川上哲治の名言55選!打撃の神様と呼ばれた野球選手のかっこいい言葉・語録
川上哲治は史上初の2,000本安打、巨人の監督でV9と多くの功績を残したプロ野球界を代表するレジェンドです。打撃の神様や天才と呼ばれた川上は努力を大事にし、ひたむきに打ち込むことの大切さを伝える名言を残しました。川上哲治のかっこいい名言は多くの人に共感を呼び、生きていく指針となります。
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公式ライター Activel_director
川上哲治とは?
川上哲治は2013年10月28日、日本のプロ野球ファンに惜しまれつつ93歳で生涯を終えています。
川上哲治のプロフィール
氏名 | 川上哲治(かわかみてつはる) |
生年月日 | 1920年3月23日(享年93) |
出身地 | 熊本県 |
身長/体重 | 174㎝/83㎏ |
ポジション | 一塁手、投手 |
選手歴 | 読売ジャイアンツ (1938-1942、1946-1958) |
監督・コーチ歴 | 読売ジャイアンツ (1951-1957、1959-1974) |
通算成績(1979試合) | 2351安打 181本塁打 1319打点 220盗塁 打率.313 |
獲得タイトル | 首位打者5回 本塁打王2回 打点王3回 最多安打6回(歴代2位) MVP3回 ベストナイン10回 |
監督通算成績 | リーグ優勝11回 日本シリーズ優勝11回(歴代1位) |
「ボールが止まって見えた」は川上の名言で、現役時代から解説者時代まで多くの名言を残しています。
川上哲治の座右の銘
最後までやりとげろ
川上哲治の名言55選
引退後の巨人監督時代では、勝つことに強いこだわりを持つことや、教えるだけでなく選手自身に野球人としての自覚を持たせることの重要さを伝える名言を残しています。
伝説の名言
雑念を払って、球を打つことだけに精神を集中する。疲れる。疲れてもなお打つ。没入し切った時、球が見えてきたんですよ。
ボールが止まって見えた。
「勝負」の二字には、文字通り「勝ち」と「負け」しかない。
中途半端だと愚痴がでる。いい加減だと言いわけがでる。真剣にやれば知恵がでる
無駄になる努力はない
「中途半端だと愚痴がでる。いい加減だと言いわけがでる。真剣にやれば知恵がでる」「無駄になる努力はない」と努力の大切さを訴える名言が多いです。
現役時代の名言
ピッチャーは萎縮すればするほど、ストライクというのはなかなか出にくい。
私は2,300何本のヒットを打ちました。この1本1本が全部違うんです。決して同じ打ち方や同じ体勢で、打ったことはないんです。体調が違い、グラウンドが違い、ピッチャーが違い、コースが違い、スピードが違う。打とうとする意志そのものがヒットを生みだしているだけで、計算機に入れたデータからでてきたヒットじゃないと、こういういい方になるわけですね。これはもう経験と学問の違いじゃないでしょうかね。
疲れるまで練習するのは普通の人。倒れるまで練習しても並のプロ。疲れたとか、このままでは倒れるというレベルを超え、我を忘れて練習する、つまり三昧境(さんまいきょう)に入った人が本当のプロだ
周囲からどう評価されるか、という不安や心配から自らを解き放って、 自分の想念を「無の境地」に置けば、問題の所在が良く見えるようになります。
自分が打たねば勝てないと思っていました。
「三昧境(さんまいきょう)に入った人が本当のプロ」の言葉は目標に向かって、ひたむきに突き進むことを示したかっこいい名言です。
野球の技術についての名言
足腰が弱ってきたら、せっかく今だと思って振ったのでも一瞬遅れヒットにならない。そこで最初にやることは、一番の基本である足腰、体のパネを研ぎ澄ませということ。
相手の立場になりながら相手にエラーをさせない、プレーのしやすい球をお互いに投げ返していく。
バッティングだと当たるまで球を見て打つというのが基本のひとつでしょ。ところがちゃんとわかってて、応用になると打ちたい一心で、打つところを見てないですよ。常にこういう基本というのをプレイと合わせながら教え込んでいかなけりゃ、基本は守られていかないもんです
フォームの乱れ、たとえばパットの振り方が少しアッパーになっていたら1時間、1時間半なり、続けて打たせて、球をとらえる時にダウンプローで打てるように、体に思い出させるという特訓というのをやります
個人の技術の鍛練と、チームワークで技術をつなぎ合わせることです。
私は打撃の方ばかりやっとったように言われておりますけど、割と緻密な野球をやっていたんです。
努力の名言
勉学や向上の道すがらの努力や苦労には、何ひとつ無駄はない。
どんなに遠まわりに見えようとも、勝つためには、基本の積み重ねしかない。
人生を味わうことと、人生を享楽することとは、似て大いに非なるものだ。前者は、努力の果てに、人生の意味を知ることであり、後者は単なる命の消費にすぎない。
プロの練習は「反省」「研究」「訓練」で三位一体だが、どれほど真剣に徹底してそれに取り組んでいけるかがカギだ。
努力に際限などない。努力していると思っている間は本当に努力しているのではない。努力しているという意識が消え、唯一心になって初めて努力といえるのだ
川上は努力は無駄にならないことを伝えると同時に、努力に際限はないとも言っています。「努力していると思っている間は本当に努力しているのではない」の言葉から、ひたむきに鍛錬を続けることの重要さが伝わります。
気持ちに関する名言
考えてどうこうしようというんじゃなしに、自然のうちに相手の立場に立ってプレイをするというようなことを、私生活の中から入れ込んでおけば強いですよ。これは人生を渡るうえに非常に大きいんです。
ヒットを打ちたい、リーディングヒッターになりたいと焦っているうちは、球が見えない。欲に目がくらんで。
スランプというのは、好調なときにその原因が作られている。だから、好調なときが一番心配です。
「不動心」とは「動かざる心」のことではない。心は十方、八方に動いても、そのいずれにもとどまらない、ましてやひとつにとらわれない「心くばり」のことである。ちょうど千手観音が、千の手のいずれにも、心くばりがゆきとどいているようなものだ。
自分のもっている技術を生かしていくのは、精神的なものだと思うんですね。たとえば体がえらいなと思っても精神的に「なにくそっ」と思えば体が動いていくでしょ。
怖いのは「小義」に惑わされて「大義」を見失うことです。人間は誰しも他人から悪く思われたくないという私心を持っています。とりわけ、プロ野球選手は年俸で生活していますから、試合に出てナンボ、打ってナンボの世界です。その生殺与奪を監督は一手に握っているわけですから「一回くらいはチャンスをあげよう」「たまには大目に見よう」という気持ちも出てきます。しかし、その甘さが勝ち星を逃がす失敗につながるのです。
川上哲治は監督時代、小義に惑わされず大義を見失わなかったため、9年連続優勝の快挙を成し遂げることができました。
監督時代の名言
監督の仕事の「大義」は試合で勝つことです。そのために能力と経験を身につけた人間が選ばれている。いかにして試合に勝つか。その一点こそが、唯一絶対の目的であり、それを達成する過程においては、個々のプレーヤーへの同情や感傷などの小義は禁物なのです。
教えないと人は育たないが、教えすぎても人は育たない。よいコーチがいれば技術は習得しやすいが、教えられる範囲とレベルは大体が平均値のもので、本物の技術、本当の力は、その人ならではの力量は自分自身でつかむものだからだ
基本を選手に教え込んでいくというのは、監督、コーチの指導の重要な部分です。
大事な時だけ打つなということがありますけど、他はほとんど選手に任せてありますよ。
監督になると勝つことだけが救いなんです。
組織は常に刺激しなければいけない。停滞すれば澱む
川上監督の指導は基本に忠実で、指導で重要な部分と話しました。「教えないと人は育たないが、教えすぎても育たない」と名言を残し、必要以上に教えず、選手を信頼していたことがわかります。
勝負に関する名言
野球はチームワークだ。もちろん、一人一人の選手に対し、とことんその技を極めさせることも必要だが、それだけでは勝てない。いかにしてお互いを補完し合いながらチームワークを達成させ、チームパワーを出させるか。そこに勝負の分かれ目がある。
勝っている時に負けの原因をつくっているのは確実ですね。やるべきことをやらんで手抜きがでてきます
勝負に強いか弱いかは、執念の差
真剣での勝負であれば、命のやりとりである。敗れた瞬間にあの世行きだ。なにがなんでも勝たねばならないのである
勝とうとする目的のためにはどうやるかということでチームプレイが出てくるわけです。
巨人軍に受け継がれる名言
どんなに遠まわりに見えても、勝つためには、基本の積み重ねしかない
プロ野球の監督というのは孤独な仕事です。ファンや選手が自分の一挙手一投足を注視する中で、冷静さを失わず、適切な指示を出して試合に勝たなきゃいけない。もちろん、人間ですから指示の内容や出すタイミングなど、いろいろなことで迷うときがあります。そんなとき、私はいつも正力さんならどう考えるだろうか、と考えていました。
「勝負に私心を持ち込んではいけない」と正力さん(正力松太郎オーナー)は教えてくれました。私心というのは、我執や色気のことで、無心の反対のこと
野球人である前に社会人であれ。プロ野球選手は野球だけでなく人格的にも社会で認められるようでなければいけない。
スランプになったら基本に帰れとやる。基本に帰れということは走り込めということ
ビジネスにも活きる名言
技術プラス精神力が実力だ
企業に勤めると、冷や飯を食わされるときもある。そのときに愚痴をこぼしたり、腐ったりして、仕事をろくにしない人が多い。成功する人とは、この冷や飯を上手に食べた人であるといってよい。
人間の強い、弱いは、自分のもつ哲学からくる意思の強さ、弱さによる。
失敗をしたことのない優等生が管理職に就いても、どこか迫力に欠ける。
監督やコーチが選手たちに「君たちには責任はないんだ。いつものとおり思いきってやってくれればいいんだ。」といってやることです。監督や幹部がしっかり腹をくくって、選手たちには思いきったプレーをさせるムードを作っていくことが大事だと思いますね
チームの目標にどうやっていくかと考える選手たちをうまく育てていくことですね。だからものの考え方の基本というものが相当大きな問題になってくるような気がします。
リーダーに関する名言
組織のリーダーは、自らが良く思われたいという我執、とらわれの気持ちを捨てねばなりません。誤解してほしくないのですが、決して冷酷非情な人間になれと言いっているのではありません。いかなる状況においても、自分が率いる組織が達成しなければならない大義を見失わないだけの強さを持ってほしいということなのです。
リーダーは内面的なものを見抜くだけのものを持っとかなくてはいけない。
ときに部下や周囲の不興を買うことがあったとしても、大義を表現するために成すべきことを成す。そういう強い信念を持った人間でなければ、リーダーは務まりません。
周囲からどう評価されるか、という不安や心配から自らを解き放って、自分の想念を「無の境地」に置けば、問題の所在が良く見えるようになります。あとは、その問題を淡々と解決していく。こうすると自分も楽になるし、不思議なもので、だんだんと勘も冴えてくるように思います。
(人を動かす立場にある人が)全体が見えないようにエキサイトしてしまうような人では具合が悪いんじゃないでしょうかね
リーダーは人をリードできるだけの人物に早くならなくてはいけないと思う。
川上哲治の名言集から得られること
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