シュートの回転してしまうボールの原因と対策とは?【野球上達ガイド】
野球のシュートは、ピッチャーの利き腕(投げる腕)側に曲がる変化球ですが、野球用語でピッチャーの悪い点を表現する言葉の1つにシュート回転があります。ここではこのシュート回転について説明し、改善方法や再発しないためのポイントを紹介していきます。
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公式ライター Activel_director
シュート回転とは
■利き腕側に曲がる変化球を投げた
■直球を投げミスした
野球で専らシュート回転と表現されるのは、2つ目の直球(ストレート)の投げミスです。従って、ピッチャーが思ったように投げることができていない証しとなり、直球がシュート回転してしまっているピッチャーは、調子を崩していると想定されます。その崩れは主に投球フォームの崩れとされ、フォームが崩れ(誤った投げ方)は全ての球種に影響を及ぼし、上達も遅くなってしまいますので、自分自身の正しい投げ方に戻すことが急務です。
回転の向き
■右投げピッチャーの場合、本塁に向かって右向きにスピン
■左投げピッチャーの場合、本塁に向かって左向きにスピン
野球の直球は地面と垂直方向にバックスピンが掛かっていますから、シュート回転しているボールは、ピッチャーの誤った投げ方での投げミスによって回転軸が利き腕側に傾いているわけです。
変化球ではない
少なくとも、ここで紹介するシュート回転は、きれいな直球を投げたつもりにも関わらず、意に反して回転軸が傾き利き腕側に変化してしまうボールのことですので、変化球ではありません。
甘い球になってしまう
つまり、野球でシュート回転してしまった直球は、球威のないボール球になるか、球威がなくコースも甘い球になります。
シュート回転のデメリット
■コントロールが安定しない
■打たれやすい
投げミスをしているわけですから、当然狙ったコースに投げ込むことができませんし、球威もコースも甘くなってしまいますので、痛打されやすくもなってしまいます。従って、直球がシュート回転している場合は、できるだけ早く改善する必要があります。
クセ球ではなく意識せずに投げている
シュート回転してしまったボールは、変化球ではなく、事実上ピッチャーが意識して投げておらず、そうなってしまった球ですので、野球でシュート回転した直球がストライクゾーンに行ってしまった場合は、ただの打ちやすい球になってしまいます。
打ちやすいコースにいってしまう
野球のピッチャーの生命線ともいえる、このクロスファイヤーで投げた直球が投げ方が悪いことによってシュート回転してしまうと、球威やスピン数も落ちますが、コースも真ん中寄りの打ちやすいコースになってしまいます。
シュート回転してしまう原因
一言で、体が横回転してしまうといっても、ピンと来ない方もいらっしゃると思いますので、ここでは体が横回転している場合に生じていると思われる現象を説明していきます。
肩の開きが早い
■右投げの場合:踏み出した左足が着地するタイミングで左肩の前部がキャッチャーに見え始めている
■左投げの場合:踏み出した右足が着地するタイミングで右肩の前部がキャッチャーに見え始めている
このように肩の開きが早いと、投げる動作の中でリリースポイントに加えたい力が逃げてしまうので球威がなくなり、グローブをつけている側に腕が引っ張られるため、腕の内旋運動によるシュート回転がかかってしまうのですが、これは体が横回転してしまっていることで起こります。
踏み込んだ足の膝が開く
踏み込んだ足が開くこともよくない投げ方で、体が横回転してしまっていることから生じる現象といえます。
疲れや投げ急ぎ
■体の疲れ:軸足に体重を載せきれなくなり体重移動もままならないまま上半身だけで投げてしまう
■投げ急ぎ:体全体を使えなくなってしまい上半身主導の投球フォームになってしまう
野球のピッチャーは、正しい下半身の使い方ができていないと、シュート回転しやすくなってしまいますし、変化球も含めいずれの球種もキレがなくなります。
シュート回転の改善方法
ピッチャーの体の開きが早いとは
そして、当然この現象は改善(修正)しなくてはなりませんし、改善の仕方も上達しておかねばなりません。
ここで、投げ方が悪いことによってシュート回転が掛かってしまっている際の改善方法について触れますが、その上達のポイントは、自分自身をよく知っておくということでしょう。
どんなスピンをしているのかを知る
野球心ボールをつかってきれいな縦回転のボールを投げる練習
特に直球がシュート回転してしまう場合は、元々自分の直球がどのようなスピンをしているのかを知っておかねばなりません。そのために、例えばボールに線を引くなどして、根本的に自分自身の直球のスピンの具合を知りましょう。そして、シュート回転してしまう場合は、それに戻す作業を行うこととなります。
グローブをつけた方の腕の使い方
体が早く開いてしまうのを改善する際の方法として、次のようにグローブをつけた腕の使い方の工夫があります。
■投げる腕側にずらしてみる
■内旋(親指を地面に向けるイメージ)させてみる
■地面と平行ではなく、上方に角度をつけてみる
このようなちょっとした意識によって改善がもたらされますので、自分に合った方法を見つけてください。
シャドーピッチング
■テイクバック時に投げる腕の肩を下げる
ただし、あくまでいい直球を投げれているときのフォームが基準です。
シュート回転改善後の対策方法
いずれにしても、野球のピッチャーは、シュート回転を生じるようになったら改善しなくてはなりませんし、改善後には再びそうならないように対策を打たねばなりません。これが正しい上達の道となります。
自分自身の正しい投球フォームを知っておく
リリースポイントやリリース時に発生する音であったり、感じる重力であったりと野球選手が感じる感覚的なことも重要ではありますが、近年は、さまざまなデバイスが発達し、簡単に動画を撮影することができたりもします。実際に自分自身の投球フォームを第三者の目で見てみることで、自分自身の投球フォームを知ることもできますので、とにかく基準を持ちましょう。
キャッチャーとの意思疎通
野球のバッテリーは、キャッチャーがピッチャーを知ることはもとより、ピッチャー自身もキャッチャーのことを知っておくことで、常に良好な意思疎通が図れるようにしておきましょう。
シュート回転させずにピッチングを安定させよう
投球フォームの崩れは、コントロールの不安定さや球質の不安定さにもつながりますので、シュート回転してしまうということはピッチャー自身の不安定さの表れということです。そうならないのが最善ですが、そうなった場合でも、改善(修正)さえできればよいのです。シュート回転の原因と改善方法を知り、安定感のあるピッチャーになり野球の試合においてもチームに安定感をもたらしましょう。
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