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自転車チェーンにたるみがでた!調整方法と修理にかかる料金とは?

自転車チェーンにたるみがでた!調整方法と修理にかかる料金とは?

自転車のチェーンのたるむ状態とは、チェーンを構成しているリンク結合部の隙間が拡がってしまうことです。自転車のチェーンにたるみが出たときは、事故の原因にもなるためチェーンの張りを調整する必要があります。チェーンのたるみの修理料金は、3000円前後になりますが自分で修理することも可能です。

2022.12.12 自転車

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自転車チェーンのたるみの原因

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自転車チェーンのたるみの原因は、自転車の走行によるチェーン結合部の摩耗です。金属製のチェーンリンクとつなぐためのピンがお互いに削り合い、隙間が大きくなることでチェーン全体の径が拡がります。

自転車チェーンがたるむとは

自転車のチェーンがたるむ状態とは、チェーンを構成するリンクの穴が摩耗で拡がることとリンクを結合しているピンが擦り減って細くなり、結合部の隙間が大きくなった結果、チェーン全体の径が大きくなることです。

自転車のチェーンは一般的に5,000キロの自転車走行でチェーンの径が1%拡がります。0.75~1.0%たるんだ状態がチェーンの替えどきです。

自転車チェーンがたるむとどうなる?

自転車チェーンがたるむことで、さまざまなデメリットが生じます。中には安全性に影響が出る場合もありますので、予め把握しておくことが重要です。

①自転車の漕ぎづらさ
②チェーンからの異音の有無
③自転車の走行中に外れる可能性

自転車チェーンのたるみは自分で調整できる?

自転車チェーンがたるんだ場合、必要な工具が揃っていて、直し方の手順さえ把握していれば自分で調整することが可能です。自転車のチェーンが緩んだ状態で走行することは、危険につながる恐れもあることから、こまめに自分で調整できることが理想となります。

ただし、もし自分での直し方に自信がない場合は、無理せず自転車店に自分の自転車を持ち込み、料金はかかりますが調整の依頼する判断も重要です。

自転車チェーンたるみのデメリット

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自転車チェーンたるみのデメリットは3つあります。経済的なデメリットから事故の危険性に対する影響までありますので、自転車チェーンのたるみを定期的に調整して3つのデメリットを未然防止することが必要です。

※自転車チェーンたるみの影響
・チェーンの摩耗が進みチェーンの寿命を早める
・自転車の推進力が低下し、運転者の漕ぐ力に負担がかかる
・予期せずチェーンが外れて運転者がバランスを崩す

自転車チェーンから出る異音

自転車チェーンから出る異音のうち、カラカラ・ガコッと音が定期的に鳴る場合はチェーンたるみによる異音です。自転車チェーンに遊びができ、チェーンカバーや駆動パーツとぶつかっている証拠であるため、対応せずに漕ぎ続けると、ぶつかっている箇所の摩耗が進みます。チェーン自体もぶつかることで消耗が促進されますので、早期のチェーンのたるみ調整が必要です。

自転車を漕ぐ力の伝導効率

自転車を漕ぐ力の伝導効率はチェーンのたるみの増加につれて悪化します。一般的な自転車チェーンは120個のリンクがつながって構成され、120個のリンクの1/3=約40個のリンクがペダルを漕いで力が加わるリンクです。

力が加わる40個のリンクの穴が拡がりピンが細くなった状態では、隙間の分だけ漕ぐ力の伝達効率をロスします。ロスした結果、ペダルを漕いでも進みづらく、ペダルが重い感覚が強まります。

チェーン外れによる事故の危険性

チェーン外れによる事故の危険性の原因は、チェーンたるみが大きい状態の放置です。自転車チェーンはフロントギアとリアギア間でテンションを維持していますが、チェーンたるみでテンションが下がった状態では、自転車走行中の不意の衝撃でギアからチェーンが外れ、漕ぐことが不可能になります。ペダルが一気に軽くなることで運転者はバランスを崩し、横転事故につながります。

自転車チェーンのたるみを自分で調整する場合

自転車のチェーンを自分で調整する場合、ポイントは自分の自転車の構造を知ることです。ネジやナットを緩めたり締めたりする作業は必要になりますが、一度張り方を覚えてしまえば2回目以降は慣れてきて効率が上がります。

一方で、自転車のチェーンを大事にメンテナンスしてきても、摩耗による緩み自体は修復することができません。たるみを調整しても効果が得にくくなったら、チェーンの交換を視野に入れることも必要です。

自転車チェーンたるみ調整の難易度

自転車チェーンのたるみ調整はドライバやレンチを扱える方であるならば難しい作業ではありません。特殊な工具でリンクを外したり自転車を分解したりすることなく、必要なネジやナットを調整することが自転車のチェーンたるみの基本的な調整方法となります。

チェーンのリンクに詰まっている汚れの除去やリンクをカットして個数を変更する専門性の高い作業で、自分で作業が難しいと感じるケースは自転車店に相談すべきです。

自転車チェーンたるみ調整の所要時間

自転車チェーンのたるみ調整の所要時間は、初回で2~3時間が目安です。

チェーンカバーが装着されている自転車はチェーンカバーを外す時間も必要になります。モデルで多少の長短は出ますが、自分の自転車の構造を把握し、張り方のコツも掴めてくる2回目以降は30分を見ておけばひととおりの作業を完了させることができます。

自転車チェーンのたるみを直す必要な工具

自転車チェーンのたるみを直すために必要な工具は2種類です。必須ではありませんが、使うと作業の効率性が上がる工具もあります。特殊な形状をしているナットやネジはありませんので、自転車チェーンのたるみ調整は入手しやすい工具で作業できます。

ママチャリを想定して工具をピックアップしていますが、必要な工具は基本的にクロスバイク、マウンテンバイクやロードバイクも同じです。

①プラスドライバ

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プラスドライバはサイズ2番の1本を用意します。ただし自転車のモデル次第ではチェーンカバーを外すとき、異なる大きさのドライバが必要なケースもあります。
自転車の修理だからといって電動や特殊な形状のドライバが必要になることはありません。ホームセンターや100均ショップで買い求められる商品で十分です。

②レンチ

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レンチは15mm径の形状と10mm径の2種類を用意する必要があります。15mm径は自転車後輪の車軸を固定するナット用、10mm径はブレーキを固定している部分と、チェーン引きと呼ばれるナットの調整用です。

自分の自転車のモデル特有の作業箇所があるときは、適切な工具を用意します。自転車のチェーン調整で使用するレンチはホームセンター・100均ショップで手に入る商品です。

ナットドライバの有用性

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レンチの項で取りあげた10mm径のレンチは、自転車のモデル次第ではチェーン引きがフレームの奥まった場所にあり、通常のレンチではナットが回しづらいケースがあります。レンチが使いづらい場合にはナットドライバと呼ばれる、先端がナットを受ける形状のドライバを利用することでスムーズにナットを調整することが可能です。
10mm径のナットレンチをホームセンターで購入することで、作業が大幅に快適になります。

自転車チェーンのたるみを調整する方法

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自転車チェーンのたるみを調整する方法は、チェーン引きと呼ばれるチェーンのテンション機構をドライバで調整することです。チェーン引きを調整するためには2~3箇所程度、別の固定部分も緩める作業があります。
自転車のチェーンを最適なテンションに調整したあとは、必ず緩めたナットをすべて固く締め直してください。少しでも直し方が不安な場合は、自転車店に相談しましょう。

①車軸のナットの緩め方

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最初に、後輪の車軸を固定している左右のナットを緩めます。変速ギアが付いている自転車ではギア側のナットは緩めるのが難しい場合がありますが、片方だけを緩めず左右バランス良い作業が必要です。

※車軸のナットを緩める手順
①ナットに保護用のプラスチック製カバーが付いている場合はマイナスドライバで外しておく
②15mmレンチを使用して左右のナットを均等に緩める

②ブレーキを固定しているナットの緩め方

次に、ブレーキを固定している金具のナットを緩めます。金具が取り付けられている位置は後輪の少し前側のフレームです。

※ブレーキを固定しているナットを緩める手順
①10mmレンチを使用して金具の裏側にあるナットを固定する
②ナットを固定したまま、金具をとめているネジをプラスドライバで緩める
③ナットとネジを完全に外す必要はなく、緩めた状態でとめておく

③チェーン引きのナットの回し方

最後に、チェーン引きのナットを回してチェーンのたるみを調整します。チェーン引きのナットが取り付けられている位置は自転車を後ろから見て、後輪タイヤの両側部ないし片側部です。

※チェーン引きの調整手順
①チェーン引きを締めたり緩めることで、前輪と後輪の間隔が変化しチェーンのテンションが調整可能
②チェーンのたるみの調整を行う
③緩めた車軸のナットとブレーキの固定金具のナットを固く締める

チェーンはきっちり張るべきか

チェーンはきっちり張り過ぎず、少々のたるみを残すことが張り方の正解です。張り方は、チェーン引きを調整した状態で指で自転車のチェーンへ下方向の力を加え、チェーンが1~2mmは動く程度のたるみを残すことを目安にします。自転車のチェーンへ常に強いテンションがかかることは、リンクの摩耗を早める原因のひとつです。

自転車チェーンのたるみを直す修理料金

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自転車チェーンのたるみを直すのに必要な費用は自転車店に依頼する場合と自分で実施する場合で大きく異なります。
自分で張り方を調整したほうが安上がりですが、自転車のチェーンを調整したまではよいが、直し方が分からずチェーンが外れやすい状態になると事故につながる可能性もあります。直し方に自信がない場合は有償であっても迷わず自転車店に持ち込みましょう。事故を未然に防げると考えればずっと合理的です。

①自転車店に修理に出す場合

自転車店にチェーンのたるみ調整を依頼する場合に必要な修理料金は、自転車の種類やチェーンの状態により異なります。

※ママチャリの料金相場
・チェーンたるみの調整:500~1,000円
・チェーン交換:工賃2,000~3,000円+チェーン実費

※クロスバイク、マウンテンバイクやロードバイクの価格相場
・チェーンたるみの調整:1,500円
・チェーン交換:工賃2,500~3,500円+チェーン実費

②自分で修理する場合

自分でチェーンのたるみ調整を実施する場合は、必要な費用は道具の購入費用のみとなります。100均ショップでも購入可能で、チェーンオイルを含めても2,000~3,000円の初期投資でチェーンのメンテナンス環境を整えることが可能です。

※必要な工具の価格相場
・ドライバ:100円~
・レンチセット:100円~
・ナットドライバ:250円~
・チェーンオイル:1,200円〜

自転車のチェーンは定期的な調整を!

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自転車のチェーンは常に摩擦に晒されている部品であり、日毎にコンディションが変化する自転車部品です。さらに1本のチェーンで動力を支えているため、チェーン外れや破損が事故につながる危険性を持っています。
自転車のチェーンの定期的な調整は、チェーン自体を長持ちさせることにつながり利用者の安全性を高めます。

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