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サークルチェンジの投げ方とは?理想のフォームやボールの握り方

サークルチェンジの投げ方とは?理想のフォームやボールの握り方

野球の変化球にはサークルチェンジという球種があります。サークルチェンジはチェンジアップの一種とされており、身につける事ができれば投手にとって大きな武器になるでしょう。サークルチェンジを修得できるように、投げ方や握り方などについて紹介していきます。

2023.01.01 野球

サークルチェンジとは

@genpei777 on Instagram: “ファールボールゲットした⚾️ #サークルチェンジ” (80849)

サークルチェンジとは野球の球種における変化球の一種で、OKサインに似ていることから通称OKボールと呼ばれています。

サークルチェンジの軌道はボールが沈むような変化をするのが特徴的。それもただ沈むのではなく右投手であればやや右方向、左投手であればやや左方向に沈みながら変化します。サークルチェンジはスライダーやシュートのような変化球と違ってスピードのある変化球ではなく、相手のタイミングを外すような変化球です。

サークルチェンジとチェンジアップの違い

野球にはチェンジアップという変化球がありますが、サークルチェンジはそのチェンジアップの一種として扱われています。ただ、野球初心者の方の中には「サークルチェンジとチェンジアップのどこが違うの?」と、疑問に思う方がいるかもしれません。

チェンジアップの種類はサークルチェンジ以外に、〜チェンジというような球種が他にも何種類かあります。サークルチェンジの名前にチェンジと付いているように、〜チェンジという球種はチェンジアップが派生したものであることが予想できるでしょう。

①変化の仕方が微妙に違う

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サークルチェンジとチェンジアップでは変化の仕方が微妙に異なります。野球でチェンジアップは沈む(落ちる)ボールとして扱われており、サークルチェンジも沈むという点においては同じです。ただ、チェンジアップは下に沈むのに対し、サークルチェンジは斜めに沈みます。

斜めに沈みながら落ちるボールとしてはシンカーやスクリューなどがありますが、投げ方や握り方は全く異なる変化球です。また、サークルチェンジには球速が遅いという特徴があります。

②握り方が違う

RYU on Instagram: “やっとボールが抜けてボールが思った方向に動いてくれるようになった!目指せ一試合10奪三振!やったるぞ!!#baseball  #チェンジアップ” (80900)

サークルチェンジとチェンジアップは同じような変化球ですが、握り方は人それぞれです。そもそも野球でサークルチェンジはチェンジアップの一種であるため、チェンジアップに近い握りになるのは当然でしょう。

サークルチェンジの握り方については後程解説しますが、チェンジアップの握り方との違いはOKサインを作るかどうか。サークルチェンジの名前の語源とされているOKサインを作って投げるのであれば、それはサークルチェンジでしょう。

サークルチェンジを投げるメリット

サークルチェンジという変化球は緩い球であるため、打者に打たれる可能性の高いボールです。打たれる可能性の高いボールを投手はあまり投げたくはないでしょう。しかし、実はサークルチェンジを投げることにはさまざまなメリットがあります。

投手として投球の幅を広げることができるのはもちろん、決め球としても活用できる変化球です。加えて、変化球の中でも方や肘への負担が少ないとされていますので、ケガなどのリスクを軽減することに繋がるかもしれません。

肩や肘への負担が少ない

Injury Arm Injured - Free photo on Pixabay (81293)

サークルチェンジは肩や肘への負担が少ない変化球です。フォークやスプリットはボールを指に挟んで投げるため、肘に必要以上の力が入ります。また、フォークやスプリットを投げる時には手首を固定して投げるので、投球の反動を肘で受け止める形になり、肘への負担が大きいとされている変化球です。

現に日本野球球界でフォークやスプリットを投げる投手は靭帯を痛める選手が多く、これまでに何人もの選手がトミージョン手術を受けています。もちろんサークルチェンジを投げる以上、肩や肘への多少の負担は避けられません。サークルチェンジの握り方によって負担の度合いも異なりますが、フォークやスプリットのような変化球と比べれば負担は少ないでしょう。
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緩急をつけるためのボール

サークルチェンジはスライダーやシュートのような変化球と違って、球速の遅い変化球です。投球というものはただ剛速球を投げればいいというわけではありません。例え160kmのボールを投げれても、ストレートばかりでは打たれてしまうでしょう。

野球では同じ系統のボールを投げ続けると、打者の目も慣れていきます。しかし、サークルチェンジで緩急をつければ、打者のタイミングを狂わすことこができるでしょう。緩急をつけるためのボールとしてサークルチェンジは有効です。

落ちるボールとして活用

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サークルチェンジは落ちるボールとして活用できます。厳密には、落ちるというよりも沈むという表現が適切ですが、打者を打ち取るためには有効なボールであることに変わりはありません。落ちるボールにはフォークやスプリットがあり、例外として縦に落ちるスライダーや縦に割れるカーブなどがあります。中でも、修得しやすい落ちるボールがチェンジアップ系統のボールです。

左右に揺さぶる変化球しかない方が落ちるボールを修得することで、投球に幅をもたらすことができるでしょう。また、肘に不安のある方がフォークを投げられなくても、サークルチェンジであれば落ちるボールとして活用できます。

右であれば左打者、左であれば右打者への武器

サークルチェンジは右投手であれば左打者に、左投手であれば右打者に有効な変化球です。サークルチェンジの変化の軌道は上記で紹介しましたが、それぞれの投手が投げる球はそれぞれの打者から逃げていく軌道になります。

打者は入ってくるボールには手が届きますが、逃げていくボールには手が届きません。もし、手が届いたとしてもボールをバットに当てるだけの形となり、長打は防ぐことができます。したがって、逃げていく軌道を上手く活用することで、それぞれの打者に対して有効な武器となるでしょう。

サークルチェンジの握り方

サークルチェンジはチェンジアップの一種であるため、握り方はチェンジアップと酷似しています。チェンジアップの握りをしている方の中にはサークルチェンジだと主張する方もいれば、サークルチェンジの握りをしているのにチェンジアップと主張する方もいるでしょう。


野球でサークルチェンジの握り方は多種多様ですが、一般的な握り方を2つ紹介します。もちろん、紹介する握り方以外にもサークルチェンジの握り方はさまざまありますので、1つの例として参考にしてみてください。

サークルチェンジの握り方①

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サークルチェンジの握り方の1つ目は上記の画像のような握り方です。上記画像の握り方は親指と人差し指でボールの側面にOKサインを作り、中指や薬指の指先はボールにかけません。この時、親指や人差し指をボールの縫い目にかけるかはボールの抜け具合や引っ掛かり具合によって調整します。

上記画像の握り方の特徴としては力がボールに伝わらないような握りになっていることです。親指や小指はほとんどボールを支えているだけであり、イメージとしては真ん中の3本指で投げるイメージになります。

サークルチェンジの握り方②

NOBU。 on Instagram: “#サークルチェンジ #変化球 #ウイニングショット #野球#硬式#硬式野球#カーブ#スライダー #まっスラ#サウスポー #左#左投ゲ左打チ #チェンジアップ #練習” (80856)

サークルチェンジのもう1つの握り方は上記のような握り方です。上記画像の握り方は先ほど紹介した握り方と似ていますが、決定的に違う部分があります。先ほど紹介した握り方では中指や薬指の指先はボールにかけませんでしたが、今回の握り方では指先をボールにかけているのが分かるでしょう。

鷲掴みに近い握り方ですが、先ほど紹介した握り方よりもすっぽ抜けは少ないです。ただ、先ほどよりもしっかり握っている分、引っ掛けやすくなります。

サークルチェンジの投げ方

先ほどサークルチェンジの握り方について紹介しましたが、握り方以上に重要なのがサークルチェンジの投げ方です。ボールの握り方を変えることは変化球によくあることですが、投げ方を変えることは変化球であまりしません。

サークルチェンジの投げ方はいわばストレートそのものです。握り方こそ違いますが、野球でチェンジアップの一種であるサークルチェンジはストレートの球速を遅くしたものになります。サークルチェンジの投げ方で重要なことを2つ紹介しますので、参考にしてみてください。

力を入れずに投げる

サークルチェンジの投げ方で重要なことは力を入れずに投げることです。速いボールを投げるには力が必要ですが、緩いボールを投げるのに力は必要ありません。サークルチェンジにを投げる際に力が入ってしまうと、ボールの抜けが悪くなります。ボールの抜けが悪いということはボールを引っ掛けやすくなり、バウンド投球が増えてしまうでしょう。

サークルチェンジを投げる際にはいかに力感なく投げられるかが大事です。ボールを握る段階で力が入ると力を抜き切ることができませんので、力が入らないような握り方をする必要があります。
野球 ゲーム 競争 - Pixabayの無料写真 (80885)

ストレートと同じように投げる

サークルチェンジの投げ方で重要なことはストレートと同じように投げることです。サークルチェンジを投げる際の手首はスライダーのように手首を少々ひねることはせず、ストレートと同じく手首をしっかり立てた投げ方で投げるようにしましょう。

ストレートとサークルチェンジの主な違いは握りや力の入れ具合です。サークルチェンジはストレートと同じ腕の振りで投げる必要があります。もし、サークルチェンジを投げる時に腕の振りが緩めば、コントロールを乱すだけでなく打者に球種を悟られてしまうかもしれません。ですので、サークルチェンジはストレートと同じ投げ方で投げる必要があるのです。

サークルチェンジの理想フォーム

野球で投手の投球フォームは主にオーバスロー・スリークウォーター・サイドスロー・アンダースローの4つに分かれます。人それぞれ合うフォームもあれば、合わないフォームもあるでしょう。投手の投球フォームというものはできるだけ固める方が望ましく、いじりすぎると自分の投球フォームが分からなくなるかもしれません。

野球でサークルチェンジを投げる理想の投球フォームについて紹介します。ただし、あくまでも理想に過ぎないので、無理に投球フォームを改善する必要はありません。

上から投げる

野球 投手 ピッチング - Pixabayの無料写真 (80882)

サークルチェンジを投げるフォームとして理想なのが上から投げるフォームです。上から投げるフォームにはオーバースローとスリークォーターがありますが、どちらのフォームも真っすぐのスピードが出やすい理想のフォームになります。

もちろん、サイドスローやアンダースローでもある程度スピードは出ますが、上から投げる投球フォームと比べればスピードがどうしても劣ってしまい理想とは異なります。上から投げる投球フォームであれば、ストレートの球速とサークルチェンジの球速差が大きくなり、緩急がつきやすいです。

リリースポイントが見えにくいフォーム

Baseball Player Pitcher - Free photo on Pixabay (80880)

サークルチェンジを投げるもう1つの理想の投球フォームはリリースポイントが見えにくいフォームで投げることです。リリースポイントとはボールを手から離す位置のことですが、リリースポイントが見づらいと打者は打ちにくいとされています。

打者は投手のリリースポイントを見ることでボールの軌道やタイミングを計っているため、リリースポイントが見づらくなれば軌道やタイミングを計れるものはありません。リリースポイントが見えづらいフォームにストレートとサークルチェンジがあれば、配球次第で打者のタイミングを外すことができるので、まさに理想のフォームでしょう。

サークルチェンジを投げるポイント

ここまでにサークルチェンジの投げ方や握り方、理想の投球フォームについて解説してきました。
握りこそ違いますが、ストレートと同じようにサークルチェンジを投げるのはとても難しいことです。

握り方や投げ方という基礎はサークルチェンジを投げる上で重要なことですが、上手く投げるためにはいくつかポイントとなることがあります。中でも、特に押さえておきたい重要なポイントを2つ紹介するので、参考にしてみてください。
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投げる勇気をもつ

サークルチェンジを投げるポイントの1つが投げる勇気をもつことです。遅い球は速い球と違って、ボールが打者のところまで届くのに速い球よりも時間を要します。打者にとって遅い球は長い間ボールを見ることができるようになるため、ボールをバットで捉えやすくなるのです。

投手からすれば、遅い球を打たれると速い球を投げた時よりも悔いが残るでしょう。遅い球を投げる勇気がなければ、サークルチェンジを上手く投げることができません。

抜くことを意識しすぎない

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サークルチェンジを投げるもう1つのポイントは抜くことを意識しすぎないことです。サークルチェンジの投げ方で紹介したように、サークルチェンジはストレートと同じフォームで投球します。したがって、抜くことを意識しすぎて腕の振りが緩くなるような投げ方では意味がありません。

サークルチェンジを投げる際に抜くことを意識しすぎると、指に力が入って引っ掛けてしまいます。上手くサークルチェンジが抜け切らない時は抜くことを意識しすぎて無駄な力が入っているからでしょう。ですので、無理に抜こうとせず、力が入らないような握りや投げ方で投げことがポイントです。

サークルチェンジを投げる際の注意点

サークルチェンジのポイントについて紹介しましたが、ポイントを理解すればすぐさま投げられるようになるわけではありません。ストレートと違って変化球はその人の投げ方に合うこともあれば合わないこともあります。

サークルチェンジを投げる際にはいくつか注意しなければいけないことがあります。注意点は修得する上での心構えみたいなものです。中でも、サークルチェンジを修得するにあたって特に注意しなければけいけないことを2つ紹介します。

コントロールがつきにくい

サークルチェンジを投げる際の注意点1つ目はコントロールがつきにくいということです。サークルチェンジの持ち方はストレートのようにボールが安定するような持ち方ではありません。したがって、初めて投げる際はコントロールが安定せず、打者が反応するようなゾーンに投げるのは難しいでしょう。

ちなみに、サークルチェンジは持ち方によって抜けやすく、引っ掛けやすい変化球でもあります。中には、サークルチェンジのコントロールがつかず、修得を諦めてしまう方もいるでしょう。負担の少ない変化球だからこそ優先して覚えたい変化球ではありますが、コントロールをつけるためには根気強い努力が必要です。

ストレートあっての変化球

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サークルチェンジを投げる際のもう1つの注意点はストレートあっての変化球ということです。変化球だからといってサークルチェンジばかり投げていては打者も目が慣れてしまいます。打者の目が慣れてしまうと、打者のタイミングを外すことは難しくなるでしょう。

打者にはまず、ストレートのスピードを意識付けさせることが重要です。ストレートを意識させた上でサークルチェンジを投げると打者はストレートと錯覚し、空振りや当てるだけのバッティングになります。つまり、サークルチェンジはストレートのスピードを意識付けることで、打者のタイミングを狂わすことができるボールです。

サークルチェンジをモノにできれば大きな武器になる

野球 スポーツ 運動選手 - Pixabayの無料写真 (80945)

野球でサークルチェンジが投げられるようになれば、大きな武器になるでしょう。しかし、サークルチェンジはコントロールが難しく、真ん中近辺に失投を投げてしまうことがあるかもしれません。ですので、投げる際はコーナーや球威で勝負するよりも、タイミングで勝負することが重要です。


現代の野球でチェンジアップ系統の球を投げる投手は数多くいます。野球で打者と緩急で勝負したい方や駆け引きで勝負したい方はサークルチェンジの修得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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