打撃妨害のルールを詳しく知ろう!打撃妨害が適応になる条件とは?
打撃妨害とは、打者がボールを打つ行為を守備側が妨害したときに適用される、野球のルールです。打撃妨害が起こると守備側にはペナルティーが科せられます。野球は守備優先のスポーツのため頻繁に起こることではありませんが、打者の妨げにならないためにも、ルールを把握しておく必要があります。
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公式ライター Activel_director
打撃妨害とは?
野球は守備側が優先されるスポーツのため、頻繁に起こることではありませんが、守備に回るときにバッターの妨げにならないために、意識しておく必要があります。
打撃妨害のルール
妨害をおこなった選手にはエラーが記録され、打撃を邪魔された打者には1塁に進める安全進塁権が与えられます。
打撃妨害の審判の宣告方法
・プレーが止まった場合
審判が「打撃妨害」と宣告し、頭上に両手を上げて、左手の甲を右手で叩きます。
・プレーが続行した場合
審判は選手の邪魔をしないために、妨害が起こったことを声を出さずにジェスチャーで示して、最後までプレーを続けさせます。
打撃妨害のペナルティー
妨害が起こったとき、3塁ランナーがスクイズやホームスチールを試みていた場合は先へ進むことができ、得点も認められます。
打撃妨害での監督の選択権
プレーが続行した場合、審判は選手を邪魔しないよう、声を出さずにジェスチャーだけおこないます。審判のサインを見逃さないことが重要です。
打撃妨害のスコアブックの付け方・記号
図は、投球を打とうとした打者が相手チームの捕手から妨害を受けたことを示しています。
ただ、野球のスコアブックには特別決まった規則はありません。自分が分かりやすい書き方で記入しましょう。
打撃妨害になる3つのケース
・接触による妨害
・前進による妨害
・捕球による妨害
打者を妨害してペナルティーを科せられることも不利益になりますが、ぶつかったりするとケガをする可能性もあります。ペナルティーやケガを防ぐために、どのような場面で妨害を宣告されてしまうのか、理解しておきましょう。
接触による妨害
たとえば、捕手が打者の近くでミットを構えていて、打者が振ったバットがミットに当たった場合、捕手が打撃の邪魔になったと判定されます。
前進による妨害
たとえば、ミットが空っぽの状態で投球を捕りたいと思っている捕手が、本塁の上にいたせいで、打者が球を打てなかった場合、打撃の邪魔をしたと判定されます。
捕球による妨害
たとえば捕手が投球をキャッチしたくて気がはやり、本塁の上で、打者がバットを振る前に投球を捕ると、打撃の邪魔になったと判定されます。
打撃妨害の実際の例
実際の例を確認し、妨害に対して知識を深め、ペナルティーを科せられたり、ケガをすることを防ぎましょう。
打撃妨害で進塁したケース
9回裏、2アウト1塁2ストライクの状況で、桐生第一の打者が球を打ったとき、金沢の捕手のミットに当たりました。ボールは転がり、投手が2塁に投げ試合終了と思われましたが、声を出さずにジェスチャーだけしていた審判が打撃妨害を宣告します。
守備側にペナルティーが与えられ、打者と1塁ランナーが進塁し、2アウト1、2塁で試合は継続されました。
打撃妨害でサヨナラになったケース
日本プロ野球界において打撃妨害でサヨナラになった試合 | |||
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年/月/日 | 場所 | 勝ち | 負け |
1964/8/22 | 東京スタジアム | 東京オリオンズ | 阪急ブレーブス |
1975/9/15 | 阪神甲子園球場 | 阪神タイガース | 大洋ホエールズ |
2006/9/7 | 下関球場 | 横浜ベイスターズ | 広島東洋カープ |
2006年に下関球場でおこなわれた横浜ベイスターズと広島東洋カープの試合では、延長10回裏、2アウト満塁で横浜の佐伯選手がスイングしたとき、広島の捕手・石原選手のミットと接触しました。佐伯選手は1塁に、別の塁にいた選手が繰り出しで進塁したことで3塁ランナーがホームインし、横浜のサヨナラ勝ちになりました。
打撃妨害で監督の選択権が使われたケース
2回裏1アウト1、3塁で、西武の細川選手がスイングしたとき、中日の捕手・小田選手のミットと接触しました。転がった打球は1塁に送球され細川選手はアウトになりましたが、1塁ランナーは2塁に、3塁ランナーはホームインしていたため、西武の渡辺監督はプレーを活かすことを選び、2アウト2塁、1得点の結果となりました。
打撃妨害に関係するルール
同じ状況でも打撃と守備、どちらの妨害がとられるか、見分けがつきにくいことがあるため、選手や監督、審判も、試合をよく見ておかなくてはなりません。
守備妨害について
妨害行為を起こした選手はアウトを取られたり、別の塁上にいる選手が、妨害が発生したときにいた塁まで戻されるペナルティーが、攻撃側に与えられます。
打撃妨害と守備妨害の関係性
投球は相手チームの打者と対戦するために投げた球で、送球は自分のチームの野手に繋ぐ目的で投げている球だからです。ボールを投げる目的で、どちら側の妨害になるかも変わってきます。
打撃妨害を起こさないように注意しよう
相手チームの有利にならないように、守備側、特に捕手は、妨害を起こさないように注意しましょう。
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