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三遊間の意味とは?【野球の用語解説】

三遊間の意味とは?【野球の用語解説】

三遊間はサンユウカンと読む野球用語です。ここでは、この三遊間という用語について説明し、野球をプレイするうえで、どのような意味合いをもち、どのようにしてプレイヤー同士あるいはプレイヤーと指揮官との間の意思疎通に活用されるかについて触れていきます。

2023.01.03 野球

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三遊間の守備位置とは?

野球をプレイしたり、見たりしていると、三遊間という用語に出会うことがあります。三遊間とはサンユウカンと読み、その意味は野球のグラウンドの特定のエリアを指しますが、きちんと定まった広さや大きさがあるわけではなく、内野の守備位置によってその広さや大きさは変わります

この三遊間という用語を使用するシーンとしては、内野の守備位置を確認するときや、バッターが打った打球が三遊間に飛んだとこなどがあります。まずは、野球の内野のポジションを確認して、より詳しく三遊間を説明していきます。

各守備位置の名称

薔薇と銃 on Instagram: “北海道日本ハムロペスの時の守備位置左中間側に寄る守備体系栗山凄えな筒香の時は、サードがレフトの位置に入って、右中間を詰めてるし。策士だわ。#北海道日本ハムファイターズ #日ハム#ロペス#守備位置 #ベイスターズ #baystars” (75627)

野球の内野ポジション、ダイヤモンド内の守備位置はこのようになっています。
数字表記 漢字表記 漢字略 カタカナ表記 英語表記 英語略 グループ
投手 ピッチャー Pitcher P バッテリー
捕手 キャッチャー Catcher C バッテリー
一塁手 ファースト First Baseman 1B 内野手
二塁手 セカンド Second Baseman 2B 内野手
三塁手 サード Third Baseman 3B 内野手
遊撃手 ショート Short Stop SS 内野手

三遊間とは

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三遊間の意味

野球の三遊間という用語の意味とは、前に表で紹介した通り、三は三塁手を指し、遊は遊撃手を指します。そして間という感じが続きますので、読んで字のごとく、三塁手と遊撃手の間のエリアを意味します。エリアを意味するので、基本的にそこには誰もいないことになります。また、英語では、area between the third baseman and shortstopと表現されます。

ちなみに、三遊間と同様に、二遊間(ニユウカン)とは二塁手と遊撃手の間を、一二塁間(イチニルイカン)とは一塁手と二塁手の間を意味します。

三遊間という用語の使い方

三遊間という用語の意味を把握しましたので、野球をプレイしたり観たりする際に、どのようにして三遊間という言葉が使われるかについて、例文で紹介します。

・内野は三遊間を狭くしている
・バッターの打球は三遊間をゴロで鋭く抜けてシングルヒットとなった
・ショートは三遊間深くの打球を横っ飛びで好捕した

野球をラジオ放送したり、一つ一つのプレイについて話したりすると、エリアを特定することで、各プレイヤーがどのように動いたかがわかるようになります。野球のグラウンドは広いので、三遊間などのエリアを示す用語が必要不可欠なのです。

打者から見た三遊間

野球は、攻撃する側と守備をする側が明確に分かれたスポーツです。これまで説明してきた三遊間について、ここでは攻撃側、すなわち打者(バッター)から見た三遊間について説明していきます。三遊間とは、一塁ベースからは遠く、三塁ベースには近いエリアです。したがって、次のことが言えます。
 
・走者なしで内野手が三遊間に飛んだゴロを処理する場合、時間がかかる
・二塁に走者がいて三遊間に打ってしまうと、二塁走者は進塁しづらい

右打者から見た三遊間

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野球の打者は、右打ちと左打ちがあります。三遊間を右打者から見ると、三遊間とは次のような意味合いのエリアになります。

・そこを抜ければヒットになるエリア
・引っ張った打球が飛ぶエリア
・力強い打球を飛ばしやすいエリア
・バットでボールをとらえるタイミングが早いと飛びやすいエリア

技術的に言えば、打者にとって三遊間は打球を飛ばしやすいエリアとなりますが、指導者側としてはやはりセンター中心に打つように指導するので、三遊間を狙って打てとは言わないでしょう。

左打者から見た三遊間

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野球の左打ちの打者から見た三遊間とは、次のような意味合いのエリアになります。

・そこを抜ければヒットになるエリア
・流し打った打球が飛ぶエリア
・力強い打球を飛ばしづらいエリア
・バットでボールをとらえるタイミングが遅いと飛びやすいエリア

技術的に言えば、左打者にとって三遊間は自身の体と反対側に打球を飛ばすことになるので、力が入りづらく、鋭い打球を飛ばすのが難しいエリアとなります。指導者側はセンター中心に打つように指導しますが、ボールをより体に引き付ける意識を持たせるために、三遊間を狙って打つように指導することもあるかもしれません。

野手から見た三遊間

野球の守備陣、すなわち野手から見た三遊間の意味合いを考えてみます。野手から見ると三遊間とは次のような位置付けになります。

・ここを打球が抜けていくとヒットになる
・三塁手が捕球できる三遊間のゴロの打球は一塁でアウトにしやすい
・遊撃手が捕球する三遊間のゴロの打球は一塁でアウトにしづらい

打席に立つ打者(バッター)が、右打者なのか左打者なのかによって、守備陣の守備位置は変わりますから、三遊間の広さや大きさは流動的になります。

三塁手から見た三遊間

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野球の三塁手から見た三遊間とは、三塁手自身の左側のエリアです。従って、三遊間に打球が飛んできた場合、三塁手は左側に動いて捕球しに行くことになりますので、打球に正対して捕球できない場合は、シングルハンドで捕球することとなります。

捕球した後に送球する必要がある場合は、一塁に対してはステップを踏みながら角度を変えて送球し、二塁に対しては、進行方向になるのでスムーズに送球ができます。遊撃手と違い、一塁へも二塁へも進行方向側への送球になるので、送球するまでの時間がかかりづらいので、捕球できれば三遊間への打球は処理しやすいです。

遊撃手から見た三遊間

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野球の遊撃手から見た三遊間とは、遊撃手自身の右側のエリアです。なので、三遊間に打球が飛んできた場合、遊撃手は右側に動いて捕球しに行くことになりますので、打球に正対して捕球できない場合は、逆シングルハンドで捕球することとなります。

捕球した後に送球する必要がある場合は、一塁に対してはも、二塁に対しても右足で踏ん張って反転してから送球しなくてはならず、振り返りざまにターゲットを確認しなければならないので、捕球もさることながら、送球も難しくなります。従って、三遊間の打球を処理するのは遊撃手の見せ場といえます。

アウトカウントやランナーの有無によって考える三遊間

野球のシチュエーション毎に三遊間の意味合いを考えますが、打者側と守備側それぞれでその意図が変わります。当然、守備側はヒットを打たれたくなく、より多くアウトを取りたいし、打者側はより多くヒットを打ち、得点につなげたい。

ここでは、参考までに1アウトで走者が一塁にいるシチュエーションを想定して三遊間を見てみます。このシチュエーションにおいて、守備陣は盗塁を警戒しつつダブルプレーを狙いますので、遊撃手はセカンドベース寄りにポジショニングします。その分、三遊間は広くなりますので、三遊間への打球はヒットになりやすくなります。

三遊間という用語を使って意思疎通を図ろう

阪神タイガース鳥谷選手のサードやショートでの守備

三遊間とは、野球のグラウンド内における特定のエリアを指す用語です。三遊間以外にもグラウンド内でプレイヤーがいないエリアがあり、それぞれを呼ぶ用語も存在します。

これらの用語を使用して、キャッチャーは守備陣に守備位置の指示を出し、より打者を打ち取りやすい、場合によってはダブルプレーを狙うなどのアウトカウントを増やしやすい守備隊形を整えますし、打者は守備隊形に応じて変化するヒットゾーンを狙ってスイングしていくこととなります。

三遊間などの用語を使って意思疎通を図り、チームとしての守備や攻撃を組み立てていきましょう。

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