スライダーの投げ方と握り方!カーブとの違いとは?【変化球ガイド】
野球におけるスライダーのボールの握り方や投げ方とは、どのようなものかご紹介しています。野球でスライダーのボールの握り方や投げ方を知りたいピッチャーに必見です。また、その他にも変化球の回転やリリースの仕方、カーブとの違いとは何かという点も解説しています。
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公式ライター Activel_director
- 野球におけるスライダーとは
- 野球でスライダーを投げる際の握り方①
- 野球でスライダーを投げる際の握り方②
- 野球でスライダーを投げる際の握り方③
- 野球でスライダーを投げる際の握り方とは④
- 野球でスライダーを投げる際の握り方⑤
- 野球でスライダーを投げる際の握り方とは⑥
- 野球でのスライダーの投げ方のポイント①
- 野球でのスライダーの投げ方のポイント②
- 野球でのスライダーの投げ方のポイント③
- 野球でのスライダーの投げ方のポイント④
- 野球でのスライダーの投げ方のポイント⑤
- 野球でのスライダーの投げ方のポイント⑥
- 野球でのスライダーの投げ方のポイント⑦
- 野球においてのスライダーとカーブの違い①
- 野球においてのスライダーとカーブの違い②
- 野球においてのスライダーとカーブの違い③
- 野球においてのスライダーとカーブの違い④
- 野球においてのスライダーとカーブの違い⑤
- 野球においてのスライダーとカーブの違い⑥
- 野球においてのスライダーとカーブの違い⑦
- スライダーの投げ方と握り方・カーブとの違いまとめ
野球におけるスライダーとは
高校野球やプロ野球の世界でも多くのピッチャーがこのスライダーを武器にして投球をしています。また、スライダーは、ストレートとの投げ方や球速差がそれほど大きくないために、バッターがストレートだと思ってボールを打ちにいったところで急に手元で変化する特徴も持っているため、バットの芯を外してバッターを打ち取ることができるなど、非常に有効な変化球となのです。
スライダーを身につけることで、野球のピッチャーとして投球の幅が大きく広がるので、ボールの握り方と投げ方をしっかりと理解し、自身の投球に活かしていくことをおすすめします。
スライダーの種類
この差はスライダーを投げるピッチャーの投げ方や握った際の指先の力加減、まははオーバースローなのかサイドスローなのか、アンダースローなのかというように、様々な要因が考えられます。同じボールの握り方で同じ投げ方をしたとしても、その人によってボールに生じる変化は異なってきます。
スライダーがどのような変化をするかという点が重要ではなく、自分はどのようなスライダーを投げることができ、どれだけ質の良い変化球にできるかという点が重要です。
野球で効果的なのは横と縦のスライダー
横に変化するスライダーでは、ストライクゾーンの幅を活かしてバッターにインコースとアウトコースを意識させた投球をすることができます。また、縦に変化するスライダーはバッターをツーストライクに追い込んだ後に、ストライクゾーンからボールゾーンに落ちるスライダーを投げることで空振りを取ることができます。
この2種類のスライダーは、ピッチャーにとって大きな武器になりますが、必ずしもスライダーは横と縦に変化しなければならないということではありません。その人独自の特徴のあるスライダーも魅力になります。
野球でスライダーを投げる際の握り方①
ストレートの握りから少し指を外側にずらす
変化球の投げ方 握り スライダー
握り方が上手くいき、ボールに強い高速回転をかけることができればボールは横にスライドします。人によっては縦に変化するかもしれません。このスライダーの握りでボールがどれだけ高速で回転しているか、回転軸はどの方向に向いているかという点も変化に大きな影響を与えます。
野球でスライダーを投げる際の握り方②
力を入れる指や力の強さで変化が変わる
例えばボールを握る際に、指先に力を強めに入れてボールを握って投げるとボールの回転数が上がって変化量が小さいものの、よりバッターの手元で変化したりします。反対に指先の力を抜いてボールを投げると、それほど手元で変化しないもののボールの変化量が大きくなったりします。
スライダーに限らず変化球は投げる人によって、変化の軌道や変化の大きさが異なってきます。人差し指と中指、親指の3本でボールは支えられていますが、自分が理想とするスライダーを投げるためにそれぞれの指の力加減を意識してみましょう。
野球でスライダーを投げる際の握り方③
浅い握りか深い握りかで変化が変わる
一般的にはボールを浅く握ることで、ボールにより多くの回転を加えることができるため、速度が速くバッターの手元で変化するスライダーを投げることができます。反対にボールを深く握ることで、速度は遅く回転数も少ないものの、大きく変化するスライダーを投げることができます。
指先に加える力を調整することで、スライダーの変化を変えることができますが、それと合わせて握り方を浅くしたり深くしたりすることでスライダーの変化のバリエーションを増やすことも可能です。指先の力加減と握り方を工夫することがポイントです。
野球でスライダーを投げる際の握り方とは④
手首を固定し指先と腕の振りで変化を変える
たまにスライダーを投げるからと言って、投げる際に手首を捻って回転をかけようとする方がいますが、これは手首や肘を痛めてしまう原因となるうえ、手首の捻りだけではボールに強い回転を加えることはできないので、結果的にボールも変化しないのです。
スライダーに限らず変化球は手首の捻りでボールに回転を加えるのではなく、握りや腕の振りで回転をかけるようにしましょう。
野球でスライダーを投げる際の握り方⑤
回転をかけやすいように縫い目に指をかける
ボールの持ち方や投げ方も重要ですが、しっかりとボールに高速回転をかけることができなければボールの軌道は変化せず、効果的なスライダーを投げることにもつながりません。
特に人差し指と中指は、ピッチャーのリリースの際にボールに回転をかけるために非常に重要な役割を果たしています。スライダーの握り方を理解したらそれぞれの指をしっかりとボールの縫い目にかけ、強い回転をかけられるようにしましょう。
野球でスライダーを投げる際の握り方とは⑥
投げ方が違っても握り方は同じ
例えば、オーバースローとアンダースローのピッチャーであっても、ボールの握り方や投げ方は同じで、ボールをリリースする際にどのようにボールに回転をかけるかという点も共通しています。
アンダースローのピッチャーはボールが下から上に浮き上がる軌道をするので、ボールの軌道は少し異なるかもしれませんが、ボールの握り方や投げ方やリリースの仕方は同じです。この部分もとても重要ですので理解しておきましょう。
野球でのスライダーの投げ方のポイント①
スライダーはストレートと同じ投げ方で
松井裕樹ストレートとスライダーの腕のふりを比較
スライダーは高速でボールが回転し、急激に横にスライドするという特徴がある変化球です。ですが腕の振りが弱いと、腕の振りと指先のリリースで高速回転をかけることができず、ボールの回転が弱くなってしまいます。すると結果的に力がなくボール自体の軌道も変化することがありません。そういったことを防ぐために、スライダーを投げる際にはストレートと同じように腕を強く振ることをおすすめします。
ボールの握りはスライダーの握りで、腕の振りはストレートと同じ投げ方で振り切れるように意識してみましょう。
野球でのスライダーの投げ方のポイント②
スライダーを投げる際に手首をひねらない
本来スライダーは、腕の振りと指先の強いリリースでボールに高速回転をかけます。手首の捻りだけではボールに強い回転を加えることはできませんし、手首を捻ることによって手首や肘に負担がかかり、故障の原因になります。また、投球のリリース時にストレートと違う腕や肘の振りをしてしまうと相手バッターに簡単に球種を読まれてしまいます。
より鋭く変化をし、相手バッターにストレートとスライダーの区別がつかないようにするためにも、スライダーはストレートと同じ投げ方の中で強く回転をかけるようにしましょう。
野球でのスライダーの投げ方のポイント③
人差し指と中指でボールをひっかくイメージ
【スーパースロー】野球 投球リリース スライダー
動画ではスライダーを投げる際のリリースを動画のスロー再生で解説しています。スローモーションで確認すると、人差し指と中指でボールに回転をかけていることが分かるかと思います。ここがスライダーの投げ方で重要なポイントになります。
野球でのスライダーの投げ方のポイント④
真横の回転ではなくドリル回転を意識
守護神 岩瀬のスライダー
スライダーの回転は基本的にドリル回転にです。ボールが時計の針の回転のように回転し、バッターに向かっていくといったイメージです。動画は中日の岩瀬投手のスライダーですが、スロー再生で見てみるとボールがドリルのように回転しているのが分かると思います。
スライダーの持ち方でリリースの際に、人差し指と中指でボールをひっかくイメージで投げることでこのような回転がかかり、ボールが横にスライドします。人の投げ方によっては縦にも変化します。
野球でのスライダーの投げ方のポイント⑤
できる限り前でボールを投げるイメージを持つ
スライダー以外のカーブやフォークといった変化球でも高めにボールが浮いてしまうと、自分が思った以上にボールが変化することはありません。できる限りリリースポイントを前にして、高くてもお腹の上部あたりにめがけて変化球を投げることをおすすめします。
高さをコントロールすることで変化球のキレも良くなり、変化量も大きくなります。さらにボールの回転数も上げることができます。
野球でのスライダーの投げ方のポイント⑥
手首や握力を強化でスライダーのキレが増す
リストカール/前腕屈筋群/筋トレ実践講座
スライダー以外の変化球を投げる際にも効果的なので、日々の練習で手首と握力の強化を意識することがおすすめです。握力の強化にはハンドグリッパ―を使う、手首の強化には上の動画のようにダンベルを使った手首の強化の仕方がありますが、このトレーニングはストレートのスピードやノビにもつながる効果的な練習方法です。
野球でのスライダーの投げ方のポイント⑦
ボールの回転数を上げることでより手元で変化する
ストレートとほとんど変わらない球速で手元で変化するスライダーは、ピッチャーにとって大きな武器となり、時にこのようなスライダーは、高速スライダーと呼ばれることもあります。
スライダーはストレートと変わらない投げ方で投げることもできるため、よりバッターに簡単に的を絞らせない投球が可能です。ボールの持ち方や投げ方に注意するのと同時に、手首や握力を強化することによってスライダーをより高速で回転させられるように意識してみましょう。投げ方が同じで手元で変化するボールは簡単に打たれません。
野球においてのスライダーとカーブの違い①
スライダーはカーブより回転数が多い
スライダーは人差し指と中指でボールをひっかくイメージでボールを投げるため、ボールに高速回転がかかりますが、その一方でカーブは、リリースする際にボールを人差し指から抜くような投げ方のため、スライダーと比較して回転数が少なくなります。また、カーブは人差し指から抜くような投げ方のため、スライダーよりもスピードがスローになります。
そしてスライダーの回転が基本的にドリルのような回転で横にスライドする軌道で変化するのに対し、カーブは縦回転で一度浮き上がってから落ちてくるような軌道を描きます。腕や肘の使い方が同じでもリリースの仕方で変化が変わります。
野球においてのスライダーとカーブの違い②
スライダーはカーブよりも球速が速い
速いストレート エグいカーブ 楽天 則本昂大 ブルペン投球練習(ストレート カーブ スライダー)Takahiro Norimoto
プロ野球の世界になると、カーブは一般的に110キロから120キロ後半程度の球速になりますが、スライダーは130キロ後半から150キロ近くのスピードで投げるピッチャーがいます。そのためカーブはバッターのタイミングをずらしたり、カウントを取るために投げるピッチャーが多い球種です。
その一方でスライダーは、ストレートとほとんど変わらないスピードで変化するので、主にピッチャーが空振りを取りたいときやバットの芯を外してバッターを打ち取りたい時などに使う球種になります。どちらの球種も特徴を活かすことによってより効果的な変化球になります。
野球においてのスライダーとカーブの違い③
スライダーは変化の大きさがカーブよりも小さめ
スライダーはストレートに近い高速で変化しますが、変化量は小さくなるためバッターのバットの芯を外す際などは非常に効果的な球種になります。ストレートを狙っているバッターなどにはスライダーでバットの芯を外したり、内野ゴロに打ち取ることが良いでしょう。
カーブは球速が遅いもののストレートとの球速差が大きいため、ストレートと上手く組み合わせることでタイミングを外す球種として効果的です。
野球においてのスライダーとカーブの違い④
スライダーはカーブよりも手元で変化する
基本的にはスライダーはバッターの手元に来てから変化するのに対し、カーブはピッチャーの手元を離れてすぐに変化していることが分かります。そのためスライダーをバッターに対して投げると、バッターはストレートだと思ってバットを振りに行きますが、振りに行った時にはボールが変化しているという状況になります。よってバッターはボールが手元に来てから対処するのが難しく、芯を外して打ち取られるか、空振りしてしまうことが多くなります。
カーブは変化のし始めが早いものの、変化量が大きくストレートとの球速差があるため、芯でとらえるのが難しくなります。
野球においてのスライダーとカーブの違い⑤
スライダーは縦と横の変化がある
カーブ,スライダーの軌道の違い
しかし、スライダーの場合は投げるピッチャーによって横にスライドするだけではなく、下に落ちる変化をする場合があります。これは同じスライダーの握りをしたとしても、その人の投げ方や握力、力の加減で変化が変わってきます。
もちろん横に変化するスライダーと縦に変化するスライダーの両方を投げ分けることも可能ですので、変化球練習の際にどうにすればスライダーの軌道をコントロールすることができるか試してみましょう。
野球においてのスライダーとカーブの違い⑥
スライダーはカーブより回転数が多く速いため飛びやすい
そしてスライダーは、回転数が多いのに加えて球速もあるため、ボールの反発力が大きくなりバットの芯でとらえられると遠くまで飛びやすい球種となります。スライダーは球速があり手元で変化するため非常に効果的な球種になりますが、甘いコースに投げてしまうと長打につながるリスクがあります。
一方のカーブは、スライダーと比較してボールの回転数が少なめで球速も遅いため、スライダーと比べると大きな当たりにはなりにくいですが球速が遅い分バッターに見極められる可能性が高くなります。それぞれの長所を活かしたピッチングをしましょう。
野球においてのスライダーとカーブの違い⑦
スライダーとカーブは回転の仕方が違う
【スーパースロー】野球 投球リリース カーブ
スライダーは、人差し指と中指でボールの半分をひっかくようにしてドリルのような回転でバッターの方に向かっていきますが、カーブはリリースの際に人差し指からボールを抜くように投げるため、ピッチャーからバッターの方向に向かって縦回転していきます。ストレートの逆回転と理解してもらうと良いかもしれません。動画でもカーブの回転の仕方をご紹介していますが、この回転の違いがスライダーとカーブの変化の軌道の違いにつながっているため、それぞれの球種を投げる際に意識してみてください。
スライダーの投げ方と握り方・カーブとの違いまとめ
スライダーは野球でピッチャーをする上では非常に効果的な変化球になります。横と縦に変化するスライダーを駆使することができれば、相手バッターに対して幅広い投球を行うことができるうえ、球速差のあるカーブと組み合わせることによって空振りや内野ゴロも取りやすくなるでしょう。
握り方や投げ方は少し練習しただけでは簡単に理解することは難しいかもしれませんが、正しい知識を持って取り組むことで必ず習得することができるでしょう。自身のピッチャーとしての能力を伸ばすためにもスライダーを有効活用し、ピッチングを楽しくしていきましょう。
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