1. Home
  2. >
  3. スポーツ
  4. >
  5. 野球
  6. >
  7. マスコットバットの効果と正しい使い方とは?重さのあるバットのトレーニング効果を知ろう!
マスコットバットの効果と正しい使い方とは?重さのあるバットのトレーニング効果を知ろう!

マスコットバットの効果と正しい使い方とは?重さのあるバットのトレーニング効果を知ろう!

マスコットバットとは、野球の練習に使う重いトレーニング用バットです。重さのあるマスコットバットを振ることは、体幹のパワーアップや体全体を使ったバッティングフォームを身に付けることができる効果があるため、打球の鋭さや飛距離を高めることができます。

2022.06.19 野球

Writer

writer avatar

公式ライター
萩原歩

学生時代より趣味として仕事としてスポーツ業界に携わってきました。記事を通してスポーツの楽しさや奥深さが伝われば幸いです。


マスコットバットとは?

マスコットバットとは、通常の野球バットに比べ、200g〜500gほど重い練習用の野球バットのことです。素振りをメインに用いられ、普段の練習や試合で打席に入る前のウォーミングアップに使われます。練習や打席に入る前に重いバットを振って、実戦の打席で使うバットを軽く感じさせることが目的のアイテムですが、スイングスピードを上げることよりもフォームのチェックや矯正に主眼を置いたバットです。

マスコットバットの効果

マスコットバットの効果は、重いバットを振ることで、普段のバットを効率よく力強くスイングできる力を身に付けることです。軽いバットは手先の力だけでスイングができてしまいますが、重いバットは体を上手く使わなければスイングができません。軽いバットでは得られない効果があることは、マスコットバットの大きな魅力です。

スイング力強化

マスコットバットを振ることは、バットを振るために必要な筋肉を複合的に鍛えることができる謂わばスイング力の筋トレです。特に重いバットをふらつかずに振るために体を安定させる体幹の筋肉が働くため、体幹の筋力アップに効果的です。体幹が強くなることで、下半身の力を余すことなく上半身に伝えることができ、体全体の力を効率よく使った鋭いスイングが可能になります。

バッティングフォームの矯正

重いバットは体をバランスよく使わなければ振り抜くことができないため、マスコットバットは腕力に頼った非効率なフォームの矯正に役立ちます。わずか200gの増量でも、スイングすると遠心力によって数字以上の重さを体感することになり、全身の力を効率的に使わなければスムーズにスイングできません。マスコットバットをスイングを繰り返すことで、体幹や下半身の力を中心とした効率的な体の使い方を覚えることができます。

マスコットバットの使い方

マスコットバットを効果的に使うには、重さを感じながら振るのがポイントです。同じ力でスイングした場合、わずかでも重いバットのほうが先端の加速し始めるポイントが遅くなり、その分バットに力を加える時間も長くなります。マスコットバットは普段のバットよりも重い分、バットの先にあるヘッド部分の重さを体感しやすく、打球の強さや飛距離を高めるキーになるヘッドスピードを意識してスイングしやすいメリットがあります。

マスコットバットの選び方

マスコットバットを選ぶときは、目的​を明確に決めたうえで、自分に合った長さ重さのバットを選ぶのが大切です。実際にボールを打つ練習を考えているならば、素材タイプをチェックする必要も出てきます。使用用途や目的を外れたマスコットバットで練習しても、期待した効果が得られず、最悪の場合には逆効果になることもあるため選び方には注意しなければなりません。

マスコットバットの長さ

体重/身長 150~160cm 160~170cm 170~180cm
45~50kg 80cm 82cm 83cm
50~55kg 82cm 83cm 83cm
55~60kg 82cm 83cm 84cm
65~70kg 83cm 84cm 84cm
75~80kg 83cm 84cm 84cm
マスコットバットの長さは、実戦に向けて練習するために試合用のバットと揃えるのが基本的な選び方です。しかし、長さ次第で効果も変わってくるため、練習目的のために敢えて長いバットや短いバットを選ぶこともあります。

【長いマスコットバット】
遠心力が効くため、体幹を使ったスイングを覚えやすい

【短いマスコットバット】
遠心力でバットに振り回されないため、正しいスイング軌道の感覚がつかめる

マスコットバットの重さ

マスコットバットの重さは、900g〜1500gが多く、重いバットほど筋トレの効果が高くなります。筋力アップを狙う選手には1100g以上のバットがおすすめです。

しかし、スイングできないほど重いバットでは練習にならないため、あくまでも自分がスイングできる範囲の重さを選びましょう。特に体が成長しきっていない10代前半の選手が重すぎるバットで練習すると故障の危険があり、最初は900gから始めるべきです。

マスコットバットの素材

素材 特徴 使いどころ
金属 素振りに特化したデザイン フォーム固め
試合用バットと近い打撃感触 実戦感覚の練習
芯が狭くミートが難しい ミート力向上
マスコットバットの素材は、金属木、です。金属製は実打できませんが、素振り練習の効果を高めるデザインされていて、フォーム固めに適しています。木と竹のバットは実打できるタイプもあり、木製のほうが試合用のバットに近い感触で打つことができるため、実戦感覚での練習に向いています。一方、竹製はバットの芯が狭いため、正確にボールをバットの芯に当てるミート力向上の練習にうってつけです。

マスコットバットのタイプ

 (263330)

マスコットバットのタイプは、素振り専用のタイプと実打可能なタイプの2種類があります。フォームの確認だけならば素振り専用のタイプで十分ですが、素振りだけでなく実践的な練習も求めるのならば実打可能なタイプがおすすめです。ただし、実打可能なマスコットバットの場合は速球向けに作られていない製品も多く、バッティングマシンでの使用ができないバットもあるため、購入したバットの注意事項をよく読まなければなりません。

マスコットバットの形状

マスコットバットの形状は、自分の試合用バットと同じ形状を選ぶのがおすすめです。自分の試合用バットとメーカーや形状を合わせたマスコットバット選ぶことで、より実戦に近い感覚で練習ができ、試合でもマスコットバット練習の成果を発揮しやすい状況をつくることができます。試合用バットと同じメーカーからマスコットバットを探せば、同じ形状を探しやすいため、形状に関してはバットメーカーがひとつの基準になります。

おすすめのマスコットバット6選

マスコットバットは試合用のバットと違い、形状や重量、カラーリングの制約を受けないため、各野球用品メーカーからさまざまな特徴を持ったバットが発売されています。マスコットバットの特徴と自分の目的を照らし合わせて、効果的な練習ができる最適なマスコットバットを見つけてください。

ゼット : エクセレントバランス





ゼット(ZETT)

エクセレントバランス

長さ:83~85cm
重量:890g/900g
素材:竹製+木製
実打:○

実打可能タイプのマスコットバットで、ラミネート加工して耐久性が高められているため、連日の練習でマスコットバットを使いたい人におすすめです。耐久性の高い竹をメイン素材としながら、打撃面が試合向けバットと同じ木の素材でできていて、ボールを芯に当てる感覚を養いやすいメリットがあります。重量は約900グラムと重すぎず、バッティングフォームのバランスを保ったままボールを使った練習ができます。

ミズノ : トレーニングVコング02-W

MIZUNO(ミズノ)

トレーニングVコング02-W

長さ:83cm/84cm
重量:900g
素材:木製
実打:○

実打可能なうえ、形が試合用金属バットと同じため、実戦に近い感覚で使えるマスコットバットです。高校通算87本のホームランを記録した巨人の中田翔選手が高校時代に愛用したVコングと同じ形状と重量バランスを持ち、甲子園を目指す高校球児から絶大な人気を集めています。バットの重心が振り抜きやすい位置にあり、フォロースルーまできれいなフォームでスイングしやすい点が魅力です。

ワールドペガサス : フィールドマスター トクサンTVコラボモデル

worldpegasus(ワールドペガサス)

トクサンTVコラボモデル

長さ:85cm
重量:1100g
素材:木製
実打:○

手首を必要以上に返さないスイングを誘導するマスコットバットで、バットコントロール強化やリスト強化トレーニングに最適です。バットのグリップ部分が太く作られているため、手首が返りにくく、綺麗なスイングの軌道を妨げる早すぎる手首の返りを防ぎます。手首を返しすぎる悪癖がある選手のフォーム修正に効果的なうえ、実打ができ、素振りだけでなくトスバッティングやティーバッティングの練習で使うことができます。

GP : 野球 トレーニング バット 練習用


GP (ジーピー)

トレーニングバット

長さ:65~85cm
重量:500~1200g
素材:木製
実打:○

フィールドフォース : 素振り用トレーニングバット


フィールドフォース

素振り用トレーニングバット

長さ:84cm
重量:2,000g
素材:スチール
実打:x

パワーアップや体幹を意識したフォーム固めにおすすめのマスコットバットです。グリップからヘッドまで太さと重さが均一で、スイング時に遠心力を効かせることができないため、体幹を使ったスイングをしないと力強く振り抜くことができません。重さが2,000gありマスコットバットのなかでも重量級で、ある程度の筋力を持った高校生以上の使用が推奨されます。

ミズノ : カタテトレーニング


MIZUNO(ミズノ)

カタテトレーニング

長さ:65cm
重量:830g
素材:木製
実打:x

片手でスイングするタイプのマスコットバットで、バッティングフォームを細かくチェックしたい人におすすめです。片手ずつ分けて振ることでスイングするときの押し手と引き手を意識しやすく、左右の腕の役割を明確にした細かいフォームチェックが可能です。また、長さが短いため狭いスペースでも練習できるメリットがあり、自宅の部屋でも素振りができます。

マスコットバットを使うときの注意点

マスコットバットを使うときは、マスコットバットの目的や効果を知ったうえで練習に取り入れる必要があります。ただ力いっぱいにマスコットバットを振っても、マスコットバットの効果が得られないだけでなく、マスコットバットを使ったことがバッティング能力向上の妨げになることもあり、使うときは目的意識が大切です。

バッティングフォームを崩す危険性

筋力アップ目的にがむしゃらに重いマスコットバットを振っていると、バッティングフォームのバランスが崩れてしまいます。フォームのバランスが崩れると、体の開きが早くなったり、腕力に頼ったスイングになったりと、打撃の確実性や打球の飛距離を落とす原因をつくってしまいます。マスコットバットは適切な重さと長さのバットを使い、筋トレではなくフォームチェックをメインにトレーニングするべきです。

ケガや故障に注意

重量のあるマスコットバットを使ったスイングは、普段のバットでのスイングに比べて身体に負担がかかるため、ケガや故障に注意しなければなりません。重いバットは使い方を誤ると、手首に必要以上の負担がかかってしまいます。特にまだ体が未発達な少年野球の選手や非力な選手には、マスコットバットが重すぎる場合があり、マスコットバットを使用するときは、選手の体格とバットの重さを考えた練習計画が必要です。

マスコットバットで力強いスイングを手に入れる

 (263333)

マスコットバットは、体幹の筋力を鍛えながら、体全体のパワーを効率的に発揮するバッティングフォームを身に付けることのできる打撃向上のためのアイテムです。ケガや故障に気をつける必要がありますが、自分の体格や練習目的と照らし合わせて適切なマスコットバットを選び、正しい使い方でバッティング練習に取り組むことで、力強く正確にバットを振る力を身に付けることができます。

商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。

Follow Us
公式SNS
x logo facebook logo youtube logo
Search
サイト内検索