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自転車の空気圧はどのくらい?タイヤや体重別の適正な空気圧の目安と測定方法とは?

自転車の空気圧はどのくらい?タイヤや体重別の適正な空気圧の目安と測定方法とは?

自転車の空気圧はタイヤの太さで決まり、タイヤ毎の適正値はタイヤの側面にPSIやBARの単位で記載があります。シティサイクルでは8BAR程度が適正値の目安で、体重の重い人は適正値より高めな設定がベストです。自転車の空気圧測定には、空気入れ一体型の圧力計が便利で多く利用されています。

2021.12.16 自転車

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公式ライター
emikobayashi215

学生時代に水泳とバドミントンを競技し、保護者として空手に携わる姉妹の母。愛犬ジャックラッセルテリア(2022.6生まれ)の散歩で1日約3時間歩くことが日課。2023年は犬の散歩で減量を試行錯誤中。


自転車の空気圧とは?

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自転車の空気圧とは、自転車のタイヤに入れる空気の量や圧力のことで、タイヤの適性や太さごとに推奨される空気圧の値が異なります。日本国内では、自転車の空気圧にPSI・BARの2種類の単位を用い、推奨値も2つの単位で記載されることが一般的です。

空気圧を適正に保つメリットは、商品の持つ性能を最大限に活用した安全かつ楽な走行ができることで、非適正な空気圧には自転車の破損や悪走行をひき起こすリスクがあります。

適正な自転車の空気圧

適正な自転車の空気圧とは、タイヤや車体のパフォーマンスを最大限に発揮し乗り心地と安全性を担保するタイヤ内の空気量です。

日常生活で自転車を使うシティサイクルユーザーには、空気圧を調節すること=タイヤの空気を入れることと認識されがちですが、空気が入りすぎている場合も車体や走行に支障をきたす可能性があります。自転車タイヤの空気圧は、タイヤや自転車ごとの適性に応じ調整することが必要です。

空気圧の単位

自転車の空気圧の単位はPSI・BAR・kPa・kgf/cm2・atmの5つで、日本国内ではPSI・BARの2つが多く使われます。

PSIはピーエスアイもしくはプサイと読むヨーロッパ発祥の単位、BARはバールと読むアメリカ発祥の単位です。PSIとBARの互換性は低く、1BAR≒14.5PSIと単位変換も煩雑になることから、日本で販売されている商品の多くは空気圧を2種類の単位で記載しています。

自転車の空気圧を適正にするメリット

自転車の空気圧を適正にするメリットは5つです。

・タイヤが長持ちする
・パンクのリスクが軽減する
・雨天時やブレーキ時にタイヤの性能を大きく発揮できる
・乗り心地がよくなる
・走行が軽くなり、バランスが安定する

自転車本体やタイヤの性能は、空気圧を適正にすることで最大限に発揮できます。タイヤの空気圧を適正にすることで本体やタイヤの摩耗・消耗を軽減する効果も見込め、コストパフォーマンスも向上します。

自転車の空気圧が適正でない場合のリスク

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空気圧が適正でない自転車に乗るリスクは5つです。

・タイヤがパンクする
・ホイールがゆがむ
・乗り心地が悪くなる
・ペダルが重くなる
・操作しづらかったりブレーキが利きづらかったりする

空気圧が適正でない状態で自転車に乗ると、段差でタイヤがパンクをしたり自身の体重でホイールがゆがんでしまったりする可能性があります。適性に沿わない空気圧は路面の衝撃を直に身体へ伝道し、乗り心地や操作性の悪さも誘発します。

自転車のタイヤにおける空気圧の適正値

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自転車のタイヤにおける空気圧の適正値は、タイヤの太さや適性で決まります

本体の形状や大きさで空気圧の適正値が定まることはありませんが、使用するタイヤが類似するため車種や使用目的ごとに適正値も類似することが多いです。タイヤの空気圧は、外部から受ける圧力や気温に左右されることも多く、使用場所や使用者の体重、季節も考慮した適正値を設定すると劣化防止や安全性の向上に効果があります。

タイヤの太さによる空気圧の適正値

タイヤの太さ 使用車種 適正値
PSI BAR
60mm マウンテンバイク 40 3
32mm クロスバイク 85 6
28mm シティサイクル 110 8
25mm ロードバイク 95 6.5
自転車タイヤの空気圧は、タイヤの太さや車種で適正値が決まります。適正値がタイヤの太さで決まる理由は、適正空気圧の値にタイヤの接地面積が大きく影響するためで、接地面積の大きな太いタイヤの場合には低い空気圧、接地面積の小さな細いタイヤの場合には高い空気圧を必要とする傾向があります。

シティサイクルは、進みやすさや安定・安全重視の観点で、スポーツタイプの車種より空気圧の適正値が高めに設定されます。

自転車の使用環境による空気圧の適正値

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自転車の空気圧は、使用する路面の環境を考慮すると高いパフォーマンスを得ることができます。

凹凸の多いオフロードや街中で激しい段差を上り下りする場合、空気圧を低めに設定するとパンクや破損のリスクが生じる一方、ハンドルの操作性は高まります。空気圧を高めに設定すると濡れた路面でスリップしやすくなったり乗り心地が悪かったりしますが、凹凸を楽に乗り越えることが可能性です。

使用者の体重による空気圧の適正値

自転車の使用者が定まっている場合には、使用者の体重にあわせて空気圧を調節することがおすすめです。

体重が重めな人は、タイヤの空気圧を設定値内で高めに設定すると乗り心地よく進みやすくなります。体重のある人が空気圧を低めに設定するとタイヤと路面の接地面が大きくなり、パンクやゆがみを引き起こす可能性が高いです。体重の軽い人は、接地面が小さいため空気圧を低くすることで安定感と乗り心地を追求できます。

季節による空気圧の適正値

自転車の空気圧は、気温の高い時期は適正より低く、気温の低い時期は適正より高く調整することがベストです。

自転車のタイヤは、路面に接していることで温度の影響を大きく受けることがあります。気温が高いときは、タイヤの空気も熱されて膨張し空気圧が自然と高くなり、気温が低めなときは空気圧が下がる傾向がみられます。空気圧の管理が重要なクロスバイクやロードバイクユーザーは、気温や気圧のチェックもおすすめです。

自転車のタイヤを適正な空気圧にするやり方

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自転車のタイヤを適正な空気圧にする方法は、3ステップです。

1.適正値を確認する
2.現時点の空気圧を測定する
3.空気圧を調整する

空気圧の適正値は、タイヤの適性や自転車の使用方法で異なるため、目安となる数値とタイヤの現状を確認したうえでタイヤの空気を調節する必要があります。自転車の空気圧は専門店で確認することも可能ですが、空気入れの頻度は月1~2回以上が望ましく、自分で作業できると便利です。

①タイヤの空気圧を調節するときに必要な道具

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タイヤの空気圧を適正値にするとき必要な道具は、空気圧計と空気入れです。

空気圧計はタイヤ圧力計やエアゲージとも呼ばれ、2,000円程度で購入できます。自転車用の空気入れはフロアタイプで1,500円程度が相場です。初心者に人気の商品は空気入れと圧力計が一体化したタイプで、価格は3,000円前後となります。道具の購入時には、表示の見やすさや単位、対応バルブの形状、注入しやすさの確認が必須です。

②タイヤに対する空気圧の適正値の確認

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空気圧の適正値は、タイヤごとに側面部分に書かれています。数値には110psiと限定されている場合と4.5-7.0barと適正値の最小・最大値が記載されている場合があり、適合する数値内であるならば走行適性や乗り心地の好みにあわせて空気圧を調整することができます。

日本で販売されている自転車は、BARとPSIの2つの単位表記が一般的で、使う空気圧計の見方や詳細さにあわせて使用する単位を選ぶと効果的です。

③タイヤの空気圧の測定

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自転車の空気圧の測定は、タイヤのバルブに測定器を差し込むことでできます。使用機材で異なりますが、測定は数秒で完了することが一般的です。

ただしシティサイクルで使われている英国式バルブでは、空気圧の測定ができないことがあります。バルブの形式違いで測定ができない場合には、バルブ変換器具でバルブの形状を変えて空気圧を測定をすることが望ましいです。変換器具は500~1,000円で購入できます。

④タイヤに適した空気圧の調節

現状のタイヤの空気圧が適正値と異なる場合は、空気入れを使い空気圧を調整します。

タイヤの空気には時間の経過や使用で自然と抜ける性質があり、空気圧の調節は空気を入れる=圧力を高める作業が主となる傾向にあります。高すぎる空気圧も破損や走行不良の原因となるため、圧力をこまめにチェックしながら空気を入れると有益です。空気圧が高すぎる場合は、器具をバルブから外し空気が抜けるまで待ち、改めて測定をします。

⑤タイヤの空気圧を調整する頻度

種類 調整の頻度
シティサイクル 半月~1か月
ロードバイク 1~2週間
マウンテンバイク 2週間
空気圧を調整するタイミングは、シティサイクルで1か月に1~2回スポーツタイプの自転車で2週間に1回程度が目安です。自転車には細いタイヤほど空気の減りが早い傾向があり、細いタイヤを装着するロードバイクは、最もマメなメンテナンスが必要となります。

空気圧の調整は自転車の使用頻度に関わらず定期的にし、長期間使用していない場合や雨風にさらされた後には、乗る前に必ず空気圧を調整することが大切です。

自転車のタイヤと空気圧にまつわる疑問

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自転車の空気圧調整は、スポーツタイプを愛車とするユーザーになじみ深い作業です。ただしシティサイクルユーザーは、空気圧調整に対する馴染みが薄く、疑問に感じる点が多くあります。

・タイヤの空気は手で押した感触で判断していたがNGか
・空気圧が多かったり少なかったりしたらブレーキも変わるのか

自転車の空気圧に対する感覚的な知識を正しく知ることで、安全な自転車ライフを楽しむことができます。

自転車のタイヤを手で押した感触と空気圧

シティサイクルユーザーは、指でタイヤを押し、タイヤに空気が入っているか確認することが多いです。ただし手や指の力には個人差があり、指とタイヤの感触では空気圧が適正か否かの判断ができないため、基本的にはおすすめできません。

急いでいるとき、道具のない状態で簡易的に確認をする場合は、3つの目安をおさえると効果的です。
・指で押してへこまない
・野球の軟式ボールの硬さ
・乗った状態でタイヤの接地面が10cm程度

タイヤの空気圧と自転車のブレーキの関係

タイヤの空気圧は、自転車のブレーキ動作と大きく関係します。

空気圧が適正値より高いとき、路面とタイヤの接地面積が小さくなりブレーキの利きが悪くなります。接地面積が小さいと、タイヤの中央面のみ溝の摩耗が激しくなり、劣化を早める可能性も高いです。

一方、空気圧が適正値より低く、タイヤに空気が少ない状態ではブレーキをかけたはずみでタイヤ内のチューブが弛む可能性があり、店舗修理が必要となる場合もあります。

自転車のタイヤは定期的な空気圧チェックが必須

2010年以降、通勤やレジャーに自転車を利用する人の数が右肩上がりに伸びています。一方で、自転車の空気圧は手でタイヤを押して入っていればOK、細かい数値は専門的な方や愛好者が測ると考える人も少なくありません。自転車の空気圧を適正に保つことは、自転車の寿命を延ばし快適で安心な乗り心地を追求することにつながります。自転車に乗るときは、自転車の空気圧はどれくらいかの定期的なチェックがおすすめです。

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