ペダルレンチとは自転車のペダルを交換するときに用いる専用工具です。使い方はとても簡単で、ペダルとクランクの間にペダルレンチをはさみ回すことでペダルを外します。ペダル交換に適したサイズは15mmですが、両サイドに違う大きさの口径部を持ったペダルレンチが使いやすくおすすめです。
自転車用ペダルレンチとは?
ペダルレンチとは自転車のペダルを交換するときに使用される自転車の専用工具となります。使い古したペダルを新しいペダルに交換するときにとても役に立つ工具です。どのようなペダルもペダルレンチ1本で交換することができます。
一般的なレンチとの違い
ペダルレンチは自転車のペダルを外すときに使われる工具で、モンキーレンチは大きさが異なるボルト・ナットに適応でき、自在に口の幅を調節できる機能を持つレンチです。自転車のペダルを外す場合はペダルレンチ、さまざまな大きさのナットやボルトを外す場合はモンキーレンチと目的別に使われることをおすすめします。
ペダルレンチは代用できる?
ペダルレンチがない場合は、アーレンキーと呼ばれる六角レンチで代用することができます。ペダルの内側には六角レンチに対応するネジがあり、ネジを回すことでペダルレンチが手元になくても取り外すことができます。六角レンチは自転車の工具の中では1番よく使う工具であり、コンパクトな収納が可能で外出先での修理にとても役に立ちます。
ペダルレンチの適正なサイズ
一般的なペダルを取り外すときのペダルレンチの適正なサイズは15mmです。大体のロードバイクやクロスバイク、シティサイクルのペダル軸の大きさは15mmのサイズで統一されていますが、MXやビーチクルーザーのペダルは、一般的な軸のサイズの15mmより細いサイズとなりますので注意が必要です。
ペダルレンチの使ったペダルの外し方
ペダルレンチでペダルを外す作業は4つの工程から成り立ちます。
1. 作業前の準備
2. ペダル軸を緩める
3. ペダルを取り外す
4. 新しいペダルを取り付ける
ペダルレンチは力を必要とせずにペダルを交換できる便利な工具です。
1. 作業前の準備
ペダルを外す作業に入る前に安全にペダルを外すために自転車を固定しなければいけません。
①ペダルを取り外したい自転車とバイクスタンドを準備する
②自転車の後輪をバイクスタンドに固定する
自転車の後輪をバイクスタンドで挟み固定して安全に作業を進めていく準備をします。ペダルを外すときに力を入れても車体が倒れないため固定する必要があります。
2. ペダル軸を緩める
ペダルレンチをペダルとクランクの間に入れペダルを緩めていきます。
①ペダル軸にペダルレンチをかける
②右側のペダルは反時計回りにペダルレンチを回す
③左側のペダルは時計回りにペダルを回す
いきなり力を入れてペダル外したときは反動で地面に手を打つことがあり、ギアで怪我をする危険性があるため軍手をはめ外すことが大切です。
3. ペダルを取り外す
ペダルの軸を緩めたらペダルが外れます。
①ペダルをペダルレンチで緩める
②ペダルを取り外す
ペダルを外したときにペダルを締めるクランク部分にグリスを塗っておくことも大事です。グリスを塗ることでペダルを取り付けた後、錆びたり固くなることを防ぐことができます。
4. 新しいペダルを取り付ける
新しいペダルを取り付ける場合は最初は工具を使わずに手で締められるところまで締め切り、締め切った後ペダルレンチで締めて仕上げます。
①新しい取り付けたいペダルを準備する
②右側のペダルは時計回りに回してペダルを固定する
③左側のペダルは反時計回りに回してペダルを固定する
注意点は力任せに閉めすぎないことで締めすぎてしまうとねじ山が潰れてしまい使えなくなりますので注意が必要です。新しいペダルのネジ山にグリスを塗ることでスムーズにペダルが回ります。
ペダルレンチの選び方
ペダルレンチを購入するときに大事なポイントは4つです。
1.ヘッド厚み
2.グリップの長さ
3.口径の角度
4.持ち手の形状
しかし、厚みのある工具を使用するとナットのネジの部分に届かない・入らない事態が起こる可能性があり、気をつけておくことが大事になります。
ヘッド厚み
ペダルレンチはペダルとクランクの間に入るようにヘッドの厚みが薄いレンチを選びます。扱いやすい一般的なペダルレンチの厚さは5mmのサイズです。持ち運びをする場合は、2mm~3mmの厚さのペダルレンチを選ばれることもおすすめです。
グリップの長さ
ペダルレンチのグリップの長さで力の入り方が変わり、短すぎると力が入らなくなり、長すぎると力を入れてもうまく伝わらずペダルを外す作業にとても苦労してしまいます。
グリップの長さは300mm前後がおすすめで、携帯用に持つペダルレンチは300mmよりもう少し短い250mm程度のサイズを選ぶとよいです。
口径の角度
ペダル軸の大きさは15mmなので必ず15mmの口径部を持ったペダルレンチを選びます。多くの口径部があるペダルレンチを選ぶことで自分の力が入れやすい場所から作業することができるのでおすすめです。
各製品で口径部の角度は違いますがペダルレンチの口径部の角度は表と裏で15度と30度の2種類が多いです。
持ち手の形状
ペダルを外したとき急にナットが緩み手が滑る危険性も十分にありますので滑り止めのついたグリップを選ばれることをおすすめします。長年使っているペダルを外すときは軸が固まっていることが多くとても力がいるときがあります。
グリップも色々な種類のグリップが存在し、グリップの形が円柱状のペダルレンチを使うとあまり手に負担がかからないためおすすめです。
おすすめのペダルレンチ5選
ペダルレンチはペダルを交換するための自転車専用工具です。昔は自転車屋や工具屋に行かないと買うことができませんでしたが、今は100均でも購入することができるほど身近な工具となりました。
そのため身近に感じることのできる工具ですが使いやすさの面では100均の製品はあまり品質がよくないことが多いです。頑丈な作りをした力の入れやすいハイトルクのペダルレンチを選ばれることをおすすめします。
PWT:ハイトルク
全長 |
350mm |
重さ |
476g |
サイズ |
15mm |
値段 |
1,078 |
ハイトルク使用の15mm対応のペダルレンチです。ハイトルクは小さい道具でも高出力が出せる工具のことであり、長年使用しネジ部分が固まっているペダルでも簡単に取り外すことができます。作りは非常に頑丈に作られていることで、ナット部分を締めたり緩めたりとスムーズに作業ができます。自分でメンテナンスされる方は1本は持っておきたい工具です。
GORIX:スーパーハイトルク ペダルレンチ
全長 |
370mm |
重さ |
420g |
サイズ |
15mm |
値段 |
1,100 |
ペダルレンチの他メーカーの平均の長さは300mm〜350mmですがGORIXのペダルレンチは370mmと平均の20mmも長いことが特徴で、他のペダルレンチよりも少ない力でペダルを取り外しすることが可能となります。どのような人でも使いやすいおすすめのモデルです。
フタバ商店:BIKE HAND ペダルレンチ
全長 |
285mm |
重さ |
320g |
サイズ |
15と16mm, 15と17mm |
値段 |
988 |
フタバ商店のペダルレンチは1つのレンチで2つの違う大きさの口径部があり機能性が抜群によく,シンプルな作りでありながらも使いやすくおすすめです。価格帯も1000円を切るくらいのお手頃な価格帯であり、初心者から上級者までが使う自転車用の工具で、全長も285mmあり持ちやすいため、女性でも力を使わずペダルを外すことができるおすすめのペダルレンチです。
三ヶ島製作所:ペダルスパナ
全長 |
165mm |
重さ |
75g |
サイズ |
15mm |
値段 |
881 |
国内のペダルメーカーで有名な三ヶ島製作所が手がけるペダルレンチです。3.2mmと驚異的な薄さが特徴的で、重量も75gと他のメーカーのペダルレンチと比べ半分以下の重さで、ツーリングの時や出先での簡易メンテナンスのための携帯用工具におすすめできる1本です。
ヒロバ・ゼロ:GZTL10ペダルレンチ
全長 |
280mm |
重さ |
300g |
サイズ |
15と16mm, 15と17mm |
値段 |
1,133 |
15mm,16mm,17mmと3サイズ対応できるペダルレンチとなります。全長も300mmより短いサイズ感でとても使いやすく見た目もオールブラックでスタイリッシュなためおすすめです。値段も1000円を少し超えるくらいのお手軽な価格帯で初心者の方でも気兼ねなく買うことができます。両サイドに違うサイズのスパナがついていることで、さまざまなサイズに対応することができるおすすめの1本です。
ペダルレンチの使用でペダル交換が楽になる
ペダルレンチを使用することでペダル交換がとても楽になります。グリップの握りやすさや長さで使いやすさが変わり、楽に自転車のメンテナンスをすることができます。