルールが異なります。甲子園では9回終了以降に勝負が決まらなかった場合、無死一・二塁のタイブレークが使用されますが、プロ野球にはタイブレーク制度はありません。

②走塁やリードの仕方

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野球の一塁ベースは1つ、ソフトボールの一塁ベースは2つと数が違います。一塁ベースがオレンジと白のダブルベースなのがソフトボールの特徴で、ベースの数と色がソフトボールと野球の違いです。

また野球では出塁ランナーはリードをし、それに対してピッチャーは牽制をしますが、ソフトボールはピッチャーの手からボールが離れるまで塁から離れてはいけません。盗塁もボールが手から離れたのと同時にスタートします。

③ピッチャーの投球フォーム

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ピッチャーの腕を回す方向の違いがソフトボールと野球の違いです。野球のピッチャーは一般的に上から下へ腕を振り下ろす投球フォームですが、ソフトボールは腕を後ろに大きく1回転させます。

腕を後ろに1回転させる投球フォームはウィンドミルといって、ピッチャーのほとんどがウィンドミル投法です。一方、野球は一般的な投げ方以外に地面近くを腕が通るアンダースローや体の横から腕が出てくるサイドスロー投法があります。

④先発メンバーや選手の交代

ソフトボールと野球の違いは先発メンバーのDH制の有無です。ソフトボールは先発メンバーにDPとFPの登録が可能ですが、野球では一般的にDH制は採用されておらずプロ野球のパリーグでのみ導入しています。

またソフトボールにはリエントリー制度があります。リエントリー制度は先発選手が一度ベンチに退いても再び出場可能です。野球では一度交代した場合、同じ選手の再出場は不可のためソフトボール特有のルールといえます。

DH制
DH制とはDPの打つ専門の選手とFPの守り専門の選手を登録することです。基本は9人で1チームですがDH制を使用することで1チーム10人になります。

⑤投手の投球時間

ソフトボールは、キャッチャーや野手からボールを受け取って投球するまでの動作を20秒以内で行わなければいけないルールがあります。20秒以上経過するとボールカウントが1つ増える決まりです。野球にはピッチャーの牽制があるため投球時間に制限はありません。

ソフトボールと野球のフィールドの違い

ソフトボールと野球の違いは球場の大きさや投手距離の長さが異なることです。フィールドの中でも大きく5つの違いがあります。

・球場やグラウンドの大きさ
・投手とホームベースまでの投手距離
・ホームベースからの塁間距離
・バッターボックスの大きさ

フィールドが異なることで、野球に比べソフトボールのほうがスピード感のあるプレーや試合を味わえます。

①球場やグラウンドの広さ

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年齢別 レフト・ライト側フェンスまでの距離 センターフェンスまでの距離
野球 プロ・大学・高校 97.534m以上 121.918m以上
少年野球 70m以上 85m以上
性別・年齢別 ホームベースから外野フェンスまでの距離
ソフトボール 男子 68.58m以上
女子 60.96m以上
小学生 53.34m以上
ソフトボールと野球の違いはソフトボールの球場が野球球場に比べて小さいことです。ソフトボールの球場は、本塁から外野の各フェンスまですべて同じ距離できれいな扇形が特徴です。一方で野球球場は、本塁からレフトとライト側フェンスまでの距離と本塁からセンターの端までの距離が異なります。野球球場はセンターラインの距離が一番長いです。

ISF
ISFと呼ばれるソフトボールの国際ルールでは、ホームベースから外野端までの距離を男子が76.20m以上、女子が67.06m以上と決まっています。日本では既存施設の問題があるため国際ルールの採用を現時点まで保留しています。

②投手の投球距離

性別・年齢別 ピッチャーの投手距離
ソフトボール 男子 14.02m
女子(高校・大学・実業団) 13.11m
女子(中学生) 12.19m
小学生 10.67m
野球 高校・大学・プロ 18.44m
少年野球 16.0m
ソフトボールと野球の違いは野球に比べてソフトボールの投手距離が短いことです。ソフトボールの実業団の投手距離とプロ野球の投手距離は約5m違います。約5m違うだけで打者の体感速度が変わり、ソフトボールの体感速度は160km/h以上とされています。プロ野球のピッチャーが投げる平均速度が約140km/hのため、野球と比べるとソフトボールの体感速度はかなり速いです。

③ホームベースからの塁間距離

年齢別 塁間距離 ホームから二塁までの距離
ソフトボール 男子・女子 18.29m 25.86m
小学生 16.76m 23.70m
野球 プロ・大学・高校 27.431m 38.795m
少年野球 23.0m 32.52m
ソフトボールの塁間距離は野球の塁間距離に対して10mほど短くなり、ホームベースからの塁間距離の長さがソフトボールと野球の違いです。ホームベースからの塁間距離がソフトボールは野球に対して約3分の2の長さしかありません。

④バッターボックスの大きさ

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ソフトボールのバッターボックスが野球のバッターボックスに比べると長いのがソフトボールと野球の違いです。バッターボックスの縦の長さは野球よりもソフトボールが長くなり、バッターボックスの横の長さは野球よりもソフトボールが短くなります。ソフトボールのバッターボックスは縦に長いのが特徴です。

※少年野球のバッターボックスの大きさ
少年野球のバッターボックスは、プロや高校生のバッターボックスの大きさとは異なります。縦の長さが1.5mで横の長さが0.9mです。少年野球のバッターボックスはプロや高校生に比べると数m短くなります。

⑤ピッチャーマウンドの高さと大きさ

年齢 マウンドの高さ プレートの長さ プレートの幅
プロ・大学・高校 25.4cm 60.9cm 15.2cm
少年野球 25.4cm 51cm 13cm
ソフトボールと野球の違いは野球のピッチャーマウンドの高さに対して、ソフトボールのピッチャーマウンドには高低差がないことです。ソフトボールのピッチャーマウンドは野球と違って平面で、ピッチャーサークルと呼ばれる半径2.44mの円がグラウンド中央にあります。

一方、野球はピッチャーマウンドの高さが少年野球からプロ野球まで同じ25.4cmです。

ソフトボールと野球の用品の違い

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ソフトボールと野球はプレー中に使用するボールやバットの用品が違います。用品の違いは大きく4つに分けられます。

・ボールの種類と大きさ
・バットの素材と大きさ
・グローブのサイズ
・グローブの色
・ユニフォーム

ソフトボールと野球はボールの大きさが違うため、特にバットとグローブはソフトボールと野球専用の用品を使いましょう。

①ボールの種類と大きさ

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ボールの種類 素材 対象 大きさ 重さ
ソフトボール 1号球 ゴム 小学校低学年 直径85mm 141g
2号球 ゴム 小学校高学年 直径91mm 163g
3号球 ゴム 中学生以上 直径97mm 190~195g
3号 大学生・実業団 直径97mm 177~198g
野球 M号球 ゴム 一般用 直径72mm 138g
J号球 ゴム 小学生 直径69mm 138g
硬式球 高校・プロ 直径72.93~74.84mm 141~148g
野球のボールに比べてソフトボールのボールは一回りサイズが大きく重さも違います。ソフトボールは号数が大きくなるごとにボールの重量が増えますが、野球は軟式球と硬式球の重さがほとんど変わりません。

また、野球の硬式球は白地に赤の縫い目ですが、ソフトボールの硬式球は黄色に赤い縫い目とボールの見た目もソフトボールと野球の違いになります。

※Kボール
野球には軟式球と硬式球とは違ったKボールがあります。Kボールの特徴は軟式球と硬式球を組み合わせた素材で、外側は硬式球と同じく硬いですが内側はゴム素材です。直径は67.5~68.5mmで重さは128gほどです。Kボールは硬式球に比べ一回り小さいですが、軟式球から硬式球にスムーズに移行するために開発されました。

②バットの素材と大きさ

対象 素材 長さ 一番太い部分
ソフトボール 実業団 金属・カーボン 86.4cm以下 5.7cm以下
野球 プロ 木製 106.7cm以下 6.6cm以下
高校生 金属製 106.7cm以下 6.7cm未満
ソフトボールのバットの長さが野球の長さより短いことがソフトボールと野球の違いです。野球のバットは長さが106.7cm以下に対し、ソフトボールは86.4cm以下と約20cm違います。

また野球のバットの素材は小学生から高校生まで金属製、大学生やプロ野球では木製を使用しますが、ソフトボールのバットの素材は金属製やカーボン製です。

③グローブのサイズ

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グローブのサイズが野球よりもソフトボールのほうが大きいことがソフトボールと野球の違いです。グローブの縦の長さがソフトボールは約35cmで野球は約33cmと異なり、ボールをキャッチするポケット部分もソフトボールのほうが深くつくられています。

ボールの大きさに比例しグローブのサイズも変わるため、ソフトボールのグローブは大きめのつくりになります。

④グローブの色

グローブ色の規定の有無がソフトボールと野球の違いです。野球と違ってソフトボールにはグローブの色に指定がありません。高校野球ではグローブの本体カラーがブラウン系、オレンジ系、ブラックの自然色と定められていますが、ソフトボールは多色の使用も可能です。しかしソフトボールは投手に関してはボールと同色のグローブ使用は禁止されています。

⑤ユニフォーム

ソフトボールと野球の違いはソフトボールのユニフォームにサンバイザーやヘッドバンド、短パンが許可されていることです。野球は帽子を含めたユニフォーム一式が全員同じ格好と定められていますが、ソフトボールは帽子以外にサンバイザーやヘッドバンドの使用が可能です。また野球は下のユニフォームに長いパンツをはきますが、ソフトボールでは長いパンツ以外に膝上の短いパンツも着用します。

ソフトボールと野球の違いは投げ方だけではない!

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ソフトボールと野球の違いは一般的にピッチャーの投げ方と認識されています。しかし実際の違いはルールやフィールドの大きさ、使用する用品です。細かい違いがあることでソフトボールと野球のプレースタイルが異なります。

またソフトボールも野球も日本は世界に誇れる実力のあるスポーツです。ソフトボールと野球の違いを知ることで、今まで以上にプレーや試合観戦を違った角度から楽しめます。

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