高校野球の歴史とは?春の選抜・夏の甲子園の始まりから100年の歴史
高校野球の全国大会には春と夏の2つの大会があり、現在はともに甲子園球場で開催されているため甲子園大会とも呼ばれています。夏の甲子園は1915年、春の甲子園は1924年に始まり、夏の大会は2019年に100回大会を迎えています。
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公式ライター Activel_director
高校野球の歴史
現在はともに甲子園球場で開催されているため、春の甲子園と夏の甲子園とも呼ばれています。夏の全国高校野球選手権大会が先にスタートし、遅れて春の選抜高校野球大会が始まりました。
春の選抜高校野球の始まり
1924年
【第1回大会の会場】
愛知県名古屋市の山本球場(現在のJR東海八事球場)。春、夏を通じて、高校野球の全国大会が関西以外で行われたのはこのときだけです。
【第1回大会の大会名】
戦前の時代で学制が異なっていたため、大会名は選抜中等学校野球大会です。
【第1回大会の出場校】
本大会出場8校
夏の甲子園の始まり
1915年
【第1回大会の会場】
大阪府の豊中グラウンド。甲子園球場はまだ完成していなかったためです。
【第1回大会の大会名】
全国中等学校優勝野球大会。戦前の時代で学制が異なっていたため、春の選抜高校野球と同様に大会名は現在とは異なっています。
【第1回大会の出場校数】
予選参加73校、本大会出場10校
高校野球の100年の歴史
2020年の春は令和時代初の選抜高校野球大会が開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により春の大会では史上初の大会中止となっています。
選抜高校野球の歴史
夏の大会と同様に甲子園球場で開催されるようになったのは、1925年の第2回大会から。1942年から1946年までは太平洋戦争の影響で大会は中断されています。戦後、学制改革によって1948年の第20回大会から、大会名が現在の選抜高校野球大会となっています。
選抜高校野球出場枠の歴史
現在は32校がベースですが、10回ごとの区切りの大会では記念大会として出場校を増やします。そのため、1998年の第70回大会、2008年の第80回大会、2018年の第90回大会では史上最多の36校が出場しています。
選抜高校野球21世紀枠の歴史
21世紀枠の歴史は、その名の通りに21世紀の最初の大会であった2001年の第73回大会から始まりまっています。文武両道の学校や部員不足や豪雪地帯などの困難を克服した学校、野球以外の活動で地域の模範となる活動をしている学校などが選ばれます。
ただし、21世紀枠の選出も最低限の実力は必要で、秋の大会の都道府県大会ベスト8以上が条件となっています。
選抜高校野球の大会歌
初代の大会歌は1931年の第8回大会で使用された「蒼空高き甲子園」でしたが、歌詞に英語が含まれていたために1年で廃止。2代目の大会歌は1934年の第11回大会から1992年の第64回大会まで使用された「陽は舞いおどる甲子園」です。
夏の甲子園大会の歴史
大会名は1948年の第30回大会から現在の全国高校野球選手権大会に変更。第4回大会では米騒動、1941年から1945年までは太平洋戦争で大会中止となりましたが、2019年に記念すべき第100回大会を迎えています。
夏の甲子園出場校数の歴史
甲子園の土の歴史
夏の甲子園の大会歌
高校野球歴史に残る試合とは?
高校野球歴史に残る試合
鳥取中(鳥取)対広島中(広島)の一戦で、結果は鳥取中が14対7で勝利しています。試合前には大会を主催する朝日新聞社の村山龍平社長が始球式を行っています。
高校野球歴史に残る名勝負
’98夏甲子園 横浜vsPL学園
・1969年夏の決勝…松山商0対0三沢
延長18回引き分け、再試合は松山商が4対2で勝利
・1979年夏の3回戦…箕島4対3星稜
延長18回、サヨナラホームラン
・1998年夏の準々決勝…横浜9対7PL学園
延長17回の死闘
・2006年夏の決勝…早稲田実1対1駒大苫小牧
延長15回引き分け、再試合は早稲田実が4対3で勝利
高校野球の歴史的大敗とは?
第67回全国高校野球選手権大会 第7日 PL学園対東海大山形
高校野球の歴史に残るチーム
甲子園の最多優勝校
中京大中京vs.日本文理 (4/4)/ハイライト・優勝までの軌跡
中京大中京(優勝11回)
【春の最多優勝校】
中京大中京、東邦(優勝4回)
【夏の最多優勝校】
中京大中京(優勝7回)
春夏ともに最多の優勝回数を誇るのが愛知の中京大中京。戦前から現在にいたるまで常に強豪であり続けるチームです。春は同じ愛知県の東邦も最多タイの4回の優勝経験があります。
甲子園の最多出場校
龍谷大平安(出場75回)
【春の最多出場校】
龍谷大平安(出場41回)
【夏の最多出場校】
北海(出場38回)
春夏通算で最も多く甲子園大会に出場しているのは、京都の龍谷大平安で計75回。春が41回と最多で、夏も3番目に多い34回の出場経験があります。夏の最多は北海道の北海で38回。
甲子園の最多勝利校
中京大中京(133勝46敗)
【春の最多勝利校】
中京大中京(55勝26敗)
【夏の最多勝利校】
中京大中京(78勝20敗)
甲子園での勝利数は、優勝回数でも最多の中京大中京が春、夏、春夏通算と、すべてでトップとなっています。春夏通算の勝利数で2位につけるのは、PL学園と龍谷大平安で96勝です。
高校野球の歴史に残る記録
高校野球の歴史に残る打者記録
PL学園 清原和博 甲子園での全13本ホームラン!
【甲子園の個人通算最多本塁打記録】
春/清原和博(PL学園)…4本
夏/清原和博(PL学園)…9本
【甲子園の個人大会最多安打記録】
春/室岡尚人(観音寺中央)、山崎福也(日大三)、我如古盛次(興南)…13本
夏/水口栄二(松山商)…19本
高校野球の歴史に残る投手記録
江川卓 昭和48年夏
【甲子園の個人通算最多勝利記録】
春/楠本保(明石中)、吉田正男(中京商)…9勝
夏/吉田正男(中京商)、桑田真澄(PL学園)…14勝
【甲子園の個人大会最多奪三振記録】
春/江川卓(作新学院)…60奪三振
夏/板東英二(徳島商)…83奪三振
高校野球の歴史に残る監督記録
【監督の甲子園通算勝利数ランキング】
1位/高嶋仁(智弁学園、智弁和歌山)…68勝35敗(優勝3回、準優勝3回)
2位/中村順二(PL学園)…58勝10敗(優勝6回、準優勝2回)
3位/渡辺元智(横浜)…51勝22敗(優勝5回、準優勝1回)
高校野球の歴史の本
・「高校野球100年史」(森岡浩著/東京堂出版)
・「完全保存版 高校野球100年」(朝日新聞出版)
・「甲子園100年物語」(エイ出版社)
・「夏の甲子園全試合記録BOOK」(ダイアプレス)
高校野球100年史(森岡浩著/東京堂出版)
完全保存版 高校野球100年(朝日新聞出版)
甲子園100年物語(エイ出版社)
高校野球の歴史のまとめ
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