ダブルドリブルとは?バスケのルールの意味や基準を解説!
ダブルドリブルとは、バスケットのドリブル時のヴァイオレーションの1つです。ダブルドリブルは、オフェンス側の反則で、安易なミスではなく、絶対してはいけないミスです。連続的なドリブルをするなかで、ドリブル終了後に再度ドリブルをする反則のダブルドリブルのルールの基準を理解しましょう。
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公式ライター Activel_director
ダブルドリブルとは?
競技規則上のドリブルの定義
【ドリブルの定義】
ライブのボールをコントロールしたプレーヤーが、ボールをフロアに投げたり叩いたり転がしたり、弾ませたりする動作
ダブルドリブルは、ドリブルに関する反則です。ダブルドリブルを犯すと、審判であるレフリーがホイッスルを吹くとともにプレイを止め、ボールのポゼッションが相手に移ります。
ダブルドリブルの基準
いまさら聞けない「ダブルドリブル」とは【バスケ】【ルール】
ドリブルで移動した後で、パスやシュートをするために両手でボールを保持した後に、再度ドリブルでフロアにボールを跳ねさせて手に戻ってきた瞬間にダブルドリブルが成立し、レフリーが笛を吹くとともに、ダブルドリブルがコールされます。
ドリブル終了の6つの定義 |
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・ボールを両手で同時に触れる |
・片手で掴んでボールの動きを停止させる |
・片手で下から支えてボールの動きを停止させる |
・ボールがフロアーに接触する前にもう1回ボールに触れる |
・ドリブル継続中に相手にボールをタップされてボールコントロールを失う |
・ドリブル継続中に相手にファンブルしてボールコントロールを失う |
ダブルドリブルの審判のジェスチャー
イリーガルドリブルがあると、審判は反則の動作をまねるようなジェスチャーでイリーガルドリブルであることを示します。
ダブルドリブルの意味
ダブルドリブルをすると、ボールのポゼッションが相手に移るので、ダブルドリブルはオフェンス側のミスです。ミスはつきものですが、ダブルドリブルがチームに対してもたらす意味を説明します。
ターンオーバー
ターンオーバーにカウントされるミスは、パスミスやトラベリングなどがありますが、ダブルドリブルは、ミスの中でも凡ミスのほうに分類されます。ダブルドリブルはチームの士気を下げかねないミスになりますので、特に競った状況では絶対に避けねばなりません。
シュートの失敗を除くミスにより、ボールのポゼッションが相手チームに移ること
ダブルドリブルを注意したい6つのタイミング
・ドリブルを終えた後
・ドリブルからパスを出す時
・ヘジテーションドリブルのやり方
・ボールをファンブルした後
・バックボードにぶつけたボールに触れた後
・意図的に他のプレイヤーにボールをぶつけた後
ダブルドリブルのルールを十分に理解していれば注意できます。
①ドリブルを終えた後
ドリブルを終えた後
【よくあるシーン】
初心者でルールをよく理解していない
【ダブルドリブルにならないための選択肢】
ドリブルが終了したらパスかシュートしかできない
ドリブルを終えた後に、再度ドリブルをしてしまうのは、初心者に多いミスで、ルールを理解していない裏付けといえます。ドリブルを終了した後の選択肢は、パスかシュートしかありません。ドリブルを始めたら、ドリブルを終える前に、次のプレイをいくつか考えておくことが重要です。
②ドリブルからパスを出す時
ドリブルからパスを出すとき
【よくあるシーン】
ドリブルからパスを出すパスが、相手のディフェンダーにカットされるのでパスができない
【ダブルドリブルにならないための選択肢】
・パスを出さずに踏みとどまり、改めてパスするかシュートする
・わざとダブルドリブルをしてゲームタイムを止める
わざとダブルドリブルをするのは、そのままパスをしてパスカットされ、逆襲から簡単に失点するのを避けるためです。
③ヘジテーションドリブルのやり方
【バスケ】シュートヘジテーションが上手く決まらない!そんな時どこを注意すればいいのか解説【考えるバスケットの会 中川直之】
ヘジテーションドリブルのやり方が悪いとき
【よくあるシーン】
・ボールを手で下から支えている(手のひらに乗せている)
・クロスオーバーをするときに片手でボールがとどまっている時間が長すぎる
【ダブルドリブルにならないための選択肢】
ヘジテーションドリブルのやり方を変える
ヘジテーションは躊躇するという意味を持つ言葉で、バスケットのドリブルテクニックの1つです。
ドリブルテクニックの1つで、相手ディフェンダーをかわすために、クロスオーバーするときなどに、一瞬止まるようにしたりしてフェイントしたり緩急をつけたりするもの
④ボールをファンブルした後
ボールをファンブルした後
【よくあるシーン】
ドリブルを終了するためにボールを両手で持とうとして、両手で触れた後にファンブルしてしまい、転がるボールをそのまま突いてドリブルする
【ダブルドリブルにならないための選択肢】
転がるボールをそのままキャッチする
ファンブルした時のダブルドリブルは両手で触れる瞬間があることが前提です。ドリブルをしていて、自身の足などに当たったりしてファンブルしてしまった後、バウンドしているボールを、そのまま片手でボールを突いてもダブルドリブルにはなりません。
⑤バックボードにぶつけたボールに触れた後
バックボードにぶつけて跳ね返ったボールに触れた後
【よくあるシーン】
ドリブル終了後に、バックボードに意図的にボールをぶつけて(シュートを除く)跳ね返ってきたボールをコントロールして再びドリブルをする
【ダブルドリブルにならないための選択肢】
キャッチしてパスかシュートする
シュートミスのボールがバックボードから跳ね返ってきた場合、リバウンドボールになるので対象外です。また、公式ルールブックにはバックボードを狙ってボールを投げ、再びボールをコントロールすることはドリブルではないとあります。
⑥意図的に他のプレイヤーにボールをぶつけた後
意図的に他のプレイヤーにボールをぶつけた後
【よくあるシーン】
ドリブル終了後、意図的にほかのプレイヤーにぶつけ、転がったボールをコントロールし、再びドリブルする
【ダブルドリブルにならないための選択肢】
キャッチしてパスかシュートする
この場合の考え方は、他のプレイヤーがボールに触れたのではなく、ボールが他のプレイヤーに触れたという見方に基づきます。
ダブルドリブルにはならないドリブル
・両手で一度だけドリブルする
・持ったボールがフロアに触れる
バックボードにボールをぶつけるプレイにおいて、シュートは含まれません。シュートミスでボードから跳ね返ったボールはリバウンドボールになりますので、違うプレイとなります。
両手で一度だけドリブルする
【ポストプレイ基本練習】②バックターン(パワードリブル)【バスケ指導】
インサイドのプレイヤーが、ローポストでパスを受けて、さらにゴールに近づくために両手でドリブルを突いて移動したり、パスを受けたプレイヤーが、そのあとにパスをする際にリズムを取るべく両手で一度ドリブルを突くことがあります。
許されるのは、あくまで一度だけです。繰り返しこれをおこなおうとすると、ボールがフロアに触れた時点でダブルドリブルとなります。
持ったボールがフロアに触れる
なお、同じ状況で片手から片手にボールを移しても反則にはなりません。
ダブルドリブルは避けたい反則
凡ミスによるターンオーバーは、ゲームの流れを変えかねません。ダブルドリブルは、イージーミスと見られることが多いです。まずは、ルールを頭に入れておくことです。そして、ドリブルをするときには、次のプレイをいくつか想定しておくことで、避けられるダブルドリブルがあります。
ドリブルを終える場所や周囲の状況をしっかり判断して、ダブルドリブルを犯さないようにしましょう。
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