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チェーンカッターの使い方!自転車のチェーンを切る方法とおすすめ商品を紹介!

チェーンカッターの使い方!自転車のチェーンを切る方法とおすすめ商品を紹介!

チェーンカッターは自転車やバイクのチェーンを切ったりつなげたりするための工具です。チェーンの切り方やつなぎ方を知れば、メンテナンスやチェーンのアップグレードも自分で行えます。チェーンカッターにもいくつかおすすめ商品がありますので、自分にあった最適なものを選ぶことが大切です。

2022.12.12 自転車

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自転車のチェーンカッターとは?

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チェーンカッターとは、自転車やバイクのチェーン交換のときにチェーンを切るための道具です。といってもハサミやニッパーのような刃物で切断するわけではありません。

自転車やバイクのチェーンは8の字型のリンクを重ねてピンでつなぎ合わせた形をしていて、ピンを抜くことでチェーンを切り離すために使うのがチェーンカッターです。道具の名前はチェーンカッターですが、チェーンを切るだけではなく、つなぐときも使います。

チェーン交換をする理由

Pedro's Chain Checker Plus II | pig-monkey.com/2020/03/measu… | Flickr (206397)

チェーン交換を行う理由は、チェーンが劣化することで走りに悪影響を与えないようにするためです。特にスポーツバイクは普通の自転車に比べてチェーンに強い力が加わるため、劣化が早くなります。

【チェーン交換をするタイミング】
・チェーンが伸びてギアにはまりにくくなる
・さらに性能のよいチェーンに取り替えたくなる
・走行中のトラブルでチェーンを切らざるをえなくなる​

チェーンが伸びる原因は、長く使ううちに削られて長さが変わり、ギアとかみ合わなくなるからです。走行中に起こるトラブルではチェーンが落ちてギアにはさまり、取れなくなる事例が起こります。

チェーンカッターの使い方

チェーンカッターの使い方は、ハンドルを回してピンを抜く、さすが基本です。チェーンを切る、つなぐがどちらも同じ動作で使えるうえに、メーカーや製品の種類が違っても使い方に大きな違いはありません。作業自体は簡単ですが、チェーンの状態は走行性能だけでなく安全性に大きく影響してきます。使い方の手順をふまえた、安全で確実な作業が必要です。

チェーンの切り方①切断位置を探す

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最初にチェーンをどの位置で切るかを決めます。
切るだけならどこでもかまいませんが、切りやすいところはコネクトピンと呼ばれるつなぎ目に使われるピンです。
同じチェーンを切ったあともう一度使うのなら、チェーンの強度を考慮してコネクトピンの場所で切り離すことをおすすめします。コネクトピンは1か所だけ他のピンと色や形が違いますので、すぐ見つけられます。

チェーンの切り方②チェーンカッターを固定

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切る位置を決めたらチェーンカッターのはさむ場所を広く開け、凹字型の突起部にチェーンの丸い部分が収まるように当てて固定します。

次にチェーンカッターのハンドルを回して、カッターの先がチェーンのピンに当たるようにしましょう。あらかじめチェーンフックかチェーンフィキサーと呼ばれる金具でチェーンを固定しておくと、切り離したときにチェーンが弾け飛んでしまうのを防ぐことができます。

※チェーンフックはほとんどのチェーンカッターの付属品で入っています。もし入っていない場合でも別売で安く買えますのでぜひ持っておきましょう。購入しない場合でも太めの針金で代用が可能です。

チェーンの切り方③ピンを抜いて切り離す

チェーンを固定したら、一気にピンを抜きます。チェーンカッターのハンドルを回して、カッターの先端をチェーンに押し込むとピンが抜けていきます。抜いたピンがチェーンカッターの反対側に落ちるのを確認したら、ハンドルを戻してカッターをはずし、チェーンの切断が完了です。

抜いたピンは再利用できません。チェーンをつなぐときにはあらかじめ新しいコネクトピンを買うか、新品のチェーンに付属しているピンが必要です。

チェーンの取り付け方④チェーンを仮止め

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チェーンを取り付けるときも、切るときと手順は同じです。古いチェーンと同じ長さに揃えた新しいチェーンを自転車に通したら、ピンが入っていないチェーンの穴のあいたつなぎ目どうしを重ね合わせます。

重ねた部分をチェーンカッターの凹部にはめ込み、動かないように固定してください。取り付けるときもチェーンフックで押さえておくと作業がしやすくなります。

チェーンの取り付け方⑤ピンで留める

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最後に新しいコネクトピンを用意して、先端が尖っている方をチェーンの穴にあてがいます。
ピンを抜くときと同じようにハンドルを回してピンを押し込み、コネクトピンが最後まで入ったらチェーンカッターを外して完了です。押し込むときはピンが斜めにならないように気をつけてください。

ピンの種類しだいではチェーンの反対側にいらない部分がはみ出てきますので、ガイドの溝にあわせてペンチで切り取ります。

自転車のチェーンは強いテンションがかかっています。切り離すときや取り付けるときには、チェーンが弾け飛ばないように両端を押さえて慎重に作業をしましょう。

チェーンカッターの選び方

チェーンカッターを選ぶ大事なポイントは、種類、タイプ、変速数、価格です。ロードバイクのようなスポーツ自転車に使うときは、ポイントを押さえた製品を選ばないと、作業がとてもやりづらくなります。いずれも重要な要素ですので、十分に比較検討していきましょう。

チェーンカッターの種類

チェーンカッターは用途に応じて、自転車用、バイク用、農機具や作業機械用のチェーンカッターの種類があります。

1つで全ての種類に対応できる多目的チェーンカッターも販売されていますが、ロードバイクには規格が合わないこともあります。トラブルなく使うならロードバイクに対応した専用のチェーンカッターがおすすめです。

チェーンカッターの選び方①工具タイプの違い

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自転車用のチェーンカッターには、工具単体か、携帯工具のパーツの一部で入っているかの2つのタイプがあります。工具単体の製品は使うのにちょうどよい大きさで作業がしやすく、自宅で落ち着いてメンテナンスをする場合に向いています。

携帯工具タイプのチェーンカッターは、レンチやドライバー類の工具と一体化してコンパクトサイズに収まっています。持ち運びのしやすさが優先され、出先でのトラブルに対応するのに向いています。

チェーンカッターの選び方②変速数の違い

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ギアの変速数を確かめることもチェーンカッターの選びの重要ポイントです。
いまのロードバイクは多くが11速で、ほとんどのチェーンカッターは6〜11速に対応していますので問題なく使用できます。
1年くらい前から普及しはじめた12速のギアや、ピストバイクのようなシングルギアには対応するチェーンカッターを選びましょう。対応するギアの変速数は、後輪のギアの枚数と変速機の名前でわかります。
ギアの枚数 シマノ カンパニョーロ
6速 × ×
7速 TOURNEY ×
8速 Claris ×
9速 Sora ×
10速 Tiagra ×
11速 105/Ultegra/Dura-Ace Centaur/Potenza
12速 XTR(マウンテンバイク) Chorus/Record
DEORE(オフロード用) SuperRecord
ロードバイクの変速機は日本ではシマノが主流で、カンパニョーロとスラムは少数派です。カンパニョーロのチェーンはシマノとは構造が違います。国内のチェーンカッターは変速数が同じでも対応していない、あるいは切断のみ対応してチェーンをつなぐことはできない商品があります。

チェーンカッターの選び方③価格

チェーンカッターは、安価な商品は1000円台から高いと6000円台まで幅広い価格差があります。使い方はほぼ同じですが、材質の違いによる耐久性や動きのスムーズさ、付属品や機能の多さで価格が違ってきます。カンパニョーロ製の変速機に対応したチェーンカッターは数が少なく、価格が高いのも特徴です。

おすすめのチェーンカッター5選

ロードバイクのチェーンを上手に交換するには、楽な操作で安定して作業ができる単体工具のチェーンカッターが便利です。
おすすめの5つの商品は滑らかなハンドルやチェーンにスムーズに入るカッター、対応するチェーンの種類の多さで定評があります。自分の自転車の種類や予算に合わせて、納得のできる道具を選びましょう。

①シマノ:TL-CN28

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用途 ロードバイク用
タイプ 単体工具
重さ 500g
対応チェーン シマノ:6〜11速,シングル非対応
カンパニョーロ:非対応
シマノTL-CN28は、シマノ純正の6速から11速用チェーンに対応したチェーンカッターです。
滑らかで回しやすく、多少状態の悪いチェーンでもスムーズに切れる使い勝手のよさが特徴です。やや価格は高めですがパーツメーカーならではの安心感があり、失敗せず作業を行いたい初心者の方におすすめです。

②TOPEAK:Universal ChainTool

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用途 ロードバイク・シングルギア自転車用
タイプ 単体工具
重さ 82g
対応チェーン シングルスピード~12速
TOPEAKはクールなデザインと使いやすさで人気の高いバイクバーツブランドです。チェーンカッターもいくつか展開していますが、中でもUniversal ChainToolはシングルスピードから12速まで幅広く対応する汎用性の高さが魅力です。

82gの超軽量でコンパクトな本体には多くの機能が組み込まれていて、チェーン交換の頻度が高い人に向いています。

③PWT:CT-03R

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用途 ロードバイク・シングルギア自転車用
タイプ 単体工具
重さ 190g
対応チェーン シマノ:シングルスピード〜11速
カンパニョーロ:非対応
PWTのCT-03Rは、1000円台前半の手頃な値段と扱いやすさで多くのユーザーに支持されているチェーンカッターです。丸みのあるグリップが持ちやすく、作業がしやすいのが利点です。

軽量ながら余裕のあるサイズで安定感があり機能も必要十分です。初めてチェーンカッターを購入する初心者向けにはもちろん、定期的にチェーン交換を行う中級者以上の方も安心してお使いいただけます。

④PARKTOOL:CT-3.3

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用途 自転車用
タイプ 単体工具
重さ 295g
対応チェーン シマノ:シングルスピード,5~12速
カンパニョーロ:切断のみ対応
PARKTOOLは本格的な自転車のメンテナンス製品で定評のあるブランドです。最新のチェーンツールCT-3.3はシングルスピードから12速、さらにはママチャリをはじめ一般車やBMXにまで使え、複数の種類の自転車を所有する人に向いています。高性能で価格は高めですが、本腰を入れて自転車のメンテナンスをしたい方なら手に入れて損はない製品です。

⑤ GIZA PRODUCTS:YC-396

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用途 ロードバイク用
タイプ 単体工具
重さ 358g
対応チェーン シマノ:6〜11速
カンパニョーロ:〜11速まで
GIZA PRODUCTSはロードバイク乗りの信頼が高いパーツブランドです。代表的なチェーンカッターのYC-396はカンパニョーロのチェーンの着脱まで対応している数少ない商品で、11速までのカンパニョーロを使っているライダーには必須となります。

スチール製でやや重さはありますが、性能の確かさと機能の豊富さは多くのユーザーに安心しておすすめできます。

チェーンカッターに関係する気になること

これからチェーンカッターの購入を考えている方にとって気になるのが、どこで買えるのか、他の道具で代用できるのかです。
ロードバイク用のチェーンカッターはスポーツバイクの専門店で売っていますが、近くに取扱店がない地域の方が多いです。もっと身近にある100円均一やホームセンターで手に入れられればと思うのも無理はありません。

100円均一でもあるの?

100円均一では残念ながらチェーンカッタータイプの工具は販売していません

自転車用、バイク用問わず、作業の特殊さや対応チェーンの種類を考えると100円均一では難しいです。100円とまではいきませんが、チェーンカッターは安くとも1000円ほどの価格で買えます。おすすめを参考にして手頃な商品を探してみましょう。

ホームセンターでも買える?

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チェーンカッターはコメリやコーナンに代表される大手ホームセンターで購入できます。ホームセンターには日用品の修理やDIYに使う工具が充実していて、自転車用からバイク用、農機具のチェーンに対応した商品や、多目的タイプも揃っています。

自転車用のチェーンカッターも扱っていますが、ロードバイクのチェーンに使う場合にはチェーンの大きさや種類に合うか否かが重要で、必ず確認した上で購入しましょう。

代用できる道具はある?

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チェーンカッターの代わりに、ピン以上に細いトルクスドライバーのような工具を使えば代用にはなります。トルクスドライバーをピンに当ててハンマーで軽く叩いていけばピンを抜いてチェーンを切れます。

ただトルクスドライバー自体あまり持っている人は少なく、手間も時間もかかるうえに失敗しやすいのでおすすめはできません。作業のしやすさと確実さを考えると、自転車専用のチェーンカッターを使うのが最適な方法です。

チェーンカッターで簡単メンテナンス

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チェーンカッターは簡単な操作で自転車のチェーンを切る、つなぐができます。ロードバイクのようにパーツ交換の機会が多い自転車では特に重要なツールのひとつです。普通なら自転車屋さんにお願いするチェーン交換も、チェーンカッターを使えば全然難しいことはありません。
値段も手頃な初心者向けからプロ向けの本格的な商品まで、自分の予算や目的に応じたチェーンカッターを選んで日々のメンテナンスに活用しましょう。

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