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2番バッターには強打者がよい理由とは?打点で見ると成功しているのか

2番バッターには強打者がよい理由とは?打点で見ると成功しているのか

2番バッターに強打者が多い理由とは、打線の中心的選手の打席数を多くするメリットがあるからです。野球は相手チームよりも多くの点数を入れたチームが勝利となります。打順の2番に強打者を入れることで得点を奪うチャンスを広げることができます。

2023.01.03 野球

2番バッターに強打者を入れるメリット

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2番バッターは、打席の中でつなぎ役として位置付けられてきました。しかし、2019年シーズンからは、2番に強打者を入れる球団も出てきています。

2番に強打者を入れるメリットは、大きく分けて3つあります。

強打者の打席数を確保
・送りバントの必要性
・試合を有利に進める


野球の今までの常識は、時代が進むにつれて変化してきました。つなぎ役ではなく、強打者を入れる考え方は、今までにない新たなトレンドとなりつつあります。

強打者の打席数を確保

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2番バッターに強打者を入れることで、強打者に多くの打席数を与える効果があります。野球は、3アウトで攻守が切り替わっていくスポーツです。

当然、打席数は打順によって多くもなり、少なくもなります。チーム内で打率や出塁率のよいバッターに多くの打席数を与えることで、得点の機会が高まるという考えがあります。また、強打者に多くの打席が回ってくることは、相手のピッチャーにもプレッシャーを与えることができます。

送りバントの必要性

Roy's channel on Instagram: “【ユウサンの野球脳伝授】 "送りバント" 送りバントは得点期待値を下げてしまうのか? ぼくからの結論からいくと、いらないに1票です! しかし、いらないと頑なに言い続けることはありません。 時には必要になるからです。…” (113643)

日本のプロ野球界で2番バッターの役目は、送りバントでランナーを進めることでした。ランナーを進めることで、より得点を生み出す効果があるとされていました。

しかし近年、この送りバントの必要性について疑問視する考えも出てきました。
具体的な内容は、以下の通りです。
・送りバントをすることで、1アウトを無駄にしている。
・送りバントをしても得点の確率は変わらない。
・送りバントをすると、試合に勝つ確率が下がる。
このような3つの疑問が、送りバントをするよりも打たせた方が勝つ確率が高いという考えが生まれた要因です。
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試合を有利に進める

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野球は、先制点をとることで試合を有利に進めることができます。先制点をとった試合の勝率は、6割以上にもなるというデータもあります。

そのため、2番バッターに強打者を入れることで、初回から得点を奪うチャンスが生まれます。

2番強打者の2019年の成績

2019年シーズンで特徴的だったのは、複数の球団で強打者を2番の打順に入れることでした。各球団の代表的な2番バッターの成績を振り返ってみましょう!

坂本勇人(巨人)

giants_PRIDE_6 on Instagram: “#giants #キャプ勇 #坂本勇人 #坂本勇人はなぜ神なのか #giantsファンと繋がりたい #giants好きな人と繋がりたい #G党さんと繋がりたい #坂本勇人ファンと繋がりたい #坂本勇人好きな人と繋がりたい #坂本勇人推し #坂本勇人推しメン #光星学院” (113648)

打率 .310
打点 81
本塁打 34
出塁率 .394
犠打 3
2018年シーズンまでは、主に1番や3番の打順に入っていた巨人の坂本勇人は2019年シーズンに2番として117試合出場しました。

まさに「2番バッターに強打者」を体現するような成績でした。4割近い出塁率を残した2番バッターは、これまであまり見られなかった傾向です。本塁打も34本と、つなぐ意識よりも試合を決定づける役割を担っていました。

大田泰示(日ハム)

@t.w.a.f on Instagram: “#lovefighters #大田泰示 #北海道日本ハムファイターズ” (113649)

打率 .297
打点 75
本塁打 19
出塁率 .334
犠打 0
日本ハムファイターズに所属している大田泰示は、体も大きく、スラッガー候補としてプロ野球入りした選手です。2番として、120試合出場しました。

送りバントを一度もしなかったところが、大きなポイントです。小技を駆使するスタイルではなく、あくまでも長打力を期待されての2番起用となっています。本塁打を19本放ち、打点も75を記録しています。長距離砲としての役割を果たした結果です。

鈴木大地(ロッテ)

Takatada Furukawa on Instagram: “. 1500投稿超えました!!!! ほんとは1500投稿目で 書こうと思ってたんだけど 鈴木大地は僕の中で永遠のキャプテンだし 楽天に行っても好きな選手なのは 絶対に変わりません。 楽天版大地の写真も バシャバシャあげそうです。  #鈴木大地 #chibalotte…” (113650)

打率 .291
打点 51
本塁打 12
出塁率 .373
犠打 10
ロッテのユーティリティープレーヤーとして活躍した(現楽天)鈴木大地は、2番として89試合出場しました。


年間を通して、送りバントを10回記録してはいるものの出塁率が3割を大きく上回っている点が、これまでの2番バッターとは違う点です。

2番に強打者を入れた結果

野球に関する全ての作戦は、試合に勝つために行うものです。そのため、時代の流行であっても、試合に勝てないようでは意味がありません。野球というスポーツは、相手チームよりも多くの点数をとったほうが勝ちでとてもシンプルなルールです。

2番バッターに強打者を入れた結果、どれほど打点を生み出したのかを検証していきます。

打点の多さ

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2019年シーズン、セ・リーグでMVPをとった坂本勇人の成績をもう一度振り返ってみましょう。

打率 .310
打点 81
本塁打 34
出塁率 .394
犠打 3

注目すべきなのは、本塁打数打点の関係です。2番バッターとして34本も本塁打を放っているのにも関わらず、打点が81です。本来ならば、打点が100を超えていてもおかしくありません。

2番バッターは、ランナーがたまった状態で打席を迎えられないため、2番に強打者を入れてもその選手に多くの打点を記録させることはできません。

3番、4番の打点

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一方、2番バッターの後を打つ3番、4番バッターの打点はどのようになっているのでしょうか?結果は、3番、4番打者の方が多くの打点を稼いでいます。

・岡本和真(巨人) 94打点
・丸佳浩(巨人) 89打点
・中田翔(日ハム) 80打点
・井上晴哉(ロッテ) 65打点

2番バッターに強打者を入れることで、3番、4番打者に多くのチャンスが訪れます。100打点近い数字を記録することができたのは、2番に強打者を入れることが大きく関わっています。

2番バッターの最高成績

Giants_Love_6_36 on Instagram: “【オープン戦:#巨人 ー #ヤクルト @東京ドーム】#坂本勇人 がティー打撃。(撮影・たえ見朱実)#giants #無観客#野球が楽しめる日がきますように#球場で野球を観れる日がきますように#野球観戦復活祈る#1425投稿目” (113659)

2019年シーズン、2番バッターとして最高成績を残したのは、巨人の坂本勇人でしょう。送りバントをせず、打ちにいったことによって、4割近い出塁率が結果として出ました。

チームメイトの丸や岡本の打点が多くなったのも、坂本の出塁が大きく関わっています。結果として巨人は、5年ぶりにリーグ優勝を果たしたので、2番バッターに強打者を入れる采配が成功したことを物語っています。

2番バッターが強打者である必要性

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2番バッターが強打者であることによって、クリーンナップを打つ3番、4番に多くのチャンスが巡ってきます。得点を奪うチャンスでしっかりと結果を残すことで、効果を発揮します。

今までは得点のチャンスを広げる役目を担っていた2番打者ですが、現在の2番打者は、チャンスを作り出す役割に変わりました。

2番バッターに強打者を入れるスタイルは、最近の打順の考えですがプロ野球にどのように定着してくるのか注目です。

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