野球のバッティングのフォームと練習のコツとは?【上達ガイド】
野球でバッティングを上達させるには、まず自分に合ったバッティングフォームを作り、そのフォームを固めることが重要です。バッティングフォームを作るうえで必要な、基本となる動作を身に付けるコツ、バッティングフォームを固めるための練習方法を詳しく解説します。
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公式ライター Activel_director
野球におけるバッティングフォームの重要性
また、バッティング内容が悪かった場合に、どこが問題だったのかを見つけるのに苦労し、正しい打ち方に修正するのにも時間がかかってしまいます。
このため、自分に合ったバッティングフォームを作り、打撃では常に同じ打ち方になるように、野球の練習でしっかりと自分のバッティングフォームを固めることが重要になります。
野球で理想的なバッティングフォームを作るコツ
バッティングはバットを構えてからボールを打つまで一連の流れのため、バットの振り方など少しでも正しいフォームになっていない部分があると、全体のバランスが崩れてしまい力を発揮できません。
理想的なバッティングフォームを作るには、基本となるポイントをしっかりと頭に入れておくことがコツになるため、ここではその基本となるポイントを各項目ごとに解説していきます。
野球で基本となるバッティングフォーム①構え方
しかし、基本となるポイントを押さえたうえで構えを作らないと、その後のバッティングの流れに影響が出てしまいます。では、自分に合った打撃の構えを作る際に必要な、基本となるポイントを具体的に見ていくことにしましょう。
バットの位置はトップの近くにする
このため、バットがトップの位置になるようなバッティングフォームにするのが理想になりますが、素振りなどの練習を行っても固定するのはかなり難しいので、バットができるだけトップに近い位置になるように構えるのがコツです。
背筋を伸ばすことよりも腰を意識する
腕をうまく使えないとバットがスムーズに出ないため、アウトコースやインコースのボールに対応しにくくなってしまうので、腰を前に突き出しお尻が後ろに出るようにして構えるのがコツです。
腰を前に突き出すようなバッティングフォームにすることで、自然と背筋が伸びて肩が動きやすくなり、バットがスムーズに出るスイングをすることができます。
後ろの脇は閉めずに開ける
両脇を閉めてバットを構えようと意識し過ぎると、背中が曲がったフォームになりやすく、背中が曲がると軸が傾いてしまい、同じくアッパースイングになってしまうリスクがあるため、脇は開けてリラックスした状態で構えるのがコツです。
特に後ろの脇を開けたフォームにすると、スイング時に脇を閉める動作が入ることでバットが加速し、スイングスピードが上がるメリットを得ることができるため、野球をした際に後ろの脇は開けた状態で構えるようにしましょう。
野球で基本となるバッティングフォーム②ステップ
・ピッチャーとのタイミングが合わせやすいか
・軸足に体重を乗せタメを作って踏み込みができるか
ピッチャーとのタイミングが合わない状態ではボールをとらえることができず、軸足にしっかりと体重を乗せなければ力強いスイングができず手打ちになってしまいます。このため、ここでは野球でバッティングをする際に、自分にはどのようなステップが合っているのか見つけることができるように、基本となるステップを具体的に解説していきます。
すり足でステップするバッティングフォーム
実際に野球をした際にピッチャーとのタイミングがうまくとれず、ボールをとらえるのに苦戦している人は、すり足でステップするバッティングフォームにするといいでしょう。
足を上げてステップするバッティングフォーム
実際に野球をした際に、足を上げてステップするバッティングフォームにする場合は、足を戻す時に身体が前へ倒れやすくなってしまうため、バランスを崩さないように注意が必要です。
ステップせずに軸足に体重を乗せるバッティングフォーム
軸がぶれない理想的なバットの振り方ですが、軸足に体重を乗せてタメを作るのも難しく、上半身と下半身の動きがバラバラになりやすいため、野球をした際にこのバッティングフォームにするには、素振りなどを含めかなりの練習を行う必要があります。
野球で基本となるバッティングフォーム③テイクバック
テイクバックをせずにステップしてバットを出してしまうと、スイングが加速せずに力強い打球を打つことができなくなり、バットのスイング軌道も安定しません。では、野球のバッティングフォームでテイクバックする際に必要な、基本となるポイントを具体的に見ていくことにしましょう。
トップの位置を早く作る
実際に野球をした際は、すぐにスイングの動作に移行できるように、トップの位置を早く作るのがコツです。ピッチャーの投球に対して長くボールを見て対応できるため、ステップする動作のスピードを調節することが可能になり、タイミングをとりやすくなります。
ステップと同時にスイングしないようにタメを作る
しかし、ステップと同時にスイングを開始してしまうと、タメが作れずスイングの速度でタイミングを合わせることになるため、力のないスイングになってしまいます。タメを作るバッティングフォームにするには、ステップした段階ではバットはトップの位置をキープした状態で、まだスイングの動作を行っていないようにするのがコツです。
バットのグリップが肩のラインになるようにテイクバックする
このため、野球ではバットのグリップが肩のラインになるようにテイクバックするのが基本で、バットのグリップが上下動しないようなバッティングフォームにするのがコツになります。
背中側にテイクバックしない
その結果、ボールを見ようと身体の開きが早くなるだけではなく、バットが遠回りするドアスイングにもなりやすくなってしまいます。このため、野球をした際はキャッチャー方向へテイクバックするような感覚を持つのがコツで、その感覚を持つとそのまま後ろへテイクバックするバッティングフォームになります。
テイクバック時にバットの先をピッチャー方向に傾ける
野球では肩のラインから約45度に傾けるのが基本で、それ以上傾けるとバットのスイング軌道が大きくなるので始動を早くしなければならず、ボールを長く見ることができなくなってしまうため注意が必要です。
野球で基本となるバッティングフォーム④体重移動
野球をした際に体重移動がスムーズに行えないと、せっかく軸足に乗せた体重をうまく活かすことができず、安定した力強いスイングができません。このため、ここではバッティングフォームの体重移動に関して、基本となるポイントを具体的に解説していきます。
重心は軸足に残して体重移動する
体重移動をする際にステップする足よりも、軸足の股関節に意識を持つのがコツで、スムーズに体重移動ができるようになります。また、野球で打ちたいという気持ちが強すぎると、身体が前に突っ込む原因にもなるため、その気持ちを抑えるのもコツで、ボール球にも手を出しにくくなります。
太ももの内側を意識して体重移動する
野球でバッティングする際の幅に足を開いた状態で、回転式の椅子に座りスイングする練習を行うと、太ももの内側に力を入れ下半身をうまく使って体重移動するコツをつかむことができます。
野球で基本となるバッティングフォーム⑤スイング
バットスイングを行う腕の使い方と、腰の回転を利用するために下半身の使い方が重要で、うまく使うことができないとバランスが崩れてバットに力が伝わらず、理想的なスイングもできなくなってしまいます。では、野球のバッティングフォームでスイングする際に必要な、基本となるポイントを具体的に見ていくことにしましょう。
腰は下半身主動で後ろの腰を押すイメージで回転させスイングする
このため、腰の回転を活かすために野球でスイングをする際、後ろの腰が押されて身体が回転するという意識を持ち、下半身から回転させた後に上半身を回転させ、最後にバットが出てくる、というバッティングフォームにするのがコツです。
最短距離でスイングするためにバットはグリップから出す
このため、野球ではバットのグリップを前へ出すことを意識してスイングするのがコツです。バットのグリップを前へ出すことでバットのヘッドが遅れて出るため、バットがしなるような力強いスイングが可能です。また、バットが身体の近くを最短距離で通る、インサイドアウトという理想的なスイング軌道になります。
インパクトの前に体重を軸足に戻してスイングする
それは、スイングを開始してボールをとらえるインパクトの前に、軸足の方に体重を戻すことです。
ボールをとらえるインパクトの前に軸足の方に体重を戻すと、身体は後ろへ傾きますが、スイングしている手は逆に前へ出るため、その勢いでバットのヘッドが走り、スイングスピードが上がります。
少し難しい動作ですが、このバッティングを覚えると、強い打球を打つことができるようになるため、野球の練習でコツをつかむようにしましょう。
ボールに対してレベルスイングになるようにバットを出す
また、上半身の傾きとスイング軌道の角度が90度で、バットに一番力が伝わるバッティングフォームになるため、野球でスイングする際は肩のラインと平行になるようにバットを出すのがコツです。
インパクト時に後ろの手でボールを押し込む
後ろの肘を曲げた状態でボールをとらえ、その瞬間に後ろの手の肘を伸ばし、ボールを押し込むようにスイングすることで、力強い打球になり飛距離が出ます。実際に野球をした際、後ろの手の甲が上を向かないように、そのままボールを押し込むのがコツで、手の甲が上を向いてしまうと、こねたバッティングになり打球がゴロになってしまいます。
野球で基本となるバッティングフォーム⑥フォロースルー
このため、ここでは野球をした際に、フォロースルーがうまくできるバッティングフォームにするために必要な、基本となるポイントを具体的に解説していきます。
フォロースルーは肘をしっかり伸ばし前を大きく
野球をした際に、センター方向へバットを投げ出すイメージでスイングするのがコツで、自然と肘が伸びた状態になりフォロースルーが大きくなります。
スイング時に手首を無理に返さない
フォロースルーの段階で自然と手首は返るため、前述したスイングの項目でも解説したように、ボールを押し込む方の後ろの手のひらは、上を向いた状態でそのままスイングするのがコツです。
野球で強い打球を打とうと意識し過ぎると手首が返りやすくなるため、その場合は後ろの手を離して片手でフォロースルーをとるといいでしょう。
野球で自分のバッティングフォームを固める練習とコツ
野球で常に理想的なフォームでバッティングができなければ、安定した結果を残せません。
では、自分に合ったバッティングフォームを固めるためには、どのような練習方法とコツがあるのか具体的に見ていくことにしましょう。
実践を想定した素振りの練習
構えてからスイングするまでの動作をしっかりとチェックしながら繰り返し素振りを行うことで、自分のバッティングフォームを固めることができます。
素振りを行う際は、実際にピッチャーが投げるのを想定して、タイミングをとりながらスイングするのがコツです。ボールの軌道をイメージして、目線はボールをとらえる位置に合わせて素振りを行います。また、各コースに対応したバッティングができるように、コースも意識して素振りを行うようにしましょう。
バッティングティーを使用してスイングする練習
スタンドの上にボールを置きスイングする練習のため、ミートポイントでしっかりとボールをとらえる感覚をつかむことができます。
この際、ボールを置く位置や高さを変えながら繰り返し練習を行うのがコツで、各コースに対してどのポイントでどのようなスイングをすれば、思い通りのバッティングができるのかチェックすることで、意識的に身体に覚えさせることが可能になります。
トスされたボールを打つティーバッティングの練習
最短距離でバットを出すこと、また身体の回転やボールを引き付ける意識を持たないと強い打球が打てないので、その感覚を身体に覚えさせるために、身体の前だけではなく横や後ろの位置からもボールをトスしてもらい練習するのがコツです。このティーバッティングの練習で感覚がつかめたら、より実践に近いフリーバッティングの練習に移行しましょう。
トスバッティング(ペッパー)の練習
トスバッティングの練習を行う際は、ピッチャーの人数を増やすのがコツで、ピッチャーのいる各方向へ打ち分けることで、正確なバットコントロールが身に付くようになります。
野球のバッティングフォームの正解とは?
前述した基本となる動作ができていれば、全てのバッティングフォームが正解です。
このため、自分に合ったバッティングフォームを作り、前述した基本となる動作を行うことができれば、それも正解になります。
そして、実際に野球をした際は、常にそのバッティングフォームでスイングするように心掛けることが重要です。特にボールを打とうと意識し過ぎると、自分のバッティングフォームが崩れやすくなってしまうため、せっかくの正解を不正解にしないように注意しましょう。
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