2019年12月6日 更新

ダウンスイングのメリットとデメリットを徹底解説!【野球上達ガイド】

ダウンスイングは理想的なスイングであると言われてきました。それは本当に正しいのでしょうか?プロ野球のバッターを見てもみんながダウンスイングではありませんし、むしろ少ないようにも思えます。今回はダウンスイングのメリットとデメリットについて徹底解説していきます。

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ダウンスイングのメリット

Sunset Sea Cottesloe - Free photo on Pixabay (93724)

ダウンスイングとは、スイングしたバットが上から下へ軌道を描くスイングで、昔から野球では理想的なスイング軌道であると言われてきました。

まずはダウンスイングが理想的なスイングであると言われてきた理由として、ダウンスイングのメリットについて解説をしていきます。

バットがボールに対して最短距離で出せる

Baseball Coach - Free photo on Pixabay (93501)

ダウンスイングはトップの位置から投球に対して一直線にバットを出すため、バットが遠回りせずボールに対して最短距離で出すことができます。

最短距離でバットが出るということは、スイングの一連の動きに無駄がなく始動からミートまでの間隔が短くなります。これでボールを見られる時間が長くなり、ストライクゾーンの見極めや変化球への対応がしやすくなるとういうメリットがあります。

また、バットが遠回りすると投球への対応が遅れやすく、特に速球に対しては振り遅れたり差し込まれたりする原因にもなります。

最短距離でバットを出すことで速球にも対応しやすく、振り遅れたり差し込まれたりすることが減るというメリットにもなります。

低い打球が打てる

Baseball Batter Hitting - Free photo on Pixabay (93728)

ダウンスイングは上から下へバットでボールを叩くような軌道になるため、ジャストミートした時に低くて強い打球を打つことができます

これによりライナー性のヒットや内野手の間を抜くようなヒットが打ちやすくなり、凡打の場合もゴロアウトが多くなります。

昔から野球ではフライを打つよりもゴロを打つ方が出塁の可能性が高く好ましいと言われてきました。ランナーを進める進塁打など、ヒットを打たなくても転がすことでチームに貢献できる局面もあります。

ヒットを打つことが難しくても、徹底したチームバッティングでチームに貢献できるのは、低くて強い打球を打てるバッターです。

ダウンスイングのデメリット

Baseball Substitute Bench - Free photo on Pixabay (93502)

ここまで見てきたように、ダウンスイングにはメリットがあり、確かに理想的なスイングと言われてきたことにも納得できます。

しかし、野球理論は日々進歩しており、ダウンスイングのデメリットやダウンスイングが理想的なスイングとは言えない理由についても浮き彫りになってきました。

ここからはダウンスイングのデメリットについて解説をしていきます。

ミートポイントが点になりボールを捉えにくくなる

ダウンスイングには、トップの位置からミートポイントに一直線にバットが出るというメリットがある反面、点でしか捉えられないというデメリットがあります。

ピッチャーの投球の軌道は、正面からキャッチャーの方向に進むのに対して、ダウンスイングの軌道は上から下です。

つまり、2つの軌道が重なる1つの点でしか、ボールを捉えることができません

1つの点でしか捉えられないとなるとミートポイントが狭くなってしまい、少しタイミングを外すとバットに当たらなかったりミートポイントがズレるとこすった打球になったりとミスショットが増えます。

打球に角度がつけにくくなる

ホームランや外野の頭を超えるような飛距離のある長打性の打球を打つためには、打球にある程度の角度をつける必要があります。

ダウンスイングの軌道ではボールを上から叩くような形でミートするため、ジャストミートしても打球の角度が低くなりやすく長打性の打球は生まれにくくなってしまいます。

また、ダウンスイングでフライを上げようとすると、バットでボールを切るような形になってしまい、ポップフライによる凡打が多くなってしまいます。

ダウンスイングだとホームランや外野の頭を超えるような長打性の打球といった、角度のある強い打球を打つのが難しくなってしまうというデメリットがあります。

ダウンスイングが指導されるのはなぜ?

Baseball Little League Sport - Free photo on Pixabay (93723)

ここまで見てきたように、ダウンスイングにはメリットばかりではなく大きなデメリットもあります。

むしろ、野球が点を取るスポーツである以上、ミートポイントが狭く長打の生まれにくいダウンスイングでは、デメリットがメリットを上回るとも言うことができます。

なのにどうして野球(主に学生野球)ではダウンスイングを理想のスイング軌道として指導されることが多いのでしょうか?

これまで野球でダウンスイングが推奨されてきたことには2つの誤解があります。

最短距離でバットを出すという言葉の誤解

ボールに対して最短距離でバットを出すということ自体は決して間違いではありませんし、それ自体は理想的なバッティングの形です。

最短距離でバットを出すことができればボールを長く見ることができる上に、ボールに力が伝わりやすいスイングになります。

ですが、バッティングにおいての最短距離というのは、トップの位置からボールの軌道に対しての距離ではありません。体の内側からボールに対して最短距離でバットを出すというのが正しい意味です。

つまり最短距離でバットを出すということは、ダウンスイングではなくインサイドアウトのスイングをすることが正解と言えます。

転がした方がヒットになりやすいという誤解

主に学生野球の現場でよく言われることですが、転がした方がヒットになりやすいという考えから強いゴロを打ちやすいダウンスイングが推奨されています。

確かにゴロであれば野手の間を抜いてヒットになることもあれば、打球を処理する野手のプレーが増えるのでミスを誘い出塁につながることもあります。

一見するとゴロを転がせという指導は、間違いではないように思われます。

ただこの理論が通用するのは、少年野球など守備の確実性が高くないレベルまでの話です。

常識を覆すフライボール革命

プロ野球などプレーのレベルが上がれば上がるほどに、ゴロを転がした方が良いという理論は通用しなくなります。

近年ではメジャーリーグで生まれたフライボール革命という新しい野球の理論が流行し、ゴロよりもフライの方がヒットになる確率が高いということが証明されています。

フライボール革命とは打球の角度と速度に着目し打率と長打率を調査したもので、ゴロよりもフライの方がヒットが生まれやすいという結果がデータとして出ています。

角度のある強い打球を打つことが、打率や長打率をあげるためのベストな方法となるわけです。
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