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流し打ちのコツとは?3つの大事な打ち方と練習方法【野球上達ガイド】

流し打ちのコツとは?3つの大事な打ち方と練習方法【野球上達ガイド】

野球の攻撃のバリエーションと確率をさらに上げるバッティング、流し打ちのコツを解説します。流し打ちのコツはボールを引き付けること?身体を開かないこと?そしてバットスイングにも工夫が。そして流し打ち習得のための練習も併せて解説します。

2023.01.03 野球

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流し打ち会得の基本とは?

流し打ち会得のための基本は、何といってもまずはきっちりセンター返しができるかです。

センター返しはバッティングの基本と、野球に触れたことがある人は必ずと言っていいほど聞いていると思いますが、ともかくボールをしっかりとセンターに返せる選手は流し打ちも非常にうまい選手が多いです。

流し打ちも引っ張る打ち方も基本はセンター返し。そこからざっくりと言えば、打つタイミングが早いか遅いかの違いでしかありません。流し打ちも基本と地道な練習の上で成り立っているものです。

今回はその流し打ちのコツと流し打ち習得の練習方法を紹介していきたいと思います。

野球の流し打ちのコツ①

引き付ける

【お手本】逆方向へ 強い打球の打ち方 ソフトバンク内川聖一

流し打ちをするにはボールを引っ張って打つ時よりも、更にボールを引き付けて打つ必要があります。そのため監督コーチや野球の解説者の方々も逆方向へ打つバッティング、つまり流し打ちの重要性を繰り返し説いています。
ボールをよく引き付けるということは、その分ボールをしっかり見ることにも繋がり、よく見て打つことによって、ヒットゾーンにボールが飛んでくれる確率が上がるからです。

ボールを引き付けるという意識が流し打ちには殊更重要なコツです。

最短距離でバットを出す

ボールをよく見て打つということはその分バットの出が遅れるということになります。その場合にバットを大回りするように出していてはバットを出す前にキャッチャーミットにボールが収まってしまいます。

もしくはバットにボールが当たってもスイングスピードが最高速になっておらず、弱い打球になってしまうか、完全な振り遅れで逆方向とは言っても完全なファールで、フェアゾーンには飛ばないという事態になります。

そのためボールはよく引き付けて、更にバットは最短距離で鋭く出して、しっかりとミートする必要があり、それが大きなコツです。

野球の流し打ちのコツ②

身体を開かない

首位打者 横浜DeNA宮崎敏郎 流し打ちの極意

これはほぼ全てのバッティングにも通じますが、流し打ちにおいても身体を開かないことが大切なコツです。体を開いていては力の入った打球も飛びませんし、ボールを引き付けることもできません。

むしろ前の肩(右打者なら左肩、左打者なら右肩)を普段よりもベース側に寄せるようにしてから打ちます。所謂肩を入れると呼ばれる感覚で打つという選手も数多く存在していますが、肩を入れることでバットのヘッドが最後まで残り、流し打ちしやすくなります。

ヘッドを残す

流し打ちのバッティングをする際には、バットのヘッドを最後まで返さずに打つと、逆方向に飛ばしやすくなります。バットのヘッドが返るのが早い、所謂手首をこねる癖を持っていると、引っ張る方向に打球が飛ぶか、ボールを引っ掛けるようなバッティングになってしまい、ボテボテの内野ゴロになってしまいます。

外側の球は特に引っ張りにかかってしまうと、よほど力のあるスラッガーでもなければ、遠くには飛ばず、ボールを引っ掛けてしまうリスクも大きくなってきます。

特にこねるようなバッティングの打ち方になってしまうとヒットコースに飛ぶことは少なく、外側のボールは球に逆らわず、逆方向に流し打ちすることが重要になってきます。

野球の流し打ちのコツ③

逆方向へ引っ張る

高校球児必見・元ヤクルト宮本慎也の右方向へ強く打つ技 。

プロ野球選手も流し打ちの際、ボールを逆方向へ引っ張るような意識を持って打つという選手も数多くいます。流し打ちのコツ②で紹介したように、身体を開かずにボールを引き付け、最短距離でバットのヘッドを返さずに打つということをしていると、ボールにバットを当てただけというバッティングになりがちです。

当てただけのバッティングでは強い打球が飛ぶことが少ないので、当てただけのバッティングではなく、しっかりと振り切る意識が必要ということになります。それを逆方向へ引っ張ると表現されています。

押し出すような振りをする

手首を最後まで返さずにバットを強く振り切って打つコツには、バットを最短距離でボールにぶつけ、バットを流し打ちの方向にボールと一緒に押し出すようなイメージの打ち方で臨むと、流し打ちで強い打球が打てるようになります。

普通のセンター返しのバッティングや引っ張る打ち方とは少しバッティングのイメージが変わってくるので、実際にボールを打ってみて慣れていくしかありません。

個人的な話ですが、筆者も流し打ちの際はこのようなイメージでバッティングを行うと流し打ちで強い打球が飛ばせるようになりました。

流し打ちが上手になるための練習方法

スイングスピードと押手の強さが重要

Baseball Batter Hitting · Free photo on Pixabay (52759)

流し打ちに特に必要となってくる要素が、スイングスピードと押手の強さです。特にボールを引き付けて打つ打ち方である流し打ちは、元々引っ張るよりも振り遅れる打ち方のイメージとはいえ、一歩間違えば振り遅れすぎてしまい、ファールゾーンに飛んで行ってしまうことが多いです。

そしてポイントが後ろであるため、押手(右打者なら右手、左打者なら左手)が弱いとボールの勢いに負けやすく、やはりファールゾーンにばかり飛んでしまい、ヒットゾーンに打球が飛んでくれないことが多くなります。

そのため引き付けて振りに行ってもすぐにインパクトに移れるスイングスピード、ポイントが後ろになってもボールの勢いに負けない押手の強さが必要となります。

流し打ちのための練習方法①スイング編

素振りと打ち込みの反復

やはりどんな練習でも反復が必要です。これに関しては近道も手軽なコツもありません。スイングスピードは筋トレでも上げることは可能ですが、どんなにパワーを持っていても、バットを振るための動きに生かされなければ意味がありません。

野球ならば野球の動きで鍛え上げていくのがやはり必要であり、地道な練習が大きなコツです。打ち込みも反復し続けている内にタイミングやポイントを徐々に掴んでいくことができます。たくさん打ち込んで、成功と失敗を重ねつつ、流し打ちのタイミングとポイントを掴んでいきましょう。

バットを放り投げる練習

珍練習・バット投げ by藤井宏政&穴田

バットを放り投げると言っても、フォロースルーの後のバット投げを練習するというわけではありません。これはコツ③で紹介した、バットを押し出す打ち方の感覚を掴むための練習で、バットを流し打ちの方向に置いたネットへ放り投げる練習方法です。

流し打ちの方向にバットをうまく放り投げるには、手首をこねるようなバットスイングではまず不可能であるため、この練習を続けていく度に、流し打ちに重要な打ち方である、バットを押し出すようなイメージのコツを養っていけます。広い場所で素振り用のバットで試してみてください。

流し打ちのための練習方法②押手編

押手一本での素振りやトスバッティング

野球指導〜片手(後ろの手)ティーバッティング・打撃練習〜

押手とは逆の引手と呼ばれる方の手で、片手の素振りをしたことがあるという人はいるかもしれません。こちらは引手の感覚を掴むためのものですが、それは押手側であっても同じことで、押手一本での素振りやトスバッティングもバッティング上達に役立ちます。

押手一本の素振りやトスバッティングで、押手のパンチ力を上げましょう。ただ注意するのはあまり手首をこねすぎないようにすることです。引手と押手のバランスが崩れてしまい、押手が強くなりすぎてしまうと、こねるバッティングになってしまいがちになります。

こねるバッティングは流し打ちにも、その他のバッティングにも悪影響が出ることが多いので、押手も引手もバランスよく鍛えていきましょう。

タイヤ叩き

タイヤ打ち

野球のバッティングのインパクトにおけるパンチ力強化にはタイヤ叩きも効果があります。タイヤを叩いてインパクトのコツを掴むのももちろんですが、バットでボールを押し込み強く打球を飛ばすコツも掴めます。

色んなタイミングやポイントで叩いてみるのもよいでしょう。どうしてもボールだと動くものですし、ティーバッティングだとティーにボールを置くので場所を間違えるとボールではないところを打ってしまい練習になりません。

動かないタイヤをさまざまなタイミングやポイントで叩き、バッティングの感覚を掴んで行けるタイヤ叩きの練習は非常に有用と言えると思います。

流し打ちのための練習方法③タイミング編

正面からのトスバッティング

引っ張って打とう!正面から投げるトスバッティングの練習方法

流し打ちのタイミングが掴めているか試したいものの、いきなり野球の実戦やフリーバッティングの速い球を打つとせっかく固めたバッティングが崩れかねません。流し打ちが固まっていない内に速い球を打つのではなく、遅い球を感覚と馴染ませながら打っていきましょう。

それにはトスバッティングが有用です。そして普通のトスバッティングだと打球方向の打ち分ができないので、こういった場合は正面からのトスバッティングがおすすめです。

緩い球が真正面からやってきてくれるため、動く球での流し打ちのタイミングとポイントを掴むのに非常に有用です。しかし正面からのトスバッティングのためには、それなりのスペースと防御用のネットが必要になるため、場所と機材の準備が必要となります。

バトミントンのシャトル打ち

朝練習シャトル打ち

しかし正面からのトスバッティングはしっかりと野球の練習ができる場所とネットなどの機材が必要となるので、個人で練習するには中々ハードルが高いです。それよりももっと簡単で遊び感覚で練習できる方法もあります。それがバトミントンのシャトル打ちです。

バトミントンのシャトルを正面から投げてもらい、バトミントンのラケットで打つ練習方法です。バトミントンのラケットは押手で持って振ります。この練習のよいところは、バトミントンのシャトルで打つため危険が少なく、正面からのトスバッティングほどにスペースや機材も必要ないため、手軽にできるというところです。

中々野球の練習場所が確保できない時や、ちょっと時間が空いてバトミントンのシャトル打ちができるくらいのスペースが空いている時に、遊び感覚で試してみてください。

地道な練習で広角に打てるバッティングを身につけよう!

流し打ちホームラン集 2017

以上が流し打ちの打ち方におけるコツと練習方法です。
流し打ちがうまくでき、広角に打つことができるようになることでヒットを打てる確率も上がりますし、仮に綺麗なヒットが打てなかったとしても、右打者ならば右方向への進塁打、左打者ならば左方向に転がった内野安打など、攻撃のバリエーションが増えることは間違いありません。

野球はチームスポーツですから、派手に打ちまくるスラッガータイプの選手だけではなく、そういった器用に次打者へ繋ぐタイプの選手も間違いなく必要となってきます。一朝一夕ですぐにバッティングが身につくものではありませんが、地道な練習の積み重ねで流し打ち・広角に打てる打者を目指しましょう!

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