セリーグとパリーグの違いとは?なぜ2つに分ける理由があったのか。
セリーグとパリーグの違いとは、パリーグには指名打者を決めるDH制がありセリーグにはないことです。セリーグとパリーグの2つのリーグに分かれた理由は、1949年に新球団参入を巡って意見が分かれました。セリーグとパリーグが戦う試合は、日本シリーズとセパ交流戦があります。
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公式ライター tatsunari1205
セリーグとパリーグとは?
セリーグとは?
読売ジャイアンツ、東京ヤクルトスワローズ、横浜DeNAベイスターズの3チームの本拠地は関東にあり、ホームはそれぞれ東京ドーム、明治神宮野球場(以上、東京)、横浜スタジアム(神奈川)です。
中日ドラゴンズはナゴヤドーム(愛知)、阪神タイガースは阪神甲子園球場(兵庫)、広島東洋カープはマツダスタジアムがホーム球場です。
パリーグとは?
北海道日本ハムファイターズが札幌ドーム、東北楽天ゴールデンイーグルスが楽天生命パーク宮城、福岡ソフトバンクホークスが福岡PayPayドームと本拠地は北海道から九州まであります。
埼玉西武ライオンズはメットライフドーム、千葉ロッテマリーンズはZOZOマリンスタジアム、オリックス・バファローズは京セラドーム大阪がホームです。
セリーグとパリーグの歴史
1リーグ制の時代もあった
1リーグ制で行われていたのは1936年から1949年までの計13シーズン(1945年は戦争の影響で中止)。球団数は5チームから9チームの間で変動していました。
東京巨人軍(現・読売)、大阪タイガース(現・阪神)、名古屋軍(現・中日)などは戦前からリーグに参加していました。
2リーグに分けられた理由は?
2つのリーグに分かれることになったのは、1949年に毎日オリオンズ(現・千葉ロッテ)がプロ野球への新規参入を表明したことがきっかけでした。そのとき、新規参入を巡って賛成のチームと反対のチームに分かれてしまいました。
その結果、1950年から毎日オリオンズの新規参入に賛成した球団がパリーグ、反対した球団がセリーグとなりました。
セリーグの歴史
そこに新球団の大洋ホエールズ(現・横浜DeNA)、広島カープ(現・広島東洋)、西日本パイレーツを加えて7球団。さらに、国鉄スワローズ(現・東京ヤクルト)も新たに加わって、8球団でのスタートとなりました。
その後、西日本パイレーツがリーグを脱退、大洋と松竹が合併して大洋松竹ロビンスとなったことで現在の6球団となっています。
パリーグの歴史
そして、2リーグ制への移行のきっかけとなった新球団の毎日オリオンズ、西鉄クリッパーズ(現・埼玉西武)、近鉄パールズを加えた7球団でスタート。1954年には高橋ユニオンズが加盟し、その後、高橋と大映が合併、そのチームがさらに毎日と合併しました。
さらに、2004年には近鉄とオリックスが合併して東北楽天が参入し、現在の6球団となっています。
セリーグとパリーグのルールの違い
DH制があるかないか
DHとはDesignated Hitterの略で、意味はDesignated=専用・Hitter=打つ人です。言葉の意味通りに打つ専門の選手ということで、DHの選手は守備につくことはありません。
つまり、セリーグではピッチャーも打席に立ちますが、パリーグではピッチャーの代わりにDHの選手が打席に立ちます。
DH制の有無によるセパの違い
まず、DH制のあるパリーグでは守備力がなくても打撃力の高い選手をDHで起用することができます。一方でセリーグの場合は全選手が守備につく必要があるため最低限の守備力は欠かせません。
また、DH制のないセリーグでは中盤以降にチャンスでピッチャーに打順がまわってきたときに、代打を出すべきかという難しい判断を迫られる特徴もあります。
パリーグから始まった予告先発投手とCS
たとえば、事前に次の試合の先発投手を発表する予告先発制度もパリーグが始めたもの。パリーグがファンサービスとして始め、その後にセリーグでも行われるようになりました。
また、レギュラーシーズンのあとのプレーオフ制度であるクライマックスシリーズも、パリーグから始まったものです。2004年から2006年まではパリーグだけプレーオフ制度が行われていました。
セリーグとパリーグが戦う試合
日本一を決める日本シリーズ
初年度の1950年から、現在と同じように4戦先勝の7試合制で行われていました。2019年までに計70回の日本シリーズが行われ、対戦成績はセリーグが35回優勝、パリーグも35回優勝とちょうどタイの成績となっています。
2005年に始まったセパ交流戦
日本シリーズでもそうですが、DH制に関してはパリーグのホームゲームでは採用され、セリーグのホームゲームでは採用されません。2019年までの15年間のセパ交流戦の優勝は、パリーグのチームが12回とセリーグを圧倒しています。
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