バスケのポイントガードの役割と動き方とは?どのようなプレイが必要かを解説
バスケットボールのポイントガードは司令塔的な役割が求められ、味方を活かす動き方が必要です。ポイントガードはボールに最も多く触れるポジションのため、チームの攻撃にリズムを加えたり、広い視野を必要とし、正確なパスやシュートが求められます。
Writer
公式ライター Activel_director
バスケのポイントガードの役割とは?
※ポジションの略称表記:PG
ポイントガードの役割や動き方を解説するとともにどのような人が向いているのか紹介します。
ポイントガードはコート上の監督
フロントコートまでボールを運んだら、攻撃するバスケットゴールから最も遠い位置にポジションをとることで、全体を把握します。
そして試合状況や残り時間、相手チームのディフェンス形態を考慮して適切な戦術を採用するなど、ゲームをコントロールするというバスケットボール競技ではコート上の監督の役割を担います。
ポイントガードに向いている人は?
・瞬時に判断できる人
・感情的にならず冷静な人
・理論的に物事をすすめることができる人
ゲーム展開や相手チームのディフェンス戦術によってどのような攻撃が有効かをその場で瞬時に判断することが求められるため、ポイントガードが勝敗を左右すると言われています。それほどポイントガードは重要な役割を担っています。
ポイントガードの動き方
・味方の邪魔にならないことが基本
・相手ディフェンスをひきつける
・ミスマッチをつくる動き
ポイントガードは、ペイントエリアなどゴール付近はプレイヤーが密集しやすいため、プレーの邪魔にならないように基本的にアウトサイドにポジションをとります。
ペイントエリアが空いている場合には中へ切れ込んでパスを受けたり、ディフェンスをひきつけてコーナー付近へ抜ける動きが求められます。
ミスマッチとは、大きな選手に小さな選手がマッチアップする状態の意味で、オフェンス時、ポイントガードなどチーム内で最も小さな選手であるポイントガードの選手が、自らが身長の高いディフェンスの壁になり、動きを止めることでミスマッチを作り出すことができます。
ポイントガードに求められる4つの技術的能力
(1)スピードとドリブル
(2)視野の広さからのラストパス
(3)外角からのシュート能力
(4)運動量を活かしたディフェンス能力
それではこの4つを詳しくみていきましょう。
(1)スピードとドリブル
その理由はバスケットボールには様々な時間に関するルールが定められているためです。攻撃時には8秒以内にボールをバックコートからフロントコートまで運ばなければなりません。
視野の広さからのラストパス
ポイントガードは、バスケットゴールから遠いアウトサイドにポジションをとります。相手選手も含めた10人のプレイヤーの中で、最も全体を見渡せるポジションにいるので、チームの特典に関わるラストパスを決める必要があります。
外角からのシュート能力
ポイントガードのポジションは、3ポイントライン付近のアウトサイドにいることが多く、シュートも必然的に外角からのロングレンジ、ミドルレンジのシュートが多くなります。外角からのシュートが必要な理由は以下のことが考えれます。
・外角からシュートを決めることでディフェンスが広がる
・ディフェンスが広がるとインサイドを有効活用できる
・外角のシュートが決まらないと攻撃手段が無くなる
運動量を活かしたディフェンス能力
・相手チームのポイントガードも同じようにスピードを武器に動き回る
・相手チームの司令塔をおさえることで攻撃力を削ぐ
ポイントガードはコート上の監督と呼ばれるほど重要で、勝敗を左右するポジションです。相手チームのポイントガードをおさえることができれば、チームが勝利する確率も高くなります。
ポイントガードに求められる3つのメンタル的能力
リーダーシップ
【リーダーシップに必要なこと】
・チームをまとめる力
・強い意志
・チームの精神的支柱
状況判断能力
バスケットボールの試合は、試合開始時から試合終了まで、リードしていたりリードされていたり、得点差が僅差であったり、大差であったりとさまざまな状況が起こり得ます。相手チームのディフェンス戦術がゾーンであったりマンツーマンであったり、さらにゾーンディフェンスの中でも2-3、3-2、ボックスなのかなど、さまざま状況を瞬時に判断し、対応することが求められます。
ハリーバックとは、オフェンスプレイヤーがディフェンスに切りかわったときに、すぐにバックコートに戻ってディフェンス態勢を整えることを意味します。
コミュニケーション能力
【コミュニケーションの具体例】
・感情的になっているプレイヤーをなだめる
・攻撃や守備の指示・アドバイス
・味方だけではなく審判や相手プレイヤーとのコミュニケーション
ポイントガードの3つのタイプ
ドライブや得点能力に優れた攻撃的タイプ
ポイントガードの中でも小柄な選手に多い傾向にあり、NBAでMVPを2度獲得したステファン・カリーが有名で、得点王を4度獲得したアレン・アイバーソンなどは身長はわずか183cmと小柄な選手でした。
しかし得点能力には優れているものの、ディフェンス能力は劣るといった選手が多いのも事実です。
バランス重視のコントロールタイプ
最も優れた状況判断能力をもっていて、相手ディフェンスにとってはやっかいなポイントガードであることは間違いありません。
外角からの3ポイントシュートを得意とし、ディフェンスが3ポイントシュートを警戒して広がってくればペイントエリア内へドライブしてディフェンスをひきつけ、ノーマークを作ってパスを出すなど、バランスを重視するゲームコントロール能力に優れたポイントガードです。
抜群のパスセンスの司令塔タイプ
司令塔タイプのポイントガードのパスの特徴は、ノーマークの選手へパスをするよりも、スペースを見つけてスペースにパスを出し、味方プレイヤーを走らせる点にあります。
そのパスはとてもトリッキーで、多くの観衆を魅了します。チームメイトとアイコンタクトなどコンビネーションをとり、お互いの意思疎通が上手にできることが大切です。
オフェンス側のミスにより、攻守が入れかわることを意味します。ターンオーバーがおこった場所から最も近いサイドラインからのスローイングで再開されます。
理想のポイントガードとは?
スティーブ・ナッシュ(バランスタイプ)
[NBA history] Vol.15 Steve Nash(スティーブ・ナッシュ)〜カナダが生んだNBA屈指の司令塔〜
NBA19シーズンで3ポイントシュートの成功率は.428と非常に高く、1試合平均得点は14.3点、アシストは8.5、フィールドゴール成功率は驚きの.490とほぼ2本に1本は成功させています。
アシスト王のタイトルは5度獲得し、正にシュートもパスも優れた世界最高のポイントガードです。
田臥勇太(司令塔タイプ)
田臥勇太 歴代プレイTOP10
能代工業1年生時から才能は知られ、能代工業の最強の司令塔として活躍、高校3年間で1度も負けたことがありません。
田臥勇太の特徴は身長173cmと小柄ながらも、短距離走と変わらないスピードのあるドリブルが武器の1つです。さらに広い視野から繰り出す針の穴を通すようなパスも定評があります。
マジック・ジョンソン(司令塔タイプ)
[NBA history] Vol.17 Earvin “Magic” Johnson (アーヴィン・“マジック”・ジョンソン) 〜NBA史上最高の長身PG〜
本名はアーヴィン・ジョンソン・ジュニアで、変幻自在な、まるで手品師のようなパスを繰り出すことからマジック・ジョンソンと呼ばれました。
マジック・ジョンソンの特徴は身長が206cmとバスケットのポイントガードの中では長身で、長身を生かしたポストプレーもできる点にあります。決してスピードがあるわけではありませんが、観衆を沸かせるトリッキーなパスが素晴らしく、1試合平均アシスト数は11.2でNBA歴代1位に輝いています。
宮城リョータ(攻撃的タイプ)
【スラムダンク】自分的に好きなプレイ集
身長は168cmと小柄ですが、速攻を中心としたゲームメイクや、高い運動能力とテクニックを生かしたスピードあふれるドリブルが特徴です。
外角からのシュートはそれほど得意ではありませんが、鋭いカットインからのトリッキーなレイアップシュートや、シュートに見せかけてからのノールックパスは相手チームの脅威になりました。
ステファン・カリー(攻撃的タイプ)
バスケ部は絶対見ろ!!ステファンカリースーパープレー
キャリア通算のアシスト数は6.6とそれほどずば抜けた数字ではありませんが、1試合平均得点は23点とシューティングガードやスモールフォワードのような活躍を見せています。
中でも特徴的なのが3ポイントシュートの成功率で、.436を誇り、フィールドゴールは.477とほぼ変わらない確率で3ポイントシュートを決めています。
勝敗のカギを握るポイントガード
技術的にはスピードとドリブル、視野の広さ、外角からのシュート能力、運動量を活かしたディフェンスが求められます。また、メンタルな部分としては、リーダーシップ、状況判断能力、コミュニケーション能力が必要で、これらを備えた選手がバスケットのポイントガードとして成功します。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。