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野球のビデオ判定とは?リクエスト制度の成功率・誤審率・回数を解説

野球のビデオ判定とは?リクエスト制度の成功率・誤審率・回数を解説

野球のビデオ判定とは誤審が疑われるプレイの判定に対してビデオによるリプレイ映像を確認し、判定を再検証することです。リクエスト制度とは誤審が疑われるプレイに対してビデオ判定を要求する制度です。リクエストの利用には細かいルールが決められています。

2023.01.03 野球

野球のビデオ判定とは?

@akiraccio on Instagram: “白井さんもこの角度じゃアウト判定するよねw . 「判定が味方した」って言い回しは誤審を濁す時に使うもんであって、ビデオ判定する事自体が「野球をつまらなくする」とは思わないけどな。 .…” (123915)

ビデオ判定とは誤審が疑われるプレイを試合中にビデオで再検証する制度​です。

野球では1プレイが試合結果を大きく左右する場合があります。誤審によって試合結果に影響が出ないようにと日本のプロ野球ではビデオ判定が導入されました。

本塁上のクロスプレイや、ポールぎりぎりにスタンドインしたボールがホームランかどうかなど得点が入るかどうかに影響する重要なプレイでビデオ判定は利用されます。

プロ野球のビデオ判定

プロ野球でのビデオ判定のことをリクエスト制度と呼びます。

MLBではビデオ判定のことをチャレンジ制度と呼び、NYの別施設に待機している分析担当審判員がビデオ判定の判断を下します。一方、日本では球場の審判員達が再度映像を確認することでビデオ判定の最終的な判断をしています。

プロ野球ではビデオ判定の映像は球場の中継映像を基本的に使用するため、球場ごとにカメラアングルが違うなどの問題点があります。

高校野球のビデオ判定

ツヅリ on Instagram: “5年前初めて甲子園で高校野球みた感動したな〜カメラなんか持ってなかったからアイフォンカメラ!!📸#龍谷大平安 #甲子園 #甲子園球場 #高校野球” (123918)

高校野球ではビデオ判定制度は導入されていません

高校野球はトーナメント方式の一発勝負のため、ビデオ判定の導入を求める声も上がっていますが、いろいろな条件を考えるとなかなか導入するのは難しいようです。

高校野球はプロ野球と異なり興行ではないため、導入費用の負担は誰がするのか。ビデオ判定によるプレイ中断で試合時間が延びることを避けるたいなどの理由で導入が見送られています。

ビデオ判定が導入された経緯と時期

ひーちゃん♪ on Instagram: “#カープ#4/19 #納得いかない #目覚め悪い #誤審  #カープに興味ない方ごめなさい #望めば #全てのジャッジに #ビデオ判定 #して頂きたい #一所懸命 #やっている #全プロ野球選手が #かわいそう  #横浜の選手の皆さん #その後の試合 #変な雰囲気になって…” (123914)

ビデオ判定は誤審を減らすために2010年に導入されました。

誤審は試合結果に大きな影響を与えます。判定への抗議により試合が長時間中断するという問題があったため、ビデオ判定の導入が議論されるようになりました。

2006年に巨人がビデオ判定導入の要望を訴えたことで議論が本格化し、2010年シーズンよりプロ野球でビデオ判定が利用されるようになりました。
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ビデオ判定が導入された経緯

2006年6月の巨人対ロッテ戦の判定がきっかけで議論が本格化。

2006年シーズン終了後にビデオ判定導入の提案が12球団に提案され、大きな反対もなく試験導入が決定します。しかし一部球場でビデオ判定に利用するモニターが設置されていなかったため、シーズンでの導入までには時間がかかりました。

全ての球場でモニターが設置された2009年のシーズン途中に試験導入が開始。翌2010年シーズンよりビデオ判定は正式に運用されることになりました。

プロ野球で導入された時期

プロ野球ではセパ両リーグ共に2010年より本格導入

ビデオ判定の導入当初は混乱を避けるためホームラン判定のみに利用という形でした。

ビデオ判定の適用第1号は2010年3月27日の東京ドームにおける巨人対ヤクルト戦で、ガイエル選手のバックスクリーン付近のフェンスに当たった打球の判定で利用され、当初2塁打と判断された判定がホームランと訂正されました。

リクエスト制度の利用可否

Kosuke2 on Instagram: “広島が同点に追いついた。1点ビハインドの三回。1死から1番田中が左翼線二塁打で出塁。続く菊池の鋭い打球を二塁手・中井がはじくと、田中は一気に三塁を蹴った。本塁は際どいタイミングだったが、球審の判定はセーフだった。  約4分半のリプレー検証が行われたが判定は覆らなかった。…” (123912)

リクエスト制度は利用できるプレイが制限されています。

【リクエスト制度が利用できないプレイ】
・ストライク、ボールの判定
・ハーフスイング
・自打球
・走塁妨害、守備妨害
・インフィールドフライ
・塁審より前方の打球
・ボーク

一連の流れで進行するようなプレイはリクエスト制度を利用することができません。

リクエスト制度を利用できるプレイ

リクエスト制度が利用できるのはボールデッドになるプレイのみ

試合の進行を極力妨げないためにリクエスト制度によるビデオ判定が利用できるプレイはある程度制限されています。ホームランのように一時的にプレイが途切れるボールデッドになる場合のみリクエスト制度が利用できます。

リクエスト制度を利用できないプレイ

よっしー on Instagram: “高梨 見事に大谷を見逃し三振!#高梨雄平 #大谷翔平 #rakuteneagles #楽天イーグルス #見逃し三振” (123920)

リクエスト制度は審判の裁量を奪わない

全てのプレイにリクエスト制度が認めてしまうと審判の存在意義がなくなってしまいます。そのため、ある程度審判の裁量によって裁けるプレイにはリクエストの要求は認められません。

ハーフスイングやインフィールドフライのように明確な判断が難しいようなプレイは審判の判断が重視されます。

ホームランの判定

Shojun Miyamoto on Instagram: “今日はここから!ホームラン判定は任せろ!!#baystars #ホームラン判定” (123919)

ビデオ判定でも誤審の可能性があるホームランの判定

球場によりビデオ判定に使用するカメラの性能に差があります。そのためビデオ判定の際に映像を拡大すると画質が荒くなり、ビデオ判定にも関わらず、誤審の可能性を捨てきれないケースもごくまれに発生します。

2018年6月22日のオリックス対ソフトバンク戦ではファールと判定された打球がリクエスト制度によるビデオ判定後に、ホームランと訂正されたものの、最初の判定が正しかったと試合後に審判団が誤審を認めるというケースも実際にありました。

ビデオ判定のリクエスト制度の回数とその仕組み

西依 靖泰 on Instagram: “#小川監督 #東京ヤクルトスワローズ #ヤクルトスワローズ #スワローズ#抗議#猛抗議抗議の後のリクエストはおかしいと抗議#後味悪い判定 #判定覆る #ビデオ判定#ビデオ検証” (123910)

リクエスト制度には利用数などのルールがあります。

【リクエスト制度の基本ルール】
・リクエスト数は各チーム最大2回
・リクエスト数は試合が延長に入ると1回追加
・リクエスト数はリクエストが成功した場合は減らない
・リクエストに対する再リクエストはできない

一定のルールを決めることでスムーズな試合進行を目指しています。

1試合に利用できるリクエスト制度の回数

リクエスト制度の回数は延長戦に入らない限り1試合最大2回

リクエスト制度を受けた審判はリプレイ検証の時間も含めて再判定を5分以内に済ませないといけないというルールがあります。無制限にリクエストを認めてしまうと、試合時間が大幅に伸びてしまう可能性があるからです。

2010年以前と以降の平均試合時間を比べると大きな変化がないことからも回数制限の効果が出ていることが分かります。
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via npb.jp
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リクエスト制度の利用回数増減の仕組み

リクエスト制度は成功すると回数は減らず、延長に入ると1回分追加されます。

判定が訂正された場合、利用できるリクエスト回数はそのまま変わりません。一方、判定が変わらなかった場合はリクエスト回数が1回減少します。そして試合が延長戦になった場合はリクエスト回数が1回分追加されます。

1試合3回のリクエスト失敗は過去にないようですが、2018年8月21日に広島が1イニングで2回のリクエスト失敗記録しています。

リクエスト制度の成功率と審判の誤審率

千葉魂 on Instagram: “卍#敷田球審 #プロ野球審判 #敷田直人” (123921)

リクエストの成功率と審判の誤審率は表裏一体の関係

リクエスト成功は審判が誤審をしていたことを示すわけですから、リクエスト成功率が低い方ことは審判技術の確かさを証明する形になります。

2019年シーズンはリクエスト回数全561回に対してリクエスト成功数は171回でした。

ビデオ判定の成功率

2019年シーズンのリクエスト成功率は.305

2019年のリクエスト回数は全561回で判定が覆ったのが171回となり、成功率は約30.5%です。

各チームごとに成功率は大きく異なり、最も成功率の高かったロッテの成功率は37%で、最も成功率の低かったヤクルトは22.6%とロッテとは約15%ほども成功率が違いました。

審判の誤審率

審判の誤審率も.305

リクエストの成功率は審判の誤審率を表します。単純に考えると判定が疑われるプレイにおいておよそ3回に1回は審判は誤審をしていると言えます。

逆を言えば判定が疑われるプレイでも約7割は審判が正しい判定を下しているわけですから、審判の技術不足を追求するかどうかは人によって意見が分かれるところです。

リクエスト制度は野球の新たな楽しみ

リクエスト制度は野球ファン、関係者の間でも賛否両論のあるテーマです。

リクエスト映像が球場に流れることで野球観戦しているファンが判定について議論を交わしたり、リクエスト結果によって一喜一憂するなど新たにプロ野球を盛り上げる要素になっているのも紛れもない事実と言えます。

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