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選球眼の重要性と鍛えるポイントとは?ストライクを見極めろ!

選球眼の重要性と鍛えるポイントとは?ストライクを見極めろ!

野球における選球眼を鍛えるメリットは、出塁につながることです。出塁につながるということは得点につながります。また選球眼が高いバッターはピッチャーへのプレッシャーをかけることもでき、試合を有利にすすめることが可能ですので、鍛えていきたい能力となるでしょう。

2021.12.16 野球

野球における選球眼とは

野球において、“好打者”と呼ばれるためにはいくつかの条件があります。中でも“良い選球眼を持っている”というのは、かなり重要なファクターです。
但し、いくら“良い選球眼”を持っていても、ストライクゾーンを体感できていなければ、それは“宝の持ち腐れ”となってしまいます。
では“ストライクゾーン”とは、一体どのコース、どのエリアのことをいうのでしょうか?

ストライクゾーンの把握”について

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ルール上での野球のストライクゾーンは、”打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平ラインを上限として、ヒザ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間である“と野球規則2.73で定められています。そしてこのゾーンは、バッターが構えた時の状態ではなく、打ちにいった時の姿勢によって決められます。簡単に言うと、“打ちに行った姿勢で、だいたい腋の下から膝あたりまでのコースに来た球“のことをストライクと考えます。

但しここでは、“審判も人の子なので間違えることが多々ある”という事実を忘れてはいけません。加えて、審判の判定にはコースやゾーン、球種に関する“好み”や“クセ”もあります。それは、高目が好き、内角の判定が甘い、スライダーが好きなど、人によって千差万別なのです。

“いい球”の定義について

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このように、野球におけるストライクゾーンは、かなり曖昧で、判定する人間の“個人差”が出る類のものなので、選球眼に対する考え方もそれを勘案する必要があります。

高い打率を残す為には、“ストライクを打つ”のではなく“好きな球を打つ”心構えが重要です。好打者にとっては、“好きな球”が“いい球”なのです。そして、その球が狙っているコースに来たことを正確に判断する事こそが、真の意味での“選球眼”なのです。その証拠に、ボールゾーンでも甘いコースに来た球を軽々とホームランを打つ選手の何と多いことか。但し、その為には“嫌いな球”がストライクに投げ込まれた場合に、カットしてファウルで粘る技術等も必要であることをここでは押さえておきましょう。

選球眼の重要性

では、一般的になぜ選球眼が重要なのかを考えていきましょう。
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フォアボールが増える

選球眼が良くなればボールゾーンに来た球(ボールと判定される可能性が高い球)を振らなくなるので、必然的にフォアボールが増えます。フォアボールが増えるという事は、打数が減り凡打する確率も下がるので、普通は打率も上がります。また、相手ピッチャーの投球数も確実に増える事になるので、様々な角度から相手チームにプレッシャーを与えることができます。
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出塁率がアップする

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野球において、選球眼が良くなるとフォアボールが増え、それは出塁率が上がる事に直結します。場合によっては、ヒットを打つよりも相手チームに与えるダメージが大きい事さえあります。そして、出塁率が上がれば、得点する確率も上がるので、チームの勝利に大きく貢献する事になります。

ミスショットが減る

野球において、選球眼が良くなれば狙ったコースに来た球に確実にヒットする確率が上がるので、ミスショットが減り凡打の確率も下がります。ホームランを含む長打を打つ期待値も上がります。

選球眼を鍛えるポイント①

次に、“選球眼”を鍛える為には、具体的にどのようなポイントに注意すればよいのかを考えてみましょう。

目線の位置を固定する

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まずは、目の位置を固定する事です。野球において打席の中でスイングする際、上下に目の位置がぶれると、当然の事ながら把握しているストライクゾーンや狙っているコースもぶれる事になり、ボールに対して確実にバットをアジャストする事ができません。構えた状態における目の高さと、実際に打つ瞬間の目の高さの位置に差があると、それだけ近づいてくるボールが通るコースの把握にずれが生じるからです。

従って、選球眼を良くするためには、構えから打つ瞬間まで目の高さを変えないことが非常に重要です。
その為には、チームにおけるフリーバッティングやトスバッティングの中で、毎回各自で目線の位置とボールのコースを確認しながら打ち込む習慣付けをすることが重要です。

選球眼を鍛えるポイント②

スイングスピードを上げる

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選球眼を鍛える2つ目のポイントは、スイングスピードを上げることです。
これによって、ギリギリまでボールを見極めてから、実際に打つ動作を開始することができます。端的に言えば、打席の中で「見る時間」が増えるという事です。 選球眼を良くするプロセスの大前提として、「ボールをよく見る」ことは非常に大切です。

また、スイングスピードを上げることは、選球眼を良くすることだけでなく「ボールを遠くに飛ばす」効果もあるので、あらゆるバッターにとっては永遠の命題となっています。 スイングスピードを速くする具体的な方法としては「素振り」を積み重ねる事ですが、重たいマスコットバットでブンブン振り回すのは逆効果です。なぜなら打撃フォームを崩すリスクが高いからです。

選球眼を鍛えるポイント③

バント練習

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強豪の少年野球チームでは、子供達の選球眼を鍛える為に、バント練習を繰り返し行っています。
バント練習の骨子ともいえる、『ピッチャーから投げられるボールのコースや高低を見極める』練習は、動体視力を鍛える練習として非常に重要です。

まず、バント練習を繰り返し行っていくと、失敗するときは目線の位置がブレていることに気づきます。自ら当てに行ってしまうと、目線の位置が変わることでバントを失敗する確率が高まるのです。
この練習によって、“選球眼を鍛える為には、まず目線を固定する”事が重要であると体感します。ボールは待っていれば必ず打席まで到達するので、手で迎えにいくのではなく、目線の高さにバットをドンと構えて、膝と腰で高低差を調節することでバントの成功率は格段に上がり、ボール球をバントするミスがなくなるというわけです。

選球眼を鍛えるポイント④

電車の中や街を歩きながらの練習

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通勤時に電車を利用する人であれば、すれ違う際に電車の窓や電柱を素早く数える練習などが良いでしょう。
また、街を歩いている際に、道路を走る車のナンバーを出来るだけ速く次々と覚えることも動体視力のトレーニングとして効果的で、選球眼を鍛える事に繋がります。
信号待ちで、暇を持て余している時間などにやってみましょう。

選球眼を鍛えるポイント⑤

家での練習

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読書の際にも、動体視力を鍛えることができます。速読は、野球の為に行う動体視力のトレーニングと多くの点で共通しているため、普段の読書などで速読法を取り入れると、選球眼のアップに繋がります。

あのナポレオンは1日に20冊の本を読破し、アメリカ合衆国第35代大統領であるJFKは1分間に1,200語も読んだと言われています。きっと彼らは、超人的に動体視力が高かったと思われます。
速読は、彼らのように生まれ持った才能もありますが、訓練で強化することもできます。

自宅で読書をする際に、速読を意識して読んでみましょう。速読すること自体が、動体視力のトレーニングと多くの点で共通しているので、普段読書する際に速読法を取り入れると、読書時間の効率化と合わせて動体視力もアップできるので一石二鳥です。

選球眼を鍛えるポイント⑥

KVA訓練

KVA(Kinetic Visual Acuity)動体視力は、遠くから自分の目の前に近づいてくるものを見極める能力です。眼球移動をせずに素早くピントを合わせる動体視力とも言われます。

ピッチャーからの速球を打つ為には、このKVA動体視力が優れていれば確実に打率が上がります。 一般に静止視力の経年変化は15~20歳をピークに以後ゆるやかに低下するのに対し、KVAの経年変化は、40歳代後半までは静止視力と同様に徐々に低下します。 それ以降は急なカーブを描いて低下すると言われています。

前述の“電車の中や街を歩きながらの練習”はこのKVAの訓練につながります。

DVA訓練

DVA(Dynamic Visual Acuity)動体視力は、横方向に移動する動きを識別する能力です。 これは、静止視力を高めても、向上しません。 眼球運動を伴った視機能であるため、目を速く動かすことの強化が必要になります。

但し、自分の目の前を横切る動きさえ再現できればよいので、パソコンの画面上でも訓練可能です。 前述の“電車に乗った時の訓練”のように、その景色の中から看板や文字を注視して、そこには何が書いてあるのかを判断することも、このDVA訓練として有効です。

選球眼が向上した場合の効果

選球眼の向上を計る指標(BB/K)について

選球眼を鍛えるトレーニングを実践したら、その結果として効果が計りたいところです。選球眼のよさを計る定量的な値としては、BB/Kが一般的です。
これは、BB/K=四球÷三振 という数式で計算され、 四球が多く三振の少ない選球眼の良い選手をピックアップできる指標となっています。

選球眼が良いプロ野球選手について

2015年シーズンでセ・パ両リーグ通してBB/Kの高かった選手は以下の通りです。

1.中村 晃(ソフトバンク) 1.404
2.鳥谷(阪神)   1.156
3.近藤(日本ハム) 1.000

皆、「選球眼がよい」と言われている選手ばかりです。

一方、かつてスーパースターと呼ばれた野球選手達のBB/Kはというと

川上哲治 1.95
王貞治 1.81
張本勲 1.56
長嶋茂雄 1.33
落合博満 1.30
イチロー 1.15(NPBでのもの)

この6人は、単年ではなく生涯成績でこの高い値をはじきだしています。これらのデータからも、“大打者はみな選球眼が良い”と整理する事ができます。

選球眼は選手としての評価・選手生命に直結する

誰もが知っているプロ野球界の名選手である上記6人を見ても明らかなように、打者としての評価、選手としての評価/寿命に直結するのが“選球眼”なのです。

“打撃の神様”と呼ばれた川上哲治は、その類稀な動体視力から、『ボールが止まって見えた』と言った話は有名です。世界の イチローも、『車の中で、すれ違う自動車のナンバーを読み取って動体視力を鍛えていた』とさまざまな文献で伝えられています。

“選球眼”は、それほど打者にとって重要なものなのです。

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