バスケのシューティングガードの役割と動き方とは?どのようなプレイが必要かを解説
バスケットボールのポジションにシューティングガード(SG)があります。シューティングガードは、運動能力や得点感覚に優れたプレイヤーのポジションとなります。役割は、オフェンスでは多彩なシュートバリエーションによるスコアラーを、ディフェンスではエースストッパーが求められます。
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公式ライター Activel_director
バスケットボールのシューティングガードとは?
名称 | シューティングガード |
---|---|
シューティングガード | Shooting Gurad |
英語表記 | Shooting Gurad |
英語略 | SG |
番号 | 2番 |
以前の名称 | セカンドガード/オフガード |
以前のポジションの呼び名は、セカンドガード(Second Guard)やオフガード(Off Guard)と呼ばれていました。現在は、2番=SG=シューティングガードが一般的です。
シューティングガードのプレイヤーの特徴
さらには、ポイントガードの補佐や代役などの役割もあり、シュートに加えボールハンドリングやパス能力も必要です。
シューティングガードの3つの種類
オフェンシブなタイプは、得点をどのようにして積み上げていくかで、細分化されます。
【コンボガード】
ポイントガードを兼任できるシューティングガード
【スウィングマン】
スモールフォワードを兼任することのあるシューティングガード
点取り屋
点取り屋タイプは、身体能力のアスレチック能力に優れ、1on1に強く、アウトサイドからでも、ドリブルしてインサイドにドライブしても点が獲れるのが特徴です。得点を積み上げるテクニックを豊富に持つシューティングガードです。
得点能力が高い点取り屋シューティングガードは、バスケットボールチームのエースとなり、チームオフェンスのファーストオプションを担うことになります。
スポットシューター
インサイドからのキックアウトパスや、オフボール状況でスクリーンを使ってフリーになったタイミングで受けるパスをキャッチし、リズムよくシュートを放ちます。
スポットシュータータイプのシューティングガードは、シュートを決めてバスケットのハーフコートオフェンス時に、相手ディフェンスを拡げることも重要な役割です。
スポットシュータータイプのシューティングガードは、3&Dタイプのプレイヤーであることが多いです。
3&D=3ポイント&ディフェンスの略で、高確率な3ポイントシュートとエースストッパー的なディフェンスを役割とします。
エースストッパー
オフェンス面のエースが点取り屋タイプのシューティングガードならば、ディフェンス面でのエースがエースストッパーの役割を担うシューティングガードです。
エースストッパータイプは、相手チームのエースのシュート成功率を下げることや、豊富な活動量によりチームディフェンスの質を上げることなどで勝利に貢献します。
バスケットボールは、得点能力の高いプレイヤーが花形になりがちですが、エースストッパーの存在がチームの勝利につながるシーンも多くあります。
シューティングガードのオフェンス時の役割
高い得点力により相手ディフェンダーを引き付けて味方のオフェンスへのプレッシャーを軽減して、チームオフェンス自体を好転させていく役割も担います。
マイケル・ジョーダンや、コービー・ブライアント、アレン・アイバーソンなどの名プレイヤーは、チーム内で最も数多くのシュートを放つ役割を担い、大事な場面でシュートを決め得点できるシューティングガードです。
スコアリング
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【シュートの種類】
ジャンプシュート
レイアップシュート
フックシュート
ダンクシュート
バスケットボールでシュートの成功率を上げるためには、マッチアップするディフェンスとの駆け引きも重要です。フェイク・味方のスクリーンを活用してプレッシャーを軽くしシュートを放てるテクニックが必要です。
ポイントガードのサポート
・ポイントガードにマッチアップするディフェンダーの能力が高い
・オフェンスのバリエーションを増やすことにより相手ディフェンスを的を絞らせたくない
ポイントガードのサポートができれば、マッチアップするディフェンスを惑わせることができ、得点を上げやすくなるメリットも生まれます。
シューティングガードのオフェンス時の動き方
【シューティングガードのポジショニング例】
①バスケットゴールに対し45度の位置でパスをもらい1on1を開始する
②コーナーに位置しパスを受けたら3ポイントシュートを狙う
③ミスマッチをつける場合にポストアップを試みる
ドライブ
ハンドリング能力が高く、スピードを持ったシューティングガードは、バスケットゴールに対し45度の位置でボールを受け、アソレーションの状況からドリブルペネトレイトを試みます。
マッチアップ相手とのズレを作り、レイアップシュートやジャンプシュートを放ったり、カバーディフェンスがきた場合は、空いた味方にアシストパスを出します。
アウトサイドシュート
・自身のドライブをやりやすくする
・相手ディフェンスを拡げ、味方プレイヤーのオフェンスをやりやすくする
マッチアップ相手がシュートをケアして近づいてくれば、ドライブで抜きやすくなりますし、味方プレイヤーが使えるスペースも広くなります。
シューティングガードのディフェンス時の役割
バスケットのシューティングガードは、1on1ディフェンスの強さと、観察力を生かして相手の動きを先読みし、相手オフェンスを阻害し、スティールしてボールを奪うことも必要です。
1on1でのディフェンスの強さ
【バスケ】1対1でオフェンスがすごく嫌がるディフェンス方法について解説【考えるバスケットの会 中川直之】
例えば・・・
点取り屋タイプに対しては、できるだけバスケットゴールから遠い位置でボールを持たます。
スポットシュータータイプに対しては、シュートを放たれる時に、欠かさずシュートチェックを試みます。
スティール
シューティングガードのスティールは、速攻につながり得点となることが多いです。
マッチアップ相手からボールを奪ったり、相手オフェンスのパスを先読みしてパスカットした時、前方が空いていれば、迷わずイージーシュートにつながる動きをしましょう。
スティールするため必要な能力は、洞察力と駆け引きです。相手がやろうとしていることを先読みしたり、ディレクションや味方と協力して、スティールしやすい状況に誘導するテクニックも活用します。
シューティングガードのディフェンス時の動き方
【バスケスキルアップ講座】ディフェンス時におけるスティールのコツ・タイミングについて解説【考えるバスケットの会 中川直之】
ただ単純に身体能力が高いだけでは、この役割を果たせませんので、能力を生かす動き方が重要です。
マッチアップ相手の得意なシュートをやらせない
・相手の得意なドライブ方向
・右サイドと左サイドのどちらが得意か
・利き腕(シューティングハンド)
・サイズ面の有利
相手のシューティングガードも多彩なオフェンステクニックを持っているので、相手の得意プレイほどやらせないように意識しましょう。
多彩なテクニックを持つシューティングガードになろう
シューティングガードは、オフェンスでもディフェンスでも1on1の強さが求められます。役割を果たすためには、練習を通じて技を磨き、多彩なテクニックを身に付けて、シュートのバリエーションを増やすことです。
オフェンスの技を磨くことは、ディフェンスの技を磨くことにもなるはずです。自身の能力を最大限に生かし、チームを勝利に導けるシューティングガードを目指しましょう!
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