バスケのリバウンドの練習方法と誰でもレベルアップする5つのコツとは?
リバウンドを制する者はバスケットボールを制するという言葉があります。バスケの放たれたシュートの半数以上が外れるため、リバウンドは非常に重要なプレイです。ここでは、バスケのリバウンドが強くなるためのコツや練習方法を紹介します。
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公式ライター Activel_director
バスケのリバウンドとは?
バスケでは、非常に多くのシュートが放たれるスポーツで、全てのオフェンス機会において24秒ルールぎりぎりでシュートを放ったとしても10分間で25本、1試合は10分×4Qで行われますので100本のシュートが放たれることとなり、非常に高確率と評価される値である50%のシュート成功率として50本のリバウンドの機会があるということになります。
リバウンドの定義
・オフェンスリバウンド
・ディフェンスリバウンド
・チームリバウンド
・トータルリバウンド
オフェンスリバウンドとディフェンスリバウンドはそれぞれその呼び名の通り、オフェンス側とディフェンス側のどちらがリバウンドを獲ったかで別れます。
チームリバウンドは、シュートが外れた後にボールがプレイヤーに保持されずアウトオブバウンズとなった場合に、ボールの保持権を持っているチームにカウントされます。そして、オフェンスリバウンドとディフェンスリバウンドとチームリバウンドの合算値がバスケットボールのトータルリバウンド数となります。
リバウンドがチームにもたらすもの
バスケは、得点を取り合うスポーツで、より多くの得点を挙げたほうが勝利します。フィールドゴール成功率は専ら、チーム全体で50%以上あれば非常に高確率と評価されるわけですが、リバウンドの数が多ければ多いほど、オフェンス…すなわちシュートの回数が増えますので、両チーム同率のフィールドゴール成功率である場合は、シュートの回数が多いほうが勝利することになります。
これが、リバウンドを制する者はゲームを制すという言葉の意味ともなります。
リバウンドのコツ①
ボックスアウトは、砕けた言い方をすると場所取り…ポジショニングです。リバウンドがとりやすい場所を確保し、逆に相手プレイヤーをそこに来れないようにすることで、リバウンドを獲得しやすくするわけです。
ボックスアウトは、ボールハンドリングやシュート力などといったボールを扱うプレイではないので、誰でもすぐに取り組むことができますし、バスケ初心者でもコツを掴み、コート上で確実に実行することができれば、チームの役に立つことが可能です。
ボックスアウト(スクリーンアウト)を的確に行う
①背中と腕で相手を抑える
②腰を落とし押し込まれないようにする
③ジャンプする準備をしておく
最優先する事項は①です。相手も、同様にボックスアウトを試みますので、相手の横の動きを背中で感じて前に回り込まれないようにすれば、ジャンプせずにリバウンドを確保できることもあります。
ボックスアウトの練習方法
ボックスアウトの練習方法は、最低でも2人以上が必要で、2人でできるのは床に置いたボールに対し、ボックスアウトする側とボールを取りに来る側に分かれて行うというものがあります。また、3人以上いれば、シュートを放つ役ができますので、より実戦的なボックスアウトの練習となります。
リバウンドのコツ②
高さを生む要因は、まず身長がありますが、そのほかにジャンプ力があります。遠くから走りこんでリバウンドを奪うランニングリバウンドというプレイもありますが、リバウンドのほとんどはその場でジャンプしてとることとなります。
身長はどうしようもないのですが、ジャンプについてはトレーニングをすれば、より高く飛べるようになりますし、バスケにおいてジャンプ力が様々なプレイに及ぼす影響は言わずもがなでしょう。
高く飛ぶ
ボックスアウトをしっかりしていても、高さの差でリバウンドを奪われることもあります。スクリーンアウトをしている状況からでも高く飛べるようになれば、リバウンドを獲得する可能性がぐんと上がります。
高く飛ぶ練習方法
Youtube史上最強ジャンプトレーニング
・ジャンプする直前に頭と背中と骨盤が横から見て一直線になるようにする
・つま先と膝が同じ方向を向くようにする
上記2つのコツは、ジャンプする力を高効率で活用するポイントとなりますので、これを前提としてジャンプするトレーニングを行ってください。そしてそれは、バスケットボールのあらゆるプレイで効果を発揮するはずです。
リバウンドのコツ③
リバウンドを競っている相手に対して、大いに高さの優位性があれば、ジャンプのタイミングの悪さを払拭できますが、専ら高さのミスマッチが起こりづらいようにマッチアップするものですので、同じくらいの高さのプレイヤーとリバウンドを競る場合にはポジションとともにジャンプするタイミングも重要であり、コツがあります。
先に飛ぶ
そのためには、ボックスアウトをしながらも、ボールの行方をしっかりと把握しておかねばなりませんし、ジャンプする準備のために膝を曲げ、腰を落としておくことも上達を早くするコツとなります。
先にジャンプするメリットは、自分自身の体でリバウンドを競る相手のジャンプを防ぐこともできるからです。例えば、相手プレイヤー寄りにボールが落ちてきたとしても、先に飛んで相手に覆いかぶさるよう(押しすぎるとファールになるので注意)ジャンプすれば相手はジャンプすることができずに、リバウンドボールに触れることができます。
先に飛んでリバウンドを取りに行く練習方法
月刊バスケットボール2019年7月号(練習レシピ)【東京成徳大高】トランジションボックスアウト
また、ボックスアウトの状態から、できるだけ速く最高到達点にいけるよう、ジャンプの練習もしておかなくてはなりません。腰を落とした状態から、一歩踏み込んでジャンプしたり、そのままのスタンスでジャンプしたり、様々なシチュエーションからジャンプする練習もしておきましょう。
リバウンドのコツ④
跳ねてきたバスケットボールを右手で獲るのか、左手で獲るのか、はたまた両手で獲りに行くのかについて、リバウンドを競る相手の位置やジャンプのタイミングに応じて判断しなくてはなりません。片手と両手の違いなども知っておくようにしましょう。
手を上手に使う
使う腕 | ボールハンドリング | 高さ | 相手に対して |
---|---|---|---|
片手 | キープしづらい | 高い | 空いた手を使える |
両手 | キープしやすい | 低い | 体を使うしかない |
片手で獲りに行った際、空いたほうの腕で相手を抑えることができます(押しすぎてはだめです)し、高さも出ますがハンドリングが悪いためボールを巻き込むようにして確保するか、場合によってはチップアウトも選択肢にしなくてはなりません。レベルが上がってくれば、そういった状況判断の上達も求められます。
両手で獲りに行くと、しっかりと高い位置でボールを確保することができますが、片手で獲りに行くよりも高さが出ないので、競っている相手がチップアウトを許してしまったりすることもあります。体を使って相手の接近を防ぐことも実行しなくてはなりません。
これらの練習を、初心者の方はまずジャンプせずに行い、慣れたらジャンプして、さらに上達するために2人でボックスアウトをやりあいながら行うとよいです。
手を上手く使えるようになる練習方法
リバウンドのコツ⑤
そこで重要なのが予測です。
オフェンスプレイヤー5人がどのような場所からどのようなジュートを放ったかによって、バスケットリングからボールが跳ねてくる場所に先回りできれば、それだけでリバウンドを獲る確率は上がります。
ボールが跳ねる方向を予測する
【ボールはどこに落ちる??】リバウンドボールの落下地点 ~NBA Finals Game4~
予測がつけば、その後の判断も速くなります。もちろん、予測がすべて当たるわけではないのですが、予測の精度が上がれば上がるほど、リバウンドは獲れやすくなります。
ボールが跳ねる方向が予測できるようになる練習方法
例えば、事前にゲームで対戦する相手チームがわかって、その相手チームの試合を観ることができるのであれば、そこで傾向と対策を練ってゲームに臨むことができるわけです。それだけでもバスケットボールのゲームの展開は大きく変わってくるはずです。
②高くジャンプする
③相手より先にジャンプする
④ポジション取りで手を使う
⑤シュートボールの跳ね返る先を予測する
リバウンドを獲った後も重要
リバウンドには、ディフェンスリバウンドとオフェンスリバウンドがあります。それぞれで獲った直後に行う判断があります。リバウンドを獲ることができた時点で、次のプレイを考えなくてはなりませんが、まずは直後にボールを奪われないようにキープすることが最優先です。
ディフェンスリバウンドを獲ったら?
ただ、時折、それを急ぐあまりにボールの確保をおろそかにしてしまってバスケットボールをファンブルしてしまうシーンがあります。あくまで、ボールをしっかり確保することがスタートです。
オフェンスリバウンドを獲ったら?
そしてオフェンスリバウンドを獲った位置は、基本的にバスケットゴールの近くです。従って、オフェンスリバウンドを獲った直後にはまず、シュートを狙いましょう。
ただ、必然的にディフェンスプレイヤーも近くにいますし、リバウンドを獲って着地した直後のジャンプとなり、あまり高く飛ぶことができない状況であることも踏まえて、判断するようにしてください。
バスケットボールは確率のスポーツでもあります。同じシュート確率であれば、より多くシュートを放ったチームが勝つことができますので、オフェンスリバウンドがチームにもたらす効果は絶大です。
【バスケスキルアップ講座】オフェンスリバウンドからシュートに持っていくまでのコツ・思考法について解説【考えるバスケットの会 中川直之】
バスケではリバウンドを制する者は試合を制す
※リバウンド数の増加=シュート回数の増加
どれだけグレートなプレイヤーでも、数多くのシュートを全て決めることはできません。チーム全体で言えばシュートの半数ほどは外れるものです。ディフェンスリバウンドを確実に確保すること、オフェンスリバウドを積極果敢に奪いに行くことは、最終的にシュート回数の増加に繋がり、そしてそれはチームの勝利に結実するはずです。
どちらかと言えば、地味なプレイかもしれませんが、いろいろなコツを使って、良いリバウンダーになりましょう!
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